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3:名無氏物語
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4:名無氏物語
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5:名無氏物語
09/04/15 23:20:37 kaALZaSW
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6:名無氏物語
09/04/15 23:35:31 TW1tMVj/
我が庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり(喜撰[古今])

7:名無氏物語
09/04/16 00:29:40 fOOlqqZW
ちはやぶる神の北野に跡垂れてのちさへかかる物や思はん(藤原定家)

8:名無氏物語
09/04/16 00:30:31 fOOlqqZW
春雨に衣笠山を来てみればいとども濡るる我が袂かな(源国信)

9:名無氏物語
09/04/16 00:31:29 fOOlqqZW
清水の山ほととぎす聞きつればわが故郷の声にかはらぬ(藤原元真)

10:名無氏物語
09/04/16 00:45:56 fOOlqqZW
春もみる氷室のわたりけを寒みこや栗栖野の雪のむら消え(源経信)

11:名無氏物語
09/04/16 00:47:32 fOOlqqZW
山姫のもみぢの色をそめかけて錦とみする衣手の杜(相模)

12:名無氏物語
09/04/16 00:49:34 fOOlqqZW
花を見し秋の嵯峨野の露の色も枯葉の霜にかはる月影(俊成卿女)

13:名無氏物語
09/04/16 00:51:15 fOOlqqZW
芹川の波もむかしにたちかへりみゆき絶えせぬ嵯峨の山風(藤原良経)

14:名無氏物語
09/04/16 00:52:42 fOOlqqZW
木綿かくる糺の森にみそぎして千とせの秋の初めをぞ待つ(藤原為家)

15:名無氏物語
09/04/16 01:21:20 fOOlqqZW
嵐吹く山のあなたのもみぢ葉を戸無瀬の滝に落としてぞ見る(源経信)

16:名無氏物語
09/04/16 01:23:33 fOOlqqZW
恋ひて泣く涙に影は見えたるを中川までもなにかわたらん(和泉式部)

17:名無氏物語
09/04/16 01:27:46 fOOlqqZW
おぼつかなならびの丘の名のみしてひとりすみれの花ぞつゆけき(建礼門院右京大夫)

18:名無氏物語
09/04/16 01:29:33 fOOlqqZW
落ちまさるわが涙にしくらぶればかの鳴滝も名のみなりけり(相模)

19:名無氏物語
09/04/16 01:30:36 fOOlqqZW
はぐくみし梢さびしくなりぬなり柞の森の散りゆく見れば(源俊頼)

20:名無氏物語
09/04/16 01:31:56 fOOlqqZW
みなづきの空のけしきも変はらねどあたり涼しき氷室山かな(源顕仲)

21:名無氏物語
09/04/16 01:33:31 fOOlqqZW
なべて世に月は見るとも広沢の清き流れを誰か伝へん(寂蓮)

22:名無氏物語
09/04/16 01:35:29 fOOlqqZW
船岡に若菜つみつつ君がため子の日の松の千代をおくらむ(清原元輔)

23:名無氏物語
09/04/16 01:36:24 0P6fAoVy
夢かよふ道さへ絶えぬくれたけの伏見の里の雪の下折れ(藤原有家[新古今])

24:名無氏物語
09/04/16 01:37:08 0P6fAoVy
夕されば野辺の秋風身にしみて鶉鳴くなり深草の里(藤原俊成[千載])

25:名無氏物語
09/04/16 01:47:56 fOOlqqZW
玉垣は朱もみどりもうづもれて雪おもしろき松の尾の山(西行)

26:名無氏物語
09/04/16 01:50:17 fOOlqqZW
たなびかぬ時こそなけれ松もなき松が崎より見ゆる白雲(紀貫之)

27:名無氏物語
09/04/16 01:52:07 fOOlqqZW
長月の十日あまりのみかの原川波きよくやどる月影(藤原家隆)

28:名無氏物語
09/04/16 01:52:51 fOOlqqZW
さみだれは美豆の御牧の真菰草刈りほす暇もあらじとぞ思ふ(相模)

29:名無氏物語
09/04/16 01:54:28 fOOlqqZW
わが宿の松にひさしき藤の花むらさき野には咲きやしぬらん(壬生忠見)

30:名無氏物語
09/04/16 01:55:24 fOOlqqZW
はかなくて世にふるよりは山科の宮の草木とならましものを(藤原定方)

31:名無氏物語
09/04/16 02:01:33 fOOlqqZW
はつかにも君をみしまの芥川あくとや人のおとづれもせぬ(伊勢)

32:名無氏物語
09/04/16 02:02:30 fOOlqqZW
思ひかね浅沢小野に芹つみし袖のくちゆくほどを見せばや(式子内親王)

33:名無氏物語
09/04/16 02:03:11 0P6fAoVy
有馬山猪名の笹原風吹けばいでそよ人を忘れやはする(大弐三位[後拾遺])

34:名無氏物語
09/04/16 02:03:18 fOOlqqZW
はるかなる芦屋の沖のうき寝にも夢路はちかき都なりけり(藤原俊成)

35:名無氏物語
09/04/16 02:04:02 fOOlqqZW
秋とだに吹きあへぬ風に色かはる生田の森の露の下草(藤原定家)

36:名無氏物語
09/04/16 02:05:04 fOOlqqZW
遥かなる大江の橋はつくりけん人の心ぞ見えわたりける(源俊頼)

37:名無氏物語
09/04/16 02:06:08 fOOlqqZW
津の国のこやとも人を言ふべきにひまこそなけれ葦の八重葺き(和泉式部)

38:名無氏物語
09/04/16 02:08:01 fOOlqqZW
秋風の吹くに散りかふもみぢ葉を花とや思ふ桜井の里(藤原実方)

39:名無氏物語
09/04/16 02:09:04 fOOlqqZW
あはれさはふりゆくままに添へてけり高津の宮の春のあけぼの(慈円)

40:名無氏物語
09/04/16 02:09:07 0P6fAoVy
わくらばに問ふ人あらば須磨の浦に藻塩たれつつわぶと答へよ(在原行平[古今])

41:名無氏物語
09/04/16 02:10:39 0P6fAoVy
住の江の松を秋風吹くからに声うちそふる沖つ白波(凡河内躬恒[古今])

42:名無氏物語
09/04/16 02:31:01 0+wu8v4y
み吉野の高嶺のさくら散りにけり嵐もしろき春のあけぼの(後鳥羽院[新古今])

43:名無氏物語
09/04/17 03:12:05 Eq1vsiFV
君が代は遠里小野の秋萩も散らさぬほどの風ぞ吹きける(藤原俊成)

44:名無氏物語
09/04/17 03:13:42 Eq1vsiFV
沖つ波たち別るとも音に聞く長居の浦に舟とどめすな(崇徳院)



45:名無氏物語
09/04/17 03:14:06 aeyhSHpo
津の国の難波の春は夢なれや葦の枯葉に風わたるなり(西行[新古今])

46:名無氏物語
09/04/17 03:18:23 aeyhSHpo
難波なる長柄の橋も尽くるなり今は我が身を何にたとへむ(伊勢[古今])

47:名無氏物語
09/04/17 03:19:09 aeyhSHpo
難波潟みじかき葦のふしの間もあはでこの世を過ぐしてよとや(伊勢[新古今])

48:名無氏物語
09/04/17 03:19:15 Eq1vsiFV
わびぬれば今はた同じ難波なる身をつくしても逢はんとぞ思ふ(元良親王)

49:名無氏物語
09/04/17 03:20:03 Eq1vsiFV
明日よりも恋しくならば鳴尾なる松の根ごとに思ひおこさん(源俊頼)

50:名無氏物語
09/04/17 03:26:54 Eq1vsiFV
柴小舟まほにかけなせゆふしでて西の宮人風祭しつ(源俊頼)

51:名無氏物語
09/04/17 03:28:15 Eq1vsiFV
今日まではかくて暮らしつ行末を恵みひろたの神に任せん(藤原頼実)

52:名無氏物語
09/04/17 03:30:20 Eq1vsiFV
夜をかさね待兼山のほととぎす雲居のよそに一声ぞ聞く(周防内侍)

53:名無氏物語
09/04/17 03:34:56 Eq1vsiFV
夜をのこす寝覚に聞くぞあはれなる夢野の鹿もかくや鳴くらん(西行)

54:名無氏物語
09/04/17 03:35:42 Eq1vsiFV
明けわたる依網が原に伏す鹿の一声なきて山に入りぬる(寂身)

55:名無氏物語
09/04/17 21:04:49 Eq1vsiFV
かきくもりあやめもしらぬ大空にありとほしをば思ふべしやは(紀貫之)

56:名無氏物語
09/04/17 21:06:07 Eq1vsiFV
大伴の高師の浜の松が根を枕きて寝る夜は家し偲はゆ(置始東人)

57:名無氏物語
09/04/17 21:16:24 Eq1vsiFV
音に聞く高師浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ(紀伊)

58:名無氏物語
09/04/17 21:17:27 Eq1vsiFV
潮みてば磯こす波にあらはれて吹飯の浦に千鳥鳴くなり(源俊頼)

