□□□ 脳科学総合スレ □□□at PHILO
□□□ 脳科学総合スレ □□□ - 暇つぶし2ch100:考える名無しさん
06/03/19 21:50:17
質問です。
今現在放送中のあるある大事典の放送内容は、どのくらいトンデモですか?
今日は「寝る前に嫌いな人を思い浮かべると次の朝には疲れが取れる」と言ってます



101:考える名無しさん
06/03/19 21:52:17
あるあるでは、脳内のセロトニンがどうのこうのといってます


102:考える名無しさん
06/03/27 16:53:59
テレパシーも脳科学なのになぜか発展しない。

103:sai
06/04/08 17:19:14
「発声学習は鳥類とヒト、クジラではっきりと認められるが、その他の動物では見つかっていない。
鳥類の脳と哺乳類の脳は基本的な作りが異なるが、発声学習はそれを超えた何らかの共通点を
基盤にしているはずである。ごく最近の研究で、発声を学習する鳥とそうでない鳥とで、
発声制御にかかわる脳の仕組みが異なることが発見された。発声を学習するカナリア、キンカチョウ、
ジュウシマツでは、大脳皮質の運動野にあたる部分の神経細胞と、発声を制御する延髄の神経核
(舌下神経核と疑核)とが直接連絡していることがわかった。
一方、ハトやニワトリなど、発声を学習しない鳥ではこれらの間の連絡がない。この発見から遡って
霊長類の脳神経系をみてみると、ヒトでは大脳皮質運動野の顔や口を制御する部分が延髄の疑核と
直接連絡を持っているが、リスザルやアカゲザルではこの連絡がないことがわかっている。発声を
学習しない動物では、延髄の神経核は、中脳から後疑核を経て連絡を受けているのみで、大脳とは
直接つながっていない。
これらの結果から、発声学習を可能にするには、大脳皮質運動野の顔や口の動きを司る部分と、
延髄の発声にかかわる神経核とが直接連絡を持っている必要がある、との仮説がでてきた。」
---「脳科学の進歩 分子から心まで」より---

104:考える名無しさん
06/04/30 20:05:15
脳味噌コネコネ

105:考える名無しさん
06/05/01 16:17:41
後輩が脳の手術をしたと言うんですが、嘘を吐いてるようなのです。
小さい頃に事故で脳を損傷してしまい、最近ストレスで悪化したと言っており3月に手術をしたらしいです。
かなり難しい手術のようで成功率は低く、前例の少女も亡くなったと言っています。
手術内容は日帰りでレーザーだったらしく、手術が成功し終わっても髪は生えたままでした。そのような脳の手術はありうるのでしょうか?
その子はもうすぐ死ぬかもしれない、という同情で私の友達の彼氏を奪っています。
私もその子の通ってると言う大学病院に通っているので診察方法等で言ってる事が違うのが解るんです。
疑うのはいけない事だと思っていますがでも本当に病気じゃなかったら、一病人としてとても許せません。
脳の手術の知識が無く、サイトを回ったんですがよく解らなかったのでスレ違いだと思いながらも書き込みしてしまいました。
みなさんの知識を貸して頂ければ、と思っています。

106:考える名無しさん
06/05/10 05:16:05
脳外科手術で日帰り?レーザー?
まあ、怪しい話だけど、とりあえず
ここではなく医者系の板で聞いた方がいい。

107:考える名無しさん
06/05/11 18:10:10
昨日から地震と勘違いするくらいグワングワンと頭が揺れてます。今日も続いています。これは何か異常ですか?


108:sai
06/05/25 12:59:25
先読み脳細胞解明、サルで実験 東北大

 将棋やチェスで必須の「先読み」をするときの脳の細胞レベルの活動を、東北大の虫明元(むしあけ・はじめ)
教授(生理学)のグループがサルの実験で突き止めた。大脳の前頭前野にある複数の細胞が一手ごとに対応しており、
課題を見た瞬間に同時に活性化することで先読みをしているらしい。前頭前野は思考に深くかかわることで知られるが、
課題解決の際の活動を細胞レベルで明らかにしたのは初めて。人工知能の開発にも役立ちそうだという。
 成果は18日発行の米医学誌「ニューロン」に掲載された。
 実験では、ニホンザル2匹にコンピューター画面で簡単な迷路を見せ、3回のレバー操作で目印をゴールに移動
させる訓練をした。熟練したサルの脳に電極を取り付け、脳の活動をみると、こめかみ周辺にある大脳の前頭前野の
背外側(はいがいそく)と呼ばれる部分の細胞がいくつも活性化した。
 迷路を見せた直後は、多くの細胞が一斉に活性化した。目印移動の操作を始めると、1手目、2手目、3手目で
それぞれ別の細胞グループが活性化した。迷路を最初に見た時に活性化したのは、1~3手目に対応する細胞グループ
すべてだったことがわかり、同時に活性化することで3手先まで先読みしていた、と解釈できた。
 それぞれの細胞グループは、さらに上下左右のどちらの方向に移動するかで細かく分かれていることも判明。
「1手目、右へ移動」「2手目、上へ移動」など操作の順序と方向ごとに別グループになっているので、
迷路を見た際にどの細胞が活性化するかを見て、サルが実際にどう迷路を解くかを予測できたという。
 虫明さんは「思考する時の脳細胞の働きが詳しくわかれば、認知症の解明や治療法開発にも役立つはず」と話す。
 東京大の宮下保司教授(大脳生理学)は「巧みな課題設定で、先読みをするときの脳活動を細胞レベルで
みることに成功した意義深い研究だ」と話している。

URLリンク(www.asahi.com)

109:sai
06/05/25 13:00:18
念じた通りにジャンケンロボ 脳の情報を信号化

 人間がチョキを出したら、ロボットもチョキ―。脳の情報を読み取り、ロボットハンドに人と同じ動きをさせる
システムの開発に、国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)とホンダの共同研究チームが成功し、
24日発表した。脳に電極を埋め込む方法などが欧米で研究されているが、今回の方法は人間側の負担が格段に少ない。
 川人光男・ATR脳情報研究所長らの説明によると、人が「グー」「チョキ」「パー」の手の動きをするときの脳活動を、
機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)で検出。コンピューターで解読してロボットに伝えたところ、9割近い精度で
同じ動きを再現できた。この技術を応用すれば、重度の身体障害者向けに、脳からの信号だけで思い通りに作動する
電動車いすや人工発話装置などがつくれるという。
 1年以内をめどに、手を動かさなくても念じただけでロボットハンドを操れる技術に発展させ、脳情報の読み取り装置
を帽子サイズに小型化した上で、8~10年後の実用化を目指す。

URLリンク(www.asahi.com)

110:考える名無しさん
06/05/25 13:01:25



111:考える名無しさん
06/05/25 16:37:02
>この技術を応用すれば、重度の身体障害者向けに、脳からの信号だけで思い通りに作動する
>電動車いすや人工発話装置などがつくれるという。

動けなくなった老人がロボットを操作して自分で自分の介護をする未来が…

しかし、この種の装置は単純に脳信号から機械を動かしているだけでは、うまくいかず
(処理時間遅れのため機械が逆に重りのようになるのです)
予め脳信号が発生することを予測して動かさないといけません。

つまり脳機能の一部を代替する必要があるのです。
そして老人の脳機能をどんどん取込むうち、機械と老人は一体となり、
ついに老人が死亡した時には機械は老人本人となって、
自分の葬式を行う…?

か、どうかは分かりませんが期待できる技術ですね。

112:考える名無しさん
06/05/26 06:49:44
この科学万能主義者達め!

113:sai
06/05/26 13:06:44
「勘が鈍る」分子レベルで立証 東大、仕組み解明

 練習をさぼったり頭を使わなかったりすると腕や勘が鈍る―。スポーツなどで経験するそんな現象の
背後にある脳細胞の仕組みを、東京大学大学院の飯野正光教授(薬理学)らが明らかにした。
使わない神経回路の働きが弱まるのは、経験的には知られていたが、分子レベルで解明されたのは初めて。
認知症などの治療薬の開発に役立つ可能性もあるという。
 飯野教授らは、体の運動と深くかかわる小脳の神経細胞をつなぐ接続部(シナプス)に注目。
マウスの細胞実験で、シナプスの信号伝達を1日以上、止める操作をした。練習をさぼって信号伝達が
なくなるのと同じ効果があるという。
 その後、神経回路の働きを調べた。シナプスの信号伝達が滞ると、細胞内にあるBDNFという
たんぱく質の働きが鈍った。さらに信号伝達物質そのものが放出されにくくなることも突き止めた。
BDNFは、子どもの脳の発達などを促す神経栄養因子の一つ。神経回路の性能維持にも重要な役割をすることが、
今回の実験でわかった。
 自転車に乗ったり、泳いだりする能力は、いったん身につくと練習しなくても急に失われることはない。
だが、久しぶりに試すと思ったよりうまく行かず、「ぎこちなさ」を感じることがある。今回の発見は、
こうした現象に関係しているとみられる。
 飯野教授は「神経回路の維持には、常に刺激を受けて信号が流れる状態に保つことが重要だ。
フィギュアスケートの荒川静香さんも週6日の練習を欠かさないそうだが、勘を鈍らせないためには一流選手も
例外ではない」と話している。
 研究内容は、米科学アカデミー紀要(電子版)で発表された。

URLリンク(www.asahi.com)

114:考える名無しさん
06/05/26 16:31:31
> 自転車に乗ったり、泳いだりする能力は、いったん身につくと練習しなくても急に失われることはない。
>だが、久しぶりに試すと思ったよりうまく行かず、「ぎこちなさ」を感じることがある。
小脳はパーセプトロンモデルだと言われていますが、実際にシミュレーションしてみると
1つのことを学習した後、別のことを学習すると前に覚えたことが破壊される現象が起こります。
つまり自転車訓練の後、水泳を学ぶと自転車の運転ができなくなるのです。
もちろん人間にこのような現象は起こりません。
人間はどのようにこの問題を回避するのか?「勘が鈍る」ことが役に立つのか?
謎は深まります。

115:sai
06/05/27 21:06:04
 Ratcliffは、3層のネットワークを用い、先に学習した項目が、後続の学習によってどのような影響を受けるかを
検討した。シミュレーションの結果、先に学習した項目の再認成績が後続の学習によって著しく低下することを
見いだし、コネクショニストモデルが系列的な記憶のモデルとして適切でないと主張した。同様の傾向は、
McCloskey & Cohenによるシミュレーションでも見いだされており、安定解が破壊されると言う意味で、
彼らはこの効果をカタストロフィック干渉と名づけている。カタストロフィック干渉は、母国語の習得のように
忘却が起こりにくい現象を扱う場合、特に問題となる。
 カタストロフィック干渉に対する方策として、先の学習で得られた結合強度を固定し、後続の学習の影響を
回避する手続きや、学習によって得られた隠れ層の表象内で、活性化が最小のユニットの値を消去し、活性化が
最大のユニットの値を増大させる活性値の先鋭化などが提案された。こうした手続きは、ある程度有効であるが、
ネットワークの可塑性や一般化能力を低下させてしまう(安定性・可塑性のジレンマ)。このジレンマを克服するには、
Carpenter & GrossbergによるART(Adaptive Resonance Theory:適応共鳴理論)などが有効であることが知られている。
 McClelland, McNaughton, & O'Reillyは、人間の記憶において、脳の大脳新皮質と海馬という2つのシステムが
異なる役割を担うと仮定することによって、人間ではカタストロフィック干渉が生起しない理由の説明を試みている。
つまり、大脳新皮質は情報の構造を漸次的に発見するシステムであるの対して、海馬は新しい情報の獲得を
促進するだけでなく、ほかの部分に保持された古い情報を想起させる機能を持つと仮定し、新しい情報が新皮質の
構造化された知識システムに徐々に統合される仕組みを説明している。

116:sai
06/05/27 21:06:37
 Murreは、記憶のTraceLinkモデルを提案している。このモデルでは、長期的に記憶を保持し、潜在記憶に対応する
トレースシステムと、その活性化パターンを連合することによって学習を行う、顕在記憶に対応したリンクシステム
とが仮定されている。Murreは、トレースシステムは脳の大脳新皮質における処理を、リンクシステムは海馬
における処理をそれぞれシミュレートしていると述べている。
---「高次認知のコネクショニストモデル」より---

117:考える名無しさん
06/05/28 03:57:29
回答ありがとうございます。
>脳の大脳新皮質と海馬という2つのシステムが異なる役割を担うと仮定することによって、
>人間ではカタストロフィック干渉が生起しない理由の説明を試みている。
海馬損傷により前向性健忘となった人でも手続き的記憶獲得(小脳学習)には問題無いこと
から考えて海馬は小脳学習に関係ないように思います。

> カタストロフィック干渉に対する方策として、先の学習で得られた結合強度を固定し、
>後続の学習の影響を 回避する手続きや、学習によって得られた隠れ層の表象内で、活性化が
>最小のユニットの値を消去し、活性化が 最大のユニットの値を増大させる活性値の先鋭化などが提案された。
こちらはあるかもしれませんね。
とりあえず思いつくのは必要量の何倍ものプルキンエ細胞を用意しておき新規学習時、
最も正解値に近いプルキンエ細胞のみ学習し他のプルキンエ細胞の学習を阻害する。
こうすることで無関係の運動計算モデルの破壊をある程度は防げそうですが、
実際の小脳にそんな構造があるのかどうかは分かりません。

