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■出雲神話■ - 暇つぶし2ch26:出雲の姓は関東の地名へ
01/07/04 20:16
 出雲古代史に詳しい朴(パクビョンシク)氏は、東部出雲の人の姓を電話帳で調べ、最も多い姓を次の3群に分けた。


① 新井・荒木などの[アラ]グループ
② 足立・安達などの[アダ] 〃
③ 有田・有馬などの[アリ] 〃
 その結果、鹿島町や玉湯町などでは上記3グループの姓が全世帯の70-90%もあり、この傾向は東部出雲で顕著であった。この3つの姓は、朝鮮半島の安羅伽耶から来た証拠という。すなわち①と③は安羅そのもので、②は「安羅+ダル(地・国の意味)」で「アラダル」が縮小したものと説明する。出雲弁の「少し」を「チョンボシ」というのは朝鮮の慶尚方言の「チョム」が訛ったものだそうである。

 これら3グループの名前はそのまま関東にきわめて頻繁に現れてくる。とりわけ埼玉県秩父地方から東京北部を通り東京湾へ注ぐ荒川流域(支流域も含めて)に多い。郵便番号簿でアライ・アラキ・アダチの3つの名を今に残る地名で拾ってみると、次のようである。

 埼玉県では、

郡名: 北足立郡
村名: 荒川村
字名: 川口市新井宿・荒川町・新井町、川越市新宿(あらじゅく)、行田市荒木、深谷市新井、本庄市 新井、花園町荒川、栗橋町新井、大利根町新井新田、川里村新井
とあった。ほかに所沢市荒幡、吉見町荒子の名にアラがつくことが気にかかる。東京都では、区名で足立区・荒川区があり、日野市新井の地名もある。
 こうしてみると埼玉県にかなり集中していることが分かる。このことは県名からもうかがえる。埼玉は“さきたま”で、この名はサキを前とか先にあて、辺境を意味するという解釈もあるようだが、私は神の御心である“幸魂(さきたま)”に間違いないと思っている。これは大物主神が大己貴命(おおなむちのみこと)に“我は汝の幸魂奇魂(さきたまくしみたま)である”と答えた、というその幸魂である。

 たまたま出雲大社で買った小さな鈴は、“しあわせの鈴”と名付けられ、箱裏の説明には「大国主が国造りの大業を成し遂げたのは命の奥に潜む“幸魂奇魂(さきたまくしみたま)”の霊力であった。朝夕鈴の音色にあわせ“幸魂奇魂(さきたまくしみたま)守り給え、幸(さき)はえたまえと一心に念じれば明るい毎日を過ごすことができる」(要約)といったことが書かれていた。まさに、出雲人の関東への移住は、県名にまで及んでいたのである。

 明治天皇が東京へ遷幸されたのち、最初に詣でたのは埼玉県大宮市にある氷川神社であった。氷川の名は、斐伊川からとったといわれ、当社の祭神は須佐之男命・大己貴命(おおなむちのみこと)・稲田妃命の3神で、いずれも出雲の神々であることは言うまでもない。


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