メルトモに万葉集のうたをおくりたいat KOBUN
メルトモに万葉集のうたをおくりたい - 暇つぶし2ch113:名無氏物語
08/04/21 16:23:30 97O5/Olp
URLリンク(gbrfeah.ath.cx)
これはイケてる!!

114:名無氏物語
08/07/30 17:19:28 32LydJnG
どうもありがとうございます  

115:???
08/09/14 22:38:22 fRbZxxyP
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■                     ■  違う板にコピペすると、四角の枠の中に
■                     ■  メッセージとURLが現れる不思議な絵。
■                     ■
■                     ■  (その仕組みがリンク先に書いてある)
■                     ■
■                     ■  この原理を応用すると、まったく新しい
■                     ■  コピペが作れる予感。


116:名無氏物語
09/04/19 10:44:21 /3pg1VS4


117:名無氏物語
09/05/04 22:54:07 55t3aTGy


118:名無氏物語
09/05/25 22:22:16 FxfsbkAW
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■                     ■  違う板にコピペすると、四角の枠の中に
■                     ■  メッセージとURLが現れる不思議な絵。
■                     ■
■                     ■  (その仕組みがリンク先に書いてある)
■                     ■
■                     ■  この原理を応用すると、まったく新しい
■                     ■  コピペが作れる予感。

119:名無氏物語
09/09/23 11:56:38 gU45Wkks
我が岡にさ牡鹿来鳴く初萩の花妻とひに来鳴くさ牡鹿

120:名無氏物語
09/09/23 11:58:09 Na8F/p/h
二度目の還暦ですね・・・

121:名無氏物語
09/09/23 12:04:03 gU45Wkks
秋萩の散りのまがひに呼び立てて鳴くなる鹿の声の遥けさ

122:名無氏物語
09/09/23 12:05:22 gU45Wkks
妻恋ひに鹿鳴く山辺の秋萩は露霜寒み盛り過ぎゆく

123:名無氏物語
09/09/23 12:06:38 gU45Wkks
をみなへし秋萩しのぎさを鹿の露別け鳴かむ高円の野ぞ

124:名無氏物語
09/09/23 12:45:24 gU45Wkks
戯奴がため吾が手もすまに春の野に抜ける茅花ぞ食して肥えませ

125:名無氏物語
09/09/23 12:52:13 gU45Wkks
秋風の寒く吹くなへ我が宿の浅茅がもとにこほろぎ鳴くも

126:名無氏物語
09/09/23 12:53:23 gU45Wkks
春日野の浅茅が上に思ふどち遊ぶ今日の日忘らえめやも

127:名無氏物語
09/09/23 13:33:04 gU45Wkks
道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何をか思はむ

128:名無氏物語
09/09/23 15:03:10 gU45Wkks
玉櫛笥みむろの山のさな葛さ寝ずはつひに有りかつましじ

129:名無氏物語
09/09/23 15:04:44 gU45Wkks
さね葛後も逢はむと夢のみにうけひわたりて年は経につつ

130:名無氏物語
09/09/23 15:45:50 gU45Wkks
誰そ彼と我をな問ひそ長月の露に濡れつつ君待つ我を

131:名無氏物語
09/09/23 15:46:54 gU45Wkks
長月のしぐれの雨の山霧のいぶせき我が胸誰を見ばやまむ

132:名無氏物語
09/09/23 15:47:51 gU45Wkks
九月のその初雁の使にも思ふ心は聞こえ来ぬかも

133:名無氏物語
09/09/23 15:48:43 gU45Wkks
九月のしぐれの雨に濡れとほり春日の山は色づきにけり

134:名無氏物語
09/09/24 14:51:31 A7j4xFi2
秋萩の下葉のもみち花に継ぎ時過ぎゆかば後恋ひむかも

135:名無氏物語
09/09/24 14:53:11 A7j4xFi2
我が宿の萩の下葉は秋風もいまだ吹かねばかくぞもみてる

136:名無氏物語
09/09/24 14:53:54 A7j4xFi2
天雲に雁ぞ鳴くなる高円の萩の下葉はもみちあへむかも

137:名無氏物語
09/09/24 14:54:38 A7j4xFi2
このころの暁露に我がやどの萩の下葉は色づきにけり

138:名無氏物語
09/09/24 17:50:44 A7j4xFi2
十月時雨にあへるもみち葉の吹かば散りなむ風のまにまに

139:名無氏物語
09/09/25 01:01:11 2JXtatFO
葦辺ゆく鴨の羽がひに霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ

140:名無氏物語
09/09/25 01:02:03 2JXtatFO
山の端にあぢ群騒き行くなれど我は寂しゑ君にしあらねば

141:名無氏物語
09/09/25 01:03:24 2JXtatFO
ももづたふ磐余の池に鳴く鴨を今日のみ見てや雲隠りなむ

142:名無氏物語
09/09/25 01:04:53 2JXtatFO
軽の池の浦廻行き廻る鴨すらに玉藻の上にひとり寝なくに

143:名無氏物語
09/09/25 01:06:48 2JXtatFO
吉野なる夏実の川の川淀に鴨ぞ鳴くなる山影にして

144:名無氏物語
09/09/25 01:08:02 2JXtatFO
鴨鳥の遊ぶこの池に木の葉散りて浮べる心我が思はなくに

145:名無氏物語
09/09/25 01:09:24 2JXtatFO
葦の葉に夕霧立ちて鴨が音の寒き夕へし汝をば偲はむ

146:名無氏物語
09/09/25 01:11:23 2JXtatFO
十二月には沫雪降ると知らねかも梅の花咲く含めらずして

147:名無氏物語
09/09/26 01:16:05 t8PplFxN
巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を

148:名無氏物語
09/09/26 01:17:14 t8PplFxN
御食向ふ南淵山の巌には降りしはだれか消え残りたる

149:名無氏物語
09/09/26 01:20:17 t8PplFxN
わが苑の李の花か庭に散るはだれのいまだ残りたるかも

150:名無氏物語
09/09/26 10:48:07 t8PplFxN
春の野にすみれつみにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける

151:名無氏物語
09/09/26 11:12:53 t8PplFxN
朝戸出の君が姿をよく見ずて長き春日を恋ひや暮らさむ

152:名無氏物語
09/09/27 00:45:50 03eMepnZ
うらうらに照れる春日に雲雀あがり心悲しも独りし思へば

153:名無氏物語
09/09/27 01:42:24 03eMepnZ
かはづ鳴く甘南備河に影見えて今か咲くらむ山吹の花

154:名無氏物語
09/09/27 01:43:07 03eMepnZ
春過ぎて夏来たるらし白妙の衣ほしたり天の香具山

155:名無氏物語
09/09/27 02:31:11 03eMepnZ
いにしへに恋ふる鳥かも弓絃葉の御井の上より鳴き渡りゆく

156:名無氏物語
09/09/27 17:38:56 03eMepnZ
高円の野辺の秋萩いたづらに咲きか散るらむ見る人なしに

157:名無氏物語
09/09/27 18:52:06 03eMepnZ
夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも

158:名無氏物語
09/09/27 19:39:32 03eMepnZ
織女し船乗りすらし真澄鏡きよき月夜に雲たちわたる

159:名無氏物語
09/09/27 23:57:37 03eMepnZ
淡海の海夕波千鳥汝が鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ

160:名無氏物語
09/09/27 23:59:06 03eMepnZ
葦辺ゆく鴨の羽交ひに霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ

161:名無氏物語
09/09/28 00:15:02 89c34FPh
新しき年の始めの初春のけふ降る雪のいやしけよごと

162:名無氏物語
09/09/28 15:22:03 89c34FPh
朝霧のおほに逢ひ見し人ゆゑに命死ぬべく恋ひわたるかも

163:名無氏物語
09/09/28 15:23:09 89c34FPh
をとめらが袖ふる山の瑞垣の久しき時ゆ思ひき我は

164:名無氏物語
09/09/28 16:22:07 89c34FPh
秋の夜の月かも君は雲隠りしましも見ねばここだ恋ほしき

165:名無氏物語
09/09/28 16:22:51 89c34FPh
青山を横ぎる雲のいちしろく我と笑まして人に知らゆな

166:名無氏物語
09/09/28 16:23:38 89c34FPh
一つ松幾代か経ぬる吹く風の音の清きは年深みかも

167:名無氏物語
09/09/28 16:24:18 89c34FPh
我が屋戸のいささ群竹ふく風の音のかそけきこの夕へかも

168:名無氏物語
09/09/28 16:25:22 89c34FPh
春されば我家の里の川門には鮎子さばしる君待ちがてに

169:名無氏物語
09/09/29 10:07:55 TjCjVd/e
いにしへのことは知らぬを我見ても久しくなりぬ天の香具山

170:名無氏物語
09/09/29 10:09:12 TjCjVd/e
物部の八十宇治川の網代木にいさよふ波の行方知らずも

171:名無氏物語
09/09/29 10:11:56 TjCjVd/e
大君の御笠の山の帯にせる細谷川の音のさやけさ

172:名無氏物語
09/09/29 10:14:02 TjCjVd/e
朝床に聞けば遥けし射水河朝漕ぎしつつ唄ふ船人

173:名無氏物語
09/09/29 10:15:52 TjCjVd/e
たまきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野

174:名無氏物語
09/09/29 10:18:25 TjCjVd/e
東の野に炎の立つ見えて反り見すれば月かたぶきぬ

175:名無氏物語
09/09/29 10:37:31 TjCjVd/e
名ぐはしき印南の海の沖つ波千重に隠りぬ大和島根は

176:名無氏物語
09/09/29 10:38:42 TjCjVd/e
家にてもたゆたふ命波の上に浮きてしをれば奥処知らずも

177:名無氏物語
09/09/29 11:04:06 TjCjVd/e
天離る夷の長道ゆ恋ひ来れば明石の門より大和島見ゆ

178:名無氏物語
09/09/29 11:05:33 TjCjVd/e
小竹の葉はみ山もさやにさやげども我は妹思ふ別れ来ぬれば

179:名無氏物語
09/09/29 11:17:14 TjCjVd/e
西の市にただ独り出でて眼並べず買ひてし絹の商誤りかも

180:名無氏物語
09/09/30 01:36:32 bI9OBPsF
夢の逢ひは苦しかりけり覚きて掻き探れども手にも触れねば

181:名無氏物語
09/09/30 01:38:51 bI9OBPsF
いにしへのことは知らぬを我見ても久しくなりぬ天の香具山

182:名無氏物語
09/09/30 08:04:53 bI9OBPsF
網引する海人とか見らむ飽の浦の清き荒磯を見に来し我を

183:名無氏物語
09/09/30 08:17:07 bI9OBPsF
白栲の藤江の浦にいざりする海人とや見らむ旅ゆく我を

184:名無氏物語
09/09/30 08:20:22 bI9OBPsF
玉藻かるをとめを過ぎて夏草の野島が崎に廬す我は

185:名無氏物語
09/09/30 08:23:22 bI9OBPsF
藤波を借廬に造り浦廻する人とは知らに海人とか見らむ

186:名無氏物語
09/10/01 01:53:08 a294+t2Q
荒たへの藤江の浦にすずき釣る海人とか見らむ旅行く我を

187:名無氏物語
09/10/01 14:57:15 a294+t2Q
大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ

