06/09/12 10:09:37
チンパンジー、序列で役割…道路横断時に先陣・見張り
チンパンジーが道路を渡る際、先陣、見張りなど役割分担しながら危険を回避していることが、
京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の松沢哲郎所長(霊長類学)らの調査でわかった。
群れの第1位のオスがしんがりを務めるケースが多いなど、役割は序列で決まることも判明。「互いに
助け合って危険に対処するという高い知性のあらわれ」としており、米生物学誌「カレント・バイオロジー」の
最新号で発表した。
松沢所長らは、西アフリカ・ギニア東南部の森に住む大人のオス3頭、メス5頭、子ども4頭の群れを対象に
調査。すみかの森を分断する幅12メートルと3メートルの2本の道を渡る様子をビデオで収録し、分析した。
その結果、まず道に出て様子をうかがう「偵察」、最初に渡る「先陣」、途中で立ち止まって群れの通過を
見守る「見張り」、最後尾の「しんがり」の役割があることを突き止めた。
偵察や先陣は第2位のオス、しんがりは第1位のオスの場合が多く、明確な役割分担が確認された。
また、歩行者しか通らない狭い道では、偵察がそのまま先陣として渡るのに対し、広い道では、
偵察役とは別の第3位のオスなどが先陣を務める頻度が高く、危険度に合わせて行動していた。
松沢所長は「互いの意図を見抜いて行動していることがうかがえる。力を合わせて危険に対処できるのは
人間以外はチンパンジーしかいない」としている。
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
脳科学からちょっと逸れるますが。