07/04/07 19:48:17
日本人は獣肉を食用にしていたかという問題は、
非常に興味深い話であります。
中世の肉食例として考古学からの事例を見つけたので以下に。
松井章『環境考古学への招待-発掘からわかる食・トイレ・戦争-』(岩波新書 2005年1月)
・奈良県御所市 巨勢山三二三号墳の調査で推測されるのは、
中世に開口していた横穴式石室に潜り込み、こっそりタヌキや牛を食べていた。(P131・141)
・草戸千軒遺跡にて発掘されたおびただしい動物の骨、2/3は解体された刃物傷のある犬の骨。(P114)
など。
前者は隠れて食していた一例、後者の場合は派手に食べていたかもしれない一例。
当時の人々は貴賎問わず肉の味はよ~く知っていたんじゃなかろかというのが、私の思うところ。
そうであると信じたい(中村直勝)。
確かに時代・地域・階級などでさまざまな違いはあるんでしょうが。