01/09/05 17:06 puvl7T.E
>>81
>スサノオがオオクニの祖先である
それは中央文献にしか見られない記述だろ。
風土記にはこの二神が血縁であることを示す記述はないよ。
在地では本来血縁でなかった神が、記紀の構想のなかでむすびつけられただけ。
>>78
>熊野大社に祭られてる櫛御食野命が素盞嗚尊(スサノウ)であるとする
>記述は先代旧事本紀と言う書で記紀についで古いものとされている。
あれは平安初期にできた偽書だ。まだ古語拾遺とかのほうが古い。
資料としての価値はあるが、そのへんのいかがわしさはおさえないと。
熊野大神(クマノカムロ・クシミケヌ)とスサノヲとを同一とみる説の根拠は、
出雲国風土記や出雲国造神賀詞のなかで熊野大神がイザナキの子とされており、
中央神話でのスサノヲの出自を思わせることにあるのだろう。が、これは両者が
同一であることを示す記述というよりも、こうした記述が原因で後世になって混同された
というのが本当のところだと思う。
出雲国風土記でも、スサノヲはスサノヲという名で熊野大神とは別の一個の神格として活躍しているし、
オホナムチに次いで風土記中多くの説話に名を出している。本来別神であったと考えるのが妥当。
熊野大社と出雲大社の関係については諸説紛々だしよくわからんですね。
出雲国造家の主祭神が本来的にオホナムチだったのかどうかっつう問題とも関わるし。