59:名無氏物語
09/04/17 21:18:14 Eq1vsiFV
泉川かは風寒し今よりや久迩の都は衣うつらん(宗尊親王)

60:名無氏物語
09/04/17 21:19:40 Eq1vsiFV
泉川いつより人のすみたえて久迩の都は荒れはじめけん(源兼氏)

61:名無氏物語
09/04/17 21:21:12 Eq1vsiFV
みかの原わきて流るる泉川いつ見きとてか恋しかるらん(藤原兼輔)

62:名無氏物語
09/04/17 21:32:19 Eq1vsiFV
時わかぬ浪さへ色にいづみ川ははその杜に嵐ふくらし(藤原定家)

63:名無氏物語
09/04/17 21:35:25 Eq1vsiFV
つつみあまる袖の涙の泉川くちなむ果てはころもかせ山(源家長)

64:名無氏物語
09/04/17 21:40:22 Eq1vsiFV
泉川かは波しろく吹く風に夕べすずしき鹿背山の松(後鳥羽院)

65:名無氏物語
09/04/17 21:41:15 Eq1vsiFV
泉川かは波きよくさす棹のうたかた夏をおのれ消ちつつ(藤原定家)

66:名無氏物語
09/04/17 21:52:52 Eq1vsiFV
月影も夏の夜わたる泉川河風凉し水のしら波(俊成卿女)

67:名無氏物語
09/04/17 21:57:44 Eq1vsiFV
ははそ原いつはた色にいづみ川緑もすずし水の夕風(三条西実隆)

68:名無氏物語
09/04/17 22:21:33 Eq1vsiFV
みかの原山風吹けばいづみ川紅葉ぞ色にわきて流るる(源有俊)

69:名無氏物語
09/04/17 22:24:24 Eq1vsiFV
狛山のあらしや寒き泉川渡りを遠み千鳥鳴くなり(宗尊親王)

70:名無氏物語
09/04/17 22:27:19 Eq1vsiFV
泉川水の水曲の柴漬に柴間もこほる冬は来にけり(藤原仲実)

71:名無氏物語
09/04/17 22:29:03 Eq1vsiFV
塩の山差出の磯にすむ千鳥君が御代をば八千代とぞ鳴く(よみ人しらず)

72:名無氏物語
09/04/17 22:48:03 Eq1vsiFV
鴬の鳴けどもいまだ降る雪に杉の葉白き逢坂の山(後鳥羽院)

73:名無氏物語
09/04/17 22:49:28 Eq1vsiFV
にほてるや凪ぎたる朝に見わたせばこぎ行く跡の浪だにもなし(西行)

74:名無氏物語
09/04/17 22:51:25 Eq1vsiFV
春たちて程は経ぬらし信楽の山は霞にうづもれにけり(源重之)

75:名無氏物語
09/04/17 23:00:20 Eq1vsiFV
大比叡やをひえの山も秋くれば遠目も見えず霧のまがきに(曾禰好忠)

76:名無氏物語
09/04/17 23:01:44 Eq1vsiFV
大比叡やむかしの杣木こゑかすみいまも高ねに春風ぞふく(正徹)

77:名無氏物語
09/04/17 23:03:06 Eq1vsiFV
大比叡やをびえの雲のめぐり来て夕立すなり粟津野の原(賀茂真淵)

78:名無氏物語
09/04/17 23:06:03 Eq1vsiFV
大比叡やをひえのおくのさざなみの比良の高根ぞ霞みそめたる(香川景樹)

79:名無氏物語
09/04/17 23:10:24 Eq1vsiFV
やはらぐる光さやかに照らし見よ頼む日吉の七のみやしろ(藤原定家)

80:名無氏物語
09/04/17 23:11:11 Eq1vsiFV
大空の星のくらゐもひとつにて君をぞまもる七の神垣(頓阿)

81:名無氏物語
09/04/17 23:12:12 Eq1vsiFV
逢坂の小関をゆけば長等山三井寺わたりなくほととぎす(蓮月)

82:名無氏物語
09/04/17 23:30:25 Eq1vsiFV
思ひやるよそのむら雲しぐれつつ安達の原はもみぢしぬらん(源重之)

83:名無氏物語
09/04/17 23:31:19 Eq1vsiFV
まゆみ散る安達が原に朝たてば木の葉くつはく駒のつま音(源有房)

84:名無氏物語
09/04/17 23:42:52 Eq1vsiFV
しぐれゆく安達の原の薄霧にまだ染めはてぬ秋ぞこもれる(藤原定家)

85:名無氏物語
09/04/18 00:21:20 RATmLTgq
わがためはこれや安達の黒塚に夕草わけて人は入りにき(藤原行能)

86:名無氏物語
09/04/18 00:22:52 RATmLTgq
秋の夜の月はのどかに宿るとも阿武隈川に心とまるな(藤原実清)

87:名無氏物語
09/04/18 00:24:48 RATmLTgq
 思ひかねつまどふ千鳥風さむみ阿武隈川の名をやたづぬる(藤原定家)

88:名無氏物語
09/04/18 00:26:05 RATmLTgq
君が代にあぶくま川の埋れ木も氷のしたに春を待ちけり(藤原家隆)

89:名無氏物語
09/04/18 00:26:56 RATmLTgq
今宵こそ阿武隈川のみをつくし朽ちぬる袖のほどもみゆらん(浄意)

90:名無氏物語
09/04/18 00:47:32 RATmLTgq
夏の靴しまひてをればげに遠く光にうねる阿武隈川は(河野愛子)

91:名無氏物語
09/04/18 00:48:27 RATmLTgq
かぎりあれば信夫の山のふもとにも落葉がうへの露ぞ色づく(源通光)

92:名無氏物語
09/04/18 00:56:44 RATmLTgq
たよりあらばいかで都へ告げやらむけふ白河の関は越えぬと(平兼盛)

93:名無氏物語
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都をば霞とともにたちしかど秋風ぞ吹く白河の関(能因)

94:名無氏物語
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見る人のたちしとまれば卯の花のさける垣根や白河の関(藤原季通)

95:名無氏物語
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東路も年も末にやなりぬらむ雪ふりにける白川の関(印性)

96:名無氏物語
09/04/18 01:02:30 RATmLTgq
白河の関屋を月のもる影は人の心をとむるなりけり(西行)

97:名無氏物語
09/04/18 01:04:31 RATmLTgq
都にはまだ青葉にて見しかども紅葉ちりしく白河の関(源頼政)

98:名無氏物語
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消ぬが上に降りしけみ雪白河の関のこなたに春もこそたて(藤原家隆)

99:名無氏物語
09/04/18 01:40:21 RATmLTgq
人づてに聞きわたりしを年ふりてけふ行き過ぎぬ白河の関(橘為仲)

100:名無氏物語
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都いでて逢坂越えし折までは心かすめし白河の関(西行)

101:名無氏物語
09/04/18 01:42:22 RATmLTgq
都にも今や吹くらむ秋風の身にしみわたる白川の関(宗久)

102:名無氏物語
09/04/18 01:45:06 RATmLTgq
思ひこそ千鳥の奧を隔てねどえぞ通はさぬ壺の石文(顕昭)

103:名無氏物語
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みちのおく壺の石文ありと聞くいづれか恋のさかひなるらん(寂蓮)

104:名無氏物語
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思ふこといなみちのくのえぞいはぬ壺の石文かきつくさねば(慈円)

105:名無氏物語
09/04/18 01:50:49 RATmLTgq
陸奥のいはでしのぶはえぞ知らぬ書きつくしてよ壺の石文(源頼朝)

106:名無氏物語
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はるばるとさかしき峰を分けすぎて音無川をけふ見つるかな(後鳥羽院)

107:名無氏物語
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み熊野の神倉山の石たたみのぼりはてても猶祈るかな(西園寺実氏)

108:名無氏物語
09/04/18 02:07:48 RATmLTgq
ちはやぶる熊野の宮の葱の葉をかはらぬ千代のたとへにぞひく(藤原定家)

109:名無氏物語
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熊野川くだす早瀬のみなれ棹さすがみなれぬ波の通ひ路(後鳥羽院)

110:名無氏物語
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岩にむす苔ふみならす三熊野の山のかひある行末もがな(後鳥羽院)

111:名無氏物語
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玉津島絶えぬながれをくむ袖に昔をかけよ和歌の浦浪(藤原良経)

112:名無氏物語
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年ふれど老いもせずして和歌の浦にいく代になりぬ玉津島姫(津守国基)

113:名無氏物語
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木のもとに住みける跡を見つるかな那智の高嶺の花を尋ねて(西行)

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雲かかる那智の高嶺に風ふけば花ぬきくだす滝の白糸(源仲正)

115:名無氏物語
09/04/18 02:43:40 RATmLTgq
山深くさぞ高からし都まで音にきこゆる那智の滝つせ(藤原為家)

116:名無氏物語
09/04/18 02:44:49 RATmLTgq
神無月春ごこちにもなれるかな花の岩屋に花祭りして(加納諸平)

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天つ人いはほをなづる袂にや法のちりをばうち払ふらむ(増基)

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和歌の浦や凪ぎたる朝のみをつくし朽ちねかひなき名だに残らで(藤原定家)

