09/07/04 16:37:06 0
>>446
そうだね。
「歴史的に見出されたものではない=実体的なものである」
と言い切ってしまったら、たしかに短絡的。
なんでまあ、「ある種の実体概念」というふうに含みを持たせておいたわけだが。
「歴史的」とか「実体的」という言葉にひっかかるようなら、とりあえずそれは引っ込めてもいいんだ。
要するに知りたいのは、なんでベンヤミンが、アウラの例として真っ先に自然の風景をあげているかということ。
芸術作品だったら、時の経過と共にアウラをもつようになるか、ある種の社会的条件のもとでアウラが見出されるとか、そういうこともあるわけだし、そういう相対的なものとしてのアウラ概念を提示したいんなら、芸術作品を例に出すのが本筋だと思うんだ。
それをせずにあえて自然を持ち出すというのは、ベンヤミンに何らかの意図があるように思えるのだが?
誤解をしてほしくないが、議論をふっかけたり難癖をつけようとしてるんじゃない。
専門家の間でどういう解釈がなされているか、それが知りたい。
かりに結論が出ていないなら、出ていないと教えてくれればいいだけだしね。