188:名無氏物語
09/10/01 14:59:03 a294+t2Q
高円の峯の上の宮は荒れぬとも立たしし君の御名忘れめや

189:名無氏物語
09/10/01 15:00:13 a294+t2Q
天の原雲なき宵にぬばたまの夜渡る月の入らまく惜しも

190:名無氏物語
09/10/01 15:44:23 a294+t2Q
かくばかり恋ひつつあらずは高山の磐根し枕きて死なましものを

191:名無氏物語
09/10/01 16:02:56 a294+t2Q
朝影に我が身はなりぬ韓衣裾のあはずて久しくなれば

192:名無氏物語
09/10/01 16:04:59 a294+t2Q
夕月夜あかとき闇の朝影に我が身はなりぬ汝を思ひかねて

193:名無氏物語
09/10/01 16:08:14 a294+t2Q
飛鳥川もみぢ葉流る葛木の山の木の葉は今し散るらし

194:名無氏物語
09/10/01 18:02:41 a294+t2Q
月見れば国は同じそ山隔り愛し妹は隔りたるかも

195:名無氏物語
09/10/01 22:58:25 a294+t2Q
青山の岩垣沼の水隠りに恋ひやわたらむ逢ふよしをなみ

196:名無氏物語
09/10/01 23:02:13 a294+t2Q
恋ひ死なば恋ひも死ねとや玉桙の道行く人の言も告げなく

197:名無氏物語
09/10/01 23:13:24 a294+t2Q
恋ひ死なば恋ひも死ねとか我妹子が我家の門を過ぎて行くらむ

198:名無氏物語
09/10/01 23:14:56 a294+t2Q
さを鹿の入野のすすき初尾花いづれの時か妹が手まかむ

199:名無氏物語
09/10/01 23:16:30 a294+t2Q
葦辺なる荻の葉さやぎ秋風の吹き来るなへに雁鳴き渡る

200:名無氏物語
09/10/01 23:17:35 a294+t2Q
秋風に山飛び越ゆる雁がねの声遠ざかる雲隠るらし

201:名無氏物語
09/10/01 23:18:39 a294+t2Q
御狩する雁羽の小野の楢柴のなれは益さらず恋こそまされ

202:名無氏物語
09/10/01 23:28:15 a294+t2Q
久堅の天知らしぬる君故に日月も知らず恋ひ渡るかも

203:名無氏物語
09/10/01 23:29:59 a294+t2Q
鴨山の岩根しまける我をかも知らにと妹が待ちつつあるらむ

204:名無氏物語
09/10/01 23:32:06 a294+t2Q
かくゆゑに見じと言ふものを楽浪の旧き都を見せつつもとな

205:名無氏物語
09/10/01 23:33:05 a294+t2Q
旅にして物恋しきに山下の朱のそほ船沖に榜ぐ見ゆ

206:名無氏物語
09/10/02 00:07:21 Ou/af2Zf
吾が舟は明石の湖に榜ぎ泊てむ沖へなさかりさ夜ふけにけり

207:名無氏物語
09/10/02 00:08:45 Ou/af2Zf
夏麻びく海上潟の沖つ洲に船はとどめむさ夜ふけにけり

208:名無氏物語
09/10/02 00:26:00 Ou/af2Zf
我が欲りし野島は見せつ底深き阿胡根の浦の玉ぞ拾ひりはぬ

209:名無氏物語
09/10/02 00:27:32 Ou/af2Zf
菅の真野の榛原往くさ来さ君こそ見らめ真野の榛原

210:名無氏物語
09/10/02 00:28:46 Ou/af2Zf
いざ子ども香椎の潟に白妙の袖さへ濡れて朝菜つみてむ

211:名無氏物語
09/10/02 00:30:00 Ou/af2Zf
いざ子ども早く大和へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ

212:名無氏物語
09/10/02 00:33:25 Ou/af2Zf
率ひて漕ぎ去にし舟は高島の安曇の港に泊てにけむかも

213:名無氏物語
09/10/02 08:55:12 Ou/af2Zf
世の中を何にたとへん朝ぼらけ漕ぎゆく舟の跡なきがごと

214:名無氏物語
09/10/02 18:13:53 1wmBRc0k
久方の天の香久山この夕べ霞たなびく春立つらしも

215:名無氏物語
09/10/02 21:02:31 1wmBRc0k
たらちねの母が飼ふ蚕の繭隠りいふせくもあるか妹に逢はずて

216:名無氏物語
09/10/02 21:05:32 1wmBRc0k
紫のまだらの蘰花やかに今日見る人にのち恋ひむかも

217:名無氏物語
09/10/02 21:17:28 1wmBRc0k
隠沼の下よ恋ひ余り白波のいちしろく出でぬ人の知るべく

218:名無氏物語
09/10/02 21:19:32 1wmBRc0k
大き海の底を深めて結びてし妹が心は疑ひもなし

219:名無氏物語
09/10/02 21:21:23 1wmBRc0k
君があたり見つつも居らむ生駒山雲なたなびき雨は降るとも

220:名無氏物語
09/10/02 22:09:53 1wmBRc0k
忘れ草垣もしみみに植ゑたれど醜の醜草なほ恋ひにけり

221:名無氏物語
09/10/02 22:10:56 1wmBRc0k
みさご居る荒磯に生ふる名告藻のよし名は告らせ親は知るとも

222:名無氏物語
09/10/02 22:11:53 1wmBRc0k
さ檜隈檜隈川に馬とどめ馬に水飼へ我よそに見む

223:名無氏物語
09/10/02 22:12:49 1wmBRc0k
紫は灰さすものぞ海石榴市の八十の衢に逢ひし子や誰

224:名無氏物語
09/10/02 22:13:52 1wmBRc0k
たらちねの母が呼ぶ名を申さめど道行く人を誰と知りてか

225:名無氏物語
09/10/02 22:14:56 1wmBRc0k
桜花咲きかも散ると見るまでに誰かもここに見えて散りゆく

226:名無氏物語
09/10/02 22:15:50 1wmBRc0k
住吉の岸に向かへる淡路島あはれと君を言はぬ日はなし

227:名無氏物語
09/10/02 22:16:57 1wmBRc0k
逢坂をうち出て見れば淡海の海白木綿花に波立ち渡る

228:名無氏物語
09/10/03 01:31:18 4J0zhmMn
浅緑染めかけたりと見るまでに春の柳は萌えにけるかも

229:名無氏物語
09/10/03 01:39:02 4J0zhmMn
ひさかたの雨も降らぬか蓮葉に溜まれる水の玉に似たる見む

230:名無氏物語
09/10/03 16:23:44 jJ8vOGEp
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231:名無氏物語
09/10/04 07:59:33 Lxo2WyFi
我が背子が琴とるなへに常人のいふ歎きしもいやしきますも

232:名無氏物語
09/10/04 08:25:28 Lxo2WyFi
玉守に玉はさづけてかつがつも枕と我はいざふたり寝む

233:名無氏物語
09/10/05 12:45:54 y7wxb5Sf
秋さらば見つつ偲へと妹が植ゑし屋戸の撫子咲きにけるかも

234:名無氏物語
09/10/05 12:46:41 y7wxb5Sf
難波門を漕ぎ出でて見れば神さぶる生駒高嶺に雲ぞ棚引く

235:名無氏物語
09/10/05 12:47:51 y7wxb5Sf
田子の浦ゆ打ち出て見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける

236:名無氏物語
09/10/05 13:06:58 y7wxb5Sf
石上布留の山なる杉むらの思ひ過ぐべき君にあらなくに

237:名無氏物語
09/10/05 13:23:58 y7wxb5Sf
桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟潮干にけらし鶴鳴き渡る

238:名無氏物語
09/10/05 13:36:19 y7wxb5Sf
若の浦に潮満ち来れば潟を無み葦辺をさして鶴鳴き渡る

239:名無氏物語
09/10/05 14:18:29 y7wxb5Sf
昨日こそ年は果てしか春霞春日の山にはや立ちにけり

240:名無氏物語
09/10/05 14:21:26 y7wxb5Sf
春雨はいたくな降りそ桜花いまだ見なくに散らまく惜しも

241:名無氏物語
09/10/05 14:24:06 y7wxb5Sf
ももしきの大宮人はいとまあれや梅をかざしてここに集へる

242:名無氏物語
09/10/05 14:27:41 y7wxb5Sf
故郷の奈良思の岡のほととぎす言告げやりしいかに告げきや

243:名無氏物語
09/10/05 14:28:44 y7wxb5Sf
我が背子を莫越の山の呼子鳥君呼び返せ夜の更けぬとに

244:名無氏物語
09/10/05 14:30:28 y7wxb5Sf
我も見つ人にも告げむ勝鹿の真間の手児名が奥つ城ところ

245:名無氏物語
09/10/05 14:32:08 y7wxb5Sf
勝鹿の真間の入江に打ち靡く玉藻苅りけむ手児名し思ほゆ

246:名無氏物語
09/10/05 14:33:48 y7wxb5Sf
山の端にいさよふ月を出でむかと待ちつつ居るに夜ぞ更けにける

247:名無氏物語
09/10/05 15:28:32 y7wxb5Sf
山の端にいさよふ月を出でむかと待ちつつ居るに夜ぞ更けにける

248:名無氏物語
09/10/05 15:31:38 y7wxb5Sf
朝霧の八重山越えて霍公鳥卯の花辺から鳴きて越え来ぬ

249:名無氏物語
09/10/05 15:32:32 y7wxb5Sf
かからむとかねて知りせば越の海の有磯の波も見せましものを

250:名無氏物語
09/10/05 15:43:21 y7wxb5Sf
妹が見し屋戸に花咲き時は経ぬ我が泣く涙いまだひなくに

251:名無氏物語
09/10/05 15:50:35 y7wxb5Sf
いざ子ども早く日本へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ

252:名無氏物語
09/10/05 15:51:37 y7wxb5Sf
翼なすあり通ひつつ見らめども人こそ知らね松は知るらむ

253:名無氏物語
09/10/05 15:52:46 y7wxb5Sf
磐代の岸の松が枝結びけむ人は還りてまた見けむかも

254:名無氏物語
09/10/05 15:54:01 y7wxb5Sf
常磐なすかくしもがもと思へども世の事なれば留みかねつも

255:名無氏物語
09/10/05 15:54:43 y7wxb5Sf
天地のともに久しく言ひ継げとこの奇御魂敷かしけらしも

256:名無氏物語
09/10/05 16:05:33 y7wxb5Sf
朝影に我が身はなりぬ玉かきるほのかに見えて去にし子ゆゑに

257:名無氏物語
09/10/05 16:08:37 y7wxb5Sf
秋の野に咲きたる花を指折りかき数ふれば七種の花

258:名無氏物語
09/10/05 16:32:16 y7wxb5Sf
天の川浮津の波音騒くなり我(あ)が待つ君し舟出すらしも

259:名無氏物語
09/10/05 16:40:44 y7wxb5Sf
しなざかる越に五年住み住みて立ち別れまく惜しき宵かも

260:名無氏物語
09/10/05 17:30:49 y7wxb5Sf
藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君

