□□□ 脳科学総合スレ □□□at PHILO
□□□ 脳科学総合スレ □□□ - 暇つぶし2ch174:考える名無しさん
06/09/18 04:39:27
>>172
話の流れをぶった切ってすまないが、興味を引くようなスレを紹介しておきます。
スレリンク(robot板)l50

175:考える名無しさん
06/09/18 18:14:33
>>174
哲学と無関係

176:sai
06/09/18 23:52:32
>>174
どうもです。そのスレ時々見ています。私は元々人工知能に興味があって、脳科学の方にも興味を持ちました。
ただ私は脳科学の知見を応用した人工知能を考えているので、そのスレのアプローチとはだいぶ違うようです。

177:考える名無しさん
06/09/19 00:55:16
それなら是非コンピューテーションニューロサイエンス(計算論的神経科学)を始めなさい。

178:sai
06/09/19 13:06:26
>>177
いい本がありましたら紹介してください。ただし外国語は苦手なので日本語のものを。
最近は下記の本を読んでいます。

・脳の計算機構
・高次認知のコネクショニストモデル
・認知過程のコネクショニスト・モデル
・脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図
・脳・心・コンピュータ

179:考える名無しさん
06/09/19 14:44:30
多くのヤシが勘違いしているのが
ニューラルネットワーク〇
ニューラルコンピュータ×

コンピュータ(計算)するにはプログラムが必要なぐらい分かれ!


180:考える名無しさん
06/09/19 16:23:54
>>178
from computer to brain の和訳出てるよ。

181:174
06/09/19 17:48:47
スレ違いの話をふって本当にすまんかったです、マジで

182:考える名無しさん
06/09/19 18:28:24
折角来たんだからキミも脳科学を語っていきなよ

183:sai
06/09/19 20:31:55
>>180
どうもです。でも買うのは勇気とお金が必要ですね(税込19,950円)。
目次を見ると手持ちの本と重なっている内容もあるようなので、当面手持ちの本で勉強します。

184:考える名無しさん
06/09/20 07:35:18
>>178 失礼しました既にコンピューテーショナルニューロサイエンスに精通しておられましたか

185:sai
06/09/20 14:45:29
いえ、実は数学も苦手なので、数式のところは読み飛ばしているので、本当のところはよく分かっていません。
ニューラルネットのブームから20年以上経ちましたが、未だ画期的な成果はないようです。
知能を実現するためのモデルとしては、まだ単純すぎるか、実際の脳の仕組みとかけ離れているのでしょう。
>115で挙げた「カタストロフィック干渉」のような問題は、まだまだ解決できていないと思います。
早く画期的な新しいモデルができることを期待しています。

186:考える名無しさん
06/09/20 19:53:19
>115で挙げた「カタストロフィック干渉」のような問題は、まだまだ解決できていないと思います。
ATRが発表したモザイクという計算モデルがその問題を解決しています。
モザイクは順モデルと逆モデルのペアを1つのモジュールとして、これを複数用意しておきます。
そして各順モデルの予測誤差からモジュールの責任信号を算出します。
これにより使用されるモジュールが効果的に選択されカタストロフィック干渉を回避します。

187:sai
06/09/20 20:56:39
>186
ありがとうございます。調べてみます。
URLリンク(www.cns.atr.jp)
このあたりが見つかりましたが、ほかにもいいサイトがあったら教えてください。

188:考える名無しさん
06/09/21 03:22:12
>>185 知能を実現するためのモデルとしては、まだ単純すぎるか、実際の脳の仕組みとかけ離れているのでしょう。
そんなに悲観したものでもないと思います。最近だと強化学習のモデルなどが活発に発表されていますし、
20年前と今とでは脳に対する知見は圧倒的に差があります。
実際にはあらゆる分野で急速に進展しているのですが、「人間の知能の解明」のような派手な発見がないために
画期的な成果がないように見えてしまっているだけじゃないですか?

189:考える名無しさん
06/09/21 07:24:44
科学としてのプライドを捨てて、泥臭く脳の機能を作り込んでいけば、
ゲームレベルであっても、そこそこ知的に振舞うAIはできると思うんだけどね。


190:sai
06/09/22 15:56:32
>>188
>そんなに悲観したものでもないと思います。最近だと強化学習のモデルなどが活発に発表されていますし、
>20年前と今とでは脳に対する知見は圧倒的に差があります。
そのとおりと思います。

>実際にはあらゆる分野で急速に進展しているのですが、「人間の知能の解明」のような派手な発見がないために
>画期的な成果がないように見えてしまっているだけじゃないですか?
画像認識や音声認識、機械翻訳などにニューラルネットを使った柔軟なシステムを期待しているのですが、
まだまだ人手で書いたアルゴリズムには敵わないレベルと思われます。
基礎研究レベルでの進歩は目を見張るものがあるかも知れませんが、実際の応用となるとニューラルネットは
まだ実用のレベルには達していないのではないでしょうか。

191:sai
06/09/22 15:57:06
強化学習に関して、

現在、大脳基底核が、機械学習の分野で知られている強化学習を何らかの形で行っていると考えられている。
その発端となったのは、大脳基底核にあるドーパミン神経細胞の反応が、強化学習の一つの手法であるTD学習で
用いられるTD誤差に似ているという指摘である。この指摘の基礎となるSchultzらの実験では、報酬が来ることを
知らせる刺激(条件刺激;CS)の後に報酬を与える。条件付けが不十分だと、報酬が与えられた直後にドーパミン
神経細胞の一過性の反応がある。その一方十分に条件付けが行われると、ドーパミン細胞CSに一過性に反応し、
報酬への反応は消える。さらに、CSの前にもう一つ別のCSを与えると、その刺激にドーパミン細胞は反応し、
元々のCSへの反応は消える。これらのドーパミン細胞の反応がTD誤差によく似ているというのである。
---「脳の計算機構」より---

とありますが、

たとえばドーパミンをブロックすると甘みという報酬によってモーティベートされた器械的反応は妨げられるが、
おいしいものが得られたときにそれを食べることは妨げられない---動物はそれを食べるときに依然としてその
報酬を「好む」。ただ、それを得るために努力することはなくなる。そういうわけでドーパミンは達成行動に
ではなく、期待行動に関わっている。だが空腹であることや喉が渇いていることは不快なことだ。快楽はそれを
経験としてとらえるかぎり期待の状態では生じず、達成のあいだに生じるものだ。ドーパミンは期待の局面だけ
にかかわっていて、達成の局面にかかわっていないのだから、その作用は快楽という観点からは説明できない。
…ドーパミンが主観的快楽にも達成反応の表現にもかかわっていないことは明らかだが、どんな条件がドーパミン
に左右されるのかについては意見が一致していない。
---「シナプスが人格をつくる」より---

もう数ステップ回路の解明(付け足し)がないと、人工知能の実現は難しいような気がします。

192:考える名無しさん
06/09/22 21:48:38
>>190
>画像認識や音声認識、機械翻訳などにニューラルネットを使った柔軟なシステムを期待しているのですが、
>まだまだ人手で書いたアルゴリズムには敵わないレベルと思われます。
>基礎研究レベルでの進歩は目を見張るものがあるかも知れませんが、実際の応用となるとニューラルネットは
>まだ実用のレベルには達していないのではないでしょうか。
実用面でのニューラルネット利用が無いことは、その通りです。
私の考えとしては、おそらく今後もニューラルネットを利用した実用面での柔軟なシステムというものは
存在しないだろうと思います。
何故ならニューラルネットは非常に演算コストが悪く、とても実用に見合うものではないからです。

ならばどうして計算論的神経科学のように脳内情報処理を(なるべく)忠実に再現する学問が存在するのか
と言えば、それは脳を知るために他なりません。
知るための計算モデルなので、それをそのまま工業利用する事は意味がありません。
しかし一度知ってしまえば、その知識によってより実用的な計算方法が考案され「柔軟なシステム」が
登場するだろうと思います。

193:考える名無しさん
06/09/22 22:39:11
>>191
>強化学習に関して、
>もう数ステップ回路の解明(付け足し)がないと、人工知能の実現は難しいような気がします。
非常に難しい問題ですね。
報酬信号がまるで時を遡って行動シーケンスに影響を与えているかのように見えます。
もちろん時を遡るなんてことがあるはずないので報酬予測の連鎖によってそのように見えて
いるのではないかと愚考するしだいです。

194:考える名無しさん
06/09/23 01:59:42
意識だって、時をさかのぼって行動を制御してるように見えるじゃない。

195:sai
06/09/25 13:58:38
>>192
>何故ならニューラルネットは非常に演算コストが悪く、とても実用に見合うものではないからです。
昨今のCPUの高速化、メモリの大容量化から、私はもう少し楽観してます。

196:sai
06/09/25 13:59:30
>>193
>非常に難しい問題ですね。
同書の続き(サブタイトル「モティーブ回路」)を引用します。
-------------------------------
報酬とモティベーションにとってとりわけ重要なのは側座核という領域だ。
……
側座核とそれに接続する領域が、情動情報刺激が行動をゴールに向けて方向づける回路の重要な要素であることが
広く受け入れられている。
……
前述のようにドーパミンを側座核に注入されると、動物は活発になる。そうなるのはドーパミンが側座核から
淡蒼球への経路のシナプス伝達を促進し、次に淡蒼球は皮質と脳幹の運動制御領域にシナプス伝達をするからだ。
……
条件誘因が反応を強化する仕組みは、まだ完全には解明されていない。しかし、側座核の回路でLTPが起こると、
そのシナプス変化が起きるのにドーパミンが不可欠であることから、筋の通る仮説をたてるとすれば、
ドーパミンが、活動しているシナプス前細胞とシナプス後細胞のあいだのヘッブの可塑性を増強することにより、
その誘因を処理し反応を制御する側座核経路間の伝達が強化される、ということだろう。
……
エブリットとロビンズは扁桃体と側座核のあいだの接続が、条件誘因が新しい学習を促進できるために決定的に
重要であることを証明した。
……
情動習慣がいったん十分に学習されると、その表出にかかわる脳システムは単純化する。たとえば扁桃体は回路
から抜ける。特定の危険をうまく避ける方法を学んだら、もはや恐怖は喚起されないので扁桃体は必要ないのだ。
……
側座核も反応が学習されるとシステムから抜ける。側座核は学習には必要だが、十分学習された反応をおこなう
には必要でない。学習された防御習慣において厳密にどのようなシステムが取って代わるのかは、十分解明されて
いない。おそらく側座核は、線条体のほかの領域同様、皮質前頭前野の回路、とりわけ運動野を鍛えて反応のしかた
を教えるのだろう。言いかえると、学習が側座核から皮質に移るのだ。これは陳述的/明示的記憶で起こることと
似ていると言えるだろう。
-------------------------------
情動習慣学習だけでも、まだまだ未解明の部分が山済みのようです。

197:考える名無しさん
06/09/26 05:24:25
>>195
>昨今のCPUの高速化、メモリの大容量化から、私はもう少し楽観してます。
いえ、これは悲観して言っているのではなく、NNが「柔軟なシステム」の必須要件ではない
と考えているからです。
例えるなら空を飛ぶために羽ばたく必要はないといったところです。
NNは知能の謎を解くために重要なツールだと考えていますが、それ以上とは考えていません。
もちろん私個人の考えですのでNNが必須要件だと考える人を否定するわけではありません。

>>196
>情動習慣学習だけでも、まだまだ未解明の部分が山済みのようです。
前半の側座核は強化学習の問題で、後半の側座核が十分学習された反応をおこなうには
必要ないという問題は皮質及び小脳のゾンビシステム(クリストフコッホ談)の話だと思います。
問題自体がゴチャゴチャになっているので整理した方が良いと思います。
解明されつつある基底核強化学習に対して、皮質はまだまだと言った感じではありますが。

198:sai
06/09/26 14:00:22
>>197
>いえ、これは悲観して言っているのではなく、NNが「柔軟なシステム」の必須要件ではない
>と考えているからです。
>例えるなら空を飛ぶために羽ばたく必要はないといったところです。
>NNは知能の謎を解くために重要なツールだと考えていますが、それ以上とは考えていません。
空を飛ぶことに関しては、竹とんぼや紙飛行機などの模倣となるもを発想できますが、
知能を実現するためのアプローチとしては、NN以外全然思いつかないのです。

>前半の側座核は強化学習の問題で、後半の側座核が十分学習された反応をおこなうには
>必要ないという問題は皮質及び小脳のゾンビシステム(クリストフコッホ談)の話だと思います。
>問題自体がゴチャゴチャになっているので整理した方が良いと思います。
>解明されつつある基底核強化学習に対して、皮質はまだまだと言った感じではありますが。
196の引用は「モーティブ回路」というサブタイトル中の文章から時系列的に抜き出したものですが、
抜き出し方が悪く、纏まりが無かったかもしれません。
ただ私は、ここで引用したような側座核を中心にした、もっと大きな回路の解明が、知能を実現する
新しいモデルとなるのではないかと思っています。

199:うあああ
06/09/26 21:25:46
このスレはためになるな。

200:考える名無しさん
06/09/26 22:11:20
>>198
>知能を実現するためのアプローチとしては、NN以外全然思いつかないのです。
はい、それで構わないと思います。
私が申し上げているのはNNを利用して知能の謎が解けたあかつきには、
それと数学的に近似かつ安価な実用器が登場するだろうという予想です。
ただ…
>空を飛ぶことに関しては、竹とんぼや紙飛行機などの模倣となるもを発想できますが、
ここに「知識の呪い」を感じます。
もしこの世界に空を飛ぶものが鳥しかいなかったら、あなたは本当に竹とんぼや紙飛行機を
発想できましたか?