118:sai
06/05/29 14:08:16
>海馬損傷により前向性健忘となった人でも手続き的記憶獲得(小脳学習)には問題無いこと
>から考えて海馬は小脳学習に関係ないように思います。
そうですね。この引用は、小脳の記憶についてではなく階層型のニューラルネットワークの安定解について
述べているので、「勘が鈍る」という話題からは逸れてしまいました。

119:考える名無しさん
06/05/30 00:47:01
>そうですね。この引用は、小脳の記憶についてではなく階層型のニューラルネットワークの安定解について
>述べているので、「勘が鈍る」という話題からは逸れてしまいました。
いえ、確かに新規学習によって既得モデルへの干渉は大脳皮質でも起こるのかもしれません。
小脳と違い大脳の計算モデルは良く分かっていませんので推測にすぎませんが、

>脳の大脳新皮質と海馬という2つのシステムが異なる役割を担うと仮定することによって、
>人間ではカタストロフィック干渉が生起しない理由の説明を試みている。

↑のように海馬と皮質を考える場合、「夢」がカギになっていると思います。
具体的にどういう仕組みだと訊かれても困りますが…

120:考える名無しさん
06/05/31 23:06:26
仲間に入れてくれ、と 心 狸 ガ ク が言っております

URLリンク(academy4.2ch.net)

121:sai
06/06/09 12:59:42
ここが違う「バイリンガル脳」日英のグループが解明

 英会話のとき、ものごとを英語で考えられるほど上達した人は、脳の特定部位が活発に働いていることを、
英国と京都大などのグループが確かめた。語学を効率よく学ぶ手がかりにつながるかも知れないという。
9日発行の米科学誌サイエンスで報告する。
 ロンドン大のキャシー・プライス博士、京大の福山秀直教授らは、英語が達者なバイリンガルのドイツ人と
日本人の計35人に、文字を見て即答してもらう課題を与え、脳の活動を機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)
などで調べた。
 課題は例えば、パソコン画面に「マス・サケ」「子羊・鶏」などの二つの英単語を連続して示し、
両者の関連性の有無を即答する。意味を頭の中で母国語に翻訳せず英語でそのまま考えないと対応できないように、
単語を示す時間差はごく短く設定されている。
 課題中の様子をfMRIで見ると、大脳奥にある尾状核(びじょうかく)という場所のうち、
その左側が活発に働いていた。ドイツ人も同じ傾向だった。尾状核の働きはまだよく分かっていないが、
損傷すると、本来は語学が得意でも外国語で考えることが苦手になり、翻訳してから考えるようになる例が
報告されているという。
 福山さんは「尾状核は『英語脳』『日本語脳』を切り替えるスイッチ役ではないか。ここが十分に
成熟してから語学を学べば、使い分けがうまくできるようになるかも知れない」という。尾状核が
いつごろからうまく機能するかはよく分かっておらず、今後の研究課題だという。
 東京大の酒井邦嘉助教授(言語脳科学)は「尾状核を含む場所は言語機能と関係することが最近分かってきている。
言語機能の一部が失われる失語症も、尾状核の問題で起きている可能性がある」と話している。

URLリンク(www.asahi.com)

122:考える名無しさん
06/06/09 22:53:08
尾状核は報酬による強化学習を行っていると言われています。
したがってその機能は変異していくことになりますので、

> 福山さんは「尾状核は『英語脳』『日本語脳』を切り替えるスイッチ役ではないか。ここが十分に
>成熟してから語学を学べば、使い分けがうまくできるようになるかも知れない」という。尾状核が
>いつごろからうまく機能するかはよく分かっておらず、今後の研究課題だという。

この意見はちょっと早計のように思います。
尾状核が何を行っているかは、その教師信号(報酬)であるドーパミンニューロンが
何をコードしているかを調べる必要があるのではないでしょうか?

123:考える名無しさん
06/06/09 23:13:04
×変異
○変移

124:sai
06/06/11 12:01:14
---ニホンザルを使って、正しくサッケードを行えた場合に報酬を与え、大脳基底核を調べた結果から---

 尾状核ニューロンは報酬を得られないcueに対して徐々に反応が弱くなっていくという反応を示したが、
ドーパミンニューロンは最初の2,3試行ですでに報酬を得られないcue刺激に対して抑制的な反応を
示すようになっていった。尾状核のニューロンは空間的な情報を持っているが、ドーパミンニューロンは
空間的な情報をほどんどもっていないことが示された。さらに尾状核ニューロンは報酬に対する予測的な
活動は見られないことが示された。尾状核ニューロンの予測的な活動は単に客観的に系列を予測するもの
ではなくて、得られる報酬の大きさによって変化する性質をもっていることから"desire"の要素をもった
活動であると考えられる。
 まとめると、尾状核は大脳皮質から空間情報を得、そしてドーパミンニューロンから報酬に関係した
deffuseな入力を受けている。そして報酬が得られると予測される空間位置入力が来たときにはドーパミン
からの入力も同時に受けるために尾状核の活動が高まると考えられる。
 経験の浅いサルでははじめ予測ができないが、次第に学習していく。ドーパミンニューロンは、
初期段階では低次の報酬による影響だけを受けているが、学習の結果尾状核ニューロンがもつ予測的活動
によって影響されて、それまでに行えなかった予測的活動が生じるようになったのではないだろうか。
---「脳の計算機構」P139より---

>尾状核は報酬による強化学習を行っていると言われています。
そのとおりと思います。しかし主にサルでの実験から得られた見識で、人の場合は全く別の機能も併せ持つ
可能性もあると思います。

125:考える名無しさん
06/06/11 14:42:00
>そのとおりと思います。しかし主にサルでの実験から得られた見識で、人の場合は全く別の機能も併せ持つ
>可能性もあると思います。
そうかもしれません。
例えば海馬はネズミの場合、場所情報などに使われ、人間だとエピソード記憶に使用されるそうです。
尾状核もまったく違う使われ方があるのかもしれません。

動物と人間の報酬に対する行動を考えると、動物はパブロフの犬のように何回も訓練を行わないと
ベルと報酬の因果関係を理解できませんが、人間は1回の学習で因果関係を理解し正確に行動できます。

この人間のとてつもない報酬予測精度はどこからくるのでしょうか?
尾状核のTD学習との類似性が指摘されていますが、人間の場合はちょっと説明つかないように思います。

126:考える名無しさん
06/06/13 19:24:32
質問です。

りんごは何故赤く見えるのですか?

127:考える名無しさん
06/06/13 19:27:43
お前の脳が赤いと解釈するからだよ

128:考える名無しさん
06/06/13 19:38:49
それはそうでしょう。
私が知りたいのはその脳が何故、『赤』として解釈しているか?
です。

129:考える名無しさん
06/06/13 19:44:17
>>128
自分で考えろ!

130:考える名無しさん
06/06/13 19:44:21
そう解釈したものが赤だったからだよ

131:考える名無しさん
06/06/13 20:02:27
>>129
考えているんですが、どうにも答えに近づかないのでお知恵を拝借したいと
思った次第です。

>>130
『そう解釈したものが赤だった』から、
『脳が赤だと解釈している。』
というのでは回答になっていないと思えます。

132:考える名無しさん
06/06/13 20:42:46
一休さんで「どちて坊や」っていうのがいただろ?
どちて坊やはみんなに嫌われるんだけど、
それはアリストテレス的な批判を含んでるわけだ
「わかってるつもり」への批判ね
このスレは脳科学のスレだよな
お前はまず文献を漁るなり、ネットで調べるなりして
それが解明されているのかどうかを調べろよ
それからその調べた内容を書いて、共通の文脈を作ったうえで
その質問をしろよ
お前はどちて坊や以下なんだよ

133:考える名無しさん
06/06/13 21:21:52
>>126
この世の誰一人としてその問題の答えを知りません。
しかしもし英語が読めるなら
Philosophy of mind や Qualia inversion などのキーワードで検索すれば
そのような問題について論じたページを沢山見付ける事ができるでしょう。
またもし英語が読めないなら、Wikipediaで「クオリア」の項目を読んだり
茂木氏のサイトやメーリングリストなんかを読んだりしてから
ちゃんとした本で勉強するといいと思います。
もちろんどれだけ勉強しても答えが分かるようにはなりませんが
そのような問題が学問の世界でどのように扱われてるかだけは分かるでしょう。

134:考える名無しさん
06/06/13 21:22:37
>>126さん
僕の考えですが、リンゴが赤く見えるのはリンゴについて赤く見せるルールというものがあるように思えます。
そのルールによって頭の中でリンゴが赤く見える世界ができるのだと思います。
うまく説明できてないですが、赤く見せるルールが存在し、その存在によって、頭の中の世界では世界観ができるのだと思います。

ちなみに僕の考える真理は
「ルールがあるなら世界ができる」
です。余談でした。

135:考える名無しさん
06/06/18 17:26:12
>>128
生きるためだ。色盲じゃ生きるのに不便だろ。

136:考える名無しさん
06/06/18 17:50:19
>>135
「キリンの首が長いのは高いところの餌を採る為」
的な見解だな。
そういう進化論的な意見は求められてないと思うなぁ。

137:sai
06/07/03 13:44:13
アリの体内に“歩数計”巣穴までの距離を正確に把握

 アリは、歩数を数えることで、移動距離を正確に把握している可能性の高いことをドイツのウルム大などの
研究チームが突き止めた。
 体内に“歩数計”を持っていることを示す成果で、30日付の米科学誌サイエンスに発表する。
 アリは、巣に戻る方向を光で探る。しかし、巣までの距離をどう把握しているのかは謎だった。
 研究チームは、距離測定は歩数で行うとの仮説を立て、アフリカのサハラ砂漠に生息するアリの
脚の長さを変えて、実験した。
 巣穴から10メートル離れた場所でエサを与えたアリを、
〈1〉ブタの毛を竹馬のように履かせて、脚を長くする
〈2〉一部を切断して脚を短くする
〈3〉何もしない―の3群に分け、無事にゴールの巣穴に戻れるか調べた。
 その結果、竹馬を履き、歩幅が広がったアリは、ゴールを通り過ぎ、逆に短く歩幅が狭まったアリは
ゴール手前で立ち往生した。通常のアリはゴール付近で巣穴探しの行動をとった。
 脚の長さを変えたアリは慣れるにつれ、正確に巣に帰れたことから、体内に歩数計を持つことが示唆された。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

138:sai
06/07/31 13:00:46
脳の巧みな時間順序の推定法の解明

 JST(理事長 沖村憲樹)と順天堂大学(理事長 小川秀興)は、左右両方の手に加えた刺激の順序の判断に、
これまでの経験を加味した「ベイズ推定」が用いられることを明らかにしました。
 本研究チームは、右手と左手に少し時間をずらして刺激を加える、という作業を何回も繰り返すと、
左右の手に同時に与えた刺激が、繰り返した刺激と同じ順序に感じられるようになることを見出しました。
この錯覚は皮膚の感覚器からの情報に加えて、事前の経験を総合して判断する「ベイズ推定」と呼ばれる
効率の良い推定法で良く説明できました。感覚器からの信号にノイズがある場合には、ある程度経験に頼る
「ベイズ推定」を行うことで誤りを最小化できることが数学的に示されています。この錯覚の発見は、
脳の中には時間順序を判断する際に巧みな「ベイズ推定」を行うメカニズムが組み込まれていることを示す成果です。
 学習障害の一つである「難読症」の背景には、次々と入力される感覚信号の順序判断をする脳の機能に
障害がある可能性があると言われています。脳が感覚信号を順序付けるメカニズムの一端を解明した本研究の成果は、
これらの障害の原因を解明する手がかりとなる可能性があります。

URLリンク(www.jst.go.jp)

139:sai
06/08/01 12:28:50
脳内「腹時計」は別の場所に 日米研究チーム

 食事時間に合わせて行動を調節する脳内の「腹時計」が、これまでわかっていた体内時計とは別の場所にある
ことを、柳沢正史・米テキサス大教授ら日米の研究チームがマウスの実験で突き止めた。不規則な食事と肥満の
関係を解明する突破口になるという。今週の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。
 体内時計は、光に対応してリズムを調節する。その働きでマウスは通常、夜にエサを探して昼は寝るが、
日中しかエサが食べられない環境におかれると、昼夜を逆転させて行動する。
 こうした環境で育てたマウスと、一日中エサを食べられるマウスの脳を詳しく調べると、昼間しか食べられない
マウスでは、脳内の視床下部背内側核(はいないそくかく)と呼ばれる場所が24時間周期のリズムを刻む時計
として働いていることが分かった。通常の体内時計のすぐ後ろの場所で、この「腹時計」は、食行動をエサが
得られる時間に合わせるように調節していた。
 柳沢教授は「食事の時間を知らせる腹時計は脳内にあった。食行動の調節の仕組みを解明し、肥満予防の
手がかりをつかみたい」と話している。