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なびかずは又やは神に手向くべき思へば悲し和歌の浦浪(後鳥羽院)

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我が世にはあつめぬ和歌の浦千鳥むなしき名をや跡に残さん(伏見院)

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横走る蟹を払ひて和歌の浦の道すぐにしもゆく世ならばや(木瀬三之)

122:名無氏物語
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ゆく年は波とともにやかへるらん面変はりせぬ和歌の浦かな(祝部成仲)

123:名無氏物語
09/04/18 02:59:40 RATmLTgq
にせむ思ひありその忘れ貝かひも渚に波よする袖(後鳥羽院)

124:名無氏物語
09/04/18 03:01:15 RATmLTgq
ありそ海の浦吹く風にあらねども止む時もなくものをこそ思へ(慈円)

125:名無氏物語
09/04/18 03:03:56 RATmLTgq
ありそ海の浦吹く風もよわれかし言ひしままなる波の音かは(宗尊親王)

126:名無氏物語
09/04/18 03:06:24 RATmLTgq
おさまれる声さへ波に有磯海の浜の真砂に道の数そふ(堯恵)

127:名無氏物語
09/04/18 03:14:26 RATmLTgq
万代の末もはるかに見ゆるかな御裳濯川の春の明けぼの(後鳥羽院)

128:名無氏物語
09/04/18 03:20:19 RATmLTgq
いかばかり涼しかるらん仕へきて御裳濯川を渡る心は(西行)

129:名無氏物語
09/04/18 03:21:11 RATmLTgq
ながむれば広き心もありぬべし御裳濯川の春のあけぼの(慈円)

130:名無氏物語
09/04/18 03:22:20 RATmLTgq
照らし見よ御裳濯川に澄む月もにごらぬ波の底の心を(後醍醐天皇)

131:名無氏物語
09/04/18 03:23:34 RATmLTgq
五十鈴川すずしき音になりぬなり日もゆふしでにかかる白波(香川景樹)

132:名無氏物語
09/04/18 03:24:26 RATmLTgq
いすず川影見る水も底すみて神代おぼゆる峯の杉むら(本居宣長)

133:名無氏物語
09/04/18 03:25:35 RATmLTgq
五十鈴川あらたにうつる神垣や年ふる杉の影は変らず(本居宣長)

134:名無氏物語
09/04/18 03:27:40 RATmLTgq
五十鈴川先づすすぎてむ年まねくまゐでこざりし己が罪とか(橘曙覧)

135:名無氏物語
09/04/18 03:29:53 RATmLTgq
吹く風の目にこそ見えね神々はこの天地に神づまります(橘曙覧)

136:名無氏物語
09/04/18 03:53:29 RATmLTgq
深く入りて神路のおくを尋ぬればまた上もなき峰の松風(西行)

137:名無氏物語
09/04/18 03:54:34 RATmLTgq
神路山岩ねのつつじ咲きにけり子らが真袖の色に触りつつ(西行)

138:名無氏物語
09/04/18 03:55:34 RATmLTgq
神路山月さやかなる誓ひありて天が下をば照らすなりけり(西行)

139:名無氏物語
09/04/18 03:56:48 RATmLTgq
物いはば神路の山の神杉に過ぎし神代のことぞ問はまし(本居宣長)

140:名無氏物語
09/04/18 03:57:55 RATmLTgq
神路山すぎぬるほどのしをりあればこれより奥は明日もふみ見ん(本居宣長)

141:名無氏物語
09/04/18 03:58:51 RATmLTgq
深くとも奥も踏みみむ神路山杉のしづ枝をしをりにはして(本居宣長)

142:名無氏物語
09/04/18 04:00:21 RATmLTgq
かみぢ山おく深くとも杉が枝のしをりしあらば踏みはまよはじ(本居宣長)

143:名無氏物語
09/04/18 04:01:50 RATmLTgq
やはらぐる光りにあまる影なれや五十鈴川原の秋の夜の月(慈円)

144:名無氏物語
09/04/18 04:34:04 RATmLTgq
明くるまで待ちかね山の時鳥けふも聞かでや暮れむとすらむ(藤原顕綱)

145:名無氏物語
09/04/18 04:35:17 RATmLTgq
尋ねかね今日見つるかなちはやぶる深山の奥の石の御座を(藤原光俊)

146:名無氏物語
09/04/18 04:36:05 RATmLTgq
めぐり逢ふはじめをはりのゆくへかな鹿島の宮にかよふ心は(慈円)

147:名無氏物語
09/04/18 04:37:03 RATmLTgq
今はみな思ひつくばの山おろしよ繁き嘆きと吹きもつたへよ (藤原定家)

148:名無氏物語
09/04/18 04:38:03 RATmLTgq
よそにのみ思ひおこせし筑波嶺の峰の白雲けふ見つるかな (能因)

149:名無氏物語
09/04/18 04:39:24 RATmLTgq
おしなべて春はきにけり筑波嶺の木のもとごとに霞たなびく (源実朝)

150:名無氏物語
09/04/18 04:40:07 RATmLTgq
波嶺の裾わの田ゐの松の庵このもかのもに煙立つなり (桓覚)

151:名無氏物語
09/04/18 06:05:05 Lb3l2SaS
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152:名無氏物語
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153:名無氏物語
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154:名無氏物語
09/04/18 07:17:08 RATmLTgq
を筑波も遠つ葦穂も霞むなり嶺越し山越し春や来ぬらむ (賀茂真淵)

155:名無氏物語
09/04/18 07:17:55 RATmLTgq
筑波山雫のつらら今日とけて枯れ生の薄春風ぞ吹く (賀茂真淵)

156:名無氏物語
09/04/18 07:20:39 RATmLTgq
しげ山も葉山もわかぬ霧のうへにほのぼの見ゆる筑波山かな (香川景樹)

157:名無氏物語
09/04/18 07:28:52 RATmLTgq
筑波嶺ゆ振りさけ見れば水の狭沼水の広沼霞たなびく (長塚節)

158:名無氏物語
09/04/18 07:32:29 RATmLTgq
我が恋は細谷川の水なれやすゑにくははる音聞ゆなり(西行)

159:名無氏物語
09/04/18 07:33:11 RATmLTgq
さやけさはおとにのみこそきこゆなれ細谷川の春のよの月(兼好)

160:名無氏物語
09/04/18 07:34:43 RATmLTgq
帯にせる細谷川の朝風にむすぼほれぬる鶯の声(心敬)

161:名無氏物語
09/04/18 07:37:21 RATmLTgq
けふぞみる細谷川のおとにのみききわたりにしきびの中山(木下長嘯子)

162:名無氏物語
09/04/18 07:49:45 RATmLTgq
有馬山猪名の笹原風ふけばいでそよ人を忘れやはする(大弐三位)

163:名無氏物語
09/04/18 07:50:42 J2M4xa8y
我みても昔はとほくなりにけりともに老木のから崎の松(藤原為家[続拾遺])

164:名無氏物語
09/04/18 07:51:25 J2M4xa8y
まがねふく吉備の中山おびにせる細谷川のおとのさやけさ(読人不知[古今])

165:名無氏物語
09/04/18 07:54:08 J2M4xa8y
紀の国や由良の湊に拾ふてふたまさかにだに逢ひ見てしがな(藤原長方[新古今])

166:名無氏物語
09/04/18 07:59:07 RATmLTgq
へだてゆくゐな野の原の夕霧に宿ありとても誰かとふべき(宗良親王)

167:名無氏物語
09/04/18 07:59:49 RATmLTgq
あしびきの山べにすめばすべをなみ樒摘みつつこの日暮らしつ(良寛)

168:名無氏物語
09/04/18 08:00:55 RATmLTgq
水のおもにしづく花の色さやかにも君がみかげの思ほゆるかな(小野篁)

169:名無氏物語
09/04/18 08:02:00 RATmLTgq
さざなみの比良の大わだ秋たけてよどめる淀に月ぞすみける(賀茂真淵)

170:名無氏物語
09/04/18 08:02:57 RATmLTgq
野辺みれば尾花がもとの思ひ草かれゆく冬になりぞしにける(和泉式部)

171:名無氏物語
09/04/18 08:03:49 RATmLTgq
暮れはつる尾花がもとの思ひ草はかなの野辺の露のよすがや(俊成卿女)

172:名無氏物語
09/04/18 08:05:21 RATmLTgq
敷妙の枕はかへじわぎもこが寝くたれ髪にふれてしものを(藤原教長)

173:名無氏物語
09/04/18 10:21:15 J2M4xa8y
しられじな親のかふこの引まゆの心にこむる思ひありとは(二条為定[新千載])

174:名無氏物語
09/04/18 10:21:43 RATmLTgq
夕されば潮風さむし波間よりみゆる小島に雪はふりつつ(源実朝)

175:名無氏物語
09/04/18 10:22:27 RATmLTgq
いとはじや親のかふこのいぶせさもかかるふせやのならひと思へば(宗良親王)

176:名無氏物語
09/04/18 10:23:14 RATmLTgq
しづが屋の親のかふこが白妙にまゆひらけたる夕顔の花(正徹)