>ただ私は、ここで引用したような側座核を中心にした、もっと大きな回路の解明が、知能を実現する
>新しいモデルとなるのではないかと思っています。
大変面白そうなお話ですね。是非詳しくお教え頂けませんか。
強化学習の拡張版?

201:sai
06/09/27 00:10:18
>>199
お久しぶりです。

>>200
>私が申し上げているのはNNを利用して知能の謎が解けたあかつきには、
>それと数学的に近似かつ安価な実用器が登場するだろうという予想です。
なるほど。やっと理解できました。

>もしこの世界に空を飛ぶものが鳥しかいなかったら、あなたは本当に竹とんぼや紙飛行機を
>発想できましたか?
確かにそういわれると自信はありません。

>大変面白そうなお話ですね。是非詳しくお教え頂けませんか。
>強化学習の拡張版?
私が数学音痴なので気が付かないだけで、実は下記あたりで既にだいぶ進んでいるのかもしれません。
URLリンク(www.cns.atr.jp)

強化学習モデルの場合の誘因は外から与えますが、生物の場合は外からの誘因もありますが、
誘因自体も別回路で獲得し、システム内部の誘因からも強化学習を行っていると思います。
このような複合的な回路を漠然と考えています。

202:考える名無しさん
06/09/27 21:20:54
>>201
>私が数学音痴なので気が付かないだけで、実は下記あたりで既にだいぶ進んでいるのかもしれません。
強化学習モザイクはオリジナルのモザイクの逆モデルが強化学習制御器になったこととそれに伴って
目標軌道が無くなっただけの違いなので、↓こういう事とは全然違います。
>強化学習モデルの場合の誘因は外から与えますが、生物の場合は外からの誘因もありますが、
>誘因自体も別回路で獲得し、システム内部の誘因からも強化学習を行っていると思います。
>このような複合的な回路を漠然と考えています。
これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?

203:sai
06/09/28 20:15:07
>>202
>強化学習モザイクはオリジナルのモザイクの逆モデルが強化学習制御器になったこととそれに伴って
>目標軌道が無くなっただけの違いなので、↓こういう事とは全然違います。
ご指摘ありがとうございます。

>これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?
もう少し考えてからまた返事を書きたいと思います。

204:考える名無しさん
06/09/29 01:57:54
詭弁に詭弁を重ねるのも。

205:考える名無しさん
06/10/03 07:40:29
saiは考え込んでしまった

206:考える名無しさん
06/10/05 03:34:17
Is it relation to a hacker or an illegal-access(or without warning access) ?
What relation is confidential-affairs or it's leak out ? I'm not hacker. What do yours know ?


207:考える名無しさん
06/10/05 11:38:34
URLリンク(dx.doi.org)
これ読んで思ったんだけど(といってもアブストラクトしか読んでないが)、
言語学習のコネクショニストモデルで、
単純な入力頻度だけにもとづかないモデルって、どんなのがあるの?

たとえば、今までの学習内容から、今現在の一連の入力がおこなわれている談話上の文脈を判断した上で、
一定の言葉の学習が優先的に促進されるようなモデル。

ひょっとしたらその論文に書いてあるかもしれんので、
近いうちに読むつもりではあるんだが。

208:考える名無しさん
06/10/05 15:50:02
>たとえば、今までの学習内容から、今現在の一連の入力がおこなわれている談話上の文脈を判断した上で、
>一定の言葉の学習が優先的に促進されるようなモデル。
そない都合のええ話はおまへんやろ


209:sai
06/10/06 12:32:08
>>202
>これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?
ちょっと違いますが、まだうまく説明できません。いつか説明できるようになるまでお待ちください。

脳の安定した情報処理、周辺細胞が同調活動…京大分析

 脳が安定して情報処理ができるのは、ある細胞が死滅しても、周囲の細胞が補って活動する仕組みがあるため
であることが、桜井芳雄・京都大大学院教授(神経科学)らのサルを使った実験でわかった。
 損傷を受けた脳の治療や、新たなコンピューター開発にもつながる研究で、4日付の米科学誌
「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」電子版に掲載される。
 研究グループは、サルの記憶をつかさどる脳領域に電極を付け、細胞の活動を詳しく見た。その結果、
画面に出る四角形の色の違いなどを記憶する際、働く脳細胞に近接した細胞の約8割が、
1000分の1秒以内の精度で、ほとんど同時に反応していることがわかった。
 隣り合う脳細胞の信号を分離して検出し、細胞ごとの働きを解明することはこれまで技術的に不可能だったが、
研究グループは信号の来る方向を正確に割り出す手法を確立。個々の細胞の信号検出に世界で初めて成功した。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

210:sai
06/10/06 12:40:06
こちらの方がより詳細でした。
URLリンク(www.jst.go.jp)


211:sai
06/10/06 13:10:56
>>207
こちらになにかあるかもしれませんね。
「自然言語処理スレッド」
スレリンク(tech板)l50

212:考える名無しさん
06/10/06 23:26:41
>>209
ってことはさ、
細胞が死滅せず、そういった補いが不要なコンピューターでニューラルネットを再現する場合、
実際の脳細胞の総数の2割とかそれ以下で十分ってことだな?

213:考える名無しさん
06/10/07 04:32:36
>>209
>>これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?
>ちょっと違いますが、まだうまく説明できません。いつか説明できるようになるまでお待ちください。
では少し私の考えを聞いて頂けますか。
進化の過程において新しい機能は古い機能に取って代るのではなく古い機能を利用しつつ新しい機能が
覆い被さるように革新していきます。
私は「感覚器→強化学習器→行動」の次の段階は「感覚器→内的世界→強化学習器→行動」と考えています。
内的世界とは何か?
それは戦場における司令部の戦略地図のようなもの、例えばミッドウェー海戦時の大和司令部でのこと、
ミッドウェー島周辺海図上に南雲機動部隊の模型が置かれています。
そこへ偵察機から米機動艦隊の存在が報じられ海図には空母ヨークタウンの模型が追加されます。
つまり現実を模したオモチャの世界、これが内的世界です。
内的世界での艦隊は統計的に最もありがちな動きをとり、ときおり偵察機からの報告(感覚器からの信号)
によって現実世界との整合性が保たれます。
この内的世界が何の役に立つのか?
感覚器からの情報を遮断することによって内省を行い事前に強化学習器を試すことが出来る。
そうして想像の中で悪い結末となる行動は除外され、良い結末となる行動は強化される。
その結果、表出する行動は単純な強化学習器より一段進歩したものとなる。
と考えています。

214:sai
06/10/07 20:45:30
>>212
>細胞が死滅せず、そういった補いが不要なコンピューターでニューラルネットを再現する場合、
>実際の脳細胞の総数の2割とかそれ以下で十分ってことだな?
脳には何百種類もニューロンの種類があり、まだニューラルネットは脳をほとんど模倣できていない段階で、
数字をはじき出してもあまり意味はありません。
それよりもこの技術により脳のさらなる解明に期待します。

>>213
>進化の過程において新しい機能は古い機能に取って代るのではなく古い機能を利用しつつ新しい機能が
>覆い被さるように革新していきます。
そのとおりと思います。

>感覚器からの情報を遮断することによって内省を行い事前に強化学習器を試すことが出来る。
>そうして想像の中で悪い結末となる行動は除外され、良い結末となる行動は強化される。
>その結果、表出する行動は単純な強化学習器より一段進歩したものとなる。
これもそのとおりと思いますが、それを実現するには、短期記憶、長期記憶、ワーキングメモリ(一時記憶、
実行制御)、選択的注意等、脳の機能を総動員してはじめて実現できることと思います。

215:飛べないカラス
06/10/08 04:19:21
>>210
独立成分分析によって発火したニューロンの回路構成がわかってくるのでしょうか。
リハビリで機能が回復する仕組みはニューロンの発火だけでなくグリア細胞なども
関係してくるのではないかと思います。

216:飛べないカラス
06/10/08 04:38:08
発火しなかったニューロンはわからないから回路構成まではわからないですね。

217:考える名無しさん
06/10/08 13:46:22
>>214
>>感覚器からの情報を遮断することによって内省を行い事前に強化学習器を試すことが出来る。
>>そうして想像の中で悪い結末となる行動は除外され、良い結末となる行動は強化される。
>>その結果、表出する行動は単純な強化学習器より一段進歩したものとなる。
>これもそのとおりと思いますが、それを実現するには、短期記憶、長期記憶、ワーキングメモリ(一時記憶、
>実行制御)、選択的注意等、脳の機能を総動員してはじめて実現できることと思います。
例え話が悪かったでしょうか。
そのような荒唐無稽な話を申し上げたつもりはありません。
内的世界を実現する手段としては例えば疎分散記憶アルゴリズム(kanerva)のようなものを想定しています。
また、この段階での知能も所詮は爬虫類から初期哺乳類への進化程度の前進にすぎないと考えています。

218:sai
06/10/08 23:39:05
>>216
>発火しなかったニューロンはわからないから回路構成まではわからないですね。
回路構成というよりも、これまで多くの研究者が、近接するニューロンが協調して情報処理を行っていると
提案していましたが、それを実際に証明したことに意義があるのだと思います。

>>217
>内的世界を実現する手段としては例えば疎分散記憶アルゴリズム(kanerva)のようなものを想定しています。
カナヴァーの分散記憶は、スタンフランクリンの「心をもつ機械」で読んだのですが、私の頭では理解
できませんでした。

219:考える名無しさん
06/10/09 05:28:24
>カナヴァーの分散記憶は、スタンフランクリンの「心をもつ機械」で読んだのですが、
>私の頭では理解できませんでした。
saiは心の情報処理について何も分かってないのか?
それとも、そのスタンフランクリンそのものだけ?
仕組みを先行して考えすぎていないか?w


220:sai
06/10/09 09:33:38
>>219
>saiは心の情報処理について何も分かってないのか?
>それとも、そのスタンフランクリンそのものだけ?
何も分かっていないことだけ分かっています。

221:考える名無しさん
06/10/09 13:19:01
>>218
>カナヴァーの分散記憶は、スタンフランクリンの「心をもつ機械」で読んだのですが、私の頭では理解
>できませんでした。
高次皮質/連合領域を持つ初期以降の哺乳類には疎分散記憶(SDM)は使えないと感じていますが、
SDMは重要な考え方を提示していると思いますので是非理解しておくべきでしょう。
kanerva(1988),kanerva(1993)

>>219
>saiは心の情報処理について何も分かってないのか?
私も何が分かっていないかさえ分かっていません。

222:考える名無しさん
06/10/09 19:29:43
臭いな

223:考える名無しさん
06/10/09 20:23:15
>>222
どこがだよ

224:考える名無しさん
06/10/09 20:53:58
眠りに落ちるときに、コンクリートの匂いみたいな灰色の匂いがする。
あれはなんなんだろう。

225:考える名無しさん
06/10/09 21:14:28
肺からヤニが逆流してくる

226:考える名無しさん
06/10/09 21:47:09
タバコは一切吸ってないぞ。

227:考える名無しさん
06/10/09 22:48:30
タバコは犯罪

228:考える名無しさん
06/10/15 14:24:33
age

229:考える名無しさん
06/10/16 08:06:47
hage

230:考える名無しさん
06/10/17 08:11:34
あは

231:sai
06/10/18 20:09:03
神経細胞の"樹状突起"を形成する仕組みに新たな知見
-顆粒細胞中のIP3受容体が神経ネットワークの形成に関与-

 ○イノシトール三リン酸(IP3 )受容体の欠損により樹状突起形成に異常が発生
 ○IP3受容体からのカルシウム放出が樹状突起形成に重要な神経栄養因子の発現を調節
 ○プルキンエ細胞の樹状突起の形成制御は、顆粒細胞中のIP3受容体を介して行われる

URLリンク(www.jst.go.jp)