261:名無氏物語
09/10/05 17:44:15 y7wxb5Sf
橘の花散る里のほととぎす片恋しつつ鳴く日しぞ多き

262:名無氏物語
09/10/05 18:30:12 y7wxb5Sf
都なる荒れたる家に独り寝ば旅にまさりて苦しかるべし

263:名無氏物語
09/10/05 18:31:58 y7wxb5Sf
龍の馬も今も得てしか青丹よし奈良の都に行きて来むため

264:名無氏物語
09/10/05 18:39:31 y7wxb5Sf
君が行き日長くなりぬ山たづね迎へか行かむ待ちにか待たむ

265:名無氏物語
09/10/05 18:42:58 y7wxb5Sf
おくれゐて長恋せずは御園生の梅の花にもならましものを

266:名無氏物語
09/10/05 18:44:02 y7wxb5Sf
君を待つ松浦の浦のをとめらは常世の国の海人をとめかも

267:名無氏物語
09/10/05 18:58:03 y7wxb5Sf
眉根掻き誰をか見むと思ひつつ日長く恋ひし妹に逢へるかも

268:名無氏物語
09/10/05 19:06:04 y7wxb5Sf
留め得ぬ命にしあればしきたへの家ゆは出でて雲隠りにき

269:名無氏物語
09/10/05 19:06:49 y7wxb5Sf
暇あらば拾ひにゆかむ住吉の岸によるといふ恋忘れ貝

270:名無氏物語
09/10/05 19:08:24 y7wxb5Sf
松陰の浅茅が上の白雪を消たずておかむ言はかもなき

271:名無氏物語
09/10/05 19:09:55 y7wxb5Sf
咲く花はうつろふ時ありあしひきの山菅の根し長くはありけり

272:名無氏物語
09/10/05 19:12:15 y7wxb5Sf
ほととぎす無かる国にも行きてしかその鳴く声を聞けば苦しも

273:名無氏物語
09/10/05 19:13:17 y7wxb5Sf
神奈備の石瀬の杜の呼子鳥いたくな鳴きそ我が恋まさる

274:名無氏物語
09/10/05 19:24:15 y7wxb5Sf
思香のあまの釣し燭せるいざり火のほのかに妹を見むよしもがも

275:名無氏物語
09/10/06 14:13:55 zEGe48ix
打ち靡く春来たるらし山の際の遠き木末の咲きゆく見れば

276:名無氏物語
09/10/06 14:29:28 zEGe48ix
月夜よし川音さやけしいざここに行くも行かぬも遊びて行かむ

277:名無氏物語
09/10/06 14:55:30 zEGe48ix
世の中を何に譬へむ朝開き漕ぎ去にし船の跡なきごとし

278:名無氏物語
09/10/06 15:02:16 zEGe48ix
しらぬひ筑紫の綿は身に付けていまだは着ねど暖けく見ゆ

279:名無氏物語
09/10/06 16:30:14 zEGe48ix
玉藻刈る沖辺は榜がじしきたへの枕のほとり忘れかねつも

280:名無氏物語
09/10/06 22:59:20 zEGe48ix
吉野なる夏実の川の川淀に鴨ぞ鳴くなる山陰にして

281:名無氏物語
09/10/06 23:18:03 zEGe48ix
大き海の底を深めて結びてし妹が心は疑ひもなし

282:名無氏物語
09/10/07 08:12:41 1yODEdIs
かき霧らし雨の降る夜をほととぎす鳴きてゆくなりあはれその鳥

283:名無氏物語
09/10/07 08:38:42 1yODEdIs
天の原ふりさけ見れば白真弓張りて懸けたり夜路はよけむ

284:名無氏物語
09/10/07 09:17:35 1yODEdIs
恋草を力車に七車積みて恋ふらく我が心から

285:名無氏物語
09/10/08 13:04:08 6RMrItor
多古の浦の底さへにほふ藤波を挿頭して行かむ見ぬ人のため

286:名無氏物語
09/10/08 13:05:50 6RMrItor
我が園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れくるかも

287:名無氏物語
09/10/08 13:07:27 6RMrItor
妹が家に雪かも降ると見るまでにここだもまがふ梅の花かも

288:名無氏物語
09/10/08 14:30:22 6RMrItor
塩竃のまへにうきたる浮島のうきて思ひのある世なりけり

289:名無氏物語
09/10/08 15:47:54 6RMrItor
時々の花は咲けども何すれぞ母とふ花の咲き出来ずけむ

290:名無氏物語
09/10/08 15:49:06 6RMrItor
我が妻はいたく恋ひらし飲む水に影さへ見えて世に忘られず

291:名無氏物語
09/10/09 06:56:48 fsdB3oCo
あしひきの山下とよみ行く水の時ともなくも恋ひわたるかも

292:名無氏物語
09/10/09 07:30:36 fsdB3oCo
あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る

293:名無氏物語
09/10/09 23:32:53 F/84KHKb
風をだに恋ふるは羨し風をだに来むとし待たば何か嘆かむ

294:名無氏物語
09/10/09 23:38:05 F/84KHKb
妹があたり継ぎても見むに大和なる大島の嶺に家居らましを

295:名無氏物語
09/10/10 01:13:43 wR5gsIh8
わたつみの豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけかりこそ

296:名無氏物語
09/10/10 01:22:50 wR5gsIh8
天の原ふりさけ見れば大君の御寿は長く天足らしたり

297:名無氏物語
09/10/10 03:12:58 wR5gsIh8
飛ぶ鳥の明日香の里を置きて去なば君があたりは見えずかもあらむ

298:名無氏物語
09/10/10 03:57:07 wR5gsIh8
北山にたなびく雲の青雲の星離り行き月も離りて

299:名無氏物語
09/10/10 09:05:20 wR5gsIh8
勢山のつらつら椿つらつらに見つつ偲はな巨勢の春野を

300:名無氏物語
09/10/10 10:07:28 wR5gsIh8
白菅の真野の榛原往くさ来さ君こそ見らめ真野の榛原

301:名無氏物語
09/10/11 07:10:12 9wAIcrnW
春されば水草の上に置く霜の消につつも我は恋ひわたるかも

302:名無氏物語
09/10/11 07:19:42 9wAIcrnW
浦廻こぐ熊野舟つきめづらしくかけておもはぬ月も日もなし

303:名無氏物語
09/10/11 07:20:35 9wAIcrnW
恋にもぞ人は死にする水無瀬川下ゆあれ痩す月に日にけに

304:名無氏物語
09/10/11 07:28:58 9wAIcrnW
こいまろび恋ひは死ぬともいちしろく色には出でじ朝顏の花

305:名無氏物語
09/10/11 07:35:19 9wAIcrnW
隠り沼の下ゆ恋ひあまり白浪のいちしろく出でぬ人の知るべく

306:名無氏物語
09/10/11 07:36:09 9wAIcrnW
下にのみ恋ふれば苦し山のはに出で来る月のあらはればいかに

307:名無氏物語
09/10/11 07:37:56 9wAIcrnW
息の緒に思へば苦し玉の緒の絶えて乱れな知らば知るとも

308:名無氏物語
09/10/11 09:11:14 9wAIcrnW
あらたまの年ゆきがへり春立たばまづ我が宿に鶯は鳴け

309:名無氏物語
09/10/11 09:27:28 9wAIcrnW
伊勢の海の沖つ白波花にもが包みて妹が家づとにせむ

310:名無氏物語
09/10/11 21:57:54 9wAIcrnW
長月の有明の月夜ありつつも君が来まさば吾恋ひめやも

311:名無氏物語
09/10/12 06:19:29 Lx3P1eu+
間遠くの雲居に見みゆる妹が家にいつか至らむ歩め吾が駒

312:名無氏物語
09/10/14 01:49:30 5DyoktK8
君待つと我が恋ひをれば我がやどの簾動かし秋の風吹く

313:名無氏物語
09/10/15 14:48:29 HmNquXJ3
いにしへに恋ふる鳥かもゆづる葉の御井のうへより鳴き渡りゆく

314:名無氏物語
09/10/15 15:08:24 HmNquXJ3
黄葉する時になるらし月人の桂の枝の色づく見れば

315:名無氏物語
09/10/18 14:20:15 QMfoOrBs
大伴の見つとは言はじあかねさし照れる月夜にただにあへりとも

316:名無氏物語
09/10/18 16:40:26 QMfoOrBs
梶の音ぞほのかにすなる海人をとめ沖つ藻かりに船出すらしも

317:名無氏物語
09/10/18 18:26:30 QMfoOrBs
から人の衣そむといふ紫の心にしみて思ほゆるかも

318:名無氏物語
09/10/19 18:52:26 66a4qztg
いにしへにありけむ人も我がごとか三輪の檜原にかざし折りけむ

319:名無氏物語
09/10/20 18:56:28 JLywGJA8
三熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へどただに逢はぬかも

320:名無氏物語
09/10/20 20:08:47 JLywGJA8
石走る垂水のうへの早蕨のもえいづる春になりにけるかも

321:名無氏物語
09/10/20 23:12:11 JLywGJA8
君がため山田の沢にゑぐ摘むと雪解の水に裳の裾ぬれぬ

322:名無氏物語
09/10/20 23:32:31 JLywGJA8
久方の天照る月の隠りなば何になそへて妹を偲はむ

323:名無氏物語
09/10/22 21:47:08 5BMXpd9V
風をいたみいたぶる波の間なく我が思ふ妹は相思ふらむか

324:名無氏物語
09/10/22 22:45:50 5BMXpd9V
我が屋戸に蒔きし撫子いつしかも花に咲きなむなそへつつ見む

325:名無氏物語
09/10/25 03:33:17 1mLk4F0y
志賀の海女は藻刈り塩焼きいとまなみ黄楊の小櫛を取りも見なくに

326:名無氏物語
09/10/25 06:19:01 1mLk4F0y
須磨の海人の塩焼き衣の藤ころも間遠にしあれば未だ着なれず

327:名無氏物語
09/10/26 07:21:09 OeRFHsUf
梓弓春山近く家居して継ぎて聞くらむ鴬の声

328:名無氏物語
09/10/27 00:57:40 M5PUjv7Y
昨日こそ年は果てしか春霞春日の山にはや立ちにけり

329:名無氏物語
09/10/27 00:58:27 M5PUjv7Y
我が背子に見せむと思ひし梅の花それとも見えず雪の降れれば

330:名無氏物語
09/10/27 00:59:18 M5PUjv7Y
をとめらを袖振る山の瑞垣の久しき時ゆ思ひけり我は

331:名無氏物語
09/10/27 14:39:38 M5PUjv7Y
春へ咲く藤のうら葉のうらやすにさ寝る夜ぞなき子ろをしもへば

332:名無氏物語
09/10/27 16:28:28 M5PUjv7Y
月夜よし川の音清けしいざここに行くも行かぬも遊びて行かな

333:名無氏物語
09/10/27 18:14:25 M5PUjv7Y
雪をおきて梅をなこひそあしひきの山かたづきて家居せる君

334:名無氏物語
09/10/27 18:15:38 M5PUjv7Y
春されば百舌のくさぐき見えずとも我はみやらむ君があたりをば

335:名無氏物語
09/10/28 17:21:28 3EYOlqQe
庭に立つ麻手刈り干ししきしのぶ東をみなを忘れ給ふな

336:名無氏物語
09/10/28 17:24:26 3EYOlqQe
ますらをの聡き心も今は無し恋の奴に吾は死ぬべし

337:名無氏物語
09/10/28 17:25:23 3EYOlqQe
家にありし櫃に鍵さし蔵めてし恋の奴のつかみかかりて

338:名無氏物語
09/10/28 17:26:59 3EYOlqQe
波の間ゆ見ゆる小島の浜ひさぎ久しくなりぬ君にあはずして

339:名無氏物語
09/10/28 17:29:09 3EYOlqQe
世の中を憂しと恥しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば

340:名無氏物語
09/10/28 17:30:14 3EYOlqQe
島の宮勾の池の放ち鳥荒びな行きそ君座さずとも

341:名無氏物語
09/10/28 18:40:21 3EYOlqQe
松浦川七瀬の淀はよどむとも我はよどまず君をし待たむ

342:名無氏物語
09/10/28 20:25:19 3EYOlqQe
住吉の浅沢小野のかきつはた衣に摺り付け着む日知らずも

343:名無氏物語
09/11/01 22:39:26 0Ye1jD8Q
桜麻の麻生の下草露しあれば明かしてい行け母は知るとも

344:名無氏物語
09/11/02 00:04:15 8gLOLx+y
淡路の野島が崎の浜風に妹が結びし紐吹き返す

345:名無氏物語
09/11/03 01:58:57 2PyFGQAM
秋立ちて幾日もあらねばこのねぬる朝けの風は手本寒しも

346:名無氏物語
09/11/03 14:26:41 2PyFGQAM
葦辺ゆく鴨の羽がひに霜ふりて寒き夕べは大和し思ほゆ

347:名無氏物語
09/11/03 14:27:41 2PyFGQAM
楽浪の国つ御神のうらさびて荒れたる都見れば悲しも

348:名無氏物語
09/11/03 18:27:41 2PyFGQAM
世の中を何にたとへん朝ぼらけ漕ぎゆく舟の跡なきがごと

349:名無氏物語
09/11/04 13:12:05 Q8CL2utr
我が屋戸の夕陰草の白露の消けぬがにもとな思ほゆるかも

350:名無氏物語
09/11/04 15:04:40 Q8CL2utr
ことさらに衣はすらじ女郎花咲野の萩ににほひてをらむ

351:名無氏物語
09/11/04 15:58:23 Q8CL2utr
飛騨人の真木流すといふ丹生の川言は通へど舟ぞ通はぬ

352:名無氏物語
09/11/04 16:40:13 Q8CL2utr
衾道を引手の山に妹を置きて山道を往けば生けりともなし

353:名無氏物語
09/11/04 17:51:52 Q8CL2utr
彦星の挿頭の玉の妻恋に乱れにけらしこの川の瀬に

354:名無氏物語
09/11/04 17:53:02 Q8CL2utr
片糸もち貫きたる玉の緒をよわみ乱れやしなむ人の知るべく

355:名無氏物語
09/11/04 19:13:38 Q8CL2utr
小竹の葉はみ山もさやに乱れども吾は妹思ふ別れ来ぬれば

356:名無氏物語
09/11/04 19:18:45 Q8CL2utr
遠江引佐細江のみをつくし我を頼めてあさましものを

357:名無氏物語
09/11/04 19:23:50 Q8CL2utr
朝床に聞けば遥けし射水河朝漕ぎしつつ唄ふ船人

358:名無氏物語
09/11/04 21:20:04 Q8CL2utr
朝寝髪我は梳らじうるはしき君が手枕触れてしものを

359:名無氏物語
09/11/05 10:21:22 EXcop7KT
こんなスレを立ててしまえる>>1のセンスに脱帽したw
煽り抜きにお前さん発想は面白い奴だと思うので自然体でいいんじゃまいか

360:名無氏物語
09/11/05 13:54:32 vEK3KYJK
さ壮鹿の朝伏す小野の草若み隠ろひかねて人に知らゆな

361:名無氏物語
09/11/05 14:07:03 vEK3KYJK
ぬばたまの夜の更け行けば楸おふる清き川原に千鳥しばなく

362:名無氏物語
09/11/05 14:08:00 vEK3KYJK
天にあるやささらの小野に茅草刈り草刈りばかに鶉を立つも

363:名無氏物語
09/11/05 15:23:30 vEK3KYJK
わぎもこにあが恋ひゆけば羨しくも並びをるかも妹と背の山

364:名無氏物語
09/11/06 00:23:10 +i4lRLAL
ますらをの弓末ふりおこし射つる矢をのち見む人は語りつぐがね

365:名無氏物語
09/11/09 01:06:51 ILPfOXnh
秋風の吹きただよはす白雲は織女の天つ領巾かも

366:名無氏物語
09/11/09 01:07:54 ILPfOXnh
秋風に川波立ちぬしましくは八十の舟津にみ舟留めよ

367:名無氏物語
09/11/09 14:50:03 ILPfOXnh
神風の伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に

368:名無氏物語
09/11/09 15:07:34 ILPfOXnh
世の中を何にたとへむ朝びらき榜ぎにし船の跡なきごとし

369:名無氏物語
09/11/14 13:24:31 odcHCz4b
春の野に菫摘みにと来し我ぞ野をなつかしみ一夜寝にける

370:名無氏物語
09/11/14 23:40:17 odcHCz4b
天ざかる夷の荒野に君を置きて思ひつつあれば生けるともなし

371:名無氏物語
09/11/15 00:04:04 odcHCz4b
秋たちていくかもあらねばこの寝ぬる朝明の風は袂寒しも

372:名無氏物語
09/11/15 00:23:14 Sjmdnzvj
宮人の袖付け衣秋萩ににほひよろしき高円の宮

373:名無氏物語
09/11/15 23:26:40 karl6Clr
楽浪の国つ御神のうらさびて荒れたる都見れば悲しも


374:名無氏物語
09/11/16 00:49:59 /oLGsAoe
楽浪の国つ御神のうらさびて荒れたる都見れば悲しも

375:名無氏物語
09/11/16 15:42:27 bIKj++Q7
天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ

376:名無氏物語
09/11/16 16:02:11 bIKj++Q7
八百日行く浜の真砂も我が恋にあにまさらじか沖つ島守

377:名無氏物語
09/11/16 16:07:43 bIKj++Q7
石上布留の早稲田を秀でずともしめだにはへよもりつつ居らむ

378:名無氏物語
09/11/16 16:08:46 bIKj++Q7
妹がため玉を拾ふと紀の国の由良の岬にこの日暮らしつ

379:名無氏物語
09/11/16 16:20:20 bIKj++Q7
奈呉の海の沖つ白波しくしくに思ほえむかも立ち別れなば

380:名無氏物語
09/11/16 17:04:25 bIKj++Q7
我が屋戸のいささ群竹ふく風の音のかそけきこの夕へかも

381:名無氏物語
09/11/16 17:05:45 bIKj++Q7
波の間ゆ見ゆる小島の浜久木久しくなりぬ君に逢はずして

382:名無氏物語
09/11/17 15:54:09 V6EWSE8I
潮満てば入りぬる礒の草なれや見らく少なく恋ふらくの多き

383:名無氏物語
09/11/18 15:51:30 KpuyRgVc
息の緒に思へば苦し玉の緒の絶えて乱れな知らば知るとも

384:名無氏物語
09/11/18 16:09:58 KpuyRgVc
白波の浜松が枝の手向くさ幾代までにか年の経ぬらむ

385:名無氏物語
09/11/18 16:12:17 KpuyRgVc
古に恋ふらむ鳥はほととぎすけだしや鳴きし我が思へるごと

386:名無氏物語
09/11/19 15:31:52 KtRkM+Dm
足引の山のしづくに妹待つと吾が立ち濡れぬ山のしづくに

387:名無氏物語
09/11/19 17:35:07 KtRkM+Dm
朝日影にほへる山に照る月の飽かざる君を山越しに置きて

388:名無氏物語
09/11/21 09:20:05 7ROtR714
さを鹿の小野の草伏いちしろく我がとはなくに人の知れらく

389:名無氏物語
09/11/21 09:22:56 7ROtR714
嗚呼見の浦に舟乗りすらむをとめらが玉裳の裾に潮満つらむか

390:名無氏物語
09/11/22 14:57:32 wdmCkc5C
よしゑやし恋ひじとすれど木綿間山越えにし君が思ほゆらくに

391:名無氏物語
09/11/22 14:59:03 wdmCkc5C
恋ひつつも居らむとすれど遊布麻山隠れし君を思ひかねつも

392:名無氏物語
09/11/22 15:43:02 wdmCkc5C
世の中を常なきものと今ぞ知る奈良の都のうつろふ見れば

393:名無氏物語
09/11/23 17:00:51 aSDBi+7v
君がゆきけながくなりぬ奈良路なる山斎(しま)の木立も神さびにけり

394:名無氏物語
09/11/23 17:01:59 aSDBi+7v
君が行き日長くなりぬ山たづね迎へか行かむ待ちにか待たむ

395:名無氏物語
09/11/23 17:22:53 aSDBi+7v
夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜は鳴かず寝ねにけらしも

396:名無氏物語
09/11/23 23:26:01 aSDBi+7v
ささの葉はみ山もさやにさやげども我は妹思ふ別れ来ぬれば

397:名無氏物語
09/11/27 12:04:24 sklE7Fza
葦辺ゆく鴨の羽交ひに霜降りて寒き夕は大和し思ほゆ

398:名無氏物語
09/11/27 12:26:29 sklE7Fza
かはづ鳴く六田の河の川楊ねもころ見れど飽かぬ河かも

399:名無氏物語
09/11/27 22:43:45 sklE7Fza
道の辺の尾花が下の思ひ草今さらさらに何か思はむ

400:名無氏物語
09/11/28 00:28:36 RqK2XNOE
道の辺の尾花がもとの思ひ草今更になど物か思はむ

401:名無氏物語
09/11/28 00:34:44 RqK2XNOE
苦しくも降り来る雨か神の崎狭野の渡りに家もあらなくに

402:名無氏物語
09/11/28 15:11:59 RqK2XNOE
我が屋戸のいささ群竹ふく風の音のかそけきこの夕へかも

403:名無氏物語
09/12/01 01:56:28 N+AhQr1e
神風の伊勢の浜荻折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜辺に

404:名無氏物語
09/12/01 17:34:59 N+AhQr1e
不尽の嶺に降り置く雪は六月の十五日に消ぬればその夜降りけり

405:名無氏物語
09/12/01 17:36:13 N+AhQr1e
山川も依りて仕ふる神ながらたぎつ河内に船出せすかも

406:名無氏物語
09/12/01 19:34:24 N+AhQr1e
旅にして物恋しきに山もとのあけのそほ船沖に榜ぐ見ゆ

407:名無氏物語
09/12/01 20:10:58 YYfX6TOL
かくのみにありけるものを妹も我れも
千年のごとく頼みたりけり

408:名無氏物語
09/12/02 16:26:19 ZaHooJnD
吾が岳にさ壮鹿来鳴く初萩の花妻問ひに来鳴くさ壮鹿

409:名無氏物語
09/12/02 18:04:21 ZaHooJnD
秋立ちて幾日もあらねばこの寝ぬる朝けの風は手本寒しも

410:名無氏物語
09/12/02 20:43:00 ZaHooJnD
山吹の咲きたる野辺のつほすみれこの春雨に盛りなりけり

411:名無氏物語
09/12/02 20:43:42 ZaHooJnD
あしひきの山の間てらす桜花この春雨に散りゆかむかも

412:名無氏物語
09/12/02 20:44:25 ZaHooJnD
烏玉の夜の更けゆけば久木生ふる清き河原に千鳥しば鳴く

413:名無氏物語
09/12/02 20:45:05 ZaHooJnD
橘の花散る里のほととぎす片恋しつつ鳴く日しぞ多き

414:名無氏物語
09/12/02 20:45:55 ZaHooJnD
五月山卯の花月夜ほととぎす聞けども飽かずまた鳴かぬかも

415:名無氏物語
09/12/02 20:46:47 ZaHooJnD
玉垂の小簾の間通しひとり居て見る験なき夕月夜かも

416:名無氏物語
09/12/03 14:06:49 vYIWfnya
君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く