177:名無氏物語
09/04/18 10:24:03 RATmLTgq
いこま山むら雨とほくいづる月雲もかくさぬ嵐ふくらし(藤原家隆)

178:名無氏物語
09/04/18 10:25:08 RATmLTgq
ながむれば雲だにみえず生駒山いくへかかすみ春の明ぼの(源具親)

179:名無氏物語
09/04/18 10:26:43 RATmLTgq
いこま山雲のいにしへしらねどもはれぬしぐれにおもひわびつつ(後鳥羽院)

180:名無氏物語
09/04/18 10:41:56 RATmLTgq
へだつとてうらみぬ雲は伊駒山君があたりの桜なりけり(宗尊親王)

181:名無氏物語
09/04/18 10:43:03 J2M4xa8y
伊駒山雲なへだてそ秋の月あたりの空はしぐれなりとも(順徳院[続拾遺])

182:名無氏物語
09/04/18 10:48:42 RATmLTgq
君があたりそこともみえず生駒山雲をへだつる春のかすみに(藤原為理)

183:名無氏物語
09/04/18 10:49:51 RATmLTgq
いくへかは雲もへだつる伊駒山あたりぞみえぬ五月雨のころ(尭孝)

184:名無氏物語
09/04/18 10:52:57 RATmLTgq
忘れては雲やかくすと伊駒山うらみもすべきみねの雪かな(三条西実隆)

185:名無氏物語
09/04/18 10:53:48 RATmLTgq
うらむなよ雨はふるとも生駒山もみぢをいそぐ秋のひところ(三条西実隆)

186:名無氏物語
09/04/18 10:55:09 RATmLTgq
けふもまたながめやるかな生駒山たのまぬものの夕ぐれの空(木下長嘯子)

187:名無氏物語
09/04/18 10:58:57 RATmLTgq
たま川やをちの砧にならすなりこやさらしけるてづくりの布(殷富門院大輔)

188:名無氏物語
09/04/18 11:01:07 RATmLTgq
てづくりやさらすかきねの朝露をつらぬきとむる玉川の里(藤原定家)

189:名無氏物語
09/04/18 11:03:45 RATmLTgq
玉河に玉ちるばかりたつ浪を妹が手づくりさらすとぞみる(楫取魚彦)

190:名無氏物語
09/04/18 23:26:22 RATmLTgq
秋の夜はちくまの川のさざれ石も玉とみるまですめる月かな(松永貞徳)

191:名無氏物語
09/04/18 23:27:08 RATmLTgq
うちおける板目に切れし黒髪をゆゆしと見つつ夫子や歎かん(加納諸平)

192:名無氏物語
09/04/18 23:28:03 RATmLTgq
もみぢ葉の小雨に朽ちし弥彦は月より高く神さびにけり(加納諸平)

193:名無氏物語
09/04/18 23:28:58 RATmLTgq
見わたせば大海の原に立つ霞奥かも知らに無き人思ほゆ(鹿持雅澄)

194:名無氏物語
09/04/18 23:31:16 RATmLTgq
ふるさとといかでなりけむ花みれば昔今とも春はわかれで(斎宮女御)

195:名無氏物語
09/04/18 23:35:47 RATmLTgq
とまらじな四方の時雨の古郷となりにしならの霜の朽ち葉は(藤原定家)

196:名無氏物語
09/04/18 23:38:41 RATmLTgq
古郷と成りにし小野の朝露にぬれつつにほふやまとなでしこ(源実朝)

197:名無氏物語
09/04/18 23:42:39 J2M4xa8y
人はいさ心もしらずふるさとは花ぞ昔の香ににほひける(紀貫之[古今])

198:名無氏物語
09/04/18 23:46:45 J2M4xa8y
故郷となりにしかども桜さく春や昔の志賀の花園(俊成卿女[新千載])

199:名無氏物語
09/04/19 01:51:23 9qApPWr3
たれかまた思ひ出づらむ故郷となりにし奈良の山の端の月(藤原為家)

200:名無氏物語
09/04/19 01:52:15 9qApPWr3
古里となりにし奈良の飛鳥にも昔かはらぬ月は澄みけり(望月長孝)

201:名無氏物語
09/04/19 01:54:29 9qApPWr3
とればけぬわくればこぼる枝ながらよしみやぎのの萩の下露(藤原定家)

202:名無氏物語
09/04/19 01:56:47 /3pg1VS4
神さびて幾世を過ぎぬ古郷となりにし奈良の山の端の月(藤原光俊[新続古今])

203:名無氏物語
09/04/19 02:04:32 9qApPWr3
秋萩に玉ぬくのべの夕露をよしやみださで宿ながら見む(藤原定家)

204:名無氏物語
09/04/19 02:05:25 9qApPWr3
はげしさはこの比よりもたつた山松の嵐に紅葉みだれて(藤原定家)

205:名無氏物語
09/04/19 02:06:26 9qApPWr3
是もまた都の秋の紅葉ばをわたらば錦中川の水(正徹)

206:名無氏物語
09/04/19 02:07:37 9qApPWr3
から錦もみぢみだれてうづむらむ渡らぬ橋の中はたえけり(後柏原天皇)

207:名無氏物語
09/04/19 02:08:50 9qApPWr3
あまの川わたらば錦中たえねもみぢの橋のあけがたの空(契沖)

208:名無氏物語
09/04/19 02:17:12 /3pg1VS4
龍田山あらしや嶺によわるらむ渡らぬ水も錦たえけり(宮内卿[新古今])

209:名無氏物語
09/04/19 02:41:30 9qApPWr3
山たかみ我がたつ杣にたておきし瑠璃のとぼそは曇るともなし(藤原家隆)

210:名無氏物語
09/04/19 02:42:19 9qApPWr3
跡ふかき我がたつ杣にすぎふりてながめすずしきにほの湖(藤原定家)

211:名無氏物語
09/04/19 02:43:14 9qApPWr3
契りあれば此山もみつ阿耨多羅三藐三菩提の種や植ゑけん(津守国夏)

212:名無氏物語
09/04/19 02:48:15 /3pg1VS4
おほけなくうき世のたみにおほふかな我が立つ杣に墨染の袖(慈円[千載])

213:名無氏物語
09/04/19 08:32:11 LInKat21
ちはやふる神崎 風花 ギコービル 我が衣手に積もるさやけさ(詠み人知らず)

214:名無氏物語
09/04/19 09:06:55 9qApPWr3
故郷のさほの川水いかならん柞の色は風も残らず(順徳院)

215:名無氏物語
09/04/19 09:08:07 9qApPWr3
故郷のさほの河水ながれてのよにもかくこそ月はすみけれ(鵜殿余野子)

216:名無氏物語
09/04/19 09:09:05 9qApPWr3
萩が枝におけらむ露の白玉をはらはで見せよ野辺の秋風(嘉喜門院)

217:名無氏物語
09/04/19 09:10:01 9qApPWr3
津の国のなにはたたまく鴛鴦ぞなく下の思ひにこがれわびつつ(後鳥羽院)

218:名無氏物語
09/04/19 09:11:12 9qApPWr3
山桜いよいよみまくほしきかな霞へだつる老のながめに(藤原家隆)

219:名無氏物語
09/04/19 09:12:00 9qApPWr3
限りなくみまくほしかる我がためやさらぬ別れの花の山風(正徹)

220:名無氏物語
09/04/19 09:12:10 /3pg1VS4
難波めのすくもたく火の下焦れ上はつれなき我が身なりけり(藤原清輔[千載])

221:名無氏物語
09/04/19 09:12:53 /3pg1VS4
難波めがすくもたく火の深き江に上にもえてもゆく蛍かな(藤原雅経[新勅撰])

222:名無氏物語
09/04/19 09:13:56 /3pg1VS4
逢ひみてもさらぬ別れのある物をつれなしとても何歎くらん(殷富門院大輔[新勅撰])

223:名無氏物語
09/04/19 09:14:47 /3pg1VS4
老いぬればさらぬ別れも身にそひぬいつまでか見む秋の夜の月(藤原家隆[続後撰])

224:名無氏物語
09/04/19 09:15:37 /3pg1VS4
たらちねのさらぬ別れの涙よりみしよ忘れずぬるる袖かな(慶融[新後撰])

225:名無氏物語
09/04/19 09:16:43 /3pg1VS4
忘らるるひまなき物は面影もさらぬ別れの名残なりけり(実甚[新後拾遺])

226:名無氏物語
09/04/19 09:19:06 /3pg1VS4
やよや待てかたぶく月にことづてむ我も西にはいそぐ心あり(顕昭[玉葉])

227:名無氏物語
09/04/19 09:19:29 9qApPWr3
ことづてむ人はなけれど時鳥やよやしばしといはれぬるかな(俊恵)

228:名無氏物語
09/04/19 09:20:24 9qApPWr3
わたのはらかへる波にもことづてむ都恋しみ我しほれぬと(伏見院)

229:名無氏物語
09/04/19 09:21:23 9qApPWr3
やよやまて人にもつげむ時鳥ひとりはきくも惜しき初音を(後崇光院)

230:名無氏物語
09/04/19 09:22:15 9qApPWr3
時鳥かへる山べにことづてむ先づすむこころ待ちもわぶると(木下長嘯子)