記憶力:「フィセチン」摂取で向上? 動物で確認

 野菜や果物に広く含まれるフラボノイドの一種「フィセチン」を摂取すると、記憶力が向上することを、
武蔵野大(西東京市)と米ソーク研究所の共同チームが動物実験で確認し、16日付の米科学アカデミー紀要
電子版に発表した。フィセチンはイチゴに多く含まれているが、「人への効果はこれから調べる」としている。
 記憶をつかさどるのは、大脳の奥にある「海馬」だ。海馬に入ってきた情報は「長期増強」という仕組みで
記憶として定着する。武蔵野大薬学研究所の赤石樹泰助手と阿部和穂教授は、認知症に効果のある物質を探す
過程で、フラボノイドの一種フィセチンに注目した。フラボノイドは強い抗酸化作用があり、老化防止への効果
が知られるポリフェノールの代表的な物質。
 ラットの海馬を取り出して生きた状態に保ち、フィセチンの水溶液を細胞にかけると、長期増強を担う分子が
活性化した。他のフラボノイドで増強効果は見られなかった。
 次に生きたマウスを使って実験した。2個の物体を健康なマウスに記憶させ、24時間後、2個のうち1個を
別のものにすり替えて再び見せる。前日、物体を見せる前にフィセチンの水溶液を飲ませたマウスは、
「記憶にない」すり替えた物体にだけ興味を示した。しかし、この水溶液を飲まなかったマウスは、どちらの
物体にも均一に興味を示し、前日に見たことを忘れていた。
 阿部教授は「フィセチンが脳の海馬に達し、記憶増強物質として働いたと考えられる。人間でも同様の効果が
期待できるかもしれないが、マウス並みの効果をイチゴで得るには大量に食べる必要がある」と話している。

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

232:考える名無しさん
06/10/19 20:08:18
イチゴばか売れの予感。

233:sai
06/10/27 14:43:03
泥酔無事帰宅の“能力”に脳の神経細胞が寄与

 道順を記憶している脳の神経細胞(ニューロン)があることを、日本大学大学院の泰羅(たいら)雅登教授、
米ロチェスター大学の佐藤暢哉・研究員らのチームが突き止め、24日の米科学アカデミー紀要電子版で発表した。
 「酒を飲み過ぎて何も覚えていないが、ちゃんと自宅に帰っていた」などという“能力”も、この神経細胞の
お陰らしい。
 泰羅教授らは、人が脳の頭頂葉内側部を損傷すると、知っている場所でも道順がわからなくなることに着目。
レバーを操作して画面上の仮想空間を移動できるシステムを使い、ニホンザルに2階建てのビル内を目的の部屋
まで移動する訓練を行った。
 道順を覚えた後、脳の働きを調べたところ、ビル内の特定の場所で曲がった時に活動したり、特定の行き先を
目指している時だけに活動する神経細胞が、頭頂葉内側部にあることが見つかった。
 どの方向に進めば良いかというルート知識、道案内システムが脳内に蓄えられていることが細胞レベルで
裏付けられたのは初めてだという。
 泰羅教授は「人が周囲の環境を視覚的にどのように認識し、脳がどう処理しているかを解明するのに役立つ成果」
としている。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

234:考える名無しさん
06/10/28 15:55:52
道順細胞とかおばあちゃん細胞とかゆうのは不毛だと思た

235:考える名無しさん
06/10/29 00:36:11
身体板から来ました。
↓のスレの住人です。
「いつも頭がボーッとしていて冴えない 2」
スレリンク(body板:424番)n-

「いつも頭がボーッとする」と言葉でいうと
あまり重大な問題に思えないかもしれませんが、
今のところ原因が特定できず、対処方法も不明なので、
住民たちにとって悩みは深刻です。

住民のおおまかな共通事項として、
文章が読めない、簡単な指示もよくわからない、記憶の定着が難しい、
無気力などがあげられます。
おそらく先天的な知能は常人と変わらなかった住民たちが、
この症状になったことでまるきり無能の人になり、非常につらい思いをしています。

過去スレにはいくつかの仮説や、回復方法について書かれた内容もあります。
でも、決定打といえるようなものがないのです。
私はなんとかこの症状から回復しましたが、
過去を振り返ると小脳のゾンビワークスが著しく低下していました。

先日側座核とこの症状について書き込みをしたところ、
専門版で聞いてこいといわれました。
雰囲気読めない長文書き込みで申し訳ありませんが、
側座核と学習無力についての脳機能の流れを教えていただけないでしょうか。





236:考える名無しさん
06/10/29 02:16:23
それうつ病ちゃいますのん?
うつ診断行かはりました?
うつならプロザックで治りますのやで、はよ病院行きや

237:考える名無しさん
06/10/30 01:06:01
>>236
うつ病・・・・・。
うつ病の症状にも当てはまる部分は多いと思われますが、
何か違うような気がするのです。
精神活動の不調を幅広く扱ううつ病にくくられてしまうと、
この症状のポイントになる部分がぶれてしまいそうで・・・・。

ともあれ、レスをくださってありがとうございました。





238:考える名無しさん
06/10/30 01:35:03
軽症の統失の悪寒

239:考える名無しさん
06/10/30 01:36:51
もしく微小脳梗塞かもしれんけど。

240:考える名無しさん
06/10/30 23:49:58
側坐核(大脳基底核)とドーパミンは「やる気」に大きく関与しています。
側坐核は強化学習器として機能しドーパミンは報酬予測誤差をコードします。
強化学習器は正の報酬予測誤差となった行動を強化し負の報酬予測誤差行動を抑止します。
主観的には上手く行くと期待した行動の結果が上手くいった場合は、その期待した要因となる
行動を強化します。
逆に期待したのにうまくいかない場合は、その期待した要因となる行動を抑止します。

241:考える名無しさん
06/10/31 00:25:05
>>238 >>239
たぶん同じ方ですね。レスをくださってありがとうございます。
統合失調症と微小脳梗塞、両方ぐぐってみました。
前者は妄想と幻覚が特徴的みたいですね。
しかし住民はイメージする力はとても弱そうなので、
あまりあてはまらないように思えます。
「こんな状態は本来の自分ではない!」と思いこむことや、
原因よりも心身に現れた現象に振り回されてしまう点は、
住民たちにも共通していると思います。
でもこれは心の不調にはほとんど当てはまるような気もするので、
クロともシロとも言い切れない感じですね。

微小脳梗塞は、ありうるかもしれませんね。
治療法もあるようなので、もう少し自分でも調べてみようと思います。
バファリンが効果有と書いてあったのがとても意外でした。

242:考える名無しさん
06/10/31 01:05:10
>>240
レスありがとうございます。
「頭がボーっとして冴えない」の症状を患う住人たちは、
第三者の目からみれば単に「やる気のない人」のように見えるでしょう。
当事者からすると、「やらなくてはならない事」を十分に認識していて、
実際教えてもらったり自分でやったりしても、できないのです。

脳の働きを機能的に捉えた場合、
この症状がどういう流れが起きているのかということを、
ずっと知りたいと思っていました。

243:考える名無しさん
06/10/31 01:06:31
続きです。
↓は私が身体版で書いたものです。

432 :病弱名無しさん :2006/10/27(金) 22:39:44 ID:VY4ljzJ5
>>427
あのへんは賢い方たちが多く集う板ですからねえ・・・。
どうも引け目を感じます。

>>428
「ごほうび」と「ごほうびをもらえる約束」があったとします。
前者より後者の方が脳にきもちいい物質が出るようになってるらしいです。

私の疑問は、「ごほうびをもらえる約束」が繰り返されたけど、
実際には「ごほうび」がもらえなかったらどうなるの?
ってことです。

434 :病弱名無しさん :2006/10/27(金) 23:01:36 ID:VY4ljzJ5
人間困難に直面すればいろいろあがいて「ごほうびをもらう約束」をほしがります。
だからこうすれば良くなる筈、ああすれば良くなる筈、というのを試行錯誤する。
けれどその試行錯誤がほとんど報われず、
実際の「ごほうび」がもらえなかったらどうなるのでしょう。

脱線しそうなので簡単にまとめると、
ボーッとした状態が続いてしまうのは、
「やる気の座である側座核が勃起不全状態になってしまう為」
ではないか?ということです。

244:考える名無しさん
06/10/31 01:24:34
このスレの>>196前後と、>>240は、
私の疑問に答えてくれるものかもしれません。
>>240は言い換えれば、
努力した結果が報われたらもっとがんばる事ができて、
報われなければその対象に対し気力が奪われるということでしょうか。

このスレは大変ためになるスレですね。
レスを下さった方々、改めてありがとうございました。


245:考える名無しさん
06/10/31 19:12:46
一次運動皮質を外部から電気刺激すると手足が動くが、
このとき被験者には勝手に手足が動いた感覚が発生する。
しかし補足運動野を同様に刺激した場合、自分の意志で動かした
と認識する。
更に帯状回皮質を刺激すると、手足が動くことは無いが、
被験者には何か行動を起こさなければならないという強い衝動が
発生する。
さて、「やる気」とは一体何なのか?

246:考える名無しさん
06/10/31 20:04:19
「やる気」については俺もかなり問題抱えてるから興味深い。

247:考える名無しさん
06/11/01 00:04:45
我ら30代、やる気はあるけん、身体がついてこん

248:sai
06/11/01 10:14:51
私は人工知能に「やる気」を持たせることに悩んでいます。

249:考える名無しさん
06/11/01 15:02:56
人工知能板で訊いてくれば?

250:考える名無しさん
06/11/01 17:49:57
人工知能板なんてある?

251:考える名無しさん
06/11/01 20:19:54
哲板の人工知能スレやね。よう知らんけど。

252:考える名無しさん
06/11/01 22:53:24
244です。
私はもうそろそろ身体版に帰ろうと思います。
「いつも頭がボーっとして冴えない」スレの住人と
側座核の機能不全について簡単にまとめてみます。
素人の一意見なので、もしあからさまな間違いなどがあれば
遠慮なくご指摘お願いします。

1 自分の意思でとった行動が失敗する。
2 その行動にかけていた期待の分、気力が奪われる。
  もしくは「その行動にかけていた期待」を黙殺する。
3 1,2を繰り返すと、黙殺された期待(=報酬を求める気持ち)が、
 潜在化でたまっていく。
5 それでもさらに報われない行動を漫然と続けるようになると、
  やる気とモチベーションの座である側座核がおかしくなる。
6 側座核は、小脳のゾンビワークスを習得するのに欠かせない場所。
 その為に、そこが機能不全に陥ると、手続記憶(通常人々がルーティンワークにするような簡単な仕事)
 も覚えるのに苦労するようになってしまう。

5あたりで他人に報われなさをぶつける人と、
自滅思考に陥る人に分かれるかもしれないですね。
社会性が高い人は2前後でこの行動パターンを脱する事ができるのかも。

253:考える名無しさん
06/11/01 23:14:14
全体的に大間違いです。
まず側坐核などの大脳基底核が機能不全を起こしているなら生存不可能です。
皮質の停止で植物状態となり、進化的にそれ以前の箇所の異常は死を意味します。
次に「期待していた行動が失敗におわる」ことは側坐核にとって悪いことではありません。
負の強化は報酬が得られない無駄な行為を排除する有効な機能です。
ご病気なのでしたら素人判断などされずに専門医に相談されることを強くお勧めします。

254:考える名無しさん
06/11/02 01:28:48
>>253
なるほど・・・・。
ご指摘ありがとうございます。
さいわい私は極度にボーっとする症状は治っているので、
もっと自分でも調べてみようと思います。
もちろん私の浅い考えも、身体板には持ち込まないようにします。

一点質問があります。
>次に「期待していた行動が失敗におわる」ことは側坐核にとって悪いことではありません
>負の強化は報酬が得られない無駄な行為を排除する有効な機能です。
それでは期待していた行動が失敗に終わり、
かつ報酬が得られない行為だと百も承知でありながら、
その行動を放棄することができない場合はどうなるのでしょう?
もっと一言でいうのなら、
報われないとわかっている行為をし続けると、どういう影響が出てくるのでしょう?