URLリンク(www.asahi.com)

140:sai
06/08/17 20:08:41
「いくつになっても勉強」 学習用神経細胞は生き残る

 「人生いくつになっても勉強」―そんな格言の正しさを示すような動物実験の結果を、
米ソーク研究所グループが14日、英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。
大人になっても神経細胞は新たに生まれ、学習や記憶に使われた神経細胞だけが生き残って
神経回路に組み込まれる可能性が高いらしいという。
 グループは、遺伝子操作したマウスで学習や記憶にかかわる脳の領域で新たに生まれた神経細胞に
蛍光色素を組み込んで見分けられるようにした。同時にこの神経細胞で特定の神経伝達物質の受容体が働かず、
情報を受け取れないように遺伝子操作したマウスもつくった。
 両方のマウスを比べると、情報を受け取れなくしたマウスでは、新たに生まれた神経細胞の生存率が
4分の1に低下していた。
 グループの田代歩さん(現ノルウェー科学技術大学研究員)は、「情報を受け取れない細胞は死に、
情報を受け取った細胞が生き残って回路に組み込まれた。新たにできる神経回路には、
学習した特定の情報が刻みこまれていることが示唆された」と言っている。

URLリンク(www.asahi.com)

141:sai
06/08/17 23:24:25
脳神経回路維持の仕組み判明、ダウン症解明に光

 一度出来上がった脳神経の回路を維持・管理する仕組みを、国立遺伝学研究所の榎本和生・助教授らの
国際研究チームが、ショウジョウバエを使った実験で突き止めた。
 ダウン症候群などについて、脳神経の障害が起きるメカニズムの解明につながる成果。
 英科学誌ネイチャー電子版に発表した。
 脳の神経細胞間の配線は成長の過程で一度作られると大きくは変化しないが、ダウン症候群などでは、
配線を作っている神経細胞の突起が委縮したり、消失したりすることで、神経症状が起きると考えられている。
しかし、その発症メカニズムはほとんどわかっていなかった。
 榎本助教授らは、細胞の増殖を抑える「ワルツ」と「ヒポ」という2つのたんぱく質(リン酸化酵素)が
脳神経細胞でたくさんできていることに着目。
 ショウジョウバエの幼虫の遺伝子を操作して、このたんぱく質のいずれかを作ることができないようにすると、
神経細胞の配線が一度出来た後、細胞の突起が60%減ることがわかった。
 榎本助教授は「同様の遺伝子操作をすると、マウスでも、脳障害が起きたり、寿命が短くなったりした。
人でもこのたんぱく質があり、ダウン症候群などとの関連を明らかにしたい」と話している。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

142:sai
06/08/21 11:04:57
育児で育つ父親の神経回路? 米プリンストン大

 「父性」を支える神経回路は、子育てを通じて育まれていく?―。
あくまでも霊長類マーモセットの話だが、育児に直面した雄は、神経細胞の構造が変わっていくことを
米プリンストン大グループが見つけ、21日付米専門誌ネイチャー・ニューロサイエンスのオンライン版で
発表する。
 マーモセットは、雄が育児をすることで知られている。赤ちゃんを背負うなど積極的に育児をし、
特に生後1カ月は、雄が生活の7割以上の時間を赤ちゃんと過ごす。
 グループは、育児中の雄と、そうではない雄の脳の領域を比べた。子育て中の雄は、
バソプレシンという物質を受けとめるたんぱく質が増えていた。バソプレシンは、「きずな」「情愛」などと
かかわりが深い信号を伝える働きがあり、例えばネズミの脳でこのたんぱく質を増やすと、1匹の雌を好み、
他の雄を攻撃するようになったという報告がある。マーモセットの観察では、たんぱく質は、
子の月数が少ない雄ほど多かった。
 さらに、神経細胞の細胞同士がつながる構造も、密度が高くなる変化が生じることがわかった。
父と子のきずなが強まると、子育てにふさわしいきめ細かな神経回路ができていく可能性があることを
示しているという。

URLリンク(www.asahi.com)

143:考える名無しさん
06/08/22 14:38:20
このような個々の研究も重要だとは思いますが、
デビッド・マーのように脳が全体として何をしているかを
研究している人はいないものでしょうか。

144:sai
06/08/23 13:59:33
 従来、神経科学者は意識と向かいあうのを避けていた。引退した神経科学者が、自分自身の終わりが
そう遠くないのを感じて、意識というものを話の種にすることはあっても、若い脳研究者は
けっしてそんなドジは踏まなかった。うっかり意識について冗談を口にしただけで悪い評判が
立ちかねなかったからだ。だが、いまや時代は変わり、神経科学者が意識を話題にすることが多くなっている。

---ジョセフ・ルドゥー著「シナプスが人格をつくる-脳細胞から自己の総体へ」から---
URLリンク(www.amazon.co.jp)

 この本は「あなたはあなたのシナプスだ」という結論に向かって、著者の専門である情動メカニズム
の研究を中心にして、ヘッブの可塑性から知情意へと展開し、人格のモデルをシナプスから構築することを
試みています。大変面白い本ですが、まだまだ分からない事だらけで、漠然としたモデルという感じです。

145:考える名無しさん
06/08/23 14:02:11
あげていこうや

146:考える名無しさん
06/08/23 23:14:07
自発的な行動は前頭前野によって「自分の意志によって行動した」と感じますが、
それ以前に補足運動野によって行動は決定されており、それが前頭前野に伝わることで、
自発行動と認識されるそうです。
では、補足運動野が自分自身なのでしょうか?
そうではなく補足運動野も大脳基底核からの信号によって行動を開始します。
しかしその大脳基底核も大脳皮質全体からの信号投射によって行動を開始します。
さて私の行動は一体どこから来るのでしょう?

147:考える名無しさん
06/08/24 02:14:54
>>146
ニューロン・ネットワークの量子論的発火パターン

148:考える名無しさん
06/08/24 03:13:06
>>146
行動や思考の原因を一本の道で繋ごうとすると
禅問答のようにループするか偶然の産物のように半直線的になるってことなのかな。
なかなか面白いですね。
行動それ自体は、147のいうような回路によってもたらされるでしょうが、
ある行動に着目した際、脳内の状態のみを切り出して説明することはできないのではないでしょうか。
見たり聞いたり五感に入力される情報といった、私の周囲の環境を含めた情報源と
情報伝達回路がセットになることで行動は説明されるべきだと思います。それはつまり私を
構成する物質の確率だけではなく、私が触れることが可能な情報を含めた任意の状況が私なのではないでしょうか。
その場合、新しい情報が外から入らないときの行動が問題になりますが、
記憶という過去の情報をもとに上記と同じ説明が可能でしょう。
無論、過去の情報は一世代だけのものではなく、人間らしい行動やもっと根源的な生物としての
行動のような遺伝的にもたらされたものも含まれます。

ここで問題になるのは、やはり人間もパターンを機械的にこなす物質の塊であり、
創発的な行動や自由意志のような行動は存在しないのか、ですがこの点は

149:考える名無しさん
06/08/24 23:44:29
どうして創発的な行動ができるのか?
1.大脳基底核による報酬学習(強化学習)
2.シミュレーション(空想)による事前学習
3.ミメシス(模倣)による社会的学習
じゃないですかね。
進化的には1が爬虫類、2が哺乳類、3が人類
の順で可能になった機能だと思います。

150:考える名無しさん
06/08/26 03:36:40
爬虫類には痛みなどの負(罰)の強化因子が無いように思える。
生物において罰とは「死」そのものなので一度でも死を体験した以上、自分自身の存在が消滅するため
負の強化が意味をなさないことになる。
しかし哺乳類はシミュレーション(空想)の中で死ぬことができる。
このことにより哺乳類は負の強化機能を獲得し、行動の創発性を高めている。

151:考える名無しさん
06/08/27 03:47:32
記事紹介ばかりしてないでsaiの意見もききたい。

152:考える名無しさん
06/08/27 16:23:46
>>147量子効果は関係ないと思われ

153:考える名無しさん
06/08/28 12:36:00
空想の能力は感覚系皮質(後頭葉、頭頂葉、側頭葉)及び海馬によってもたらされている。

154:考える名無しさん
06/08/31 10:21:19
>>144シナプスが人格をつくる読みました。
情動メカニズムである辺縁系を感情から切り離して純粋に情報処理装置として扱っている
ところが斬新ですね。

155:考える名無しさん
06/09/01 17:38:22
>>147量子効果は関係ないと思われ

156:考える名無しさん
06/09/01 17:39:33
脳む

157:考える名無しさん
06/09/01 20:42:24
のう

158:考える名無しさん
06/09/02 05:46:53
妻を発見

視覚野
↓ 画像解析
側頭連合野、頭頂連合野
↓ 画像認識
扁桃体
↓ 危険を判断
側坐核
↓ すくみ運動パターン発生
運動野
↓ 身体をすくませる
前頭前野
↓ 恐怖を知覚
ブローカ野
↓ 言語育成
運動野、小脳

「な、何を怒ってるんだい…?」と発声

さて、どうして妻にバレたの…ではなく、
私の恐怖心とは一体なんなのでしょう?

159:考える名無しさん
06/09/02 09:35:27
>>158
それ以上の仕組みが必要か?

160:考える名無しさん
06/09/03 10:56:06
怒りの表情を知覚することが恐怖心なのか?
この後くるであろう平手打ちの予測痛覚が恐怖心なのか?
扁桃体が「恐怖」のフラグを挙げたことが恐怖心なのか?
身体のすくみ運動に対する感覚刺激が恐怖心なのか?
または内蔵感覚が恐怖心なのか?
脳内化学物質が恐怖心なのか?
自身が恐怖行動中にあることを知覚することが恐怖心なのか?

161:考える名無しさん
06/09/04 02:36:30
>>158
「妻が私に怒りを抱いている」という事態(状況)が恐怖であり
それ以外は単なる物質と化学反応。
物質や信号そのものに、事態を還元し尽くすことは不可能というより無意味。

162:sai
06/09/06 13:21:54
図6-7 扁桃体LTPによって恐怖条件づけが説明できるか?


a.恐怖条件づけ回路

音(CS)--------->視床聴覚領域--->扁桃体外側核(LA)--->扁桃体中心核(CE)--->反応

ショック(US)-------------------------


b.CS経路にHFSを加えると、CS経路への電気刺激に対するLAの反応が強まる

LTP刺激(HFS)--->視床聴覚領域--->扁桃体外側核(LTPが誘発)

テスト刺激(LFS)------


c.CS経路にHFSを加えると、CS経路の音刺激に対するLAの反応が強まる

LTP刺激(HFS)--->視床聴覚領域--->扁桃体外側核(音に対する反応にLTPが生じる)

音(CS)---------------


d.恐怖条件づけによって、CS経路の音刺激に対するLAの反応が強まる

音(CS)--------->視床聴覚領域--->扁桃体外側核(音に対する反応にLTPが生じる)

ショック(US)-------------------------

163:sai
06/09/06 13:24:04
(↑矢印の位置がおかしくなりました、それぞれもっと右です)

恐怖条件づけは扁桃体外側核(LA)で弱い条件刺激(CS)入力が強い無条件刺激(US)入力と重なった結果
生じると考えられている(a)。結果としてCSの処理に変化が生じ、CSは恐怖反応を制御する回路へのアクセス
を得る。要するに、弱いCSの扁桃体外側核を活性化する能力が、強いUSによって増強されるのである。
これは連合LTPの間に起こることと非常によく似ており、連合LTPが恐怖条件づけの根底にあるのではないか
と思われる。この考えを裏づける一連の証拠が、麻酔をかけられたラットのCS経路の高頻度電気刺激(HFS)
を加えることでLTPが誘発されることを示す研究から出ている(b)。CS経路にLTPは起こりうる。少なくとも、
本物のCSではなく経路への電気刺激を用いるこのような人工的な条件下ではそうだと言える。ところが、
麻酔をかけられたラットへのHFSは聴覚CSへのLA細胞の反応も強化する(c)。このことは恐怖条件づけの
実験でCSとして用いられるような自然な刺激も人工的に引き起こされたLTPにアクセスできることを示している。
しかしながらもっとも重要なのは、(ラットが起きていて、自由に動き回れるような)自然な条件下での恐怖条件
づけ(実際のCSとUSのペアリング)も扁桃体の細胞のCSへの反応を増強するということだ(d)。このことは
恐怖条件づけの際にLTPが起こっていることを示す。さらに行動面の恐怖反応の習得はLTPの発達と平行しており、
LTPの恐怖づけの根底にあることをうかがわせる。

---ジョセフ・ルドゥー著「シナプスが人格をつくる-脳細胞から自己の総体へ」から---

164:考える名無しさん
06/09/07 23:29:12
↑は、要するに怖いことと同時に起こったことは皆怖くなる。
ということだと思いますが、ここで疑問が湧き上がります。

例えばパブロフの犬よろしくベルを鳴らしたあと殴りつけるという
オペラント条件付けを行ったとします。
犬はすぐに恐怖学習を行いベルが鳴っただけで身をすくめることでしょう。