231:名無氏物語
09/04/19 09:23:21 9qApPWr3
思ひせく滝ならなくに冬さむみ氷りて波の音もきこえず(頓阿)

232:名無氏物語
09/04/19 09:24:34 9qApPWr3
山ふかみ落つとは見れど高き名や千里におほふ布引の滝(肖柏)

233:名無氏物語
09/04/19 09:25:36 /3pg1VS4
滝つせに人の心をみることは昔に今もかはらざりけり(後朱雀院[新古今])

234:名無氏物語
09/04/19 09:26:31 /3pg1VS4
思ひせく心のうちのしがらみも堪えずなりゆく涙川かな(藤原親盛[千載])

235:名無氏物語
09/04/19 09:27:22 /3pg1VS4
思ひせく心の滝のあらはれて落つとは袖の色にみえぬる(藤原雅経[続古今])

236:名無氏物語
09/04/19 09:28:14 /3pg1VS4
思ひせく袖より落つる滝つせはいつの人まの涙なるらん(今出川院近衛[続拾遺])

237:名無氏物語
09/04/19 09:29:12 /3pg1VS4
思ひせく心しられて滝つせの中なる淀にとぶ蛍かな(源光正[新続古今])

238:名無氏物語
09/04/19 09:30:05 /3pg1VS4
夏衣春におくれて咲く花の香をだににほへおなじ形見に(藤原家隆[新拾遺])

239:名無氏物語
09/04/19 09:31:49 /3pg1VS4
くり返しくやしきものは君にしも思ひよりけむしづの苧環(源師光[千載])

240:名無氏物語
09/04/19 09:32:12 9qApPWr3
漕ぎ出でぬと人につぐべきたよりだに八十島遠き海人の釣舟(藤原家隆)

241:名無氏物語
09/04/19 09:33:00 9qApPWr3
月かげに虫明の瀬戸を漕ぎ出づれば八十島かけておくる鹿の音(後鳥羽院)

242:名無氏物語
09/04/19 09:34:01 9qApPWr3
わたの原をちの霞の春の色に八十島かけてかへる雁がね(後鳥羽院)

243:名無氏物語
09/04/19 09:35:36 9qApPWr3
わたつ海の浪の花をば染めかねて八十島とほく雲ぞ時雨るる(後鳥羽院)

244:名無氏物語
09/04/19 09:36:54 9qApPWr3
むかへ舟八十瀬をかけてこぎ出でぬと妻にはつげよ天の河風(下河辺長流)

245:名無氏物語
09/04/19 09:37:29 /3pg1VS4
くりかへし思ふ心はありながらかひなき物はしづのをだ巻(大江匡房[玉葉])

246:名無氏物語
09/04/19 09:38:27 /3pg1VS4
和田の原八十島かけてしるべせよ遥かにかよふ沖の釣舟(藤原秀能[新拾遺])

247:名無氏物語
09/04/19 09:39:18 /3pg1VS4
わたの原吹くればさゆる汐風に八十島かけて千鳥なく也(源通方[続古今])

248:名無氏物語
09/04/19 09:40:11 /3pg1VS4
わたの原八十島かけてすむ月にあくがれ出づる秋の舟人(藤原行房[続後拾遺])

249:名無氏物語
09/04/19 09:41:35 /3pg1VS4
天の原八十島かけて照る月のみちたる汐に夜舟こぐなり(洞院公泰[風雅])

250:名無氏物語
09/04/19 09:42:27 /3pg1VS4
思ひきやあひみぬ事をいつよりと数ふばかりになさむ物とは(源信明[後撰])

251:名無氏物語
09/04/19 09:43:27 /3pg1VS4
思ひきや君が衣をぬぎかへて濃き紫の色を着むとは(藤原師輔[後撰])

252:名無氏物語
09/04/19 09:44:38 9qApPWr3
春の夜の夢の中にも思ひきや君なき宿を行きてみむとは(藤原忠平[後撰])

253:名無氏物語
09/04/19 09:45:01 /3pg1VS4
春の夜の夢の中にも思ひきや君なき宿を行きてみむとは(藤原忠平[後撰])

254:名無氏物語
09/04/19 09:59:23 /3pg1VS4
かけてだにわが身のうへと思ひきや来む年春の花を見じとは(伊勢[後撰])

255:名無氏物語
09/04/19 10:00:02 /3pg1VS4
思ひきや別れし秋にめぐりあひて又もこの世の月を見んとは(藤原俊成[新古今])

256:名無氏物語
09/04/19 10:02:31 /3pg1VS4
春の花さきては散りぬ秋の月みちてはかけぬあな憂世の中(殷富門院大輔[玉葉])

257:名無氏物語
09/04/19 10:03:25 /3pg1VS4
老となるつらさは知りぬしかりとて背かれなくに月を見るかな(藤原信実[続後撰])

258:名無氏物語
09/04/19 10:04:19 9qApPWr3
虎とのみ用ゐられしは昔にて今はねずみのあな憂世の中(宗尊親王)

259:名無氏物語
09/04/19 10:05:15 9qApPWr3
ちらす風あだなる桜かたがたにうらみもはてずあな憂世の中(木下長嘯子)

260:名無氏物語
09/04/19 10:06:23 9qApPWr3
おく山の岩垣紅葉いたづらに時雨にそほちをる人もなし(後鳥羽院)

261:名無氏物語
09/04/19 10:07:55 9qApPWr3
まだしらぬ人に見せばやおく山の岩垣紅葉ちりまがふころ(藤原秀能)

262:名無氏物語
09/04/19 10:09:39 9qApPWr3
奥山の岩垣紅葉このごろはあした霜おき夕べ散りかふ(上田秋成)

263:名無氏物語
09/04/19 10:11:38 9qApPWr3
もろく見し霜と露とのたてぬきは風のおりける錦なりけり(慈円)

264:名無氏物語
09/04/19 10:12:29 9qApPWr3
霜のたて山の錦をおりはへてなくねもよわる野べの松むし(藤原定家)

265:名無氏物語
09/04/19 10:13:44 9qApPWr3
ながめわびぬ立田の里の神無月紅葉ふみわけとふ人はなし(慈円)

266:名無氏物語
09/04/19 10:13:49 /3pg1VS4
奥山の岩垣紅葉ちりはてて朽葉が上に雪ぞつもれる(大江匡房[詞花])

267:名無氏物語
09/04/19 10:15:01 /3pg1VS4
山がつの夜寒の秋の露のぬき霜のたてまでうつ衣かな(良聖[新千載])

268:名無氏物語
09/04/19 10:15:47 /3pg1VS4
世の中よ道こそなけれ思ひ入る山の奥にも鹿ぞ鳴くなる(藤原俊成[千載])

269:名無氏物語
09/04/19 10:19:08 9qApPWr3
おのづから紅葉ふみ分けとふ人も道たえそむる庭の霜かな(藤原家隆)

270:名無氏物語
09/04/19 10:20:12 9qApPWr3
我がやどの紅葉踏分けとふ人も都になれぬさを鹿の声(藤原家隆)

271:名無氏物語
09/04/19 10:21:56 9qApPWr3
立田山もみぢふみわけたづぬればゆふつけ鳥のこゑのみぞする(藤原定家)

272:名無氏物語
09/04/19 10:23:03 9qApPWr3
秋山は紅葉ふみわけとふ人も声きく鹿の音にぞなきぬる(藤原定家)

273:名無氏物語
09/04/19 10:24:06 9qApPWr3
さを鹿の紅葉ふみわけたつた山いく秋風にひとり鳴くらむ(藤原雅経)

274:名無氏物語
09/04/19 10:25:19 9qApPWr3
ちりしける詠はこれも絶えぬべしもみぢふみ分けかへる山人(後鳥羽院)

275:名無氏物語
09/04/19 10:26:19 9qApPWr3
たつた山あかつきさむき秋風に紅葉ふみわけ鹿のなくらむ(土御門院小宰相)

276:名無氏物語
09/04/19 10:27:16 9qApPWr3
おく山は木の葉ふみわけ鹿ばかり我が道まよふ音こそなかるれ(藤原為家)

277:名無氏物語
09/04/19 11:49:29 LInKat21
月見れば ちぢにものこそ 悲しけれ わが身一つの 秋にはあらねど(大江千里)


278:名無氏物語
09/04/19 18:15:24 9qApPWr3
なく鹿の声聞くときの山ざとを紅葉ふみ分けとふ人もがな(宗尊親王)

279:名無氏物語
09/04/19 18:16:30 9qApPWr3
河霧のみやこのたつみふかければそこともみえぬ宇治の山里(大江匡房)

280:名無氏物語
09/04/19 18:17:33 9qApPWr3
わがいほは都のいぬゐすみわびぬうき世のさがと思ひなせども(寂蓮)

281:名無氏物語
09/04/19 18:18:26 9qApPWr3
道をえて世をうぢ山といひし人のあとに跡そふ君とこそ見れ(慈円)

282:名無氏物語
09/04/19 18:27:42 9qApPWr3
春日野やまもるみ山のしるしとて都の西も鹿ぞすみける(藤原定家)

