04/05/15 00:17
水地宗明『アリストテレス『デ・アニマ』注解』(解説2 能動的知性のいろいろな解釈)
書店でざっと目を通しました。本当にいろいろな解釈があるものですね。
図書館に取り寄せてもらっているので、届いたら熟読します。
桑子敏雄『エネルゲイア』(ヌースについて)
これも眺めてみました。手元にあるわけではないので心許ないのですが、
「永遠」を、時間の内にあるが滅ぶことはない、ではなくて、
時間の認識の前にある、と捉えているようでした。
坂部恵『ヨーロッパ精神史入門』にある
ヌースが、インテレクトゥスをへて、悟性になったという主張を思い出しました。
この本では、エピステーメーを、知識の内容ではなく、機能だと捉えているようでした。
黒田亘氏の「知識は人に宿る」が引用されていました。
残念なことに、最寄の図書館では、
アリストテレス全集は、分析論を含む第1巻だけが欠けているようでした。
今道友信『アリストテレス』(講談社学術文庫)購入しました。
私のような初心者のしそうな主張を、アンスコムがしているのに驚きました。198頁に
「アンスコムによると、例えば、その(分析論後書の)第一章のごときは、
アリストテレスの名を冠ぶせられた書物の中で最も出来の悪いテキストである。
そしてその最も大きな誤りは、
真の認識とはその原因を知ることであり、事物の本姓を知ることである、
としたことである。」
とあります。「経験によらない知識」と関係があるのでしょうか。
山口義久『アリストテレス入門』(ちくま新書)購入しました。