さて、殴り付けている時、ベルは鳴っていません。
何故同時に起こっていない現象を結びつける事が出来るのでしょか?
何らか方法でベル音を内部的に遅延し、殴られるタイミングと合わせているのでしょうか?
いいえ、それならベルを鳴らしてから殴るまでの時間を変動すれば学習が阻害されるはずです。
もちろん阻害される事なくベルとの因果関係を正確に学習することでしょう。

>図6-7 扁桃体LTPによって恐怖条件づけが説明できるか?
扁桃体LTPは恐怖条件付けに大きくかかわっているが、それだけでは説明出来ない何かがある。


165:sai
06/09/08 20:33:13
…音が終わってしばらく時間を空けてから空気が吹き付けられた。これは痕跡条件づけと呼ばれるもので
ラットやウサギの研究から海馬損傷によって妨げられることがわかっている。実際、海馬損傷患者では
痕跡条件付け課題では条件づけされなかった。…

…音とショックの組み合わせでラットを条件づけすると、ラットは音だけでなく条件づけのときに入れられた
箱まで恐れるようになる。この種の条件づけには海馬がかかわっている。…

…海馬の回路設計はよく知られているが、学習課題が複雑であるため、学習と海馬の特定の回路との関係を
見定めるのは難しい。…

…扁桃体による恐怖条件づけと味覚嫌悪学習、海馬による関係性(空間的)学習のすべてに同じような一群の分子
の変化が関係しているのという事実は何を意味するのだろう?いくつかの点でこれらの回路が非常に異なって
いるのは明らかだ。たとえば扁桃体の恐怖条件づけ回路は感覚系からシナプス一個しか隔たっていないが、
海馬は数段階のシナプス接続のぶんだけ隔たっている。それに、これらの回路の活性化によって起こる結果も
かなり異なっている。扁桃体の恐怖条件づけ回路が活性化すると、脳幹との接続によって、あらかじめ
プログラムされた身体反応が現れる(すくみ、血圧や心拍数の変化、胃の収縮、汗腺の活動など)。一方、
海馬の回路が活性化された結果は、広範な皮質との接続を通して、無数の反応を可能にする表象となる。
---同書から---

>164
その例は、痕跡条件づけ或いは海馬による関係性学習かもしれませんね。

166:考える名無しさん
06/09/10 20:42:04
URLリンク(www.geocities.jp)
のうの多様体について

167:sai
06/09/10 23:35:29
インスリンが脳の「学習」に関与 東大助教授ら発表

 脳で学習機能が働くには、体内で糖分の消費や貯蔵にかかわるインスリンが欠かせないらしいことを、
飯野雄一・東京大助教授(行動遺伝学)らの研究グループが、動物実験で示した。
7日付の米医学誌ニューロンで発表した。将来、認知症の治療などに役立つ可能性もあるという。
 飯野さんらは、土の中で細菌を食べる体長1ミリほどの線虫が通常、細菌のいるところに多い食塩を、
えさ探しの手がかりの一つにしていることに着目。えさの細菌なしに食塩だけを与え続けると、
「学習」して食塩には寄りつかなくなることを確かめた。
 一方、遺伝子操作でインスリンを作れなくした線虫に同じ実験をすると、変わらず食塩に集まり続けた。
 どちらも学習に関係する中枢神経そのものは問題なく働いていることを確かめ、
「学習に、インスリンが必要であることがわかった」とした。実験には、約10万匹の線虫を使ったという。
 インスリンは、糖代謝を制御するホルモンの一種。人間では膵臓(すいぞう)でつくられ、
血液を通じて全身に送られて筋肉などにぶどう糖を送り込む。分泌が悪くなると血糖値が上がり、
糖尿病の原因となることが知られている。少量だが脳でも作られており、
インスリンと結合する受容体も脳に広く存在している。
 飯野さんは「今回の発見を糸口にして、人間の脳でのインスリンの働きが明らかになれば、将来、
認知症や記憶障害などの治療に役立つ可能性があるのではないか」と言っている。

URLリンク(www.asahi.com)

168:sai
06/09/12 10:09:37
チンパンジー、序列で役割…道路横断時に先陣・見張り

 チンパンジーが道路を渡る際、先陣、見張りなど役割分担しながら危険を回避していることが、
京都大霊長類研究所(愛知県犬山市)の松沢哲郎所長(霊長類学)らの調査でわかった。
 群れの第1位のオスがしんがりを務めるケースが多いなど、役割は序列で決まることも判明。「互いに
助け合って危険に対処するという高い知性のあらわれ」としており、米生物学誌「カレント・バイオロジー」の
最新号で発表した。
 松沢所長らは、西アフリカ・ギニア東南部の森に住む大人のオス3頭、メス5頭、子ども4頭の群れを対象に
調査。すみかの森を分断する幅12メートルと3メートルの2本の道を渡る様子をビデオで収録し、分析した。
 その結果、まず道に出て様子をうかがう「偵察」、最初に渡る「先陣」、途中で立ち止まって群れの通過を
見守る「見張り」、最後尾の「しんがり」の役割があることを突き止めた。
 偵察や先陣は第2位のオス、しんがりは第1位のオスの場合が多く、明確な役割分担が確認された。
また、歩行者しか通らない狭い道では、偵察がそのまま先陣として渡るのに対し、広い道では、
偵察役とは別の第3位のオスなどが先陣を務める頻度が高く、危険度に合わせて行動していた。
 松沢所長は「互いの意図を見抜いて行動していることがうかがえる。力を合わせて危険に対処できるのは
人間以外はチンパンジーしかいない」としている。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
脳科学からちょっと逸れるますが。

169:リリアン
06/09/12 17:44:06
>>168 つまりこういうことか…

キキー紅薔薇猿様ムキー(訳:危険ですわロサ・ペキネンシスここは私にまかせて)
キャキャキャ白薔薇猿様(訳:いいえ危険だからこそ私が参りますわロサ・ギガントピテクス)
ウキー姉猿ウキー妹猿!(訳:お姉さまは私を信用してくれないのですか!これは私達スールの役目です!)
ムキーヨッシャキー  (訳:そうね、あなた達に任せることにするわ)

170:考える名無しさん
06/09/13 13:48:40
      実験系研究者     理論系研究者
基本性格    楽観的        悲観的
生活態度    大雑把        緻密
朝の挨拶    おーす!       無言
髪型      短め       長髪+ウェーブ
好む服装  Tシャツ+ジーパン   アルマーニなどのブランド品
好む食べ物  ラーメン      フランス料理とイタリア料理
好む飲み物  ビール         ワインとブランデー
好む音楽   なんでも          クラシック
好む場所   実験室と野外        バーの片隅
好むクルマ   四駆かアメ車       ドイツ車
口癖1  やってみなきゃ分からない    こうなるハズ
口癖2  なんとかなる!          うーむ・・・
学会活動  夜行性(会議後に活発)    昼行性
女気  かなり有り(単なる助平)    ほとんど皆無
優勢な脳内ホルモン ドーパミン     セロトニン

澤口俊之HPより 脳科学者の特徴類型

171:ホッシュジエンの国内ニュース解説
06/09/16 20:59:09
アメリカで、頭で考えたとおりに動く義手が開発され、実用化に向けて期待が
高まっています。シカゴ・リハビリテーション研究所、神経工学センターの
トッド・クイケン教授のチームが開発したもので、14日、ワシントンで公開
されました。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 彡ミ    ___  __    脳科学に関するニュース。こうした成果の
  |ヽ  /|  ,,,,,,,,l /  / 陰に脳解明に絡む被害者もいる現実がある。
  |ヽ   | | ミ ・д・ミ/_/旦~~ 
  ⊥   |  ̄| ̄|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| それにしても4億7千万円じゃ
  凵    `TT | ̄l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l 実用化はまだまだですね。(・д・ )

06.9.16 NHK「米 脳の指示通りに動く義手」
URLリンク(www.nhk.or.jp)

172:sai
06/09/17 23:45:38
今日の「情熱大陸」はロボットスーツ『HAL(ハル)』を開発した山海嘉之博士
をやっていました。神経の信号を読み取って人間の身体機能を拡張、増幅、強化する
そうです。
URLリンク(mbs.jp)

173:考える名無しさん
06/09/18 03:23:01
それは最近流行りのニューラルプロステティクスってやつですね

174:考える名無しさん
06/09/18 04:39:27
>>172
話の流れをぶった切ってすまないが、興味を引くようなスレを紹介しておきます。
スレリンク(robot板)l50

175:考える名無しさん
06/09/18 18:14:33
>>174
哲学と無関係

176:sai
06/09/18 23:52:32
>>174
どうもです。そのスレ時々見ています。私は元々人工知能に興味があって、脳科学の方にも興味を持ちました。
ただ私は脳科学の知見を応用した人工知能を考えているので、そのスレのアプローチとはだいぶ違うようです。

177:考える名無しさん
06/09/19 00:55:16
それなら是非コンピューテーションニューロサイエンス(計算論的神経科学)を始めなさい。

178:sai
06/09/19 13:06:26
>>177
いい本がありましたら紹介してください。ただし外国語は苦手なので日本語のものを。
最近は下記の本を読んでいます。

・脳の計算機構
・高次認知のコネクショニストモデル
・認知過程のコネクショニスト・モデル
・脳 回路網のなかの精神―ニューラルネットが描く地図
・脳・心・コンピュータ

179:考える名無しさん
06/09/19 14:44:30
多くのヤシが勘違いしているのが
ニューラルネットワーク〇
ニューラルコンピュータ×

コンピュータ(計算)するにはプログラムが必要なぐらい分かれ!


180:考える名無しさん
06/09/19 16:23:54
>>178
from computer to brain の和訳出てるよ。

181:174
06/09/19 17:48:47
スレ違いの話をふって本当にすまんかったです、マジで

182:考える名無しさん
06/09/19 18:28:24
折角来たんだからキミも脳科学を語っていきなよ

183:sai
06/09/19 20:31:55
>>180
どうもです。でも買うのは勇気とお金が必要ですね(税込19,950円)。
目次を見ると手持ちの本と重なっている内容もあるようなので、当面手持ちの本で勉強します。

184:考える名無しさん
06/09/20 07:35:18
>>178 失礼しました既にコンピューテーショナルニューロサイエンスに精通しておられましたか

185:sai
06/09/20 14:45:29
いえ、実は数学も苦手なので、数式のところは読み飛ばしているので、本当のところはよく分かっていません。
ニューラルネットのブームから20年以上経ちましたが、未だ画期的な成果はないようです。
知能を実現するためのモデルとしては、まだ単純すぎるか、実際の脳の仕組みとかけ離れているのでしょう。
>115で挙げた「カタストロフィック干渉」のような問題は、まだまだ解決できていないと思います。
早く画期的な新しいモデルができることを期待しています。

186:考える名無しさん
06/09/20 19:53:19
>115で挙げた「カタストロフィック干渉」のような問題は、まだまだ解決できていないと思います。
ATRが発表したモザイクという計算モデルがその問題を解決しています。
モザイクは順モデルと逆モデルのペアを1つのモジュールとして、これを複数用意しておきます。
そして各順モデルの予測誤差からモジュールの責任信号を算出します。
これにより使用されるモジュールが効果的に選択されカタストロフィック干渉を回避します。

187:sai
06/09/20 20:56:39
>186
ありがとうございます。調べてみます。
URLリンク(www.cns.atr.jp)
このあたりが見つかりましたが、ほかにもいいサイトがあったら教えてください。

188:考える名無しさん
06/09/21 03:22:12
>>185 知能を実現するためのモデルとしては、まだ単純すぎるか、実際の脳の仕組みとかけ離れているのでしょう。
そんなに悲観したものでもないと思います。最近だと強化学習のモデルなどが活発に発表されていますし、
20年前と今とでは脳に対する知見は圧倒的に差があります。
実際にはあらゆる分野で急速に進展しているのですが、「人間の知能の解明」のような派手な発見がないために
画期的な成果がないように見えてしまっているだけじゃないですか?