283:名無氏物語
09/04/19 18:29:13 9qApPWr3
わが庵は峯の笹原しかぞかる月にはなるな秋の夕露(藤原定家)

284:名無氏物語
09/04/19 18:30:13 9qApPWr3
宇治の山雲ふきはらふ秋風にみやこのたつみ月もすみけり(後鳥羽院)

285:名無氏物語
09/04/19 18:31:19 9qApPWr3
秋といへば都のたつみ鹿ぞ鳴く名も宇治山の夕ぐれの空(順徳院)

286:名無氏物語
09/04/19 18:32:14 9qApPWr3
人はなし都のたつみ月ぞすむ世をうぢ山も秋の庵は(宗良親王)

287:名無氏物語
09/04/19 18:33:48 9qApPWr3
月のすむ都のたつみ里の名をたが身にしれと時雨ふるらむ(正徹)

288:名無氏物語
09/04/19 18:34:58 9qApPWr3
ほのぼのと宇治の山もと霞むなり都のたつみ春やきぬらむ(木下長嘯子)

289:名無氏物語
09/04/19 18:36:34 9qApPWr3
わが菴はみやこの辰巳午未申酉戌亥子丑寅う治(四方赤良)

290:何故、これをはずすの?
09/04/19 18:50:58 WNOPwabq
我が庵は小倉の山の近ければ浮世をしかとなかぬ日ぞなき(八条院高倉[新勅撰])

291:何故、これをはずすの?
09/04/19 18:51:53 WNOPwabq
うぢ山のむかしの庵の跡とへば都のたつみ名ぞふりにける(慶融[玉葉])

292:名無氏物語
09/04/19 18:52:22 9qApPWr3
あさみどり露の玉のをぬきもあへず柳のいとに春雨ぞふる(藤原定家)

293:名無氏物語
09/04/19 18:53:05 9qApPWr3
今よりはみどり色そふ青柳の糸よりかけて春雨ぞふる(正徹)

294:名無氏物語
09/04/19 18:53:46 9qApPWr3
露の色を玉にもぬける青柳の枝をもうつす花の匂に(後柏原天皇)

295:名無氏物語
09/04/19 18:54:32 9qApPWr3
こぼさじと月かげながら白露を玉にもぬけるいとすすきかな(木下長嘯子)

296:名無氏物語
09/04/19 21:26:12 9qApPWr3
香をだにと思ひし花の霞より色をもおくる春の山風(慈円)

297:名無氏物語
09/04/19 21:28:42 9qApPWr3
いそのかみふるの山べの桜花こぞみし花の色やのこれる(藤原季方)

298:名無氏物語
09/04/19 21:29:22 9qApPWr3
いそのかみ布留の山べの山おろし幾重の春の花さそひきぬ(後鳥羽院)

299:名無氏物語
09/04/19 21:31:26 9qApPWr3
昔より植ゑけむ時を人しれず花にふりぬるいそのかみ寺(宮内卿)

300:名無氏物語
09/04/19 21:33:25 9qApPWr3
朝夕のなるるたぶさにささげても心のままに花たてまつる(藤原雅経)

301:名無氏物語
09/04/19 21:34:28 9qApPWr3
このもとの紅葉の錦たてながら道のたよせに幣たてまつる(源家長)

302:名無氏物語
09/04/19 21:35:37 9qApPWr3
たてながらみよの仏にたてまつる花かもをるな春の山人(後鳥羽院)

303:名無氏物語
09/04/19 21:54:21 9qApPWr3
この心天つ空にも花そなふ三世の仏に奉らばや(道元)

304:名無氏物語
09/04/19 21:55:18 9qApPWr3
この寺に三世の仏やすむ月もちらすひかりを花たてまつる(後花園院)

305:名無氏物語
09/04/19 21:57:06 9qApPWr3
鉢之子に菫たんぽぽこきまぜて三世の仏にたてまつりてむ(良寛)

306:名無氏物語
09/04/19 22:02:20 9qApPWr3
みる人をなどやかへさぬ藤の花はひまつはれよとかばをしへし(源頼政)

307:名無氏物語
09/04/19 22:03:48 9qApPWr3
心すむ池のみぎはの蓮こそにごりにしまぬ色も見えけれ(慈円)

308:名無氏物語
09/04/19 22:05:38 9qApPWr3
露の身を玉ともなさむはちす葉のにごりにしまぬわが心より(慈円)

309:名無氏物語
09/04/19 22:07:03 9qApPWr3
夏の池にもとよりたねのあればこそにごりにしまぬ花もさくらめ(慈円)

310:名無氏物語
09/04/19 22:08:34 9qApPWr3
露をさへ玉とあざむくはちす葉のにごりにしまぬ夏の夜の月(藤原雅経)

311:名無氏物語
09/04/19 22:29:13 9qApPWr3
はちす葉の露のしら玉みがくれてにごりにしまぬ夏の池水(土御門院)

312:名無氏物語
09/04/19 22:30:16 9qApPWr3
池水のにごりにしまぬ色みえてしげるはちすにみがく白玉(藤原為家)

313:名無氏物語
09/04/19 22:32:12 9qApPWr3
暮るるまもたのまれぬ身の命にてなにかは露をあだに見るべき(宗尊親王)

314:名無氏物語
09/04/19 22:33:38 9qApPWr3
蓮葉のかげにならびてたつ鷺もにごりにしまぬ雪の毛衣(木下長嘯子)

315:名無氏物語
09/04/19 22:34:58 9qApPWr3
風こえてちるぞ涼しき蓮葉になにかは露を玉とのみ見む(本居宣長)

316:名無氏物語
09/04/19 23:01:15 9qApPWr3
きみをわれ恋ひそめしより名にめでてあふ坂山はゆかぬ日ぞなき(慈円)

317:名無氏物語
09/04/19 23:02:16 9qApPWr3
手折るとも人にかたるな山吹の花にわけくる露はおちにき(正徹)

318:名無氏物語
09/04/19 23:12:43 9qApPWr3
故郷の主の涙やおきつらむ庭もまがきも秋のしら露(慈円)

319:名無氏物語
09/04/19 23:13:40 9qApPWr3
をぎのはに庭も籬もうづもれてあはれ荒行く風の音かな(藤原家隆)

320:名無氏物語
09/04/19 23:14:37 9qApPWr3
声ばかり木の葉の雨はふる里の庭もまがきも月のはつ霜(藤原定家)

321:名無氏物語
09/04/19 23:15:43 9qApPWr3
あだ人の心よりまづあれそめて庭もまがきも野べの秋風(藤原有家)

322:名無氏物語
09/04/19 23:16:39 9qApPWr3
里はあれて庭も籬も秋の露やどりなれたる月の影かな(俊成卿女)

323:名無氏物語
09/04/19 23:17:57 9qApPWr3
なごりあれや野となりてだに菫咲く庭も籬も春のふるさと(十市遠忠)

324:名無氏物語
09/04/19 23:19:24 9qApPWr3
きて見ればわが古里は荒れにけり庭もまがきも落葉のみして(良寛)

325:名無氏物語
09/04/19 23:32:00 9qApPWr3
しぐれゆくかた野の原の紅葉がりたのむかげなくふく嵐かな(藤原家隆)

326:名無氏物語
09/04/20 00:11:58 QnrWR0N/
これまでもたのむかげなくなりにけり花にしほるる雨のゆふぐれ(藤原秀能)

327:名無氏物語
09/04/20 00:35:44 QnrWR0N/
唐錦君に見よとやまつら山のこるもみぢも枝に一むら(慈円)

328:名無氏物語
09/04/20 00:37:27 QnrWR0N/
唐錦秋のかたみをたたじとや霜までのこる庭のひとむら(後鳥羽院)

329:名無氏物語
09/04/20 00:38:22 QnrWR0N/
さを鹿の朝たつ野べの唐錦枝に一むら秋風ぞふく(順徳院)

330:名無氏物語
09/04/20 00:39:29 QnrWR0N/
待つとせし人のためとはながめねどしげる夏草道もなきまで(藤原定家)

331:名無氏物語
09/04/20 00:40:45 QnrWR0N/
つれもなき人やは待ちし山里はのきの下草みちもなきまで(藤原良経)

332:名無氏物語
09/04/20 00:41:42 QnrWR0N/
都人まつとせしまに山里のみちもなきまで花ぞふりしく(正徹)

333:名無氏物語
09/04/20 00:43:20 QnrWR0N/
またこむといひて別れしなごりのみながむる月に有明の空(藤原有家)

334:名無氏物語
09/04/20 00:44:14 QnrWR0N/
いまこむといひてわかれし雁がねの思ひ出でてや月に鳴くらむ(宗良親王)

335:名無氏物語
09/04/20 00:48:26 QnrWR0N/
老いらくの千とせの坂もこえぬべしはこやの山の月にまかせて(藤原家隆)

336:名無氏物語
09/04/20 01:01:43 QnrWR0N/
時鳥よそにはすぎじ卯の花のまがきは山と暮れば見えなむ(飛鳥井雅有)

337:名無氏物語
09/04/20 01:03:03 QnrWR0N/
夕暮は鳴くねもたかしきりぎりす籬は山と茂る草葉に(二条為藤)

