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■文化の影響?
海外では、これらの神経伝達物質関連の遺伝子と性格の相関を示す研究報告が相次ぎ、ほぼ確実視されている。
ところが、神庭重信・九州大医学研究院教授(精神医学)の研究では、ドーパミン受容体D4と新奇探究性は
日本人でも相関したが、5-HTTでは否定された。
「日本人の多くが持つ遺伝子の作用が独特の文化や社会環境をつくっており、その環境がまた遺伝子の作用に
影響しているのかもしれない」と神庭教授。石浦章一・東大大学院教授(分子認知科学)も、「海外の研究でも
遺伝子型と性格の相関はごく弱いもの。たった1個の遺伝子で性格が決まることはなく、別の遺伝子など他の要
因が影響しているようだ」と話す。
石浦教授によれば、アメリカでは、体質や気質と遺伝子型との関連性を調べる研究は人種などによる差別につ
ながるとしてタブー視され、薬剤の効果に人種差があることが判明した今世紀に入って進展し始めたばかり。今
後、思わぬ「日本人らしさ」が遺伝子研究で発見されるかもしれない。
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