189:考える名無しさん
06/09/21 07:24:44
科学としてのプライドを捨てて、泥臭く脳の機能を作り込んでいけば、
ゲームレベルであっても、そこそこ知的に振舞うAIはできると思うんだけどね。


190:sai
06/09/22 15:56:32
>>188
>そんなに悲観したものでもないと思います。最近だと強化学習のモデルなどが活発に発表されていますし、
>20年前と今とでは脳に対する知見は圧倒的に差があります。
そのとおりと思います。

>実際にはあらゆる分野で急速に進展しているのですが、「人間の知能の解明」のような派手な発見がないために
>画期的な成果がないように見えてしまっているだけじゃないですか?
画像認識や音声認識、機械翻訳などにニューラルネットを使った柔軟なシステムを期待しているのですが、
まだまだ人手で書いたアルゴリズムには敵わないレベルと思われます。
基礎研究レベルでの進歩は目を見張るものがあるかも知れませんが、実際の応用となるとニューラルネットは
まだ実用のレベルには達していないのではないでしょうか。

191:sai
06/09/22 15:57:06
強化学習に関して、

現在、大脳基底核が、機械学習の分野で知られている強化学習を何らかの形で行っていると考えられている。
その発端となったのは、大脳基底核にあるドーパミン神経細胞の反応が、強化学習の一つの手法であるTD学習で
用いられるTD誤差に似ているという指摘である。この指摘の基礎となるSchultzらの実験では、報酬が来ることを
知らせる刺激(条件刺激;CS)の後に報酬を与える。条件付けが不十分だと、報酬が与えられた直後にドーパミン
神経細胞の一過性の反応がある。その一方十分に条件付けが行われると、ドーパミン細胞CSに一過性に反応し、
報酬への反応は消える。さらに、CSの前にもう一つ別のCSを与えると、その刺激にドーパミン細胞は反応し、
元々のCSへの反応は消える。これらのドーパミン細胞の反応がTD誤差によく似ているというのである。
---「脳の計算機構」より---

とありますが、

たとえばドーパミンをブロックすると甘みという報酬によってモーティベートされた器械的反応は妨げられるが、
おいしいものが得られたときにそれを食べることは妨げられない---動物はそれを食べるときに依然としてその
報酬を「好む」。ただ、それを得るために努力することはなくなる。そういうわけでドーパミンは達成行動に
ではなく、期待行動に関わっている。だが空腹であることや喉が渇いていることは不快なことだ。快楽はそれを
経験としてとらえるかぎり期待の状態では生じず、達成のあいだに生じるものだ。ドーパミンは期待の局面だけ
にかかわっていて、達成の局面にかかわっていないのだから、その作用は快楽という観点からは説明できない。
…ドーパミンが主観的快楽にも達成反応の表現にもかかわっていないことは明らかだが、どんな条件がドーパミン
に左右されるのかについては意見が一致していない。
---「シナプスが人格をつくる」より---

もう数ステップ回路の解明(付け足し)がないと、人工知能の実現は難しいような気がします。

192:考える名無しさん
06/09/22 21:48:38
>>190
>画像認識や音声認識、機械翻訳などにニューラルネットを使った柔軟なシステムを期待しているのですが、
>まだまだ人手で書いたアルゴリズムには敵わないレベルと思われます。
>基礎研究レベルでの進歩は目を見張るものがあるかも知れませんが、実際の応用となるとニューラルネットは
>まだ実用のレベルには達していないのではないでしょうか。
実用面でのニューラルネット利用が無いことは、その通りです。
私の考えとしては、おそらく今後もニューラルネットを利用した実用面での柔軟なシステムというものは
存在しないだろうと思います。
何故ならニューラルネットは非常に演算コストが悪く、とても実用に見合うものではないからです。

ならばどうして計算論的神経科学のように脳内情報処理を(なるべく)忠実に再現する学問が存在するのか
と言えば、それは脳を知るために他なりません。
知るための計算モデルなので、それをそのまま工業利用する事は意味がありません。
しかし一度知ってしまえば、その知識によってより実用的な計算方法が考案され「柔軟なシステム」が
登場するだろうと思います。

193:考える名無しさん
06/09/22 22:39:11
>>191
>強化学習に関して、
>もう数ステップ回路の解明(付け足し)がないと、人工知能の実現は難しいような気がします。
非常に難しい問題ですね。
報酬信号がまるで時を遡って行動シーケンスに影響を与えているかのように見えます。
もちろん時を遡るなんてことがあるはずないので報酬予測の連鎖によってそのように見えて
いるのではないかと愚考するしだいです。

194:考える名無しさん
06/09/23 01:59:42
意識だって、時をさかのぼって行動を制御してるように見えるじゃない。

195:sai
06/09/25 13:58:38
>>192
>何故ならニューラルネットは非常に演算コストが悪く、とても実用に見合うものではないからです。
昨今のCPUの高速化、メモリの大容量化から、私はもう少し楽観してます。

196:sai
06/09/25 13:59:30
>>193
>非常に難しい問題ですね。
同書の続き(サブタイトル「モティーブ回路」)を引用します。
-------------------------------
報酬とモティベーションにとってとりわけ重要なのは側座核という領域だ。
……
側座核とそれに接続する領域が、情動情報刺激が行動をゴールに向けて方向づける回路の重要な要素であることが
広く受け入れられている。
……
前述のようにドーパミンを側座核に注入されると、動物は活発になる。そうなるのはドーパミンが側座核から
淡蒼球への経路のシナプス伝達を促進し、次に淡蒼球は皮質と脳幹の運動制御領域にシナプス伝達をするからだ。
……
条件誘因が反応を強化する仕組みは、まだ完全には解明されていない。しかし、側座核の回路でLTPが起こると、
そのシナプス変化が起きるのにドーパミンが不可欠であることから、筋の通る仮説をたてるとすれば、
ドーパミンが、活動しているシナプス前細胞とシナプス後細胞のあいだのヘッブの可塑性を増強することにより、
その誘因を処理し反応を制御する側座核経路間の伝達が強化される、ということだろう。
……
エブリットとロビンズは扁桃体と側座核のあいだの接続が、条件誘因が新しい学習を促進できるために決定的に
重要であることを証明した。
……
情動習慣がいったん十分に学習されると、その表出にかかわる脳システムは単純化する。たとえば扁桃体は回路
から抜ける。特定の危険をうまく避ける方法を学んだら、もはや恐怖は喚起されないので扁桃体は必要ないのだ。
……
側座核も反応が学習されるとシステムから抜ける。側座核は学習には必要だが、十分学習された反応をおこなう
には必要でない。学習された防御習慣において厳密にどのようなシステムが取って代わるのかは、十分解明されて
いない。おそらく側座核は、線条体のほかの領域同様、皮質前頭前野の回路、とりわけ運動野を鍛えて反応のしかた
を教えるのだろう。言いかえると、学習が側座核から皮質に移るのだ。これは陳述的/明示的記憶で起こることと
似ていると言えるだろう。
-------------------------------
情動習慣学習だけでも、まだまだ未解明の部分が山済みのようです。

197:考える名無しさん
06/09/26 05:24:25
>>195
>昨今のCPUの高速化、メモリの大容量化から、私はもう少し楽観してます。
いえ、これは悲観して言っているのではなく、NNが「柔軟なシステム」の必須要件ではない
と考えているからです。
例えるなら空を飛ぶために羽ばたく必要はないといったところです。
NNは知能の謎を解くために重要なツールだと考えていますが、それ以上とは考えていません。
もちろん私個人の考えですのでNNが必須要件だと考える人を否定するわけではありません。

>>196
>情動習慣学習だけでも、まだまだ未解明の部分が山済みのようです。
前半の側座核は強化学習の問題で、後半の側座核が十分学習された反応をおこなうには
必要ないという問題は皮質及び小脳のゾンビシステム(クリストフコッホ談)の話だと思います。
問題自体がゴチャゴチャになっているので整理した方が良いと思います。
解明されつつある基底核強化学習に対して、皮質はまだまだと言った感じではありますが。

198:sai
06/09/26 14:00:22
>>197
>いえ、これは悲観して言っているのではなく、NNが「柔軟なシステム」の必須要件ではない
>と考えているからです。
>例えるなら空を飛ぶために羽ばたく必要はないといったところです。
>NNは知能の謎を解くために重要なツールだと考えていますが、それ以上とは考えていません。
空を飛ぶことに関しては、竹とんぼや紙飛行機などの模倣となるもを発想できますが、
知能を実現するためのアプローチとしては、NN以外全然思いつかないのです。

>前半の側座核は強化学習の問題で、後半の側座核が十分学習された反応をおこなうには
>必要ないという問題は皮質及び小脳のゾンビシステム(クリストフコッホ談)の話だと思います。
>問題自体がゴチャゴチャになっているので整理した方が良いと思います。
>解明されつつある基底核強化学習に対して、皮質はまだまだと言った感じではありますが。
196の引用は「モーティブ回路」というサブタイトル中の文章から時系列的に抜き出したものですが、
抜き出し方が悪く、纏まりが無かったかもしれません。
ただ私は、ここで引用したような側座核を中心にした、もっと大きな回路の解明が、知能を実現する
新しいモデルとなるのではないかと思っています。

199:うあああ
06/09/26 21:25:46
このスレはためになるな。

200:考える名無しさん
06/09/26 22:11:20
>>198
>知能を実現するためのアプローチとしては、NN以外全然思いつかないのです。
はい、それで構わないと思います。
私が申し上げているのはNNを利用して知能の謎が解けたあかつきには、
それと数学的に近似かつ安価な実用器が登場するだろうという予想です。
ただ…
>空を飛ぶことに関しては、竹とんぼや紙飛行機などの模倣となるもを発想できますが、
ここに「知識の呪い」を感じます。
もしこの世界に空を飛ぶものが鳥しかいなかったら、あなたは本当に竹とんぼや紙飛行機を
発想できましたか?

>ただ私は、ここで引用したような側座核を中心にした、もっと大きな回路の解明が、知能を実現する
>新しいモデルとなるのではないかと思っています。
大変面白そうなお話ですね。是非詳しくお教え頂けませんか。
強化学習の拡張版?

201:sai
06/09/27 00:10:18
>>199
お久しぶりです。

>>200
>私が申し上げているのはNNを利用して知能の謎が解けたあかつきには、
>それと数学的に近似かつ安価な実用器が登場するだろうという予想です。
なるほど。やっと理解できました。

>もしこの世界に空を飛ぶものが鳥しかいなかったら、あなたは本当に竹とんぼや紙飛行機を
>発想できましたか?
確かにそういわれると自信はありません。

>大変面白そうなお話ですね。是非詳しくお教え頂けませんか。
>強化学習の拡張版?
私が数学音痴なので気が付かないだけで、実は下記あたりで既にだいぶ進んでいるのかもしれません。
URLリンク(www.cns.atr.jp)

強化学習モデルの場合の誘因は外から与えますが、生物の場合は外からの誘因もありますが、
誘因自体も別回路で獲得し、システム内部の誘因からも強化学習を行っていると思います。
このような複合的な回路を漠然と考えています。

202:考える名無しさん
06/09/27 21:20:54
>>201
>私が数学音痴なので気が付かないだけで、実は下記あたりで既にだいぶ進んでいるのかもしれません。
強化学習モザイクはオリジナルのモザイクの逆モデルが強化学習制御器になったこととそれに伴って
目標軌道が無くなっただけの違いなので、↓こういう事とは全然違います。
>強化学習モデルの場合の誘因は外から与えますが、生物の場合は外からの誘因もありますが、
>誘因自体も別回路で獲得し、システム内部の誘因からも強化学習を行っていると思います。
>このような複合的な回路を漠然と考えています。
これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?

203:sai
06/09/28 20:15:07
>>202
>強化学習モザイクはオリジナルのモザイクの逆モデルが強化学習制御器になったこととそれに伴って
>目標軌道が無くなっただけの違いなので、↓こういう事とは全然違います。
ご指摘ありがとうございます。

>これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?
もう少し考えてからまた返事を書きたいと思います。

204:考える名無しさん
06/09/29 01:57:54
詭弁に詭弁を重ねるのも。

205:考える名無しさん
06/10/03 07:40:29
saiは考え込んでしまった

206:考える名無しさん
06/10/05 03:34:17
Is it relation to a hacker or an illegal-access(or without warning access) ?
What relation is confidential-affairs or it's leak out ? I'm not hacker. What do yours know ?


207:考える名無しさん
06/10/05 11:38:34
URLリンク(dx.doi.org)
これ読んで思ったんだけど(といってもアブストラクトしか読んでないが)、
言語学習のコネクショニストモデルで、
単純な入力頻度だけにもとづかないモデルって、どんなのがあるの?

たとえば、今までの学習内容から、今現在の一連の入力がおこなわれている談話上の文脈を判断した上で、
一定の言葉の学習が優先的に促進されるようなモデル。

ひょっとしたらその論文に書いてあるかもしれんので、
近いうちに読むつもりではあるんだが。

208:考える名無しさん
06/10/05 15:50:02
>たとえば、今までの学習内容から、今現在の一連の入力がおこなわれている談話上の文脈を判断した上で、
>一定の言葉の学習が優先的に促進されるようなモデル。
そない都合のええ話はおまへんやろ


209:sai
06/10/06 12:32:08
>>202
>これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?
ちょっと違いますが、まだうまく説明できません。いつか説明できるようになるまでお待ちください。

脳の安定した情報処理、周辺細胞が同調活動…京大分析

 脳が安定して情報処理ができるのは、ある細胞が死滅しても、周囲の細胞が補って活動する仕組みがあるため
であることが、桜井芳雄・京都大大学院教授(神経科学)らのサルを使った実験でわかった。
 損傷を受けた脳の治療や、新たなコンピューター開発にもつながる研究で、4日付の米科学誌
「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」電子版に掲載される。
 研究グループは、サルの記憶をつかさどる脳領域に電極を付け、細胞の活動を詳しく見た。その結果、
画面に出る四角形の色の違いなどを記憶する際、働く脳細胞に近接した細胞の約8割が、
1000分の1秒以内の精度で、ほとんど同時に反応していることがわかった。
 隣り合う脳細胞の信号を分離して検出し、細胞ごとの働きを解明することはこれまで技術的に不可能だったが、
研究グループは信号の来る方向を正確に割り出す手法を確立。個々の細胞の信号検出に世界で初めて成功した。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

210:sai
06/10/06 12:40:06
こちらの方がより詳細でした。
URLリンク(www.jst.go.jp)


211:sai
06/10/06 13:10:56
>>207
こちらになにかあるかもしれませんね。
「自然言語処理スレッド」
スレリンク(tech板)l50

212:考える名無しさん
06/10/06 23:26:41
>>209
ってことはさ、
細胞が死滅せず、そういった補いが不要なコンピューターでニューラルネットを再現する場合、
実際の脳細胞の総数の2割とかそれ以下で十分ってことだな?