417:名無氏物語
09/12/03 14:11:02 vYIWfnya
常知らぬ道の長手をくれくれといかにか行かむかりてはなしに

418:名無氏物語
09/12/03 14:13:42 vYIWfnya
小竹の葉はみ山もさやに乱げども吾は妹思ふ別れ来ぬれば

419:名無氏物語
09/12/03 14:39:41 vYIWfnya
浪間より見ゆる小島の浜久木久しくなりぬ君に逢はずして

420:名無氏物語
09/12/03 14:40:31 vYIWfnya
朝影に我が身はなりぬ玉かぎるほのかに見えて去にし子ゆゑに

421:名無氏物語
09/12/03 14:41:37 vYIWfnya
鴨鳥の遊ぶこの池に木の葉散りて浮べる心我が思はなくに

422:名無氏物語
09/12/03 14:42:21 vYIWfnya
大海に嵐な吹きそしなが鳥猪名の湊に舟泊つるまで

423:名無氏物語
09/12/03 14:43:12 vYIWfnya
沖つ鳥鴨とふ舟の還り来ば也良の崎守はやく告げこそ

424:名無氏物語
09/12/03 14:54:30 vYIWfnya
沖つ鳥鴨とふ舟は也良の崎たみて漕ぎ来と聞え来ぬかも

425:名無氏物語
09/12/03 14:56:09 vYIWfnya
甲斐が嶺をさやにも見しがけけれなくよこほりふせるさやの中山

426:名無氏物語
09/12/03 15:03:14 vYIWfnya
大坂を我が越え来れば二上にもみち葉ながる時雨ふりつつ

427:名無氏物語
09/12/03 15:08:04 vYIWfnya
伊勢の海の磯もとどろに寄する波かしこき人に恋ひ渡るかも

428:名無氏物語
09/12/03 15:09:26 vYIWfnya
河の上のゆつ岩むらに草むさず常にもがもな常処女にて

429:名無氏物語
09/12/03 15:14:23 vYIWfnya
あかねさす昼は物言ひぬばたまの夜はすがらにねのみし泣かゆ

430:名無氏物語
09/12/04 00:27:52 2RMzHQTM
山の辺の五十師の御井はおのづから成れる錦をはれる山かも

431:名無氏物語
09/12/04 00:29:16 2RMzHQTM
海原の沖へにともしいざる火は明かしてともせ大和島みむ

432:名無氏物語
09/12/04 00:45:10 2RMzHQTM
吾妹子が夜戸出のすがた見てしより心そらなり土はふめども

433:名無氏物語
09/12/04 01:12:08 2RMzHQTM
飫宇の海の河原の千鳥汝が鳴けば吾が佐保河の思ほゆらくに

434:名無氏物語
09/12/04 07:07:25 2RMzHQTM
泊瀬女のつくる木綿花み吉野の滝の水沫に咲きにけらずや

435:名無氏物語
09/12/04 07:30:30 2RMzHQTM
わたつみの海に出でたる飾磨川絶えむ日にこそ我が恋やまめ

436:名無氏物語
09/12/04 08:33:21 2RMzHQTM
山鳥のをろのはつをに鏡かけとなふべみこそなによそりけめ

437:名無氏物語
09/12/04 23:39:32 wz7s/9xk
三川の淵瀬も落ちずさでさすに衣手ぬれぬ干す子はなしに(巻九・作者未詳)

438:名無氏物語
09/12/05 22:39:14 0Wg5G072
神奈備の石瀬の社の呼子鳥いたくな鳴きそ吾が恋まさる(鏡王女)

439:名無氏物語
09/12/06 23:19:23 acLjs/fn
若の浦に潮みちくれば潟をなみ葦辺をさしてたづ鳴き渡る

440:名無氏物語
09/12/06 23:48:08 acLjs/fn
月見れば国は同じそ山へなりうつくし妹はへなりたるかも

441:名無氏物語
09/12/06 23:48:58 acLjs/fn
あゆの風いたく吹くらし奈呉の海人の釣する小舟漕ぎ隠る見ゆ

442:名無氏物語
09/12/07 00:03:44 PWxQJv8m
いざ子ども大和へ早く白菅の真野の榛原手折りて行かむ

443:名無氏物語
09/12/07 00:52:10 PWxQJv8m
玉津島よく見ていませあをによし奈良なる人の待ち問はばいかに

444:名無氏物語
09/12/07 00:59:00 PWxQJv8m
玉津島見れども飽かずいかにして包み持ちゆかむ見ぬ人の為

445:名無氏物語
09/12/08 17:38:51 EtITi5fD
荒磯にもまして思へや玉の浦の離れ小島の夢にしみゆる

446:名無氏物語
09/12/08 19:31:12 EtITi5fD
妹が名は千代に流れむ姫島や小松のうれに苔むすまでに

447:名無氏物語
09/12/09 18:10:37 CbkzBFce
阿倍の島鵜の住む磯に寄する波間なくこの頃大和し思ほゆ

448:名無氏物語
09/12/09 18:11:26 CbkzBFce
かみつけの安蘇山つづら野を広み這ひにしものをあぜか絶えせむ

449:名無氏物語
09/12/09 19:02:42 CbkzBFce
浪間より見ゆる小島の浜久木ひさしく成りぬ君にあはずて

450:名無氏物語
09/12/12 01:26:15 sgGUS4P7
夕さらば潮満ち来なむ住吉の浅香の浦に玉藻刈りてな

451:名無氏物語
09/12/12 03:07:54 sgGUS4P7
宇治間山朝風寒し旅にして衣かすべき妹もあらなくに

452:名無氏物語
09/12/12 03:21:31 sgGUS4P7
夢にのみ継ぎて見えつつ小竹嶋の磯越す波のしくしく思ほゆ

453:名無氏物語
09/12/12 10:26:54 sgGUS4P7
もののふの八十氏河の網代木にいさよふ波の行方知らずも

454:名無氏物語
09/12/17 21:25:30 tikjqsHs
ひさかたの天行く月を網に刺し我が大君はきぬがさにせり

455:名無氏物語
09/12/17 21:49:35 tikjqsHs
真葛原なびく秋風吹くごとに阿太の大野の萩の花散る

456:名無氏物語
09/12/18 09:46:22 wlVb/ZVU
をとめらが袖ふる山の瑞垣の久しき時ゆ思ひき我は

457:名無氏物語
09/12/20 15:56:05 qqUO7gUJ
田子の浦に打ち出でてみれば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける

458:名無氏物語
09/12/20 15:56:59 qqUO7gUJ
子らが家路やや間遠きをぬば玉の夜渡る月にきほひあへむかも

459:名無氏物語
09/12/20 16:12:00 qqUO7gUJ
さを鹿の朝たつ野べの秋萩に玉と見るまでおける白露

460:名無氏物語
09/12/20 17:16:59 qqUO7gUJ
足柄の八重山越えていましなば誰をか君と見つつしのはむ

461:名無氏物語
09/12/21 12:45:56 AB1ZxA7I
泊瀬川ながるる水脈の瀬をはやみ井提越す浪の音のさやけく

462:名無氏物語
09/12/22 23:59:11 7b14V3un
坂こえて阿倍の田の面にゐる鶴のともしき君は明日さへもがも

東歌だよ。

463:名無氏物語
09/12/24 21:02:50 Z1K6SikA
神な月しぐれにあへるもみぢ葉のふかばちりなむ風のまにまに

464:名無氏物語
09/12/24 21:05:29 Z1K6SikA
紫のなだかの浦のなびきもの心は妹によりにしものを

465:名無氏物語
09/12/24 23:37:07 Z1K6SikA
恋ふること慰めかねて出で行けば山も川をも知らず来にけり

466:名無氏物語
09/12/25 01:29:48 AjhF+dzX
人皆は萩を秋と言ふよし我は尾花が末を秋とは言はむ

467:名無氏物語
09/12/25 02:11:55 AjhF+dzX
滝の上の三船の山に居る雲の常にあらむと我が思はなくに

468:名無氏物語
09/12/25 04:47:36 AjhF+dzX
青丹よし奈良の都は咲く花のにほふがごとく今盛りなり

469:名無氏物語
09/12/25 04:58:47 AjhF+dzX
娘女らに行きあひの早稲を刈る時になりにけらしも萩の花咲く

470:名無氏物語
09/12/25 13:51:12 X07ybXh0
伊香保嶺に 雷な鳴りそね わが上には 故は無けれど 児らによりてそ

471:名無氏物語
09/12/25 14:11:49 X07ybXh0
若の浦に 潮満ち来れば 潟を無み 葦辺(あしへ)をさして 鶴(たづ)鳴き渡る

472:名無氏物語
09/12/27 12:26:39 PdJxysYT
我が背子を 大和へ遣ると さ夜更けて 暁露に 吾が立ち濡れし

473:名無氏物語
09/12/27 23:13:03 yO0Ns7Of
風早の美保の浦廻の白つつじ見れば悲しも亡き人思ふに

474:名無氏物語
09/12/27 23:14:01 yO0Ns7Of
大君の命かしこみ磯にふりうの原わたる父母をおきて

475:名無氏物語
09/12/28 00:04:35 QZKUB0r+
しなが鳥ゐな野を来れば有間山夕霧立ちぬ宿りは無くて

476:名無氏物語
09/12/28 08:00:41 G49tM5k6
もちみ葉の 散りぬるなべに 玉梓の 使を見れば 逢ひし日思ほゆ

477:名無氏物語
09/12/28 16:29:10 QZKUB0r+
防人の堀江こぎいづる伊豆手舟楫とる間なく恋はしげけむ

478:名無氏物語
09/12/28 18:11:33 wsxLnp19
URLリンク(furuta-takehiko.jp)

479:名無氏物語
09/12/28 21:59:24 oCAqltGg
熟田津に 船乗りせむと 月待てば 潮もかなひぬ 今は漕ぎてな

480:名無氏物語
09/12/28 22:11:53 kRove4DM
八度目の還暦ですね・・・

481:名無氏物語
09/12/28 22:13:12 oCAqltGg
み吉野の 滝の白波 知らねども 語りし継げば 古思ほゆ

482:名無氏物語
09/12/30 21:58:02 egi8UH7+
しなが鳥ゐな野を来れば有間山夕霧立ちぬ宿はなくして

483:名無氏物語
09/12/30 22:25:37 egi8UH7+
飛ぶ鳥の明日香の里をおきていなば君があたりは見えずかもあらむ

484:名無氏物語
10/01/01 08:09:44 1+looAb5
新しき 年の初めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事

485:名無氏物語
10/01/01 14:41:53 BE50CzhE
秋の田の穂向の寄するかたよりに君に寄りななこちたくありとも

486:名無氏物語
10/01/01 14:43:15 BE50CzhE
秋の田の穂向の寄れるかたよりに我は物思ふつれなきものを

487:名無氏物語
10/01/01 15:01:24 BE50CzhE
龍田山見つつ越え来し桜花散りかすぎなむ我が帰るとに

488:名無氏物語
10/01/01 17:07:55 BE50CzhE
葦辺ゆく鴨の羽交ひに霜降りて寒き夕へは大和し思ほゆ

489:名無氏物語
10/01/01 18:08:05 BE50CzhE
これやこの大和にしては我が恋ふる紀路にありといふ名に負ふ背の山

490:名無氏物語
10/01/05 15:02:22 okuhE3u8
春さればまづ咲く宿の梅の花ひとり見つつや春日暮らさむ

491:名無氏物語
10/01/05 15:14:20 okuhE3u8
茜さす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖振る