338:名無氏物語
09/04/20 01:04:03 QnrWR0N/
うの花のさけるあたりや夕暮のまがきの山の月とみゆらむ(鷹司冬平)

339:名無氏物語
09/04/20 01:10:32 QnrWR0N/
とまるべき跡をもみばや夕ぐれのまがきは山とふれるしら雪(堯孝)

340:名無氏物語
09/04/20 01:11:33 QnrWR0N/
山風の桜吹きまき散る花のみだれて見ゆる志賀の浦波(源実朝)

341:名無氏物語
09/04/20 01:13:11 QnrWR0N/
山風に桜吹きまきゆく春のしばしやすらふ谷の下道(藤原秀能)

342:名無氏物語
09/04/20 01:14:15 QnrWR0N/
山ふかき桜ふきまく風の音の花のまぎれに春や行くらむ(順徳院)

343:名無氏物語
09/04/20 01:16:15 QnrWR0N/
あかで散る花のまぎれに別れにし人をばいつの春か又見む(宗良親王)

344:名無氏物語
09/04/20 01:17:32 QnrWR0N/
すみ染を花の衣にたちかへし涙の色はあはれともみき(藤原定家)

345:名無氏物語
09/04/20 01:18:41 QnrWR0N/
天つ風氷をわたる冬の夜の乙女の袖をみがく月影(式子内親王)

346:名無氏物語
09/04/20 15:56:41 QnrWR0N/
あまつ風さはりし雲は吹きとぢつ乙女のすがた花ににほひて(藤原定家)

347:名無氏物語
09/04/20 15:57:59 QnrWR0N/
しろたへのあまの羽衣つらねきて乙女まちとる雲の通路(藤原定家)

348:名無氏物語
09/04/20 15:58:57 QnrWR0N/
ふかき夜にをとめのすがた風とぢて雲路にみてる万代の声(藤原定家)

349:名無氏物語
09/04/20 16:00:35 QnrWR0N/
天つ風をとめの袖にさゆる夜は思ひ出でても寝られざりけり(藤原定家)

350:名無氏物語
09/04/20 16:05:54 QnrWR0N/
天つ風雲井の空を吹くからに乙女の袖に宿る月かげ(後鳥羽院)

351:名無氏物語
09/04/21 01:17:17 LiC2K/y3
雁かへる雲のかよひぢ吹きとぢて花にとどめよ天つ春風(木下長嘯子)

352:名無氏物語
09/04/21 01:20:36 LiC2K/y3
きみとわれいかなる雲の末ならむ夢の切り口春吹きとぢよ(山中智恵子)

353:名無氏物語
09/04/21 01:21:55 LiC2K/y3
わび人のわが宿からの松風になげきくははるさをしかの声(藤原定家)

354:名無氏物語
09/04/21 01:24:12 LiC2K/y3
春ちかみあらばといとどしのばれて歎きくははる年の暮かな(木下長嘯子)

355:名無氏物語
09/04/21 01:48:14 LiC2K/y3
女郎花なまめきたてるすがたをやうつくしよしと蝉のなくらむ(源俊頼)


356:名無氏物語
09/04/21 01:49:10 LiC2K/y3
いつまでぞなまめきたてる女郎花はなも一とき露も一とき(慈円)

357:名無氏物語
09/04/21 01:51:10 LiC2K/y3
かさぬべき霞の袖もただひとへいかにやどらむ山の夕かげ(藤原良経)

358:名無氏物語
09/04/21 01:53:26 LiC2K/y3
あはれとてはぐくみたてし古へは世をそむけとも思はざりけむ(行尊)

359:名無氏物語
09/04/21 01:54:20 LiC2K/y3
朝露はかかれとてしも消えざりし夕の風に散るさくらかな(正徹)

360:名無氏物語
09/04/21 01:55:23 LiC2K/y3
かかれとてたがたらちねの撫でつらむ尾花がもとに残る黒かみ(心敬)

361:名無氏物語
09/04/21 02:03:30 LiC2K/y3
ちると見ればまたさく花のにほひにもおくれさきだつためしありけり(西行)

362:名無氏物語
09/04/21 02:15:36 LiC2K/y3
末の露もとのしづくも鳥べ山おくれ先だつけぶりなりけり(藤原家隆)

363:名無氏物語
09/04/21 02:16:24 84tbo1Gb
世の中はとてもかくても同じこと宮もわら屋もはてしなければ(蝉丸[新古今])

364:名無氏物語
09/04/21 02:16:33 LiC2K/y3
六道の道の衢に待てよ君後れ先立つ習ありとも(弁慶)

365:名無氏物語
09/04/21 02:17:31 LiC2K/y3
露雫おくれさきだつもとすゑをひとつみ法の花にもらすな(藤原為家)

366:名無氏物語
09/04/21 02:18:24 LiC2K/y3
見てもしれいづれこの世はつねならむおくれさきだつ花ものこらず(良寛)

367:名無氏物語
09/04/21 02:19:34 LiC2K/y3
消えがたきかしらの雪をかこちても先づや向かはむ春の光に(肖柏)

368:名無氏物語
09/04/21 02:21:44 LiC2K/y3
向ふ中はかしらの雪もおもはでぞ春の光にあたる埋火(武者小路実陰)

369:名無氏物語
09/04/21 02:22:59 LiC2K/y3
冬の来てむべ山風のあらしより雪ぞ木の葉に散りかはりける(慈円)

370:名無氏物語
09/04/21 02:23:59 LiC2K/y3
吹くからにむべ山風もしをるなりいまはあらしの袖を恨みて(藤原家隆)

371:名無氏物語
09/04/21 21:06:52 8mOwLEr+
伊香保嶺に雷な鳴りそね我が上には故はなけども子らによりてぞ(万葉3421)


372:名無氏物語
09/04/21 21:08:17 8mOwLEr+
藤なみの影成す海の底清みしづく石をも珠とぞ我が見る(大伴家持)

373:名無氏物語
09/04/21 21:54:05 LiC2K/y3
しをるべきよもの草木もおしなべて今日よりつらき荻の上風(藤原定家)

374:名無氏物語
09/04/21 21:56:42 LiC2K/y3
山姫のころも秋風吹くからに色ことごとに野べぞなりゆく(後鳥羽院)

375:名無氏物語
09/04/21 21:58:14 LiC2K/y3
草の原つゆのやどりを吹くからに嵐にかはる道芝の霜(後鳥羽院)

376:名無氏物語
09/04/21 22:01:12 LiC2K/y3
山風の木の間の雪を吹くからに心づくしの冬の夜の月(後鳥羽院)

377:名無氏物語
09/04/21 22:02:09 LiC2K/y3
住みわぶるむべ山風のあらし山花のさかりは猶うかりけり(藤原為家)

378:名無氏物語
09/04/21 22:03:53 LiC2K/y3
神な月けふは冬とて嵐山草木もむべぞ吹きしをるらむ(藤原為家)

379:名無氏物語
09/04/21 22:05:18 LiC2K/y3
草木吹くむべ山風と聞きしかど猶ぞかりねの袖はしをるる(藤原為家)

380:名無氏物語
09/04/21 23:13:12 LiC2K/y3
草も木もさぞなあらしの山風にひとりしをれぬ荻のおとかな(道助法親王)

381:名無氏物語
09/04/21 23:14:49 LiC2K/y3
草木吹くむべ山風の夕暮にしぐれてさむき秋のむら雲(宗尊親王)

382:名無氏物語
09/04/21 23:15:57 LiC2K/y3
吹きにけりむべも嵐とゆふ霜もあへずみだるる野べのあさぢふ(堯孝)

383:名無氏物語
09/04/21 23:16:46 LiC2K/y3
しをれこし秋の草木の末つひにたへぬ嵐の冬は来にけり(三条西実隆)

384:名無氏物語
09/04/21 23:17:32 LiC2K/y3
吹きしをる秋の草木の色よりも冬ぞあらしの音ははげしき(中院通村)

385:名無氏物語
09/04/21 23:18:18 LiC2K/y3
わたつ海の秋なき波の花になほ霜おくものは夜半の月かげ(慈円)

386:名無氏物語
09/04/21 23:19:16 LiC2K/y3
時しあれば秋なき浪の花の色も月にうつろふ浦風ぞ吹く(宗良親王)

387:名無氏物語
09/04/21 23:41:14 LiC2K/y3
もも草の野島が崎の夕風に秋なき波の花も散るなり(道堅)

388:名無氏物語
09/04/21 23:42:02 LiC2K/y3
風かをる浪の花には夏もなし秋かととはむ海づらの里(武者小路実陰)

389:名無氏物語
09/04/21 23:42:44 LiC2K/y3
さらにまたつもれる雪にうづもれぬ時雨ふりおけるならの枯葉も(俊成卿女)

390:名無氏物語
09/04/22 00:00:40 LiC2K/y3
ならの葉のもろくおつるを涙にて時雨ふりおける袖のうへかな(宗尊親王)

391:名無氏物語
09/04/22 00:01:59 WVlMUq5X
ならの葉の名におふ月も今宵とやしぐるる雲をはらふ秋風(後崇光院)

392:名無氏物語
09/04/22 00:04:02 WVlMUq5X
ならの葉のつもるはしらず朝夕に時雨ふりおける冬の雲かな(正広)

