08/09/28 21:52:19 0
>>864
こうした上記のようなパースペクティブから見ると、曇りもなく駄本でしかない佐野眞一の『誰が本を殺すのか』
が、いい例だと思うよ。佐野は「俺は愛書家で、ヘビーユーザーだぜ~」みたいな
自意識におぼれるばかりで、全く問題が把握できてない。佐野はまさしく、その
>他方では高級化が進めてられている
という状況に対して、「愛書家」という自負でもって、状況を隠蔽するかのごとく振舞うから。
世間で言う愛書家って、高級化路線の弊害を是認する傾向にある。
廉価版は悪貨であり、良書を駆逐する、みたいなね
(造本、流通、価格形態の問題なので、良書悪書の話ではちょっと誤解招きそうだが)。
高価格帯に固定され、隔離されることで在庫切れを頻発させ、
誰にも知られなくなることの方が実質「駆逐」になるんだけど、そういう発想をする人は少ないのが現状。