07/06/06 10:49:20
>>815がデュメジルを理解していないことは理解している。
デュメジルやその後の比較神話学が重視したのは何よりも構造の保持であって、要素の継承ではない。
アプロディーテーは「パリスのりんご」説話では印欧語族における第3機能を担うが、印欧語起源ではない。
同様にアテーナーも第2機能だが、印欧語起源ではない。
ポセイドンは「大地の夫」という意味であり、海の神という機能はギリシャ人が海を初めて知ってから付加された。
インド神話のヴィシュヌは語源的に「広大さ」という意味だが、彼の神話のどこにそんな意味が通用する?
北欧神話のテュールはディヤウスと同語源にもかかわらず、天空神という属性はない。
名称と機能が別々の由来なんて、それこそ山のように事例がある。
語源によってのみ神格を推定することの危険性は散々言われてきたことだ。