02/12/29 19:11
別スレで見つけたのでコピペ。「太陽と月とその弟」の3兄弟というパターンは
東南アジア、オセアニアには多そう。
〈太陽と月を虐める弟の話〉
ラオスの話は、「日食と月食は、太陽と月の弟ラウが、兄たちに恨みを抱き、彼等の
後を追い回して引き起こす」と物語られています。またビルマのパラウンダ族の話も似た
内容です。
「昔、三人の兄弟が居た。彼等はある時、一緒に食事をしたが、末の弟は自分の分け前
以上にカレーを食べてしまった。そのため空腹であった二人の兄たちは立腹して、杓文
字シャモジでこの大食いの弟の頭を打ブった。三人は、喧嘩をしている間に空に上げられ、
太陽と月と暗い遊星になった。三人は今でも時々戦い合うことがあり、その時日食や月
食が起こる」
同じビルマのシャン族の話も、これと良く似ています。
「太陽と月とスラに三人兄弟だった。ある時彼等は、神に御飯を供物として供えた。長
兄の太陽は早起きして、釜の一番上の方にある未だ熱い炊きたての御飯を供え、次に起
きた月は、釜の中程から冷め掛けた御飯を取って供えた。寝坊したスラが起きて来た時
には、もう釜の底の方に冷え切った焦げ飯が残っているだけだった。またある日のこと
スラは須弥山シュミセンに住む最高神から、不死の丸薬を三粒貰って来て、そのうちの一粒を
呑み、残りは枕の下に隠して置いた。ところが、スラの留守の間に、太陽と月がスラの
隠して置いた貴重な薬を見付け、それぞれ一粒ずつ呑んでしまった。家に帰ってこのこ
とを知ったスラは、重ね重ねの兄たちの仕打ちについ怒り心頭に発し、黒い車に乗って
兄たちの跡を追い掛け始めた。スラは、今でも太陽と月の跡を追い続けており、彼が兄
たちに追い着き戦いを仕掛けると、日食や月食が起こる」
これらのインドシナの日・月食起源譚は、わが国の天の岩屋戸神話と類似していると指
摘する研究報告もあります。つまり「太陽女神天照大御神アマテラスオホミカミと月神月読命ツクヨミノ
ミコトには、須佐之男命スサノヲノミコトと云う乱暴者の弟が居る。そしてこの須佐之男命の乱暴が
原因で、天照大御神は岩屋戸に隠れ、世界を正しく日食を想わせるような、暗闇の状態
に陥れた」のです。
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