213:考える名無しさん
06/10/07 04:32:36
>>209
>>これはつまり強化学習+扁桃体による快/不快学習ということですか?
>ちょっと違いますが、まだうまく説明できません。いつか説明できるようになるまでお待ちください。
では少し私の考えを聞いて頂けますか。
進化の過程において新しい機能は古い機能に取って代るのではなく古い機能を利用しつつ新しい機能が
覆い被さるように革新していきます。
私は「感覚器→強化学習器→行動」の次の段階は「感覚器→内的世界→強化学習器→行動」と考えています。
内的世界とは何か?
それは戦場における司令部の戦略地図のようなもの、例えばミッドウェー海戦時の大和司令部でのこと、
ミッドウェー島周辺海図上に南雲機動部隊の模型が置かれています。
そこへ偵察機から米機動艦隊の存在が報じられ海図には空母ヨークタウンの模型が追加されます。
つまり現実を模したオモチャの世界、これが内的世界です。
内的世界での艦隊は統計的に最もありがちな動きをとり、ときおり偵察機からの報告(感覚器からの信号)
によって現実世界との整合性が保たれます。
この内的世界が何の役に立つのか?
感覚器からの情報を遮断することによって内省を行い事前に強化学習器を試すことが出来る。
そうして想像の中で悪い結末となる行動は除外され、良い結末となる行動は強化される。
その結果、表出する行動は単純な強化学習器より一段進歩したものとなる。
と考えています。

214:sai
06/10/07 20:45:30
>>212
>細胞が死滅せず、そういった補いが不要なコンピューターでニューラルネットを再現する場合、
>実際の脳細胞の総数の2割とかそれ以下で十分ってことだな?
脳には何百種類もニューロンの種類があり、まだニューラルネットは脳をほとんど模倣できていない段階で、
数字をはじき出してもあまり意味はありません。
それよりもこの技術により脳のさらなる解明に期待します。

>>213
>進化の過程において新しい機能は古い機能に取って代るのではなく古い機能を利用しつつ新しい機能が
>覆い被さるように革新していきます。
そのとおりと思います。

>感覚器からの情報を遮断することによって内省を行い事前に強化学習器を試すことが出来る。
>そうして想像の中で悪い結末となる行動は除外され、良い結末となる行動は強化される。
>その結果、表出する行動は単純な強化学習器より一段進歩したものとなる。
これもそのとおりと思いますが、それを実現するには、短期記憶、長期記憶、ワーキングメモリ(一時記憶、
実行制御)、選択的注意等、脳の機能を総動員してはじめて実現できることと思います。

215:飛べないカラス
06/10/08 04:19:21
>>210
独立成分分析によって発火したニューロンの回路構成がわかってくるのでしょうか。
リハビリで機能が回復する仕組みはニューロンの発火だけでなくグリア細胞なども
関係してくるのではないかと思います。

216:飛べないカラス
06/10/08 04:38:08
発火しなかったニューロンはわからないから回路構成まではわからないですね。

217:考える名無しさん
06/10/08 13:46:22
>>214
>>感覚器からの情報を遮断することによって内省を行い事前に強化学習器を試すことが出来る。
>>そうして想像の中で悪い結末となる行動は除外され、良い結末となる行動は強化される。
>>その結果、表出する行動は単純な強化学習器より一段進歩したものとなる。
>これもそのとおりと思いますが、それを実現するには、短期記憶、長期記憶、ワーキングメモリ(一時記憶、
>実行制御)、選択的注意等、脳の機能を総動員してはじめて実現できることと思います。
例え話が悪かったでしょうか。
そのような荒唐無稽な話を申し上げたつもりはありません。
内的世界を実現する手段としては例えば疎分散記憶アルゴリズム(kanerva)のようなものを想定しています。
また、この段階での知能も所詮は爬虫類から初期哺乳類への進化程度の前進にすぎないと考えています。

218:sai
06/10/08 23:39:05
>>216
>発火しなかったニューロンはわからないから回路構成まではわからないですね。
回路構成というよりも、これまで多くの研究者が、近接するニューロンが協調して情報処理を行っていると
提案していましたが、それを実際に証明したことに意義があるのだと思います。

>>217
>内的世界を実現する手段としては例えば疎分散記憶アルゴリズム(kanerva)のようなものを想定しています。
カナヴァーの分散記憶は、スタンフランクリンの「心をもつ機械」で読んだのですが、私の頭では理解
できませんでした。

219:考える名無しさん
06/10/09 05:28:24
>カナヴァーの分散記憶は、スタンフランクリンの「心をもつ機械」で読んだのですが、
>私の頭では理解できませんでした。
saiは心の情報処理について何も分かってないのか?
それとも、そのスタンフランクリンそのものだけ?
仕組みを先行して考えすぎていないか?w


220:sai
06/10/09 09:33:38
>>219
>saiは心の情報処理について何も分かってないのか?
>それとも、そのスタンフランクリンそのものだけ?
何も分かっていないことだけ分かっています。

221:考える名無しさん
06/10/09 13:19:01
>>218
>カナヴァーの分散記憶は、スタンフランクリンの「心をもつ機械」で読んだのですが、私の頭では理解
>できませんでした。
高次皮質/連合領域を持つ初期以降の哺乳類には疎分散記憶(SDM)は使えないと感じていますが、
SDMは重要な考え方を提示していると思いますので是非理解しておくべきでしょう。
kanerva(1988),kanerva(1993)

>>219
>saiは心の情報処理について何も分かってないのか?
私も何が分かっていないかさえ分かっていません。

222:考える名無しさん
06/10/09 19:29:43
臭いな

223:考える名無しさん
06/10/09 20:23:15
>>222
どこがだよ

224:考える名無しさん
06/10/09 20:53:58
眠りに落ちるときに、コンクリートの匂いみたいな灰色の匂いがする。
あれはなんなんだろう。

225:考える名無しさん
06/10/09 21:14:28
肺からヤニが逆流してくる

226:考える名無しさん
06/10/09 21:47:09
タバコは一切吸ってないぞ。

227:考える名無しさん
06/10/09 22:48:30
タバコは犯罪

228:考える名無しさん
06/10/15 14:24:33
age

229:考える名無しさん
06/10/16 08:06:47
hage

230:考える名無しさん
06/10/17 08:11:34
あは

231:sai
06/10/18 20:09:03
神経細胞の"樹状突起"を形成する仕組みに新たな知見
-顆粒細胞中のIP3受容体が神経ネットワークの形成に関与-

 ○イノシトール三リン酸(IP3 )受容体の欠損により樹状突起形成に異常が発生
 ○IP3受容体からのカルシウム放出が樹状突起形成に重要な神経栄養因子の発現を調節
 ○プルキンエ細胞の樹状突起の形成制御は、顆粒細胞中のIP3受容体を介して行われる

URLリンク(www.jst.go.jp)


記憶力:「フィセチン」摂取で向上? 動物で確認

 野菜や果物に広く含まれるフラボノイドの一種「フィセチン」を摂取すると、記憶力が向上することを、
武蔵野大(西東京市)と米ソーク研究所の共同チームが動物実験で確認し、16日付の米科学アカデミー紀要
電子版に発表した。フィセチンはイチゴに多く含まれているが、「人への効果はこれから調べる」としている。
 記憶をつかさどるのは、大脳の奥にある「海馬」だ。海馬に入ってきた情報は「長期増強」という仕組みで
記憶として定着する。武蔵野大薬学研究所の赤石樹泰助手と阿部和穂教授は、認知症に効果のある物質を探す
過程で、フラボノイドの一種フィセチンに注目した。フラボノイドは強い抗酸化作用があり、老化防止への効果
が知られるポリフェノールの代表的な物質。
 ラットの海馬を取り出して生きた状態に保ち、フィセチンの水溶液を細胞にかけると、長期増強を担う分子が
活性化した。他のフラボノイドで増強効果は見られなかった。
 次に生きたマウスを使って実験した。2個の物体を健康なマウスに記憶させ、24時間後、2個のうち1個を
別のものにすり替えて再び見せる。前日、物体を見せる前にフィセチンの水溶液を飲ませたマウスは、
「記憶にない」すり替えた物体にだけ興味を示した。しかし、この水溶液を飲まなかったマウスは、どちらの
物体にも均一に興味を示し、前日に見たことを忘れていた。
 阿部教授は「フィセチンが脳の海馬に達し、記憶増強物質として働いたと考えられる。人間でも同様の効果が
期待できるかもしれないが、マウス並みの効果をイチゴで得るには大量に食べる必要がある」と話している。

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

232:考える名無しさん
06/10/19 20:08:18
イチゴばか売れの予感。

233:sai
06/10/27 14:43:03
泥酔無事帰宅の“能力”に脳の神経細胞が寄与

 道順を記憶している脳の神経細胞(ニューロン)があることを、日本大学大学院の泰羅(たいら)雅登教授、
米ロチェスター大学の佐藤暢哉・研究員らのチームが突き止め、24日の米科学アカデミー紀要電子版で発表した。
 「酒を飲み過ぎて何も覚えていないが、ちゃんと自宅に帰っていた」などという“能力”も、この神経細胞の
お陰らしい。
 泰羅教授らは、人が脳の頭頂葉内側部を損傷すると、知っている場所でも道順がわからなくなることに着目。
レバーを操作して画面上の仮想空間を移動できるシステムを使い、ニホンザルに2階建てのビル内を目的の部屋
まで移動する訓練を行った。
 道順を覚えた後、脳の働きを調べたところ、ビル内の特定の場所で曲がった時に活動したり、特定の行き先を
目指している時だけに活動する神経細胞が、頭頂葉内側部にあることが見つかった。
 どの方向に進めば良いかというルート知識、道案内システムが脳内に蓄えられていることが細胞レベルで
裏付けられたのは初めてだという。
 泰羅教授は「人が周囲の環境を視覚的にどのように認識し、脳がどう処理しているかを解明するのに役立つ成果」
としている。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

234:考える名無しさん
06/10/28 15:55:52
道順細胞とかおばあちゃん細胞とかゆうのは不毛だと思た

235:考える名無しさん
06/10/29 00:36:11
身体板から来ました。
↓のスレの住人です。
「いつも頭がボーッとしていて冴えない 2」
スレリンク(body板:424番)n-

「いつも頭がボーッとする」と言葉でいうと
あまり重大な問題に思えないかもしれませんが、
今のところ原因が特定できず、対処方法も不明なので、
住民たちにとって悩みは深刻です。

住民のおおまかな共通事項として、
文章が読めない、簡単な指示もよくわからない、記憶の定着が難しい、
無気力などがあげられます。
おそらく先天的な知能は常人と変わらなかった住民たちが、
この症状になったことでまるきり無能の人になり、非常につらい思いをしています。

過去スレにはいくつかの仮説や、回復方法について書かれた内容もあります。
でも、決定打といえるようなものがないのです。
私はなんとかこの症状から回復しましたが、
過去を振り返ると小脳のゾンビワークスが著しく低下していました。

先日側座核とこの症状について書き込みをしたところ、
専門版で聞いてこいといわれました。
雰囲気読めない長文書き込みで申し訳ありませんが、
側座核と学習無力についての脳機能の流れを教えていただけないでしょうか。





236:考える名無しさん
06/10/29 02:16:23
それうつ病ちゃいますのん?
うつ診断行かはりました?
うつならプロザックで治りますのやで、はよ病院行きや

237:考える名無しさん
06/10/30 01:06:01
>>236
うつ病・・・・・。
うつ病の症状にも当てはまる部分は多いと思われますが、
何か違うような気がするのです。
精神活動の不調を幅広く扱ううつ病にくくられてしまうと、
この症状のポイントになる部分がぶれてしまいそうで・・・・。

ともあれ、レスをくださってありがとうございました。





238:考える名無しさん
06/10/30 01:35:03
軽症の統失の悪寒

239:考える名無しさん
06/10/30 01:36:51
もしく微小脳梗塞かもしれんけど。

240:考える名無しさん
06/10/30 23:49:58
側坐核(大脳基底核)とドーパミンは「やる気」に大きく関与しています。
側坐核は強化学習器として機能しドーパミンは報酬予測誤差をコードします。
強化学習器は正の報酬予測誤差となった行動を強化し負の報酬予測誤差行動を抑止します。
主観的には上手く行くと期待した行動の結果が上手くいった場合は、その期待した要因となる
行動を強化します。
逆に期待したのにうまくいかない場合は、その期待した要因となる行動を抑止します。