言葉で納得していたつもりでも、
いずれ自分の活力を奪われるままになってしまうか、
代用品の「報酬」を求めるか、
他者に報われない気持ちをぶつけるか、
といったことを私は考えたのですが。
まあこれも素人の浅い考えですね。
私自身はこの3パターンの選択肢で揺れて、
結果ボーっとするようになってしまった気がします。

「報酬」を求める気持ちはかなりシビアに正負に働くように思えます。
だからこそ「報われない気持ち」を上手に処理して生きていくのが
大人なのかなーなんてことも思うのですが。
長文失礼しました。
私はそろそろこのスレからは消えます。

255:考える名無しさん
06/11/02 08:22:28
>報われないとわかっている行為をし続けると、どういう影響が出てくるのでしょう?
単純に基底核強化学習説に当てはめるなら、「報われないとわかっている行為」は即ち
報酬予測が0であり実際に得られる報酬も0となるため、報酬予測誤差は発生せず、
したがって強化学習は起こらない(つまり行動に変化無し)となり、症状と一致します。

しかし、残念ながら現在の脳科学は人の行動を説明できる水準にはなく、強化学習説に
当てはめたところでさしたる意味もありません。
ひどくお悩みのようですが前述の通り専門医に相談されることを強くお勧めします。
お役に立てず申し訳ありません。

256:考える名無しさん
06/11/03 22:08:00
放送中

【Nスペ】サイボーグ技術が人類を変える1 【NHK】
スレリンク(livenhk板)

257:sai
06/11/07 19:53:50
ハトは千枚、ヒヒは5千枚 写真記憶の能力が判明

 【ワシントン6日共同】鳥や動物が写真を何枚記憶できるか能力を調べたところ、ハトは約1000枚、
ヒヒは5000枚以上とみられるとの結果を、米仏の研究チームが米科学アカデミー紀要(電子版)に6日、
発表した。
 実験ではまず、2羽のハトと2頭のヒヒを選抜。コンピューター画面で風景や建物などの写真を約1秒間
見せた直後に画面に「○」と「+」を並べ、くちばしや手でどちらか一方を選んだときだけ餌が出るようにした。
 餌が出る正解の記号は写真ごとにどちらか一方に決めてあり、間違わなくなるまで同じ写真を繰り返し見せて、
覚え込ませた。
 枚数を増やすと正解率は次第に下がったが、開始後3年半から5年間の実験での正解率はハトで62-68%、
ヒヒで78-80%で、一定の記憶が保たれていることが分かった。
 研究グループはこの期間にハトには約3000枚、ヒヒには約6000枚の写真を繰り返し見せた。実験の
経過を詳細に解析した結果、ハトは800-1200枚を覚えるのが限界だが、ヒヒは少なくとも3500-
5000枚覚えている上、なお多数の写真を記憶する可能性が高いとみている。

URLリンク(news.goo.ne.jp)

258:sai
06/11/07 19:54:28
ゾウ:鏡の姿見て「自分だゾウ」自己認識能力あり

 ゾウの顔に印を付けて鏡を見せるテストをしたところ顔の印を鼻で触ったと、米国の研究チームが米科学
アカデミー紀要(電子版)に30日発表した。鏡に映った姿を敵や仲間ではなくて「自分だ」と認識できる
自己認識能力がゾウにあることを示す研究結果という。
 同様のテストにはチンパンジーやオランウータン、ボノボなどの大型類人猿とイルカが合格しているが、
ゾウが新たに仲間入りしたとしている。
 テストの対象になったのは、ニューヨークにあるブロンクス動物園の雌のアジアゾウ「マキシン」(35歳)
と「パティ」(同)、「ハピー」(34)。飼育場に約2・4メートル四方の鏡を置いたところ、マキシンと
パティは鏡の裏側に鼻を伸ばして探るようなしぐさをしたり、鼻で耳や口を触って自分の姿を確認するような
動きを見せたりした。
 次に右目の上に白い塗料で、左目の上に透明の塗料でそれぞれ印を付けたところ、ハピーは鏡を見て鼻で
右の印を触る行為を12回繰り返した。
 飼育員によると、このような行動を示すのは初めてという。マキシンとパティは印を触るしぐさはしなかった。
 研究チームのフランス・ドゥバールさん(米エモリー大)は「人間の2歳児に相当する自己認識能力がある
ことの有力な証拠だ。集団で子どもを守ったり、仲間を助けたりする社会性のある習性と関係があるのだろう」
と話している。(ワシントン共同)

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

259:sai
06/11/07 19:55:05
神経細胞:伸ばすたんぱく質発見 まひ患者などに朗報か

 長いもので1メートル以上もある神経細胞が伸びていくのに必要なたんぱく質を、九州大生体防御医学研究所
の中山敬一教授(細胞生物学)らが突き止めた。神経移植が成功すれば、事故で神経が切れた半身まひ患者など
の治療に役立つが、動物実験では移植しても神経はなかなか伸びない。このたんぱく質の働きを活発にできれば、
解決につながる可能性があるという。
 3日付の米科学誌「サイエンス」に論文が掲載された。
 神経細胞は普通の細胞と違い、核のある細胞体から、ひも状の神経突起が長く伸びている。足を踏まれて痛い
のは、踏まれた刺激が神経突起を通して脳に伝わるためだ。
 神経突起が出来る際には、細胞膜に含まれる脂質が、細胞内でいったん集まり、一方向に運ばれる。そこで
中山教授らは、神経細胞に特有で、細胞膜内の物質輸送に関係するとみられる、たんぱく質の一種に着目した。
 これを子宮の細胞に加えて実験すると、細胞は神経のように突起を伸ばした。さらに、神経細胞を操作し、
このたんぱく質をほとんど作らせなくすると、本来は一方向に伸びてひも状になるはずの細胞膜が、すべての
方向に伸びてしまい、細胞が全体として広がった。
 中山教授らは、このたんぱく質が突起形成に重要だと結論付け、「突起が伸びる」という意味の英語から
「プロトルーディン」と命名した。
 中山教授は「遺伝的に両足が動かなくなる病気の患者には、プロトルーディンを作る遺伝子が変異している
場合がある。正常なプロトルーディンを補えば治療につながるかもしれない」と話している。

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

神経細胞の突起形成メカニズムを新たに発見(神経変性疾患の病因解明と治療に期待)
URLリンク(www.jst.go.jp)

260:sai
06/11/07 19:55:39
「考えるだけ」でスイッチ切り替え、日立が実験成功

 日立製作所は6日、暗算や暗唱などによって生じる脳内の血液量の変化を電圧信号に変えることで、
鉄道模型の電源スイッチの「オン」「オフ」を切り替える実験に成功した、と発表した。
 将来的には、「こうしたい」と考えた際の血流変化を電気信号に置き換える技術の開発を目指しており、
運動機能を失った難病患者が自立するための福祉機器開発につながるものとして期待される。
 暗算や暗唱などを行うと、活発に働き、血流が増加するのは、額の裏側付近に位置する脳の「前頭前野」
と呼ばれる部分。同製作所基礎研究所の研究チームは、近赤外光を照射してこの血液量変化をとらえる装置
「光トポグラフィ」で、暗算などをした時の血液量の変化を把握し、これを電圧信号に変換することで、
鉄道模型の駆動、停止ができるかどうかに挑んだ。
 その結果、暗算や暗唱を始めると、模型が動き始め、取りやめると、模型も停止することが、複数の被験者
を使った実験で確認された。
 暗唱、暗算などの脳活動ごとに活動する脳内部位が微妙に異なるため、この違いを信号に反映させることで
より複雑な機械操作を目指すが、研究チームを率いる同製作所小泉英明・フェローは「脳機能のリハビリを、
結果を確認し、楽しみながらやることで効果の増大も期待できる。5年以内に実用化できれば」としている。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

261:考える名無しさん
06/11/10 14:39:21
>「考えるだけ」でスイッチ切り替え、日立が実験成功
生まれたばかりの赤ん坊には不可能。
また脳の発達過程で障害や特殊な遺伝などの人にも無駄。

262:考える名無しさん
06/11/13 02:52:53
>>261
まあ、その通りだろうが、自分の意見ぐらい言ってみたらどうだ?

263:考える名無しさん
06/11/13 15:11:42
>>261
こういう奴とリアルで話するのは疲れそうで嫌だ。

264:考える名無しさん
06/11/13 15:29:02
>>263
奴とモマエじゃ一緒に妄想は無理だろうなw


265:考える名無しさん
06/11/16 10:51:47
脳内科学かとおもたw

266:sai
06/12/06 19:44:21
生後半年の赤ちゃん、人の顔を認識

 生後半年ほどの赤ちゃんが人の顔を認識していることを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)
と中央大の共同チームが突き止めた。
 赤ちゃんは行動観察などから生後半年で顔を認識していると考えられてきたが、血流量で脳の活動状態を
調べる実験で裏付けられた。研究成果は米専門誌「ニューロイメージ」1月号に掲載される。
 生理研の柿木隆介教授らは、様々な作業をする時に脳のどの部分が活発に働くかを測定できる装置を使い、
生後5~7か月の赤ちゃん10人に、正面を向いた顔写真(正立顔)と逆さまの顔写真(倒立顔)、
野菜の写真を順番に見せ、脳血流の変化を測定した。
 この結果、倒立顔と野菜の時は、血液の総ヘモグロビン流量に差はなかったが、正立顔を見せた時は約3倍になり、
脳が活発に働いていることがわかった。なかでも右半球側頭部に著しい活動が見られ、赤ちゃんも大人と同じように、
右脳で顔を識別していることが確認された。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

267:sai
06/12/12 12:54:01
神経細胞が伸びる仕組み解明 理研グループ

 脳と体を結ぶ神経回路が作られる際に、神経細胞が正しい方向に伸びていく仕組みを、理化学研究所の上口
(かみぐち)裕之・神経成長機構研究チームリーダーらの研究グループが明らかにした。損傷した神経の治療や、
人工臓器と脳をつなぐ技術などに応用できる可能性があるという。米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス
(電子版)に10日発表した。
 痛みや触覚などの信号を脳に伝える神経回路は、体の各部から神経細胞の先端にある神経突起が脳に向かって
伸びることでつながり、作られる。この際、どのような仕組みで伸びる方向が決まるのかは、よく分かっていな
かった。
 上口さんらは、孵化(ふか)直前のヒヨコの脊髄(せきずい)にある神経細胞を使い、そこから神経突起が
伸びていく状態を人工的に作り出して観察した。その結果、神経突起を招き寄せることが知られている分子
(誘因性ガイダンス分子)を作用させると、神経細胞内でたんぱく質などを包んで運んでいる小さな袋が
そちらへ次々に運ばれ、そのことによって神経突起が伸びているらしいことが分かった。
 誘因性ガイダンス分子はこれまで、袋が運んでいたたんぱく質などを、信号として別の神経細胞に渡す際の
仕組みとして知られていたが、神経細胞の伸びる方向の決定に関係していると分かったのは世界で初めてという。

URLリンク(www.asahi.com)

268:考える名無しさん
07/01/01 02:53:21
おまえらあけおめ、今年も多く収穫がありますように。

269:sai
07/01/04 10:26:59
数と言葉は別 脳の活動部位を特定

 ヒトは数を脳の左前頭葉(ぜんとうよう)の後部中央付近で認識し、言葉をつかさどる言語中枢とは
活動部位が異なることを京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)の正高(まさたか)信男教授(認知科学)らの
研究グループが突き止め、3日付の米科学雑誌「ブレーンアンドランゲージ」電子版に発表した。
 学習の熟達度を測る目安としても応用できる可能性があるという。言語認識は前頭葉などにある言語中枢と
呼ばれる領域で行われていることが知られているが、数字を認識する部分は分かっていなかった。
 研究グループは、大学院生14人(23~25歳)を対象に実験。日本人にはなじみが薄い
「V(5)」「X(10)」「C(100)」「M(1000)」などで示されるローマ数字を見せ、
機能的核磁気共鳴装置(fMRI)を使って脳の血流量の変化を調べた。
 その結果、学習の度合いが進むにつれて、左こめかみの奥1センチ付近にある脳の左前頭葉後部中央付近で、
血流量が増え、活動が増加している部分があることが判明。変化を示したのは、この1カ所だけで、
さまざまな神経細胞が交差する場所であり、言語中枢にも近いという。
 正高教授は「ヒトが言葉を使いだしたのは約10万年前で、それ以前から数を数えていた。歴史が古く、
言語中枢と認識する場所が異なるようだ。算数や読み書きが苦手という子供たちへの指導に研究成果が活用できる
可能性がある」と話している。

URLリンク(www.sankei.co.jp)

270:sai
07/01/04 10:53:03
◇柔軟な判断を可能にした「脳の冗長性」 海部宣男・評

脳は空より広いか―「私」という現象を考える ジェラルド M・エーデルマン:著、草思社

 四三歳でノーベル医学・生理学賞を受賞した著者がその後取り組んだのが、意識のしくみを物理学・生物学・
進化論を基礎に解明しようという、壮大なテーマだった。本書は、四半世紀の研究で達した到達点を、
本人がわかりやすく凝縮してまとめた解説である。到達点の高さに加え、意識研究の最先端への入門としても、
出色であろう。
・・・
 さて著者によれば、人間はもちろん広く鳥類や哺乳類は、「原意識」と呼ばれる原始的・基本的な意識を
持っている。それはさまざまな外部刺激や内部刺激を総合して、現時点の自分の状況を把握する。原意識は
状況に応じた個別的な判断と反応を個体にもたらすから生存には有利で、選択的に進化してきたと見るのだ。
脳の生理学的・解剖学的見地からは、爬虫類からの進化のあたりで獲得されたのではないかと著者はいう。
 その原意識が生まれる上で重要なもののひとつが、同じ機能を持つ脳の回路が重複してたくさん存在する、
冗長性=縮退だ。脳の回路システムは、個体にとっての価値(もちろん、一番重要なのは生き延びること)
記憶を参照しながら結合を絶えず変化させ、知覚に対応して有利な反応を導くパターンを作り出すように働く。
その際、回路の冗長性が多様性を生み、柔軟な解釈・判断を可能にするのだ。脳内でそうした活動を行っている
総体を、著者はダイナミック・コアと名づけた。動的に変化するコアのプロセスに対応して、それと表裏一体の
転換である「意識」が必然的に表れると考える。それが、原意識だ。
 さらに著者は、これらを基礎に、人間の特徴である自己の意識と過去・未来という時間意識とを伴う
「高次の意識」への発展を展望してゆく。たいへん刺激的である。
・・・
 脳が将来コンピュータで模倣できるという見解を、著者は支持しない。脳の持つ莫大な冗長性を踏まえての
しめくくりは、「『私という現象』はこれからも変わることなく、自然からの最高の授かり物であるにちがい
ない」。
 現代的価値の高い、最後まで聴くべき講義である。(冬樹純子・訳)

URLリンク(hondana.mainichi.co.jp)

271:考える名無しさん
07/01/14 23:35:59
ヒトの脳は一体何を行っているのだろうか?
それは仮説をつくっているのだ。
仮説は常に現実と照合され、間違った仮説は淘汰される。
仮説と現実がピタリと符合するとき、
ヒトは、それを「知覚」と認識する。

272:考える名無しさん
07/01/14 23:53:18
その『仮説』がどうニューラルネットワークに還元されるのか?
そこが問題だな。

273:考える名無しさん
07/01/15 12:46:51
それ以外は問題じゃないのか?