492:名無氏物語
10/01/05 19:59:24 prlagzHP
片糸もて貫きたる玉の緒をよわみ乱れやしなむ人の知るべく

493:名無氏物語
10/01/06 01:16:30 JjFlsV1U
道の辺の尾花がもとの思ひ草今さらさらに何か思はむ

494:名無氏物語
10/01/06 08:13:21 JjFlsV1U
世の中を何に譬へむ朝びらき漕ぎ去にし船の跡なきごとし

495:名無氏物語
10/01/06 19:58:27 3MXaw+2B
淡海の海夕波千鳥なが鳴けば心もしのにいにしへ思ほゆ

496:名無氏物語
10/01/06 19:59:10 3MXaw+2B
草香江の入江にあさる蘆鶴のあなたづたづし友なしにして

497:名無氏物語
10/01/10 23:41:36 KHeirjSB
大名児ををちかた野辺に刈るかやの束のあひだも我忘れめや

498:名無氏物語
10/01/11 19:05:06 ZgHOYrJL
明日香河ゆきみる丘の秋萩は今日降る雨に散りか過ぎなむ

499:名無氏物語
10/01/11 19:19:53 ZgHOYrJL
灯火の明石大門に入らむ日や漕ぎ別れなむ家のあたり見ず

500:名無氏物語
10/01/11 19:20:45 ZgHOYrJL
真菅よし宗我の河原に鳴く千鳥間無し我が背子我が恋ふらくは

501:名無氏物語
10/01/11 19:23:04 ZgHOYrJL
み吉野の秋津の小野に刈る草の思ひ乱れてぬる夜しぞ多き

502:名無氏物語
10/01/11 19:24:22 ZgHOYrJL
大名児ををちかた野辺に刈る草の束のあひだも我忘れめや

503:名無氏物語
10/01/11 22:21:04 ZgHOYrJL
矢田の野の浅茅色づく有乳山峰の沫雪さむくふるらし

504:名無氏物語
10/01/12 15:33:55 G8jIrCg4
家にある櫃にかぎさし蔵めてし恋の奴のつかみかかりて

505:名無氏物語
10/01/12 23:52:41 e+dSZeYu
あかねさす紫野ゆき標野ゆき野守は見ずや君が袖振る

506:名無氏物語
10/01/12 23:53:38 e+dSZeYu
君待つと我が恋ひをれば我が宿の簾うごかし秋の風ふく

507:名無氏物語
10/01/12 23:54:40 e+dSZeYu
山の端にいさよふ月を出でむかと待ちつつ居るに夜ぞ更けにける

508:名無氏物語
10/01/12 23:55:45 e+dSZeYu
妹に恋ひわかの松原みわたせば潮干の潟たにたづなきわたる

509:名無氏物語
10/01/14 18:18:31 Zd0Lm8yo
わたつみの海に出でたる飾磨川たえむ日にこそ我が恋やまめ

510:名無氏物語
10/01/16 20:04:49 1rk9tGY/
三輪山をしかも隠すか雲だにも心あらなも隠さふべしや

511:名無氏物語
10/01/20 21:47:04 tl8neHxb
藤原の大宮つかへあれつくやをとめがともはともしきろかも

512:名無氏物語
10/01/21 17:32:22 CGlr7i0n
籠もよ み籠持ち 堀串もよ み堀串持ち この岡に 菜摘ます子 家聞かな 名告らさね そらみつ 大和の国は おしなべて 吾こそ居れ しきなべて 吾こそませ 吾こそば 告らめ 家をも名をも

513:名無氏物語
10/01/21 17:33:13 CGlr7i0n
たらちねの 母が飼ふ蚕の 繭隠り いふせくもあるか 妹に逢はずて

514:名無氏物語
10/01/21 18:18:01 CGlr7i0n
さ牡鹿の入野のすすき初尾花いづれの時か妹が手まかむ

515:名無氏物語
10/01/21 18:19:21 CGlr7i0n
常世物この橘のいや照りにわが大君は今も見るごと

516:名無氏物語
10/01/22 09:22:25 vaB4P6fm
きみがあたり見つつををらむ生駒山雲なかくしそ雨はふるとも

517:名無氏物語
10/01/23 22:40:39 7QA0SCa7
橘の蔭踏む道の八衢に物をぞ思ふ妹に逢はずして

518:名無氏物語
10/01/24 00:42:43 eJrULSSV
真葛原なびく秋風吹くごとに阿太の大野の萩の花散る

519:名無氏物語
10/01/24 00:43:29 eJrULSSV
久かたの天ゆく月を網に刺し我が大君は衣笠にせり

520:名無氏物語
10/01/24 00:44:29 eJrULSSV
わたつみの海に出でたるしかま川たえむ日にこそあが恋やまめ

521:名無氏物語
10/01/24 00:45:47 eJrULSSV
ささの葉はみ山もさやにさやげども我は妹思ふ別れ来ぬれば

522:名無氏物語
10/01/24 15:36:17 eJrULSSV
わたつみの豊旗雲に入日さし今夜の月夜さやけかりこそ

523:名無氏物語
10/01/24 15:55:38 eJrULSSV
ひさかたの天の香具山この夕霞たなびく春立つらしも

524:名無氏物語
10/01/24 16:27:31 eJrULSSV
天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ

525:名無氏物語
10/01/24 17:21:13 eJrULSSV
ここにありて筑紫やいづこ白雲のたなびく山の方にしあるらし

526:名無氏物語
10/01/24 18:08:57 eJrULSSV
あゆの風いたく吹くらし奈呉の海人の釣する小舟榜ぎ隠る見ゆ

527:名無氏物語
10/01/24 18:29:06 eJrULSSV
筑波嶺にそがひに見ゆるあしほ山あしかる咎もさね見えなくに

528:名無氏物語
10/01/24 18:29:52 eJrULSSV
妹に似る草と見しより我が標めし野辺の山吹誰か手折りし

529:名無氏物語
10/01/24 18:30:42 eJrULSSV
あしひきの岩根こごしみ菅の根を引かばかたみとしめのみぞゆふ

530:名無氏物語
10/01/24 18:31:29 eJrULSSV
こほろぎの待ち喜ぶる秋の夜を寝る験なし枕と我は

531:名無氏物語
10/01/24 18:32:36 eJrULSSV
橋立の倉椅山に立てる白雲 見まくほり我がするなへに立てる白雲

532:名無氏物語
10/01/26 16:45:34 YbZowKLj
曇り夜のたどきも知らぬ山越えています君をばいつとか待たむ

533:名無氏物語
10/01/26 16:47:36 YbZowKLj
ひさかたの都を置きて草枕旅行く君をいつとか待たむ

534:名無氏物語
10/01/26 16:48:44 YbZowKLj
信濃なる須我の荒野に霍公鳥鳴く声聞けば時過ぎにけり

535:名無氏物語
10/01/26 16:49:31 YbZowKLj
御民我生ける験あり天地の栄ゆる時にあへらく思へば

536:名無氏物語
10/01/26 21:31:39 YbZowKLj
秋田刈る仮庵を作り吾が居れば衣手寒く露ぞ置きにける

537:名無氏物語
10/01/26 21:36:26 YbZowKLj
帰り来て見むと思ひし我が宿の秋萩すすき散りにけむかも

538:名無氏物語
10/01/26 22:10:23 YbZowKLj
ひさかたの雨も降らぬか雨つつみ君にたぐひてこの日暮らさむ

539:名無氏物語
10/01/26 23:18:33 JKUs4ooH
田子の浦ゆうち出でて見れば真白にぞ富士の高嶺に雪は降りける

540:名無氏物語
10/01/27 08:22:48 9DNtHajV
ささなみの比良山風の海吹けば釣する海人の袖かへる見ゆ

541:名無氏物語
10/01/27 08:32:57 9DNtHajV
かはづ鳴く神奈備河に影見えて今か咲くらむ山吹の花

542:名無氏物語
10/01/27 08:36:08 9DNtHajV
いにしへのことは知らぬを我見ても久しくなりぬ天の香具山

543:名無氏物語
10/01/27 08:36:51 9DNtHajV
紅の衣にほはし辟田河絶ゆることなく吾かへりみむ

544:名無氏物語
10/01/27 08:48:34 d1hMLLfH
さを鹿の鳴くなる山を越え行かむ日だにや君がはた逢はざらむ

545:名無氏物語
10/01/27 08:55:16 9DNtHajV
落ちたぎち流るる水の岩に触れ淀める淀に月の影見ゆ

546:名無氏物語
10/01/27 09:06:31 9DNtHajV
山ぢさの白露おもみうらぶれて心も深くあが恋やまず

547:名無氏物語
10/01/27 09:14:44 9DNtHajV
たちかはり古き都となりぬれば道の芝草長く生ひにけり

548:名無氏物語
10/01/27 09:17:25 d1hMLLfH
筑波嶺に雪かも降らるいなをかも愛しき子ろが布乾さるかも

549:名無氏物語
10/01/27 09:28:07 9DNtHajV
笠無みと人には言ひて雨つつみ留まりし君が姿し思ほゆ

550:名無氏物語
10/01/28 14:42:36 rBG5q4tw
我が背子が朝明の姿よく見ずて今日のあひだを恋ひ暮らすかも

551:名無氏物語
10/01/28 14:43:42 rBG5q4tw
家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る

552:名無氏物語
10/01/28 14:44:35 rBG5q4tw
草枕旅にしをれば刈薦の乱れて妹に恋ひぬ日はなし

553:名無氏物語
10/01/28 14:46:18 rBG5q4tw
今日よりは顧みなくて大君のしこの御楯と出で立つ我は

554:名無氏物語
10/01/28 15:16:43 rBG5q4tw
去年の春いこじて植ゑし我が屋戸の若木の梅は花咲きにけり

555:名無氏物語
10/01/28 15:18:22 rBG5q4tw
梅の花咲きたる園の青柳をかづらにしつつ遊び暮らさな

556:名無氏物語
10/01/28 15:19:27 rBG5q4tw
ももしきの大宮びとのかづらけるしだり柳は見れど飽かぬかも

557:名無氏物語
10/01/28 15:24:24 rBG5q4tw
おろかにぞ我は思ひし乎布の浦の荒磯のめぐり見れど飽かずけり

558:名無氏物語
10/01/28 15:56:16 rBG5q4tw
筑波嶺にそがひに見ゆるあしほ山あしかる咎もさね見えなくに

559:名無氏物語
10/01/29 08:42:28 zfrVyUzZ
河のへのゆつ岩群に草むさず常にもがもなとこをとめにて

560:名無氏物語
10/01/29 09:10:36 zfrVyUzZ
ひさかたの天行く月を網に刺し我が大君は蓋にせり

561:名無氏物語
10/01/29 09:12:31 zfrVyUzZ
ほととぎす鳴く声聞くや卯の花の咲き散る丘に葛引くをとめ

562:名無氏物語
10/01/29 09:13:13 zfrVyUzZ
飼飯の海の庭よくあらし苅薦の乱れ出づ見ゆ海人の釣船

563:名無氏物語
10/01/29 09:13:57 zfrVyUzZ
大海に島もあらなくに海原のたゆたふ波に立てる白雲

564:名無氏物語
10/01/29 09:16:03 zfrVyUzZ
朝に行く雁の鳴く音は吾が如く物思へれかも声の悲しき

565:名無氏物語
10/01/29 10:34:46 TiPvg21B
照る月を闇に見なして泣く涙衣濡らしつ干す人なしに

566:名無氏物語
10/01/29 12:38:51 XWjUBUgl
ぬばたまの夜渡る月にあらませば家なる妹に逢ひて来ましを

567:名無氏物語
10/01/30 20:30:12 jkpQU+1M
夕されば秋風寒し我妹子が解き洗ひ衣行きて早着む

568:名無氏物語
10/01/30 20:33:08 jkpQU+1M
もののふのやそ宇治川の網代木にいざよふ浪のゆくへしらずも

569:名無氏物語
10/01/30 20:34:03 jkpQU+1M
二人ゆけど行き過ぎかたき秋山をいかにか君が独り越ゆらむ

570:名無氏物語
10/01/31 00:41:49 BP/Sw/P5
蒸衾なごやが下にふせれども妹とし寝ねば肌し寒しも

571:名無氏物語
10/01/31 01:18:43 BP/Sw/P5
度会の大川の辺の若久木わが久ならば妹恋ひむかも

572:名無氏物語
10/01/31 14:20:41 MtHIIUzx
草枕旅行く人を伊波比島幾代経るまで斎ひ来にけむ

573:名無氏物語
10/01/31 19:38:43 BP/Sw/P5
天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ

574:名無氏物語
10/01/31 20:17:12 BP/Sw/P5
恋ひ恋ひて逢へる時だに愛しき言尽くしてよ長くと思はば

575:名無氏物語
10/01/31 20:35:40 BP/Sw/P5
白妙の袖かれてぬるぬばたまの今宵ははやも明けば明けなむ

576:名無氏物語
10/01/31 21:30:04 BP/Sw/P5
昨日こそ年は果てしか春霞春日の山に早立ちにけり

577:名無氏物語
10/01/31 21:31:09 BP/Sw/P5
信濃なる須我の荒野に霍公鳥鳴く声聞けば時過ぎにけり

578:名無氏物語
10/01/31 21:43:25 Dt8F7TAb
浦ぶちにこやせる君を今日今日と来むと待つらむ妻し悲しも

579:名無氏物語
10/01/31 22:29:02 BP/Sw/P5
新しき年のはじめに思ふどちい群れてをればうれしくもあるか

580:名無氏物語
10/01/31 22:42:42 BP/Sw/P5
天の海に雲の波立ち月の船星の林に漕ぎ隠る見ゆ

581:名無氏物語
10/01/31 22:47:28 BP/Sw/P5
今日もかも明日香の川の夕さらずかはづ鳴く瀬のさやけくあるらむ

582:名無氏物語
10/01/31 22:48:42 BP/Sw/P5
春過ぎて夏来たるらし白栲の衣ほしたり天の香具山

583:名無氏物語
10/01/31 23:17:22 BP/Sw/P5
かききらし雨の降る夜をほととぎす鳴きてゆくなりあはれその鳥

584:名無氏物語
10/01/31 23:32:42 BP/Sw/P5
たかくらの三笠の山に鳴く鳥のやめばつがるる恋もするかも

585:名無氏物語
10/02/01 00:00:09 UVOPGBDa
ぬばたまの 黒馬に乗りて 川の瀬を 七瀬渡りて うらぶれて
夫は逢ひきと 人ぞ告げつる

586:名無氏物語
10/02/01 15:33:24 Y13Yp+IP
百船の泊つる対馬の安佐治山しぐれの雨にもみたひにけり

587:名無氏物語
10/02/01 17:00:43 Y13Yp+IP
筑波嶺にかか鳴く鷲の音のみをか泣きわたりなむ逢ふとはなしに

588:名無氏物語
10/02/01 17:16:12 Y13Yp+IP
見渡せば春日の野辺に霞立ち咲きにほへるは桜花かも

589:名無氏物語
10/02/01 19:03:12 Y13Yp+IP
多摩川にさらす手づくりさらさらに何ぞこの子のここだかなしき

590:名無氏物語
10/02/02 16:27:13 bnFNiRf1
背の山にただにむかへる妹の山ことゆるせやも打ち橋わたす

591:名無氏物語
10/02/02 16:28:00 bnFNiRf1
むささびは木末求むとあしひきの山の猟師に逢ひにけるかも

592:名無氏物語
10/02/02 16:29:07 bnFNiRf1
家にある櫃に鍵さし蔵めてし恋の奴のつかみかかりて

593:名無氏物語
10/02/02 19:27:39 1DnnOkz9
もののふのやそ宇治川の網代木にいさよふ波のゆくへしらずも

594:名無氏物語
10/02/02 19:29:16 1DnnOkz9
ももくまの道は来にしをまたさらに八十島すぎて別れかゆかむ

595:名無氏物語
10/02/04 19:56:52 gzsnLvUM
かはづ鳴く甘南備川に影見えて今か咲くらむ山吹の花

596:名無氏物語
10/02/04 21:58:28 gzsnLvUM
梓弓末の原野にとがりする君が弓弦の絶えむと思へや

597:名無氏物語
10/02/05 11:03:23 eUBtdD1n
世の中を憂しとやさしと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば

598:名無氏物語
10/02/06 20:34:26 8C85mCXZ
よき人のよしとよく見てよしと言ひし吉野よく見よ良き人よく見

599:名無氏物語
10/02/07 17:34:24 TIL45Q7l
茅花抜く浅茅が原のつほすみれ今盛りなり我が恋ふらくは

600:名無氏物語
10/02/07 17:38:11 /IHgnlI8
600&十度目の還暦をゲット・・・

601:名無氏物語
10/02/08 18:22:19 Iiv6QK7K
ひさかたの天行く月を網に刺し我が大君はきぬがさにせり

602:名無氏物語
10/02/08 19:47:39 Iiv6QK7K
ひさかたの天知らしぬる君故に日月も知らず恋ひわたるかも

603:名無氏物語
10/02/08 19:48:35 Iiv6QK7K
埴安の池の堤の隠沼のゆくへを知らに舎人は惑ふ

604:名無氏物語
10/02/08 19:49:27 Iiv6QK7K
哭沢の神社に御瓶据ゑ祈れども我が大君は高日知らしぬ

605:名無氏物語
10/02/08 19:50:11 Iiv6QK7K
降る雪はあはにな降りそ吉隠の猪養の岡の寒くあらまくに

606:名無氏物語
10/02/09 14:03:35 tXli5AAr
沫雪のこの頃つぎてかく降らば梅の初花散りか過ぎなむ

607:名無氏物語
10/02/09 14:05:41 tXli5AAr
妹がりと馬に鞍置きて生駒山うち越え来れば黄葉散りつつ

608:名無氏物語
10/02/09 14:10:10 tXli5AAr
家にてもたゆたふ命波の上に浮きてし居れば奥処知らずも

609:名無氏物語
10/02/09 14:11:07 tXli5AAr
大海の磯もとどろによする波かしこき人に恋ひわたるかも

610:名無氏物語
10/02/09 14:26:51 tXli5AAr
我が盛りいたく降ちぬ雲に飛ぶ薬はむともまたをちめやも

611:名無氏物語
10/02/09 18:43:14 2vMv5DxC
朝戸出の君が姿をよく見ずて長き春日を恋ひや暮らさむ

612:名無氏物語
10/02/11 18:58:26 CexxdnBM
冬すぎて春きたるらし朝日さす春日の山に霞たなびく

613:名無氏物語
10/02/11 18:59:17 CexxdnBM
山科の木幡の山を馬はあれど徒歩より吾が来し汝を思ひかねて

614:名無氏物語
10/02/11 19:00:12 CexxdnBM
巨椋の入江とよむなり射目人の伏見が田居に雁わたるらし

615:名無氏物語
10/02/11 19:16:08 CexxdnBM
南淵の細川山に立つ檀弓束まくまで人に知らゆな

616:名無氏物語
10/02/11 19:17:15 CexxdnBM
山科の石田の小野の柞原見つつや君が山道越ゆらむ

617:名無氏物語
10/02/11 20:10:15 CexxdnBM
葦北の野坂の浦ゆ船出して水島に行かむ浪立つなゆめ

618:名無氏物語
10/02/11 20:16:57 CexxdnBM
大夫と思へる吾や水莖の水城の上に涙のごはむ

619:名無氏物語
10/02/11 20:22:14 CexxdnBM
妹が手を取石の池の波の間ゆ鳥が音けに鳴く秋過ぎぬらし

620:名無氏物語
10/02/11 21:08:59 CexxdnBM
吾はもや安見児得たり皆人の得かてにすとふ安見児得たり

621:名無氏物語
10/02/11 22:13:16 CexxdnBM
夜のほどろ吾が出て来れば我妹子が思へりしくし面影に見ゆ

622:名無氏物語
10/02/11 22:41:01 CexxdnBM
高円の野辺のかほ花面影に見えつつ妹は忘れかねつも

623:名無氏物語
10/02/11 22:43:10 CexxdnBM
神さびて巌に生ふる松の根の君が心は忘れかねつも

624:名無氏物語
10/02/12 09:00:03 sNxghf3k
五月山卯の花月夜ほととぎす聞けども飽かずまたも鳴かぬかも

625:名無氏物語
10/02/13 01:24:39 jY0oFYXK
巨椋の入江響むなり射目人の伏見が田井に雁渡るらし

626:名無氏物語
10/02/13 01:47:13 jY0oFYXK
見れど飽かぬ吉野の河の常滑の絶ゆることなくまた還り見む

627:名無氏物語
10/02/13 01:49:22 jY0oFYXK
吉野なる夏実の河の川淀に鴨ぞ鳴くなる山陰にして

628:名無氏物語
10/02/13 08:12:44 jY0oFYXK
天なるやささらの小野に茅萱刈り萱刈りばかに鶉を立つも

629:名無氏物語
10/02/13 09:05:06 jY0oFYXK
とぶさ立て足柄山に船木伐り木に伐りゆきつあたら船木を

630:名無氏物語
10/02/13 09:11:54 jY0oFYXK
弥彦おのれ神さび青雲のたなびく日すら小雨そほふる

631:名無氏物語
10/02/13 09:15:21 jY0oFYXK
遠つひと松浦の川に若鮎釣る妹が袂を我こそまかめ

632:名無氏物語
10/02/13 09:16:43 jY0oFYXK
吾妹子が夜戸出の姿見てしより心そらなり土は踏めども

633:名無氏物語
10/02/14 13:59:54 a/Y7SCsx
吾妹子にあふちの花は散り過ぎず今咲けるごとありこせぬかも

634:名無氏物語
10/02/14 14:08:44 a/Y7SCsx
名ぐはしき印南の海の沖つ波千重に隠りぬ大和島根は

635:名無氏物語
10/02/14 14:10:18 a/Y7SCsx
大君は神にしませば槙の立つ荒山なかに海をなすかも

636:名無氏物語
10/02/14 14:16:08 a/Y7SCsx
虎に乗り古屋を越えて青淵に鮫竜取り来む剣太刀もが

637:名無氏物語
10/02/14 14:32:18 a/Y7SCsx
稲つけばかかる吾が手を今宵もか殿の若子が取りて歎かむ

638:名無氏物語
10/02/14 15:46:33 a/Y7SCsx
能登川の水底さへに照るまでに三笠の山は咲きにけるかも

639:名無氏物語
10/02/14 15:47:20 a/Y7SCsx
吾が背子が着せる衣の針目落ちず籠りにけらし我が心さへ

640:名無氏物語
10/02/14 15:48:10 a/Y7SCsx
真草刈る荒野にはあれどもみち葉の過ぎにし君が形見とぞこし

641:名無氏物語
10/02/14 19:24:10 a/Y7SCsx
衣手に水渋付くまで植ゑし田を引板我が延へまもれる苦し

642:名無氏物語
10/02/14 19:28:31 a/Y7SCsx
富士の嶺に降り置く雪は六月の望に消ぬればその夜降りけり

643:名無氏物語
10/02/14 19:29:58 a/Y7SCsx
世の中はむなしきものと知る時しいよよますます悲しかりけり

644:名無氏物語
10/02/14 19:31:08 a/Y7SCsx
世の中の常無きことは知るらむを心つくすなますらをにして

645:名無氏物語
10/02/14 19:32:51 a/Y7SCsx
引馬野ににほふ榛原入り乱れ衣にほはせ旅のしるしに

646:名無氏物語
10/02/15 21:18:04 6kjvJF7s
妹として二人作りし我が山斎は木高く繁くなりにけるかも

647:名無氏物語
10/02/16 15:06:07 4ARJFN33
月夜よし川の音清けしいざここに行くも行かぬも遊びて行かな

648:名無氏物語
10/02/16 16:44:21 4ARJFN33
正月たつ春の始めにかくしつつ逢ひし笑みてば時じけめやも

649:名無氏物語
10/02/16 18:49:16 4ARJFN33
さきはひの如何なる人か黒髪の白くなるまで妹が声を聞く

650:名無氏物語
10/02/20 02:25:19 XU1vkESk
大君は神にしませば赤駒の腹這ふ田居を都と成しつ

651:名無氏物語
10/02/20 02:26:06 XU1vkESk
荒野らに里はあれども大君のしきます時は都となりぬ

652:名無氏物語
10/02/20 18:57:02 XU1vkESk
風早の美保の浦廻の白つつじ見れば悲しも亡き人思ふに

653:名無氏物語
10/02/20 18:57:51 XU1vkESk
大君の命かしこみ磯にふりうの原わたる父母をおきて

654:名無氏物語
10/02/21 19:22:48 o10CEdUe
夕されば小椋の山に鳴く鹿は今宵は鳴かずいねにけらしも

655:名無氏物語
10/03/26 22:48:26 6Sm3Qqbo
ふるさとの初もみち葉を手折りもち今日ぞ我が来し見ぬ人のため

656:名無氏物語
10/03/26 22:51:24 6Sm3Qqbo
多?の浦の底さへにほふ藤波をかざしてゆかむ見ぬ人のため

657:名無氏物語
10/03/27 01:25:36 5RSy8t3E
朝霧のたなびく小野の萩の花今か散るらむ未だ飽かなくに

658:名無氏物語
10/03/27 03:03:03 5RSy8t3E
磯の上に立てる室の木ねもころに何しか深め思ひそめけむ

659:名無氏物語
10/03/28 23:00:36 1Bk8RIZz
山鳥のをろのはつをに鏡かけとなふべみこそなによそりけめ

660:名無氏物語
10/04/02 08:32:33 lSK1feo3
十一度目の還暦ですね・・・

661:名無氏物語
10/04/11 18:40:56 GN4Oi9eX
石ばしる垂水の上の早蕨の萌え出づる春になりにけるかも

662:名無氏物語
10/04/11 18:57:12 GN4Oi9eX
神奈備のいは瀬の社の喚子鳥いたくな鳴きそ吾が恋益る

663:名無氏物語
10/04/11 18:58:13 GN4Oi9eX
神なびの石瀬の杜のほととぎす毛無の岡にいつか来鳴かむ

664:名無氏物語
10/04/15 15:56:46 69BQEj45
あかねさす紫野行き標野(しめの)行き野守は見ずや君が袖振る

665:名無氏物語
10/04/15 21:20:10 69BQEj45
君待つと我が恋ひ居れば我が宿の簾動かし秋の風吹く

666:名無氏物語
10/04/15 21:25:46 DCOfhqzw
666ゲット・・・

667:名無氏物語
10/04/15 21:30:29 69BQEj45
風をだに恋ふるは羨し風をだに来むとし待たば何か嘆かむ

668:名無氏物語
10/04/15 21:38:06 69BQEj45
あしひきの山下響み行く水の時ともなくも恋ひわたるかも

669:名無氏物語
10/04/15 21:38:48 69BQEj45
秋山の樹の下隠り行く水の我こそまさめ思ほすよりは

670:名無氏物語
10/04/15 22:01:28 69BQEj45
妹があたり継ぎても見むに大和なる大島の嶺に家居らましを

671:名無氏物語
10/04/15 22:02:53 69BQEj45
秋田苅る借廬を作り吾が居れば衣手寒し露ぞ置きにける

672:名無氏物語
10/04/15 23:47:12 69BQEj45
我が里に大雪降れり大原の古りにし里に降らまくは後

673:名無氏物語
10/04/15 23:48:10 69BQEj45
我が岡のおかみに言ひて降らしめし雪のくだけしそこに散りけむ

674:名無氏物語
10/04/16 00:16:31 FoIAU9jy
燃ゆる火も取りて包みて袋には入ると言はずや面智男雲

675:名無氏物語
10/04/16 06:40:23 FoIAU9jy
いなと言へど強ふる志斐のが強ひ語りこのごろ聞かずてあれ恋ひにけり

676:名無氏物語
10/04/16 06:41:15 FoIAU9jy
いなと言へど語れ語れと詔らせこそ志斐いは申せ強語と言る

677:名無氏物語
10/04/16 06:47:16 FoIAU9jy
河の上のゆつ磐群に草むさず常にもがもな常処女にて

678:名無氏物語
10/04/16 06:48:06 FoIAU9jy
真野の浦の淀の継橋心ゆも思へか妹が夢にしみゆる

679:名無氏物語
10/04/16 06:49:45 FoIAU9jy
河の上のいつ藻の花のいつもいつも来ませ我が背子時じけめやも

680:名無氏物語
10/04/16 07:14:08 FoIAU9jy
四極山打ち越え見れば笠縫の島榜ぎ隠る棚無小舟

681:名無氏物語
10/04/16 07:15:42 FoIAU9jy
吾が舟は明石の湖に榜ぎ泊てむ沖へなさかりさ夜ふけにけり

682:名無氏物語
10/04/16 07:17:55 FoIAU9jy
夏麻びく海上潟の沖つ洲に船はとどめむさ夜ふけにけり

683:名無氏物語
10/04/16 08:56:42 FoIAU9jy
いざ子ども香椎の潟に白妙の袖さへ濡れて朝菜つみてむ

684:名無氏物語
10/04/16 08:57:26 FoIAU9jy
いざ子ども早く大和へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ

685:名無氏物語
10/04/16 09:16:33 FoIAU9jy
白波の浜松が枝の手向くさ幾代までにか年の経ぬらむ

686:名無氏物語
10/04/17 01:18:30 5Z9p+MPl
ますらをの鞆の音すなり物部のおほまへつきみ楯立つらしも

687:名無氏物語
10/04/17 01:19:14 5Z9p+MPl
我が大君ものな思ほしすめ神の嗣ぎて賜へる我なけなくに

688:名無氏物語
10/04/17 22:20:37 5Z9p+MPl
白浪の千重に来よする住吉の岸の黄土ににほひてゆかな

689:名無氏物語
10/04/17 22:21:33 5Z9p+MPl
馬の歩み押へ止めよ住吉の岸の黄土ににほひてゆかむ

690:名無氏物語
10/04/17 22:22:33 5Z9p+MPl
馬の歩み押へ止めよ住吉の岸の黄土ににほひてゆかむ(安倍朝臣豊継[万葉])

691:名無氏物語
10/04/17 22:49:15 5Z9p+MPl
みこもかる信濃の真弓我が引かば貴人さびて否と言はむかも

692:名無氏物語
10/04/17 22:50:14 5Z9p+MPl
みこもかる信濃の真弓引かずして弦著くるわざを知ると言はなくに

693:名無氏物語
10/04/17 22:51:12 5Z9p+MPl
梓弓引かばまにまに寄らめども後の心を知りかてぬかも

694:名無氏物語
10/04/17 22:52:25 5Z9p+MPl
梓弓弓弦取り佩(は)け引く人は後の心を知る人ぞ引く

695:名無氏物語
10/04/17 23:04:43 5Z9p+MPl
我が君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで(よみ人しらず[古今])

696:名無氏物語
10/04/17 23:07:05 5Z9p+MPl
玉かづら実ならぬ木にはちはやぶる神そつくといふならぬ木ごとに

697:名無氏物語
10/04/18 00:44:07 sYoxr49l
いざ子ども早く日本へ大伴の御津の浜松待ち恋ひぬらむ

698:名無氏物語
10/04/18 02:22:52 sYoxr49l
かからむとかねて知りせば越の海の有磯の波も見せましものを(大伴家持[万葉])

699:名無氏物語
10/04/18 02:26:09 sYoxr49l
妹が見し屋戸に花咲き時は経ぬ我が泣く涙いまだひなくに(大伴家持[万葉])

700:名無氏物語
10/04/19 02:41:30 nbxR5b9/
700ゲット・・・

701:名無氏物語
10/04/19 03:39:26 AwHyHBwF
しなざかる越に五年住み住みて立ち別れまく惜しき宵かも

702:名無氏物語
10/04/19 04:46:47 AwHyHBwF
千鳥鳴くみ吉野川の川音なす止む時なしに思ほゆる君

703:名無氏物語
10/04/19 05:42:55 AwHyHBwF
去年の春いこじて植ゑし我が屋戸の若木の梅は花咲きにけり

704:名無氏物語
10/04/21 09:34:31 fdRUC4ZR
世の中を憂しと恥しと思へども飛び立ちかねつ鳥にしあらねば

705:名無氏物語
10/05/09 19:04:00 Y90cO5ZB
三熊野の浦の浜木綿百重なす心は思へどただに逢はぬかも

706:名無氏物語
10/05/10 17:41:31 kQM4v2c2
いにしへにありけむ人も我がごとか三輪の檜原にかざし折りけむ

707:名無氏物語
10/05/11 17:00:28 hm4ZSkVb
あさか山かげさへ見ゆる山の井の浅き心を我が思はなくに

708:名無氏物語
10/05/11 17:07:01 hm4ZSkVb
世の中を何にたとへむ朝ぼらけ漕ぎいにし舟の跡なきごとし

709:名無氏物語
10/05/11 19:59:58 hm4ZSkVb
君がため浮沼の池に菱つむと我が染めし袖ぬれにけるかも

710:名無氏物語
10/05/11 20:50:16 hm4ZSkVb
君がため山田の沢にゑぐつむと雪げの水に裳の裾ぬれぬ

711:名無氏物語
10/05/11 20:51:21 hm4ZSkVb
目には見て手には取られぬ月の内の桂の如き妹をいかにせむ

712:名無氏物語
10/05/11 20:52:25 hm4ZSkVb
黄葉する時になるらし月人の桂の枝の色づく見れば

713:名無氏物語
10/05/15 02:49:10 VE5Lq7He
筑波嶺の岩もとどろに落つる水世にもたゆらに吾が思はなくに


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