241:考える名無しさん
06/10/31 00:25:05
>>238 >>239
たぶん同じ方ですね。レスをくださってありがとうございます。
統合失調症と微小脳梗塞、両方ぐぐってみました。
前者は妄想と幻覚が特徴的みたいですね。
しかし住民はイメージする力はとても弱そうなので、
あまりあてはまらないように思えます。
「こんな状態は本来の自分ではない!」と思いこむことや、
原因よりも心身に現れた現象に振り回されてしまう点は、
住民たちにも共通していると思います。
でもこれは心の不調にはほとんど当てはまるような気もするので、
クロともシロとも言い切れない感じですね。

微小脳梗塞は、ありうるかもしれませんね。
治療法もあるようなので、もう少し自分でも調べてみようと思います。
バファリンが効果有と書いてあったのがとても意外でした。

242:考える名無しさん
06/10/31 01:05:10
>>240
レスありがとうございます。
「頭がボーっとして冴えない」の症状を患う住人たちは、
第三者の目からみれば単に「やる気のない人」のように見えるでしょう。
当事者からすると、「やらなくてはならない事」を十分に認識していて、
実際教えてもらったり自分でやったりしても、できないのです。

脳の働きを機能的に捉えた場合、
この症状がどういう流れが起きているのかということを、
ずっと知りたいと思っていました。

243:考える名無しさん
06/10/31 01:06:31
続きです。
↓は私が身体版で書いたものです。

432 :病弱名無しさん :2006/10/27(金) 22:39:44 ID:VY4ljzJ5
>>427
あのへんは賢い方たちが多く集う板ですからねえ・・・。
どうも引け目を感じます。

>>428
「ごほうび」と「ごほうびをもらえる約束」があったとします。
前者より後者の方が脳にきもちいい物質が出るようになってるらしいです。

私の疑問は、「ごほうびをもらえる約束」が繰り返されたけど、
実際には「ごほうび」がもらえなかったらどうなるの?
ってことです。

434 :病弱名無しさん :2006/10/27(金) 23:01:36 ID:VY4ljzJ5
人間困難に直面すればいろいろあがいて「ごほうびをもらう約束」をほしがります。
だからこうすれば良くなる筈、ああすれば良くなる筈、というのを試行錯誤する。
けれどその試行錯誤がほとんど報われず、
実際の「ごほうび」がもらえなかったらどうなるのでしょう。

脱線しそうなので簡単にまとめると、
ボーッとした状態が続いてしまうのは、
「やる気の座である側座核が勃起不全状態になってしまう為」
ではないか?ということです。

244:考える名無しさん
06/10/31 01:24:34
このスレの>>196前後と、>>240は、
私の疑問に答えてくれるものかもしれません。
>>240は言い換えれば、
努力した結果が報われたらもっとがんばる事ができて、
報われなければその対象に対し気力が奪われるということでしょうか。

このスレは大変ためになるスレですね。
レスを下さった方々、改めてありがとうございました。


245:考える名無しさん
06/10/31 19:12:46
一次運動皮質を外部から電気刺激すると手足が動くが、
このとき被験者には勝手に手足が動いた感覚が発生する。
しかし補足運動野を同様に刺激した場合、自分の意志で動かした
と認識する。
更に帯状回皮質を刺激すると、手足が動くことは無いが、
被験者には何か行動を起こさなければならないという強い衝動が
発生する。
さて、「やる気」とは一体何なのか?

246:考える名無しさん
06/10/31 20:04:19
「やる気」については俺もかなり問題抱えてるから興味深い。

247:考える名無しさん
06/11/01 00:04:45
我ら30代、やる気はあるけん、身体がついてこん

248:sai
06/11/01 10:14:51
私は人工知能に「やる気」を持たせることに悩んでいます。

249:考える名無しさん
06/11/01 15:02:56
人工知能板で訊いてくれば?

250:考える名無しさん
06/11/01 17:49:57
人工知能板なんてある?

251:考える名無しさん
06/11/01 20:19:54
哲板の人工知能スレやね。よう知らんけど。

252:考える名無しさん
06/11/01 22:53:24
244です。
私はもうそろそろ身体版に帰ろうと思います。
「いつも頭がボーっとして冴えない」スレの住人と
側座核の機能不全について簡単にまとめてみます。
素人の一意見なので、もしあからさまな間違いなどがあれば
遠慮なくご指摘お願いします。

1 自分の意思でとった行動が失敗する。
2 その行動にかけていた期待の分、気力が奪われる。
  もしくは「その行動にかけていた期待」を黙殺する。
3 1,2を繰り返すと、黙殺された期待(=報酬を求める気持ち)が、
 潜在化でたまっていく。
5 それでもさらに報われない行動を漫然と続けるようになると、
  やる気とモチベーションの座である側座核がおかしくなる。
6 側座核は、小脳のゾンビワークスを習得するのに欠かせない場所。
 その為に、そこが機能不全に陥ると、手続記憶(通常人々がルーティンワークにするような簡単な仕事)
 も覚えるのに苦労するようになってしまう。

5あたりで他人に報われなさをぶつける人と、
自滅思考に陥る人に分かれるかもしれないですね。
社会性が高い人は2前後でこの行動パターンを脱する事ができるのかも。

253:考える名無しさん
06/11/01 23:14:14
全体的に大間違いです。
まず側坐核などの大脳基底核が機能不全を起こしているなら生存不可能です。
皮質の停止で植物状態となり、進化的にそれ以前の箇所の異常は死を意味します。
次に「期待していた行動が失敗におわる」ことは側坐核にとって悪いことではありません。
負の強化は報酬が得られない無駄な行為を排除する有効な機能です。
ご病気なのでしたら素人判断などされずに専門医に相談されることを強くお勧めします。

254:考える名無しさん
06/11/02 01:28:48
>>253
なるほど・・・・。
ご指摘ありがとうございます。
さいわい私は極度にボーっとする症状は治っているので、
もっと自分でも調べてみようと思います。
もちろん私の浅い考えも、身体板には持ち込まないようにします。

一点質問があります。
>次に「期待していた行動が失敗におわる」ことは側坐核にとって悪いことではありません
>負の強化は報酬が得られない無駄な行為を排除する有効な機能です。
それでは期待していた行動が失敗に終わり、
かつ報酬が得られない行為だと百も承知でありながら、
その行動を放棄することができない場合はどうなるのでしょう?
もっと一言でいうのなら、
報われないとわかっている行為をし続けると、どういう影響が出てくるのでしょう?

言葉で納得していたつもりでも、
いずれ自分の活力を奪われるままになってしまうか、
代用品の「報酬」を求めるか、
他者に報われない気持ちをぶつけるか、
といったことを私は考えたのですが。
まあこれも素人の浅い考えですね。
私自身はこの3パターンの選択肢で揺れて、
結果ボーっとするようになってしまった気がします。

「報酬」を求める気持ちはかなりシビアに正負に働くように思えます。
だからこそ「報われない気持ち」を上手に処理して生きていくのが
大人なのかなーなんてことも思うのですが。
長文失礼しました。
私はそろそろこのスレからは消えます。

255:考える名無しさん
06/11/02 08:22:28
>報われないとわかっている行為をし続けると、どういう影響が出てくるのでしょう?
単純に基底核強化学習説に当てはめるなら、「報われないとわかっている行為」は即ち
報酬予測が0であり実際に得られる報酬も0となるため、報酬予測誤差は発生せず、
したがって強化学習は起こらない(つまり行動に変化無し)となり、症状と一致します。

しかし、残念ながら現在の脳科学は人の行動を説明できる水準にはなく、強化学習説に
当てはめたところでさしたる意味もありません。
ひどくお悩みのようですが前述の通り専門医に相談されることを強くお勧めします。
お役に立てず申し訳ありません。

256:考える名無しさん
06/11/03 22:08:00
放送中

【Nスペ】サイボーグ技術が人類を変える1 【NHK】
スレリンク(livenhk板)

257:sai
06/11/07 19:53:50
ハトは千枚、ヒヒは5千枚 写真記憶の能力が判明

 【ワシントン6日共同】鳥や動物が写真を何枚記憶できるか能力を調べたところ、ハトは約1000枚、
ヒヒは5000枚以上とみられるとの結果を、米仏の研究チームが米科学アカデミー紀要(電子版)に6日、
発表した。
 実験ではまず、2羽のハトと2頭のヒヒを選抜。コンピューター画面で風景や建物などの写真を約1秒間
見せた直後に画面に「○」と「+」を並べ、くちばしや手でどちらか一方を選んだときだけ餌が出るようにした。
 餌が出る正解の記号は写真ごとにどちらか一方に決めてあり、間違わなくなるまで同じ写真を繰り返し見せて、
覚え込ませた。
 枚数を増やすと正解率は次第に下がったが、開始後3年半から5年間の実験での正解率はハトで62-68%、
ヒヒで78-80%で、一定の記憶が保たれていることが分かった。
 研究グループはこの期間にハトには約3000枚、ヒヒには約6000枚の写真を繰り返し見せた。実験の
経過を詳細に解析した結果、ハトは800-1200枚を覚えるのが限界だが、ヒヒは少なくとも3500-
5000枚覚えている上、なお多数の写真を記憶する可能性が高いとみている。

URLリンク(news.goo.ne.jp)

258:sai
06/11/07 19:54:28
ゾウ:鏡の姿見て「自分だゾウ」自己認識能力あり

 ゾウの顔に印を付けて鏡を見せるテストをしたところ顔の印を鼻で触ったと、米国の研究チームが米科学
アカデミー紀要(電子版)に30日発表した。鏡に映った姿を敵や仲間ではなくて「自分だ」と認識できる
自己認識能力がゾウにあることを示す研究結果という。
 同様のテストにはチンパンジーやオランウータン、ボノボなどの大型類人猿とイルカが合格しているが、
ゾウが新たに仲間入りしたとしている。
 テストの対象になったのは、ニューヨークにあるブロンクス動物園の雌のアジアゾウ「マキシン」(35歳)
と「パティ」(同)、「ハピー」(34)。飼育場に約2・4メートル四方の鏡を置いたところ、マキシンと
パティは鏡の裏側に鼻を伸ばして探るようなしぐさをしたり、鼻で耳や口を触って自分の姿を確認するような
動きを見せたりした。
 次に右目の上に白い塗料で、左目の上に透明の塗料でそれぞれ印を付けたところ、ハピーは鏡を見て鼻で
右の印を触る行為を12回繰り返した。
 飼育員によると、このような行動を示すのは初めてという。マキシンとパティは印を触るしぐさはしなかった。
 研究チームのフランス・ドゥバールさん(米エモリー大)は「人間の2歳児に相当する自己認識能力がある
ことの有力な証拠だ。集団で子どもを守ったり、仲間を助けたりする社会性のある習性と関係があるのだろう」
と話している。(ワシントン共同)

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

259:sai
06/11/07 19:55:05
神経細胞:伸ばすたんぱく質発見 まひ患者などに朗報か

 長いもので1メートル以上もある神経細胞が伸びていくのに必要なたんぱく質を、九州大生体防御医学研究所
の中山敬一教授(細胞生物学)らが突き止めた。神経移植が成功すれば、事故で神経が切れた半身まひ患者など
の治療に役立つが、動物実験では移植しても神経はなかなか伸びない。このたんぱく質の働きを活発にできれば、
解決につながる可能性があるという。
 3日付の米科学誌「サイエンス」に論文が掲載された。
 神経細胞は普通の細胞と違い、核のある細胞体から、ひも状の神経突起が長く伸びている。足を踏まれて痛い
のは、踏まれた刺激が神経突起を通して脳に伝わるためだ。
 神経突起が出来る際には、細胞膜に含まれる脂質が、細胞内でいったん集まり、一方向に運ばれる。そこで
中山教授らは、神経細胞に特有で、細胞膜内の物質輸送に関係するとみられる、たんぱく質の一種に着目した。
 これを子宮の細胞に加えて実験すると、細胞は神経のように突起を伸ばした。さらに、神経細胞を操作し、
このたんぱく質をほとんど作らせなくすると、本来は一方向に伸びてひも状になるはずの細胞膜が、すべての
方向に伸びてしまい、細胞が全体として広がった。
 中山教授らは、このたんぱく質が突起形成に重要だと結論付け、「突起が伸びる」という意味の英語から
「プロトルーディン」と命名した。
 中山教授は「遺伝的に両足が動かなくなる病気の患者には、プロトルーディンを作る遺伝子が変異している
場合がある。正常なプロトルーディンを補えば治療につながるかもしれない」と話している。

URLリンク(www.mainichi-msn.co.jp)

神経細胞の突起形成メカニズムを新たに発見(神経変性疾患の病因解明と治療に期待)
URLリンク(www.jst.go.jp)

260:sai
06/11/07 19:55:39
「考えるだけ」でスイッチ切り替え、日立が実験成功

 日立製作所は6日、暗算や暗唱などによって生じる脳内の血液量の変化を電圧信号に変えることで、
鉄道模型の電源スイッチの「オン」「オフ」を切り替える実験に成功した、と発表した。
 将来的には、「こうしたい」と考えた際の血流変化を電気信号に置き換える技術の開発を目指しており、
運動機能を失った難病患者が自立するための福祉機器開発につながるものとして期待される。
 暗算や暗唱などを行うと、活発に働き、血流が増加するのは、額の裏側付近に位置する脳の「前頭前野」
と呼ばれる部分。同製作所基礎研究所の研究チームは、近赤外光を照射してこの血液量変化をとらえる装置
「光トポグラフィ」で、暗算などをした時の血液量の変化を把握し、これを電圧信号に変換することで、
鉄道模型の駆動、停止ができるかどうかに挑んだ。
 その結果、暗算や暗唱を始めると、模型が動き始め、取りやめると、模型も停止することが、複数の被験者
を使った実験で確認された。
 暗唱、暗算などの脳活動ごとに活動する脳内部位が微妙に異なるため、この違いを信号に反映させることで
より複雑な機械操作を目指すが、研究チームを率いる同製作所小泉英明・フェローは「脳機能のリハビリを、
結果を確認し、楽しみながらやることで効果の増大も期待できる。5年以内に実用化できれば」としている。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

261:考える名無しさん
06/11/10 14:39:21
>「考えるだけ」でスイッチ切り替え、日立が実験成功
生まれたばかりの赤ん坊には不可能。
また脳の発達過程で障害や特殊な遺伝などの人にも無駄。

262:考える名無しさん
06/11/13 02:52:53
>>261
まあ、その通りだろうが、自分の意見ぐらい言ってみたらどうだ?