274:考える名無しさん
07/01/15 14:08:33
NN って、入力(刺激)に対して、もっともらしい出力(反応)すること「だけ」を、
期待するモデルでしかないと思うんだよな

学習もどきで NN のパターンを構成するとかなんとかいっても、
それらしい反応をみせるように調整するだけのもんだと思う
入力に対して、それらしい出力がなされたら、うれしい気分になれる程度のもんというか

結局のところ、ニューロンを脳の特定の機能を実現する部品とみなして、
単純化したシミュレーションをしてお遊びをしてるだけのもんな気がするんだよねえ

275:考える名無しさん
07/01/16 15:16:53
>>274
>NN って、入力(刺激)に対して、もっともらしい出力(反応)すること「だけ」を、
>期待するモデルでしかないと思うんだよな
そりゃきみが数学・物理学(力学系理論)を知らないからそう思うだけだろう

276:考える名無しさん
07/01/16 21:16:56
最近見た科学雑誌(ニュートンだったか)で、記憶は呼び起こされるたびに破壊的に取り出されてると知った。
なんでも、ネズミの脳でたんぱく質の合成を阻害すると、記憶を思い出すことはできても、一度思い出したら忘れてしまうとか。
トラウマの解消に使えるかもしれないとかかかれてた。

277:考える名無しさん
07/01/16 21:58:08
生きる希望が見えてきました

278:考える名無しさん
07/01/16 22:24:09
>>226だけど、これは認知療法がどういう意味があるのかってのの実証にもなるよね。
思い出すたびに忘れる可能性があるなら、思い出しつつ、というか、思い出すことで忘れるように仕向ければ、
ショッキングな記憶を忘れてトラウマやPTSDを克服できるかもしれない。
もしくは、記憶は無意識的に内部に貯蓄されている限り一定の影響を及ぼすが、
思い出すたびに徐々に記憶が再編されて、心体に影響を及ぼさなくなっていくのかもしれない。
どっちにしても、とても面白いことだと思う。

279:sai
07/01/17 12:58:08
>>276>>278こちらの記事かも。

Q6.記憶を長期記憶として覚えてしまえば、二度と忘れることはないのですか?
A6.そんなことはありません。本文中でも紹介しましたが、PP1という酵素には、記憶を忘れさせる働きがあり
ます。
 さらに近年、非常に興味深い発見がありました。記憶は一度固定されてしまえば、そのまま安定すると考え
がちです。ところが実は、思い出すたびに一時的に不安定な状態になっているというのです。
 ラットに警告音を聞かせて電気ショックを流すと、ラットはそのことを記憶し、次回以降は警告音を聞かせた
だけですくみあがります。さて、警告音と電気ショックの関係を記憶させたラットの脳にある物質をあたえます。
このラットに警告音を聞かせると、そのときは正常なラットと同様に、すくみあがります。しかしその後
ある程度の時間が経つと、警告音を聞かせてもすくみあがることはありません。つまり警告音と電気ショックの
関係を忘れたのです。
 一方、この物質を与えたものの、物質の効果がつづいている間に警告音を聞かせなかった(電気ショックの
ことを思いだせなかった)ラットは、その後も警告音を聞くとすくみあがりました。つまりある物質をあたえた
だけでは記憶を忘れることはないが、物質をあたえたうえで記憶を思い出させると、その記憶を忘れてしまうの
です。
 ある物質とは「アニソマイシン」とよばれる抗生物質の一種で、たんぱく質の合成を阻害するはたらきがあり
ます。これらのことから推測できるのは、記憶を思い出したあとにそれをもう一度固定するには、たんぱく質の
合成が必要不可欠だということです。この仮定は「再固定」とよばれており、多くの研究者が注目している現象
です。

Q7.記憶を消すことはできますか?
A7.たとえば先ほど説明した記憶の再固定の話は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療に応用できると期待
されています。PTSDとは、衝撃的な出来事で心に傷を負い、のちにさまざまなストレス障害を引きおこす病気です。
記憶が固定される際に一度不安定になることを利用し、PTSDの原因となっている記憶を消したり、弱めたりできる
かもしれません。

URLリンク(www.newtonpress.co.jp)

280:考える名無しさん
07/01/21 16:43:02
>>270
> 脳の回路システムは、個体にとっての価値(もちろん、一番重要なのは生き延びること)
> 記憶を参照しながら結合を絶えず変化させ、知覚に対応して有利な反応を導くパターンを作り出すように働く。
> その際、回路の冗長性が多様性を生み、柔軟な解釈・判断を可能にするのだ。脳内でそうした活動を行っている
> 総体を、著者はダイナミック・コアと名づけた。動的に変化するコアのプロセスに対応して、それと表裏一体の
> 転換である「意識」が必然的に表れると考える。それが、原意識だ。

ここで意識をダイナミックコアの属性だと哲学用語で片付けてるのが、ちと残念だよね。

>  さらに著者は、これらを基礎に、人間の特徴である自己の意識と過去・未来という時間意識とを伴う
> 「高次の意識」への発展を展望してゆく。たいへん刺激的である。

まぁこの辺はどうでも良いというか、どうせまだまだ分からないというのが本当だろうと。

>  脳が将来コンピュータで模倣できるという見解を、著者は支持しない。脳の持つ莫大な冗長性を踏まえての
> しめくくりは、「『私という現象』はこれからも変わることなく、自然からの最高の授かり物であるにちがい
> ない」。

これは賛成。

>  現代的価値の高い、最後まで聴くべき講義である。(冬樹純子・訳)
おもろいし、刺激的な本であることは確かだな。
文系の議論を聞いてるとうんざりするけど。


281:考える名無しさん
07/01/21 23:53:19
そう?結局エーデルマンを魂は存在するんだってことを言葉を変えて言ってるだけに思えたけど

282:考える名無しさん
07/01/21 23:56:43
× エーデルマンを
○ エーデルマンは

283:sai
07/01/22 19:02:07
このあたりと関連がある話と思いますが、私にはよく理解できなかった。

 この主張はただちに、二つ目の問いにつながる。コア・プロセスの現象変換、すなわち意識は、 それ自体
何らかの結果を引きおこすことができるか? この問いはきわめて重要だ。意識的行動のしくみを考えるのに
重要なだけではない。意識という現象は、進化の過程で、はたして実効性、適応性をもつものとして生まれて
きたのか、という問いに答える上でも重要といえる。この問題をストレートに考察するために、意識プロセス
(現象変換およびそのプロセス)をCと呼び、それに対応するダイナミック・コアの神経プロセスをC'と呼ぶ
ことにしよう。CもC'も、(C1、C1')、(C2、C2')、(C3、C3')、・・・・・・のように表示され、時間の中で
順々に起きる状態であることを理解されたい。ただし、ここでは時間の問題は考えないものとする。
 すでに指摘したように、Cはプロセスであって実体ではない。Cは、高次元の識別を反映し、ゆえにその高次元
の識別をもたらすC'の存在なくしてCが生じることはない。Cは対応関係を反映するものであって、直接的にも
場の属性を通しても、物理的に何かを引きおこすことはできない。しかしC'は違う。C'の活動は次のC'の活動を
因果的に引きおこす。そのC'に必然的に伴う、伴立するのがCというわけだ。
 言い換えれば、意識Cはコア・プロセスC'に必ず伴うものの、ニューロンの活動や身体動作を因果的に引き
おこすことができるのはC'のほうだ。物理世界は因果関係において閉じている。幽霊も霊魂も存在しない。この
世界で起きる出来事は、C'を構成する神経活動のほうだけに反応できるのである。

284:sai
07/01/22 19:02:43
 意識Cはコア・プロセスC'の特性であり、多次元のクオリア空間で精緻な識別が可能になったことの表れである。
この現象変換、すなわちクオリア空間で起きているさまざまな現象は、因果的効力をもつC'で起きていることを
忠実に表示しているといえる。このように論を進めていくと、コア・プロセスC'は行動プランを立てるのに有効
だから進化によって選択されたという結論が出てくる。だが同時に、このようなC'の活動を必然的に伴ったのが
意識Cであった。実際、個々の動物がコア・プロセスC'の効果を体験するのにこれ以外どんあ形があるだろう。
現象変換は統合された矛盾のないシーンをその動物に与えるが、そのシーンは、C'の活動によって可能となった
識別を映し出したものである。それはとりもなおさず、意識の背後にあるC'の状態を忠実に語る指標をあたえて
いるということだ。
 コア・プロセスC'に必ず伴う意識Cを体験することで動物は、他の動物個体とうまくコミュニケーションする
方法を与えられた。ただし、あくまでも実効性をもったC'を介してではある。CとC'のこの伴立関係は、よく話題
にされる「哲学的ゾンビ」論が論理的に成立しないことを意味する。 ---P100より---

285:えすひろ
07/01/22 20:16:30
これ、ものすごく重要

286:考える名無しさん
07/01/22 20:36:42
>>283-284
ただの随伴説じゃないの?

>コア・プロセスC'に必ず伴う意識Cを体験することで動物は、他の動物個体とうまくコミュニケーションする方法を与えられた。
ってのを意識Cの生じた理由としているようだけど、
「コア・プロセスC'に必ず伴う意識Cを体験すること」ことが
「他の動物個体とうまくコミュニケーションする」ことにとって
本当に必要不可欠なのかどうかってことが議論されてない。
そういう体験なしでもコミュニケーション等の機能は発現しうるってのが
「哲学的ゾンビ」の主張なんだから、その議論なしじゃ哲学的ゾンビは論駁できないよ。

287:考える名無しさん
07/01/22 23:45:42
URLリンク(66.249.89.104)

1948年、ノーバート・ウィーナーは一冊の書籍、「サイバネティクス」を出版し、

このテクノロジーは人々の脳を埋め込み式のマイクロチップを通して地上の基地にあるスーパーコンピューターによって制御される人工衛星にリンクさせる。

それらを見つけるか、さもなければ取り除くことは現在、ほとんど不可能である。

インプラントを埋め込まれた人間はどこに行っても後を追跡することができる。


NSAの電子監視システムは同時に数百万もの人々を追跡し、操ることができる。



288:考える名無しさん
07/01/23 12:49:51
意識が物理現象に随伴するんだったら石にも意識はあるのん?

