04/06/10 23:05
『アヴェスタ』の翻訳って、大正時代に既に出てるんだね。
世界の宗教聖典を集めた「世界聖典全集」のうちの『アヱスタ経』。
偉業といいたいところだが、訳者の木村鷹太郎という人がトンデモさんでね。
巻末に超オリジナルな論文を載せてたりした。その内容というのが、
江戸時代の人形浄瑠璃「芦屋道満大内鑑」(今でも上演されている)と
ゾロアスター教は関係があるのだっつう説でね、
例えば「芦屋道満大内鑑」には
安倍晴明の父親で保名(やすな)という人物が出てくるが、
アヴェスタにも「ヤスナ」という章がある、だから両者には関係がある、
といった発音類似を根拠にした「論証」がてんこ盛りされている。
本文は19世紀のミルズ(だったかな?忘れた)の英訳を
大人しく重訳したもんだから、それなりの意義はあったと思うんだが……。
普通の図書館じゃまずないと思うけど、
興味とヒマのある人は探してみるといいよ。