263:考える名無しさん
06/11/13 15:11:42
>>261
こういう奴とリアルで話するのは疲れそうで嫌だ。

264:考える名無しさん
06/11/13 15:29:02
>>263
奴とモマエじゃ一緒に妄想は無理だろうなw


265:考える名無しさん
06/11/16 10:51:47
脳内科学かとおもたw

266:sai
06/12/06 19:44:21
生後半年の赤ちゃん、人の顔を認識

 生後半年ほどの赤ちゃんが人の顔を認識していることを、自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)
と中央大の共同チームが突き止めた。
 赤ちゃんは行動観察などから生後半年で顔を認識していると考えられてきたが、血流量で脳の活動状態を
調べる実験で裏付けられた。研究成果は米専門誌「ニューロイメージ」1月号に掲載される。
 生理研の柿木隆介教授らは、様々な作業をする時に脳のどの部分が活発に働くかを測定できる装置を使い、
生後5~7か月の赤ちゃん10人に、正面を向いた顔写真(正立顔)と逆さまの顔写真(倒立顔)、
野菜の写真を順番に見せ、脳血流の変化を測定した。
 この結果、倒立顔と野菜の時は、血液の総ヘモグロビン流量に差はなかったが、正立顔を見せた時は約3倍になり、
脳が活発に働いていることがわかった。なかでも右半球側頭部に著しい活動が見られ、赤ちゃんも大人と同じように、
右脳で顔を識別していることが確認された。

URLリンク(www.yomiuri.co.jp)

267:sai
06/12/12 12:54:01
神経細胞が伸びる仕組み解明 理研グループ

 脳と体を結ぶ神経回路が作られる際に、神経細胞が正しい方向に伸びていく仕組みを、理化学研究所の上口
(かみぐち)裕之・神経成長機構研究チームリーダーらの研究グループが明らかにした。損傷した神経の治療や、
人工臓器と脳をつなぐ技術などに応用できる可能性があるという。米科学誌ネイチャー・ニューロサイエンス
(電子版)に10日発表した。
 痛みや触覚などの信号を脳に伝える神経回路は、体の各部から神経細胞の先端にある神経突起が脳に向かって
伸びることでつながり、作られる。この際、どのような仕組みで伸びる方向が決まるのかは、よく分かっていな
かった。
 上口さんらは、孵化(ふか)直前のヒヨコの脊髄(せきずい)にある神経細胞を使い、そこから神経突起が
伸びていく状態を人工的に作り出して観察した。その結果、神経突起を招き寄せることが知られている分子
(誘因性ガイダンス分子)を作用させると、神経細胞内でたんぱく質などを包んで運んでいる小さな袋が
そちらへ次々に運ばれ、そのことによって神経突起が伸びているらしいことが分かった。
 誘因性ガイダンス分子はこれまで、袋が運んでいたたんぱく質などを、信号として別の神経細胞に渡す際の
仕組みとして知られていたが、神経細胞の伸びる方向の決定に関係していると分かったのは世界で初めてという。

URLリンク(www.asahi.com)

268:考える名無しさん
07/01/01 02:53:21
おまえらあけおめ、今年も多く収穫がありますように。

269:sai
07/01/04 10:26:59
数と言葉は別 脳の活動部位を特定

 ヒトは数を脳の左前頭葉(ぜんとうよう)の後部中央付近で認識し、言葉をつかさどる言語中枢とは
活動部位が異なることを京都大学霊長類研究所(愛知県犬山市)の正高(まさたか)信男教授(認知科学)らの
研究グループが突き止め、3日付の米科学雑誌「ブレーンアンドランゲージ」電子版に発表した。
 学習の熟達度を測る目安としても応用できる可能性があるという。言語認識は前頭葉などにある言語中枢と
呼ばれる領域で行われていることが知られているが、数字を認識する部分は分かっていなかった。
 研究グループは、大学院生14人(23~25歳)を対象に実験。日本人にはなじみが薄い
「V(5)」「X(10)」「C(100)」「M(1000)」などで示されるローマ数字を見せ、
機能的核磁気共鳴装置(fMRI)を使って脳の血流量の変化を調べた。
 その結果、学習の度合いが進むにつれて、左こめかみの奥1センチ付近にある脳の左前頭葉後部中央付近で、
血流量が増え、活動が増加している部分があることが判明。変化を示したのは、この1カ所だけで、
さまざまな神経細胞が交差する場所であり、言語中枢にも近いという。
 正高教授は「ヒトが言葉を使いだしたのは約10万年前で、それ以前から数を数えていた。歴史が古く、
言語中枢と認識する場所が異なるようだ。算数や読み書きが苦手という子供たちへの指導に研究成果が活用できる
可能性がある」と話している。

URLリンク(www.sankei.co.jp)

270:sai
07/01/04 10:53:03
◇柔軟な判断を可能にした「脳の冗長性」 海部宣男・評

脳は空より広いか―「私」という現象を考える ジェラルド M・エーデルマン:著、草思社

 四三歳でノーベル医学・生理学賞を受賞した著者がその後取り組んだのが、意識のしくみを物理学・生物学・
進化論を基礎に解明しようという、壮大なテーマだった。本書は、四半世紀の研究で達した到達点を、
本人がわかりやすく凝縮してまとめた解説である。到達点の高さに加え、意識研究の最先端への入門としても、
出色であろう。
・・・
 さて著者によれば、人間はもちろん広く鳥類や哺乳類は、「原意識」と呼ばれる原始的・基本的な意識を
持っている。それはさまざまな外部刺激や内部刺激を総合して、現時点の自分の状況を把握する。原意識は
状況に応じた個別的な判断と反応を個体にもたらすから生存には有利で、選択的に進化してきたと見るのだ。
脳の生理学的・解剖学的見地からは、爬虫類からの進化のあたりで獲得されたのではないかと著者はいう。
 その原意識が生まれる上で重要なもののひとつが、同じ機能を持つ脳の回路が重複してたくさん存在する、
冗長性=縮退だ。脳の回路システムは、個体にとっての価値(もちろん、一番重要なのは生き延びること)
記憶を参照しながら結合を絶えず変化させ、知覚に対応して有利な反応を導くパターンを作り出すように働く。
その際、回路の冗長性が多様性を生み、柔軟な解釈・判断を可能にするのだ。脳内でそうした活動を行っている
総体を、著者はダイナミック・コアと名づけた。動的に変化するコアのプロセスに対応して、それと表裏一体の
転換である「意識」が必然的に表れると考える。それが、原意識だ。
 さらに著者は、これらを基礎に、人間の特徴である自己の意識と過去・未来という時間意識とを伴う
「高次の意識」への発展を展望してゆく。たいへん刺激的である。
・・・
 脳が将来コンピュータで模倣できるという見解を、著者は支持しない。脳の持つ莫大な冗長性を踏まえての
しめくくりは、「『私という現象』はこれからも変わることなく、自然からの最高の授かり物であるにちがい
ない」。
 現代的価値の高い、最後まで聴くべき講義である。(冬樹純子・訳)

URLリンク(hondana.mainichi.co.jp)

271:考える名無しさん
07/01/14 23:35:59
ヒトの脳は一体何を行っているのだろうか?
それは仮説をつくっているのだ。
仮説は常に現実と照合され、間違った仮説は淘汰される。
仮説と現実がピタリと符合するとき、
ヒトは、それを「知覚」と認識する。

272:考える名無しさん
07/01/14 23:53:18
その『仮説』がどうニューラルネットワークに還元されるのか?
そこが問題だな。

273:考える名無しさん
07/01/15 12:46:51
それ以外は問題じゃないのか?

274:考える名無しさん
07/01/15 14:08:33
NN って、入力(刺激)に対して、もっともらしい出力(反応)すること「だけ」を、
期待するモデルでしかないと思うんだよな

学習もどきで NN のパターンを構成するとかなんとかいっても、
それらしい反応をみせるように調整するだけのもんだと思う
入力に対して、それらしい出力がなされたら、うれしい気分になれる程度のもんというか

結局のところ、ニューロンを脳の特定の機能を実現する部品とみなして、
単純化したシミュレーションをしてお遊びをしてるだけのもんな気がするんだよねえ

275:考える名無しさん
07/01/16 15:16:53
>>274
>NN って、入力(刺激)に対して、もっともらしい出力(反応)すること「だけ」を、
>期待するモデルでしかないと思うんだよな
そりゃきみが数学・物理学(力学系理論)を知らないからそう思うだけだろう

276:考える名無しさん
07/01/16 21:16:56
最近見た科学雑誌(ニュートンだったか)で、記憶は呼び起こされるたびに破壊的に取り出されてると知った。
なんでも、ネズミの脳でたんぱく質の合成を阻害すると、記憶を思い出すことはできても、一度思い出したら忘れてしまうとか。
トラウマの解消に使えるかもしれないとかかかれてた。

277:考える名無しさん
07/01/16 21:58:08
生きる希望が見えてきました

278:考える名無しさん
07/01/16 22:24:09
>>226だけど、これは認知療法がどういう意味があるのかってのの実証にもなるよね。
思い出すたびに忘れる可能性があるなら、思い出しつつ、というか、思い出すことで忘れるように仕向ければ、
ショッキングな記憶を忘れてトラウマやPTSDを克服できるかもしれない。
もしくは、記憶は無意識的に内部に貯蓄されている限り一定の影響を及ぼすが、
思い出すたびに徐々に記憶が再編されて、心体に影響を及ぼさなくなっていくのかもしれない。
どっちにしても、とても面白いことだと思う。

279:sai
07/01/17 12:58:08
>>276>>278こちらの記事かも。

Q6.記憶を長期記憶として覚えてしまえば、二度と忘れることはないのですか?
A6.そんなことはありません。本文中でも紹介しましたが、PP1という酵素には、記憶を忘れさせる働きがあり
ます。
 さらに近年、非常に興味深い発見がありました。記憶は一度固定されてしまえば、そのまま安定すると考え
がちです。ところが実は、思い出すたびに一時的に不安定な状態になっているというのです。
 ラットに警告音を聞かせて電気ショックを流すと、ラットはそのことを記憶し、次回以降は警告音を聞かせた
だけですくみあがります。さて、警告音と電気ショックの関係を記憶させたラットの脳にある物質をあたえます。
このラットに警告音を聞かせると、そのときは正常なラットと同様に、すくみあがります。しかしその後
ある程度の時間が経つと、警告音を聞かせてもすくみあがることはありません。つまり警告音と電気ショックの
関係を忘れたのです。
 一方、この物質を与えたものの、物質の効果がつづいている間に警告音を聞かせなかった(電気ショックの
ことを思いだせなかった)ラットは、その後も警告音を聞くとすくみあがりました。つまりある物質をあたえた
だけでは記憶を忘れることはないが、物質をあたえたうえで記憶を思い出させると、その記憶を忘れてしまうの
です。
 ある物質とは「アニソマイシン」とよばれる抗生物質の一種で、たんぱく質の合成を阻害するはたらきがあり
ます。これらのことから推測できるのは、記憶を思い出したあとにそれをもう一度固定するには、たんぱく質の
合成が必要不可欠だということです。この仮定は「再固定」とよばれており、多くの研究者が注目している現象
です。

Q7.記憶を消すことはできますか?
A7.たとえば先ほど説明した記憶の再固定の話は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)の治療に応用できると期待
されています。PTSDとは、衝撃的な出来事で心に傷を負い、のちにさまざまなストレス障害を引きおこす病気です。
記憶が固定される際に一度不安定になることを利用し、PTSDの原因となっている記憶を消したり、弱めたりできる
かもしれません。

URLリンク(www.newtonpress.co.jp)


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