289:sai
07/01/23 12:52:53
>>286
>ただの随伴説じゃないの?
以下のように主張しています。

 われわれの立場は、「Cは随伴現象である」という主張とも、「Cが随伴現象ならパラドックスを生じてしまう」
という主張とも異なる。最近の主流とわれわれの立場との違いを際立たせている点は、因果性に関する
われわれの次の見解にこそある。つまり「Cはたとえ因果的な役割を直接に果たさなくても、驚くほど精緻な
識別をもたらすC'の能力を忠実に反映している」という見解であり、そこにパラドックスはない。Cあるいは
クオリアは、C'の状態に必ず伴う識別であり、これは、ダイナミック・コアの再入力による相互作用から
生まれる意識という活動を特徴づける基本だといえる。---P108より---

290:考える名無しさん
07/01/23 12:56:42
>>288
ある。石には石の意思がある。

291:考える名無しさん
07/01/23 14:17:49
>>228
石にも魂はある、それは本来が持つ特徴というやつの別名。
科学的にありえないような、物が因果し結果を出す、これは
自然淘汰で発生する因果でなりえる原因がある。
それが見れないだけであって、調べれば科学的原因は必ず存在する。
しかし愚か者の調べ程度で観測できないものは多数ある。
観測できるものだけを見ているから理解できないのであって。
観測できれば原因の種のようなものはあるわけだ。それが特徴であり
意志、魂のようなもの、これは暗喩とかの類だろう。
確率的に存在する特徴を引き出し、それを変化させるきっかけを作れば
ありえないことも起こりえる、
さわった石が割れる、魔法のように見えるかもしれないが。
ヒビが入った石を選べる能力があるものには割れる石を触って割るのは
簡単なこと、割れるのは力で割るのではなく必然として割れるからである。
石割の職人がハンマーで石を叩くと簡単に割れる。
これが石と対話できる魔法の類。
職人が達人の域になると目に見えないミクロの部分さえ感で判断できる
ようになるのは工業系の職人では事実として高く評価されている。
単に合理的な面しか見てないからこそ、特別に起こるような要素を
見る眼が消えて存在するのに拒否するようになるんだろうな。

292:考える名無しさん
07/01/23 20:38:00
科学的原因の定義は?

293:飛べないカラス
07/01/26 15:44:02
意識は脳機能だよな。脳そのものと脳が生み出す機能の違いじゃないかな。

294:考える名無しさん
07/01/27 03:47:55
>>292
自然淘汰だろ?仕組みとして絶大じゃないか?w

295:sai
07/02/25 12:48:18
認識や愛情行動促す物質を特定、治療へ応用も 金沢大
2007年02月08日

 相手とのコミュニケーションを取ったり、母親が子どもを守ったりする生き物の「社会行動」に関係する
たんぱく質を、東田陽博(はるひろ)・金沢大医学系研究科教授(神経化学)らのグループがマウスの実験で
特定した。発達障害の治療に応用できる可能性があるという。7日付で英科学誌ネイチャー電子版に発表する。

 東田教授らは、脳などに多い「CD38」と呼ばれるたんぱく質を作れないマウスが、異常な行動をすること
に注目。約30匹で実験を繰り返した結果、記憶能力などは正常にもかかわらず(1)雄が雌を認識する
(2)母親マウスが巣から引き離された子どもを巣に戻す―といった行動にかかわる能力が、約9割のマウス
で欠けていた。

 さらに、このマウスでは「オキシトシン」と呼ばれるホルモンの脳内濃度が低くなっていた。注射で補充する
と行動が正常に戻ったことから、東田教授は「CD38が脳内のオキシトシンの分泌を促し、母親の愛情行動
などを支えていることがわかった」としている。

 オキシトシンは、子宮収縮や母乳の分泌などに関係するホルモンとして知られる。最近になって、
このホルモンが脳で働くと、「相手への愛情や信頼感が生まれる」可能性が指摘されている。他人との
コミュニケーションがうまく取れない発達障害との関係も研究されている。

URLリンク(www.asahi.com)

296:sai
07/02/25 12:49:09
パーキンソン病、ブレーキ役たんぱく質解明 京大チーム
2007年02月16日

 手足のふるえなど体の動きが不自由になる難病、パーキンソン病の原因物質が脳内にたまるのを抑える
たんぱく質を、京都大先端領域融合医学研究機構の木下専(まこと)助教授、猪原匡史(いはら・まさふみ)
特別研究員らのグループが明らかにした。15日付の米専門誌「ニューロン」電子版に発表する。根本的な
治療薬開発につながる成果と注目される。

 パーキンソン病は全国に10万人以上の患者がいるとされる難病。中脳の黒質と呼ばれる部分にある神経細胞
に悪玉たんぱく質がたまり、その毒性が細胞を殺し、神経伝達物質ドーパミンの分泌が減って起こる。

 木下助教授らはこれまでに神経細胞内では悪玉たんぱく質とともにSept4というたんぱく質も凝集する
ことを確認、このたんぱく質の役割を調べていた。

 その結果、米国でつくられたパーキンソン病症状を起こすネズミで、Sept4をつくれないように遺伝子
操作すると、症状は3カ月ほど速く悪化することが判明。Sept4が、悪玉たんぱく質の蓄積のブレーキ役に
なっていることがわかった。Sept4は、ドーパミンをつくるシステムを安定化させる役割もあり、善玉
たんぱく質ともいえる。

 木下さんは「パーキンソン病では、Sept4が欠乏している例も見られ、悪化に拍車をかけているらしい。
研究を進めて治療に結びつけたい」と話している。

URLリンク(www.asahi.com)

297:sai
07/02/25 12:49:49
統合失調症に関係する遺伝子発見 理研など
2007年02月24日

 ざっと100人に1人が患う統合失調症の発症に、中枢神経系に多い酵素「カルシニューリン」の遺伝子が関
係するとみられることを、理化学研究所(理研)と米マサチューセッツ工科大(MIT)の共同研究グループが
明らかにした。新たな治療薬の開発につながる可能性がある。米科学アカデミー紀要電子版に成果が掲載された。

 カルシニューリンは、神経伝達物質であるドーパミンとグルタミン酸の働きを調整する機能がある。
カルシニューリンをつくったり、働きを調節したりする遺伝子に異常のあるマウスは、統合失調症に似た行動
異常を示すことが知られている。グループは関連する14個の遺伝子について、日本人の統合失調症患者への
影響度合いを遺伝解析の手法を使って調べた。

 その結果、14個のうち特定の4個の遺伝子に異常があると発症確率が高まることが分かった。一つは、白人
系米国人やアフリカ系米国人で統合失調症との関係が示されていたが、残る三つが発症に関与することが明らか
になったのは初めてという。

 幻覚や妄想などを主な症状とする統合失調症の治療薬は、ドーパミンの働きを妨げるものがほとんどだが、
効きにくい患者もいる。理研脳科学総合研究センターの吉川武男チームリーダーは「カルシニューリンを標的に
した治療薬ができれば、より多くの患者に効果が期待できる」と話す。

URLリンク(www.asahi.com)

298:2001
07/03/03 04:16:22
脳科学なんてどうでもいい。問題は再起的自己再生産の必須要素は何かということ。

299:考える名無しさん
07/03/03 09:26:01
良スレ

300:2001
07/03/03 11:37:45
板違いスレ

301:考える名無しさん
07/03/03 18:14:16
学問に属す性質のものである限り
哲学板に板違いはない

302:考える名無しさん
07/03/04 22:01:58
クオリアMLのアルシオーネは国家の品格。
また茂木への逆恨み学者登場w

303:考える名無しさん
07/03/14 21:20:54
体の一部を機械化(人工物としてのプロダクトという定義で)したばあい、
その機械と脳がシステムとなり、脳には、仮にその機械で代用した部分が手なら「機械の手のログ」が残っていくんだけど、

例えば、右手を機械化した夫婦がいたとする。
その2人は28くらいで子供を作り、幼少期の1-10歳あたりで機械化したという状況であるなら、
その2人から生まれた子供は生物的な本来の手を有した形で生まれてくるんであろうか?
生まれてきたとしても、その手は本来の人類の大半が有する手の機能をもっているんであろうか?

という漠然とした子供に対する問題が浮かびました・・・・
遺伝子自体に大きな影響を与えなければ問題は少ないかもしれないけど、
何か影響でそうだよね・・・・

304:考える名無しさん
07/03/15 05:55:57
脳と生殖器以外を機械にした人間が3世代とか5世代とか続くと、生まれてくる子供ってなんかもう脳と生殖器だけしかつかえない状態で生まれてくるかもしれない。

305:考える名無しさん
07/03/15 05:57:00
擬似的に、
本来の生物器官の情報を生成すれば問題ないのか・・・

306:考える名無しさん
07/03/15 05:57:55
無意識ってこわいわあ。。。

307:sai
07/03/21 13:04:18
大脳皮質の発達過程における「臨界期」開始メカニズムに新たな知見
-神経回路網再構築には適量適所の抑制性情報伝達が必要-

 ほ乳類の新生児における学習、記憶、発達の基礎過程である臨界期において、神経回路網が再構築される現象
は、約50年前に発見されました。臨界期をつかさどる分子メカニズムの解明は、脳の機能発現を理解する上で
の重要な研究テーマであり、昨今の分子生物学のめざましい発展により、大きな成果をあげています。大脳皮質
の視覚野では、両眼からの視覚入力を受け取る神経細胞の情報伝達を適度に抑制することは、臨界期の開始に重
要な働きをすることが明らかになってきました。
 神経細胞の抑制は、神経細胞膜に存在する受容体に「γ-アミノ酪酸(GABA)※2」が結合することで起こりま
す。研究チームでは、この受容体に焦点を当て、臨界期開始の分子メカニズムの解明に挑みました。まず始めに、
神経細胞の特定部位における受容体の活動を測定したところ、臨界期には神経細胞の細胞体表面に存在する受容
体の数が減少していることがわかりました。次に、生まれた直後から暗闇飼育して、視覚入力を遮断し、臨界期
開始に異常が見られるマウスと、正常なマウスを比較したところ、異常をきたしたマウスでは受容体の数がさら
に減少していました。一方、GABAの量が少なく、視覚野の臨界期を迎えないマウスでは、正常なマウスに比べ受
容体の数が多くなっています。つまり、受容体の数が多すぎても、少なすぎても、臨界期は始まらないのです。
そこで、このGABAの量が少ないマウスを暗闇飼育することにより、受容体の数にどのような変化がもたらされる
かを調べたところ、受容体の数は多くも少なくもない“中間値”を示し、臨界期が正常に開始することを確認し
ました。
 今回、明らかになった成果は、神経回路網の再構築という観点に新しい概念を投じ、神経疾患の症状を正常に
戻すための重要な知見として貢献することが期待されます。

URLリンク(www.jst.go.jp)

308:sai
07/03/22 13:59:33
働きの異なる脳細胞の活動を色分けして観察することに成功
(大脳皮質の神経回路の情報処理メカニズムの解明に期待)

 大脳皮質視覚野では、与えられた視覚刺激の中で特定の方位(傾き)の刺激にのみ反応するという方位選択性
を持つ神経細胞が存在することが知られており、脳は特徴選択的に情報処理を行うという概念が成立しています。
しかし、どのようなメカニズムによって特徴選択性ができるのか、といった疑問は脳科学における大きな謎の一
つとして残っていました。
 本研究チームは、生きたままの動物の大脳皮質視覚野で興奮性神経細胞と抑制性神経細胞の光刺激に対する反
応を同時に観察することを目指しました。そこで、抑制性神経細胞が緑色蛍光を発するように遺伝子を改変した
マウスに、機能的二光子励起イメージング法を適用したところ、大脳皮質視覚野の興奮性神経細胞は非常に強い
方位選択性を持つのに対して、抑制性神経細胞は方位選択性を持たないことを発見しました。この発見は、抑制
性神経細胞が、興奮性神経細胞の反応性を全体的に抑えることによって、興奮性神経細胞の方位選択性を発現さ
せていることを示唆しています。
 遺伝子改変動物の脳に機能的二光子励起イメージング法を適用できることを示した本研究成果によって、働き
の異なる神経細胞の活動を色分けして観察できることが明らかとなり、異なるタイプの神経細胞からなる大脳皮
質の神経回路における情報処理の原理を解明することが期待されます。

URLリンク(www.jst.go.jp)

309:sai
07/04/03 15:13:42
前頭葉は脳の社長さん? - 意思決定とホムンクルス問題 著者:坂井克之

URLリンク(shop.kodansha.jp)

外側前頭前野(企画担当重役)- 情報の保持と次の行動を導き出す
底部前頭前野(営業担当重役)- 報酬に基づいて本能的に行動を制御する
内側前頭前野(総務担当重役)- 葛藤を解決し、他者に配慮して行動する

さまざまな研究者の研究結果をわかり易く紹介しながら、前頭前野の機能について解説しています。
社長というよりも「前頭前野は情報交換をする役員室」という結論でした。

310:考える名無しさん
07/04/03 22:52:28
前頭葉が意思決定しているなんてありえない。

311:考える名無しさん
07/04/04 11:58:30
じゃあどこなんだ

312:考える名無しさん
07/04/04 11:59:19
>>311
なぜ部位を決定する必要がある?

313:sai
07/04/04 12:31:29
最終ページより

 大事なことは、前頭前野が自らの意思で情報の流れを制御しているわけではないことです。この流れを決めて
いるのは、前頭前野へ送り込まれてくる外の世界からの情報であり、空腹状態のような自分の体の内部の情報で
あり、また感情のように脳の内部で作り上げられた情報なのです。
 そして前頭前野に新たに情報が入力されるたびにこれが引き金となって、折り返し前頭前野のほかの領域や前
頭前野以外の領域へと向かって制御信号が出力されます。このトップダウン信号のおかげで、次に外界、あるい
は内部の情報が再び前頭前野へと入力される際に、どの経路を使って情報が流れるかが制御されるのです。
 また脳の中ではいったん情報が送られたらそれっきりということではなく、送り返されてきて再処理をして、
また送るといったことが延々と繰り返されているのです。ですから意思決定に限らず、脳の働きすべては、ひと
つひとつの脳領域で段階的に処理されていくというようなものではなく、脳領域間の連続的な相互作用の結果と
して自然に生まれてくるようなものだと考えたほうが自然です。前頭前野はその相互作用のパターンを、行動の
目的に沿った最適な形に設定するための回路に過ぎないのです。その中には賢い小人=ホムンクルスは住んでい
ません。なぜならその回路の設定は、過去の記憶情報、現在の感覚情報、あるいは感情によって自然に決定され
ているからです。
 大量の情報が刻々と変化しつつ、休みなく入ってくる。このような状況の中である瞬間にたったひとつの「解
」を導き出す、すなわちひとつの意思、ひとつの行動、そしてひとつの意識を成立させているのが私たちの脳で
す。前頭前野はいわば「脳の解」を導き出すための方程式のようなものかもしれません。

314:考える名無しさん
07/04/05 04:14:44
で、感情は前頭前野なの?

315:考える名無しさん
07/04/05 14:21:40
>>314
延髄で感情は生まれます(マジ

316:考える名無しさん
07/04/05 15:57:17
脳埋め込みチップ
URLリンク(news.ameba.jp)

317:考える名無しさん
07/04/05 18:30:09
精神波量子脳理論
URLリンク(8012.teacup.com)

318:194 ◆JMEUe1jdXc
07/04/05 23:09:40
こんなスレもあるんですね

「クオリア」「観念」「物質」の世界がある
クオリアは「感覚世界」観念は「シンボル世界」
物質は「物質世界」でそれぞれそのものである
それぞれが作用しあう関係にある
それぞれその世界のみでとらえると独我論観念論唯物論になる
これが「世界」である
かくして世界の真理はここに解明された 

これを論破してみてくれ これが答えなんじゃなかろうか?

319:考える名無しさん
07/04/06 02:35:48
妄想言わなくても曖昧な答え・真理なら既にある。

320:sai
07/04/06 13:01:12
脳の掃除屋:不要物食べる細胞を解明 九大教授ら

 「脳内の掃除屋」と呼ばれるミクログリア細胞が働く仕組みを、井上和秀・九州大教授(神経薬理学)と小泉
修一・山梨大教授らのグループが動物実験で解明し、5日発行の英科学誌「ネイチャー」に発表した。アルツハ
イマー病などの治療薬開発につながると期待される。
 ミクログリアは、脳細胞の大半を占める「グリア細胞」の一種で、脳内の免疫をつかさどっている。例えば、
アルツハイマー病の原因とされるたんぱく質「アミロイドベータ」の脳への蓄積をミクログリアが除去すること
は分かっているが、具体的な仕組みは判明していなかった。
 研究チームは、生きたラットに神経障害を起こす薬を注射し、記憶にかかわる脳の「海馬」という部分を調べ
た。薬物刺激によって脳神経細胞が死にかけると、細胞内からDNAの材料として使われている「UDP」とい
う物質が流れ出し、ミクログリアが活性化した。ミクログリアが死んだ細胞に近寄って食べる様子も観察できた。
このように脳内の不要物を片付けることによって、新しい神経回路網を作りやすくしているとみられる。
 井上教授は「ミクログリアが脳の健康を維持している仕組みが分かった。これを利用してミクログリアの働き
を制御する薬ができれば、アルツハイマー病などの治療に貢献できるかもしれない」と話している。

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

今朝のNHKのニュースでも取り上げていました。

321:考える名無しさん
07/04/06 16:35:39
ウコンとか効きそうだね

322:考える名無しさん
07/04/10 20:03:49
茂木って、脳科学者の肩書きであちこち出まくってるけど、
研究のサイトや論文一覧はどこで見れる?

323:考える名無しさん
07/04/10 21:14:10
脳科学の世界で茂木さんを脳科学者と思ってる人は居ないと思われ

324:考える名無しさん
07/04/10 21:45:06
弟子の弟子の弟子だからな

325:考える名無しさん
07/04/10 21:51:59
つまり、茂木は詐欺師という事でおk?

326:考える名無しさん
07/04/10 22:40:08
本職は物理屋さん?
それとも批評家かな。

327:魁 ◆Falcond3ho
07/04/10 23:23:31
参考までに
スレリンク(philo板:103番)

328:考える名無しさん
07/04/10 23:42:16
参考にも何もならんwww

329:考える名無しさん
07/04/11 13:40:56
勇気を出して質問
脳科学の研究ってどの大学が一番レベル高いのか


330:考える名無しさん
07/04/11 18:19:58
レベルが高い人員が入らないから、レベルが上がらないんだろうね。

331:考える名無しさん
07/04/11 22:46:48
タフツ大学

332:考える名無しさん
07/04/19 00:15:36
>>329
お前がどんなことをやりたいかによるだろ
レベルなんてそんなの関係なく論文必死に読み漁ってりゃそれなりのことは分かるようになる
後は学会発表に参加して他大の教授やドクターと仲良くしたりとか
共同研究って手もあるし

要するにお前のやる気しだい

333:sai
07/04/24 13:42:29
脳:物の質感とらえる仕組み、NTT研などが解明

 人間が物の質感をとらえる仕組みを、NTTコミュニケーション科学基礎研究所(神奈川県厚木市)と米マサ
チューセッツ工科大の共同研究チームが明らかにした。脳や網膜は、画像の中で明るい部分と暗い部分がどう分
布しているかによって、表面の光沢や明るさ、透明感といった質感を感じているという。この発見を応用すれば、
簡単な画像処理で、質感をリアルに表現したり、自在に操ることができるという。18日付の英科学誌ネイチャー
で発表した。
 同研究所の本吉勇・研究主任らは、物の表面に凹凸があり、明るさや光沢が異なるさまざまな画像で明暗の分
布を調べた。すると、光沢が強く全体に暗い画像では、明暗の分布を示すグラフが明るい側に広がっていること
が分かった。逆に分布の広がりが小さい場合には、光沢を感じにくくなる。網膜や脳内の視覚神経組織には、そ
れぞれ明るい点や暗い点に反応する2種類の神経細胞(ニューロン)がある。研究チームは、これらの反応の強
さのバランスによって、質感を知覚できるとみている。
 本吉さんは「物の質感は複雑な光学現象から生じるが、人間が質感を感じ取る仕組みは、意外に簡単だと分かっ
た。この仕組みを応用すれば、低コストかつ高速で画像や映像の質感を変えられるようになる」と話している。

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

334:考える名無しさん
07/04/28 17:13:45
スレリンク(space板:262-272番)
スレリンク(news2板:137-151番)
URLリンク(www.megabbs.com)

脳・コンピューター・インターフェース(BCI)技術の開発に関連した基礎研究は
実は20年以上前から我が国でも進んでおり。当時の大阪大学基礎工学部
の塚原仲晃教授(東大医学部卒)がその第一人者だった。

20年前ならトップシークレット中のトップシークレットであっただろう。
このBCIに関する厚生省会議からの帰宅途中でJAL123便は墜落している。
JAL123便が尾翼で見せた物理的破壊状況とボイスレコーダー
更には雲の谷間から一筋の光が降りてきたという目撃証言、更には
日本上空で望遠鏡確認できたSPS様物体の目視確認の事実は、
当該「事故」がSPS(宇宙太陽光発電衛星)によるマイクロ波照射
によるものでない限り、説明がつかないものになっている。
当時は日本ではSPSの存在は知られていなかったが、
米国ではNASAがそれより更に前の段階でSPS構想を公開している。

以上の状況を踏まえれば、仮説演繹法で考える限り、
JAL123はSPSによるマイクロ波照射を受けて撃墜された
と考えるのが最も論理的で、圧力隔壁の金属疲労という従来の政府発表では
①-40℃の上空温度での隔壁破壊では遺体が凍りつくはず、
②圧力差が大きいため乗客が気圧落差被害を受け遺書を機体内で残せる余裕はない
といった矛盾が大きすぎて説明がつかない。

335:sai
07/05/01 12:34:46
脳内メカニズム解明 写真見て「痛い」 群馬大院教授ら

 肉体的な痛みを連想させる写真を見ると、実際には痛くなくても脳は「痛い」と感じる―。群馬大学大学院
医学系研究科の斎藤繁教授らが、人が痛みを感じるときに特徴的な脳の活動を発見し、米国の脳科学専門誌に発
表した。味覚など他の感覚と比べて、痛みには感情の動きが大きく関与しているためらしい。
 男子学生10人に、注射針が刺さった腕の写真を5秒間見せ、「痛み」を想像してもらった。この時、機能的
MRI(fMRI)と呼ばれる装置で脳の活動を調べると、10人全員で、本当に痛みがあったときに興奮する
側頭葉の一部などが興奮していた。この部分は情動をつかさどっているとされる。
 一方、花畑や湖の「平和的」な風景写真を見せた場合は、視覚野しか反応がなかった。
 傷が治った後でも痛みを訴え続けたり、心理的に強いショックを受けて「心が痛い」と訴えたりする患者がい
る。しかし検査で異常が見つからず、痛み止めの薬なども効かないため、治療が難しい場合が少なくない。
 共同研究者の一人、自然科学研究機構・生理学研究所(愛知県)の柿木隆介教授らは痛みには感情の動きが深
く関与している可能性を考えており、「今回の結果は、『心の痛み』に対する治療に役立つのではないか」とし
ている。

URLリンク(www.asahi.com)

336:sai
07/05/07 20:55:42
「やったー」細胞と「しまった」細胞 脳に別々で存在か

 脳には自分の行動が正しかったときに働く細胞と、間違ったときに働く細胞が、それぞれ別々に存在している
らしいことを、理化学研究所のグループがサルの実験で見つけた。将来、効果的な学習法の開発につながるかも
しれないという。米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンスで報告した。
 テレビ画面でサルに正解の図形を覚えさせたあと、左右どちらのレバーが正解か当てさせてみた。最初の1回
は当てずっぽうでも、そこで表示された図形を見て選択が正しかったか誤っていたかを知って、2回目以降は正
しいレバーを押すようになった。
 この間、おでこの内側にあって、行動の柔軟性と関係が深いとされる大脳の前頭前野内側部での神経細胞の活
動を記録した。調べた約350個の神経細胞のうち、16個は正解が表示できたとき活発に活動し、別の32個
は不正解だったときに活動していた。
 正解だけに反応する神経細胞は、左右どちらが正解かわかった後にはあまり反応しなくなった。正解がわから
ない課題を与えることが、脳細胞を活発に働かせるポイントらしい。
 理研脳科学総合研究センターの松元健二研究員は「学習効果を高めるには正解をほめるだけでなく、間違いを
指摘することも大切かも知れない」といっている。

URLリンク(www.asahi.com)

337:sai
07/05/07 23:51:04
チンパンジーの意思伝達 言葉よりもジェスチャー

 ヒトに最も近い類人猿のチンパンジーとボノボは、態度やしぐさで多様な意思を伝え合っている
ことが、米ヤーキズ国立霊長類センターの調査でわかった。声や表情で伝える内容より幅広く、そ
れぞれが独自にジェスチャーによる「言語」を進化させていた。米科学アカデミー紀要(電子版)
にこのほど、論文が掲載された。
 研究チームは04年2月から1年4カ月間、飼育下のチンパンジー34匹、ボノボ13匹を観
察。意思伝達の手法を「声と表情」「ジェスチャー」に分けて実態を調べた。
 チンパンジーとボノボで、それぞれ380の意思伝達を特定。ジェスチャーの占める割合は、チ
ンパンジーで56%、ボノボでは78%に上った。
 声と表情の内容は、叫び声が恐怖や苦痛を表すように、チンパンジーとボノボの手法は似ていた。
一方、ジェスチャーの内容は幅広く、チンパンジーとボノボは手法がかなり違っていた。
 研究チームは「ヒトの言語も、伝える内容の多様さからみて、ジェスチャーを起源に進化したの
ではないか」とみている。

URLリンク(www.asahi.com)

338:sai
07/05/07 23:53:15
寝た方が覚える 米ハーバード大、単語テストで実験

 記憶は睡眠によって補強されることを米ハーバード大のチームが実験で確かめ、米神経学会の年
次総会で発表する。徹夜でテストに臨むより、勉強した後に眠った方がテストの成績はよくなるか
も―。
 18~30歳の健康な男女48人に、20ペアの単語を記憶してもらい、12時間後にペアをど
れだけ覚えていられたか調べた。
 朝9時に記憶後ずっと起きたままでいて夜9時にテストする「覚醒(かくせい)組」と、夜9時
に記憶後眠って朝9時にテストをする「睡眠組」に分けた。さらにそれぞれの組の半数の人には記
憶後に、片方だけがテスト対象とは違う20ペアの単語を見せて、記憶を妨害した。
 妨害のない場合で、睡眠組の成績は覚醒組より12%ほどよかった。妨害した場合では、睡眠組
の成績は覚醒組を44%も上回っていたという。
 同大のジェフリー・エレンボーゲン博士は「睡眠障害があると、認知症の記憶障害などを悪化さ
せる恐れがある」と指摘している。

URLリンク(www.asahi.com)

339:考える名無しさん
07/05/10 16:20:12 0
saiさんQualia MLに投稿してますね。

340:sai
07/05/10 23:55:04 0
>>339
レベルを下げたようなので、しばらく控えます。

341:考える名無しさん
07/05/12 02:01:01 0
茂木の脳"科学者"としての研究能力は3流以下。
なにしろ自分自身で出している原著的成果が超ショボい。有名な研究をしょぼく変更しただけ。
オリジナル性は皆無の上、発展性もほとんどない。
正直、うちの大学の修士課程の院生の方がよっぽどまともな"研究"をする。

でも他者の研究の解釈・論評はなかなか良いものだし、それを物語る筆力は評価に値すると思う。
いわば「脳科学評論家」そういう立場なら一流といっても差し支えない。

彼は、自分の頭の良さを自負する一方で、自分の根本的な創造性の欠如も悟っているように思える。
彼がもし純然たる脳科学者、あるいは認知科学者として実験や
原著論文執筆に従事しても凡庸以下のものにしかなりえなかった。
彼は、彼の持ち合わせた能力を最も活かせるやり方をこなしているのだと思う。

342:考える名無しさん
07/05/12 16:10:23 0
一般人のみならず、アホとオカルトにもクオリアという概念を広めてしまったのは誤りだったと思う。

343:考える名無しさん
07/05/13 02:29:36 0
脳科学者で一流って誰?

344:sai
07/05/14 18:31:53 0
「賢いカラス」脳地図で証明 慶応大グループ

 カラスの脳は、知能をつかさどる領域がほかの鳥類に比べ広範囲にわたっていることが、慶応大のグループの
研究で分かった。同大の伊澤栄一准教授(比較認知脳科学)は「カラスの知性を裏付ける結果。知能はチンパン
ジーなど大型の類人猿にも匹敵するのでは」と話している。
 カラスは体重に占める脳の重さの割合が、ハトの約2.5倍あるとされている。道具をつくったり仲間を欺い
てえさを隠したりするため、知能が高いといわれてきた。
 伊澤准教授らはハシブトガラス6羽を使い、脳の断面を1ミリずつ約50枚採取。さまざまな役割を持つ領域
が脳内でどのように位置しているかを示す「脳地図」を描いた。
 ほかの鳥類は視聴覚などをつかさどる中脳が比較的発達しているのに対し、カラスは思考力や学習能力、感情
などをつかさどる大脳が、中脳を覆う形で発達していた。大脳には、「巣外套(そうがいとう)」「高外套(こ
うがいとう)」と呼ばれ、高度な情報処理ができる人間の「連合野」にあたる領域があるが、この領域がハトな
どに比べ、多くを占めていた。
 伊澤准教授は「脳内の領域分布や大脳の大きさは鳥類としては異例。脳の機能を調べれば、人間とのかかわり
合いなどカラスの生態を解明できるかもしれない」と話している。

URLリンク(www.asahi.com)

345:sai
07/05/14 18:32:39 0
シナプス小胞:神経伝達物質放出する仕組み解明 京大

 京都大大学院の森泰生教授(生物化学)らの研究チームは、記憶情報などの神経伝達物質を取り込んで神経細
胞間に伝える「シナプス小胞」が、伝達物質を放出する仕組みを解明したと発表した。神経細胞内にある小胞を、
細胞膜付近にとどめるための“綱”や、綱を巻きつけて細胞膜から離れないようにする“杭(くい)”の役割を
果たす2種類のたんぱく質が働いていることが分かった。
 森教授は「神経伝達物質の放出量が減少して起きる、アルツハイマー病の症状を改善させる薬剤開発につなが
る」と話している。成果は13日、英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」電子版に掲載された。
 運動調節や記憶、感情などの情報は神経伝達物質に組み込まれてシナプス小胞に詰められ、神経網を伝わる。
小胞は細胞の端に達すると、表面が細胞の膜と融合して開き伝達物質を放出。細胞間の連結部分・シナプスで次
の細胞に中継される。
 チームは、神経伝達物質の放出にかかわることが既に知られているたんぱく質「RIM1」を人為的に10倍
以上増やしたラットの培養神経細胞では通常より多く融合が起き、神経伝達物質の放出量が2.5倍になったこ
とを確認。また、“杭”役のたんぱく質とRIM1の結合を人為的に妨げると、小胞と細胞膜の融合は約6割に
減少したことから、RIM1が“杭”役のたんぱく質と結合することで、小胞を細胞膜近くにつなぎ留め、融合
を導いていることを確かめた。
 RIM1の働きを強める薬剤ができれば、神経伝達物質の放出を安定化させ、アルツハイマー病の症状を改善
する効果が期待できるという。【中野彩子】

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

346:sai
07/05/15 18:20:32 0
脳プロジェクト:川島隆太教授がスタート 約4億円資金に

 東北大加齢医学研究所は14日、毎日新聞「脳を鍛えたい」で指南役を務める川島隆太教授が産学連携で得た
収入を投じ、脳の動きの解明を目指す新プロジェクトをスタートさせたと発表した。まずは06年度に得た約4
億4000万円を研究資金に計上している。
 川島教授は任天堂のゲームソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」などに研究成果を提供。昨年度得た
監修料のうち、大学などの収入を除き、約4割を投入する。世界で3台しかない「2光子顕微鏡」を購入し、6
月初旬にも本格的な研究を始める。プロジェクトの資金のほとんどを産学連携による収入で賄うケースはまれと
いい、川島教授は「(商品を購入した)世の中の人たちとのかかわりによって研究を発展させることができるの
は大変な喜び」と話した。
 2光子顕微鏡は、従来の顕微鏡では不可能だった大脳皮質の深い部分の神経活動を観測できるといい、最終的
にはヒトの心と脳の動きの関係の解明を目指すという。【青木純】

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

347:sai
07/05/18 09:34:40 0
ハエに「自発的意志」 米独研究チームが計測実験

 昆虫の行動は外部からの刺激だけによって決定されているわけではなく、例えばハエには特殊な「自発的で自
由な意志」があると推論されるとの実験結果を米独の研究チームが16日、発表した。
 実験は、ベルリン自由大学のビヨルン・ブレムプス氏らがショウジョウバエを使って行ったもので、ハエが外
部の刺激に反応して行動するだけの「入力・出力装置」とみなす仮説が妥当かどうかを検証した。
 オンライン科学・医学誌プロス・ワンに掲載された論文によれば、実験では、体の動きをコンピューターでデー
タ化する装置にショウジョウバエを入れて頭を固定。装置の内部はむらのない白色にし、ハエが視覚刺激を受け
ない環境をつくった。その結果、ハエは視覚刺激を受けていないにもかかわらず、羽や脚を激しく動かした。
 その運動をコンピューターで解析したところ、極めて複雑ながら一定のパターンを持っており、研究チームは
「ハエも自発的意志のための脳内メカニズムを持っていると考えられる」とした。(時事)

URLリンク(www.asahi.com)

348:考える名無しさん
07/05/19 20:34:40 0
視覚以外の情報も遮断しないと意味なくね?
そんで生まれる前から全感覚を遮断しておかないと。
それでも一定の規則をもって動いてたら、自発的で自由な意思があるとみなせると思うが。

349:考える名無しさん
07/05/19 21:35:03 0
いや、そもそも自発的意志って何?外部刺激を遮断しても行動するから自発的意志って言うなら只のオートマトンでも自発的意志があることになってしまう。

350:考える名無しさん
07/05/19 23:11:20 0
>>349
オートマトンに自発的意志があるで正しい。


351:考える名無しさん
07/05/21 23:38:07 0
結局「意志」の定義次第ってことか・・。

352:sai
07/05/23 12:35:57 0
「キレる」の脳活動も解明!? 日立が小型脳計測機器

 日立製作所は22日、脳の働きを調べる携帯用計測装置を開発したと発表した。脳と行動の変化の関係を調べ
るため、データの収集・分析が目的。従来の装置と比べ重さ約1キロと比較的軽く取り扱いも簡単で、子供にも
装着できる。日常生活での計測が可能となり、「キレる」行動と脳の状態の関係解明にも活用が期待できるとい
う。
 脳は活発に働いている部分ほど血流が多い。この性質に着目、体を通り抜けやすい近赤外光を照射、光が血液
に吸収された量を測り脳の変化を調べる仕組み。意思決定などをつかさどる「前頭前野」だけを計測対象として、
従来の計測装置と比べて大幅に小型化した。
 頭に装着した機器で測定し、データは無線でパソコンなどに送り分析する。大型装置を備えた研究室以外の場
所でも計測できるため、普段の生活を送る子どもの調査も可能という。

URLリンク(www.sankei.co.jp)

353:考える名無しさん
07/05/25 19:50:30 0
戸田山の『知識の哲学』を読んでいるが、進化論に対してタカを括った態度がムカつく。
クワインが、生物の認識システムは概ね真な信念を形成する、ということを自然選択で説明するんだが、
それに対して「自然界には偽なる信念が真なる信念より有利になる状況がいくらでもある」って、
何でそんなのが反論になるわけ?
信念形成システムでも何でも標準的な生活環境でコストパフォーマンス的に最適化されてるんだから
標準的でない事例をいくら持ち出しても反例になるわけない。
それに信念形成システムの全ての特性が適応の産物なんて誰も言ってないし。
相手が進化論なら、鼻で笑うようなおざなりな批判でも通用すると思ってんのかな。
認識システムが現にあるなら、生み出す信念が基本的に真なのは当然でしょ。
心臓が基本的に血液循環をちゃんと遂行するのと同じことだよ。

354:考える名無しさん
07/06/12 07:52:11 O
思考盗聴システムって本当にあるのか?

僕、実は思考盗聴されているんですけど!その3
スレリンク(jinsei板)

355:考える名無しさん
07/06/12 08:30:59 O
それが本当にあるんだよ。
人の脳を読む能力を悪用する奴を潰せ。
スレリンク(sci板)

356:考える名無しさん
07/06/12 08:33:11 O
201:名無しピーポ君 :2007/05/06(日) 13:48:16
物理的に、技術的にかなり確かな思考盗聴技術のまとめ

1、思考情報や、視覚情報、聴覚情報、
  夢やイメージ映像などは全て電気信号であること

2、思考盗聴とは、脳内で活発に活動している思考情報などの
  電気信号を測定し、解読している測定技術であること

3、脳内の電気信号を測定する技術は、
  直接その電気信号を測定するには、かなりの近距離で
  ないと不可能なため、加害者が用いているのは
  キャリアを使用して遠隔から測定している技術であること

4、脳内の電気信号を測定するのに利用しているキャリアは、
  音波では、電気信号によって変調されないので不可能
  磁気光学効果によって変調されて
  頭蓋骨を貫通する近赤外線か
  波の干渉現象によって変調されて
  頭蓋骨を貫通する低周波の電磁波
  の2つによって思考盗聴が可能である
  高い透過性などから推測して、低周波の電磁波であると推測する
  のが極めて妥当な結論

357:考える名無しさん
07/06/12 09:55:09 0
>>201は統合失調症であろうと推定するのが妥当。

358:考える名無しさん
07/06/14 05:56:26 O
心を読む機械とタイムマシーン
スレリンク(future板)

359:sai
07/06/18 13:16:00 0
脳内物質が睡眠と覚醒を制御。マウス実験で確認

まっ昼間に突然睡魔に襲われてぐっすりと眠り込む。そんな睡眠障害を「ナルコレプシー」と言います。米国テ
キサス大学の柳沢正史教授らは、その原因が脳内のタンパク質「オレキシン」の欠乏であることを突き止め、オ
レキシンを欠損させたり補充したりすると睡眠と覚醒を制御でき、ナルコレプシーをオレキシンで改善できるこ
とを動物実験で確かめました。この成果は、ナルコレプシーの治療だけではなく、時差ぼけの改善や不眠症など
の治療にも役立つと期待されています。

URLリンク(www.jst.go.jp)


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