393:名無氏物語
09/04/22 00:05:57 WVlMUq5X
咲きにけり風の来ぬ間にけふ桜こころのほどに手折りつつ見む(後鳥羽院)

394:名無氏物語
09/04/22 00:07:09 WVlMUq5X
けふ桜折らば折らなむ風吹かば夜のまもしらぬ花の梢に(安嘉門院高倉)

395:名無氏物語
09/04/22 00:15:59 WVlMUq5X
けふ桜めがれせぬまもそふ老を思ひも出でぬ花の陰かな(正徹)

396:名無氏物語
09/04/22 00:17:43 WVlMUq5X
いかにせむ都はるかにながむればしのぶもぢずり心みだれて(慈円)

397:名無氏物語
09/04/22 00:24:41 WVlMUq5X
露のをはり玉の衣にみだるなよ浮世の秋のしのぶもぢずり(藤原家隆)

398:名無氏物語
09/04/22 00:25:52 WVlMUq5X
袖ぬらすしのぶもぢずり誰が為に乱れてもろき宮城野の露(藤原定家)

399:名無氏物語
09/04/22 00:27:10 WVlMUq5X
逢ふことはしのぶの衣あはれなど稀なる色に乱れそめけむ(藤原定家)

400:名無氏物語
09/04/22 01:01:52 WVlMUq5X
みちのくのしのぶもぢずり乱れつつ色にを恋ひむ思ひそめてき(藤原定家)

401:名無氏物語
09/04/22 01:03:43 WVlMUq5X
ふみしだく浅香の沼の夏草にかつみだれそふしのぶもぢずり(藤原定家)

402:名無氏物語
09/04/22 01:04:45 WVlMUq5X
春の色のしのぶもぢずりたが袖にみだれて落つる春のあは雪(順徳院)

403:名無氏物語
09/04/22 01:06:08 WVlMUq5X
霞たつしのぶもぢずり衣手にみだれて帰る春の雁が音(正徹)

404:名無氏物語
09/04/22 01:08:09 WVlMUq5X
袖の色のまづたが方にみだれましおなじ涙をしのぶもぢずり(飛鳥井雅親)

405:名無氏物語
09/04/22 01:11:05 WVlMUq5X
みちのくのしのぶもぢずり五月雨は都の雲につづく比かな(正広)

406:名無氏物語
09/04/22 01:25:06 WVlMUq5X
いはぬ色をしのぶの里の花になどみだれ初めにし山吹の露(烏丸光広)

407:名無氏物語
09/04/22 01:26:23 WVlMUq5X
ぬしやたれいさしら露のふぢばかま忘れがたみに秋風ぞふく(藤原為家)

408:名無氏物語
09/04/22 01:28:40 WVlMUq5X
もれぬべき袖の涙にしらせばやとへど白玉いはぬならひを(二条為定)

409:名無氏物語
09/04/22 01:29:57 WVlMUq5X
ぬしや誰とへど白波春たてば霞にそむる布引の滝(長慶天皇)

410:名無氏物語
09/04/22 02:01:32 WVlMUq5X
人心なににつながむ色かはるまさきのつなのよるもたまらず(藤原家隆)

411:名無氏物語
09/04/22 02:03:05 WVlMUq5X
山にてもとどめぬ月の恨みをもまさきのつなのよるよるの風(後柏原院)

412:名無氏物語
09/04/22 02:04:41 WVlMUq5X
見渡せばこのもかのもにかけてけりまだぬきうすき春の衣を(式子内親王)

413:名無氏物語
09/04/22 02:05:58 WVlMUq5X
佐保姫の霞の衣ぬきをうすみ花の錦をたちやかさねむ(後鳥羽院)

414:名無氏物語
09/04/22 02:06:57 WVlMUq5X
これもまた忘れじ物をたちかへり因幡の山の秋の夕暮(藤原定家)

415:名無氏物語
09/04/22 02:08:46 WVlMUq5X
風吹けばさもあらぬ峰の松も憂し恋せむ人は都にを住め(藤原定家)

416:名無氏物語
09/04/22 02:16:48 WVlMUq5X
一声もなきていなばの峰におふるまつかひあれや山ほととぎす(藤原有家)

417:名無氏物語
09/04/22 02:17:38 WVlMUq5X
すゑとほき朝日の山の峰におふる松には風も常磐なりけり(藤原良経)

418:名無氏物語
09/04/22 02:18:44 WVlMUq5X
よしやさは頼めぬ宿の庭に生ふるまつとなつげそ秋の夕風(後鳥羽院)

419:名無氏物語
09/04/22 02:20:06 WVlMUq5X
夜半の月いづる外山の嶺におふる松をもはらへ秋ふかき風(後鳥羽院)

420:名無氏物語
09/04/22 10:07:18 WVlMUq5X
程もなく出でていなばの嶺におふるまつとしつれば有明の月(後鳥羽院)

421:名無氏物語
09/04/22 10:08:18 WVlMUq5X
君が代にくらぶの山の峰に生ふるまつは千とせをかぎるばかりぞ(源実朝)

422:名無氏物語
09/04/22 10:09:11 WVlMUq5X
峰に生ふる松吹きこしていなば山月の桂にかへる秋風(堯孝)

423:名無氏物語
09/04/22 10:10:46 WVlMUq5X
都にもまつとしきかばいでさのみ紀の関守よ人なとどめそ(木下長嘯子)

424:名無氏物語
09/04/22 10:12:00 WVlMUq5X
網いれて大魚とるらむ舟あそびまつとしきかば来む日頃へず(橘曙覧)

425:名無氏物語
09/04/22 10:13:26 WVlMUq5X
須磨のうら関吹きこゆる春風に霞みだるる明けぼのの空(藤原範宗)

426:名無氏物語
09/04/23 01:20:05 iOJDw+/L
須磨の浦や波に面影たちそひて関吹きこゆる風ぞかなしき(藤原定家)

427:名無氏物語
09/04/23 01:21:35 iOJDw+/L
須磨の海人のなれにし袖もしほたれぬ関吹きこゆる秋の浦風(藤原定家)

428:名無氏物語
09/04/23 01:22:34 iOJDw+/L
逢坂の関吹きこゆる風のうへにゆくへもしらずちる桜かな(兼好)

429:名無氏物語
09/04/23 01:23:33 iOJDw+/L
面影の君にしられぬ音をぞなく問ふ人あらば月にこたへよ(藤原家隆)

430:名無氏物語
09/04/23 01:24:53 iOJDw+/L
藻塩たれひるまもなきをわくらばにとへどもまたじすまの波風(藤原家隆)

431:名無氏物語
09/04/23 01:25:55 iOJDw+/L
滝つ瀬も憂き事あれやわが袖の涙に似つつおつる白玉(紀貫之)

432:名無氏物語
09/04/23 01:56:51 iOJDw+/L
この比の涙にかりてひろふべき滝の白玉霧なくもがな(藤原家隆)

433:名無氏物語
09/04/23 01:57:31 iOJDw+/L
こきちらす滝の白玉からねども涙はつきぬ物にぞありける(後鳥羽院)

434:名無氏物語
09/04/23 01:59:08 iOJDw+/L
さびしさは秋の嵯峨野の野辺の露月に跡とふ千代のふる道(後鳥羽院)

435:名無氏物語
09/04/23 02:06:18 iOJDw+/L
いにしへの千世のふるみち年へてもなほ跡ありや嵯峨の山風(後鳥羽院)

436:名無氏物語
09/04/23 02:13:43 iOJDw+/L
芹河の千代の古道すなほなる昔の跡は今や見ゆらむ(兼好)

437:名無氏物語
09/04/23 02:18:27 iOJDw+/L
嵯峨山の松も君にしとはれずは誰に語らむ千世のふるごと(香川景樹)

438:名無氏物語
09/04/23 02:19:09 iOJDw+/L
いかならむたえて桜の世なりともあけぼのかすむ春の心は(藤原定家)

439:名無氏物語
09/04/23 02:20:53 iOJDw+/L
あくがれて花をやみましこの里にたえて桜のなきよなりせば(飛鳥井雅有)

440:名無氏物語
09/04/23 02:47:35 iOJDw+/L
よの中に絶えて春風なくもあれなふかでも花の香は匂ひけり(三条西実隆)

441:名無氏物語
09/04/23 02:48:36 iOJDw+/L
春といへどのどかならずも物ぞ思ふ絶えて桜のなきよなりとも(松永貞徳)

442:名無氏物語
09/04/23 02:49:43 iOJDw+/L
我ならぬ人も待ちけりほととぎす年にまれなる初音とおもへば(後二条院)

443:名無氏物語
09/04/23 02:51:44 iOJDw+/L
あすもなほきえずはありとも桜花ふりだにそはむ庭の雪かは(藤原家隆)

444:名無氏物語
09/04/23 02:54:22 iOJDw+/L
かざしをる花の色香にうつろひてけふのこよひにあかぬもろ人(藤原定家)

445:名無氏物語
09/04/23 21:48:46 iOJDw+/L
花にあかぬなげきばかりに年をへし昔に猶や袖はぬれけむ(後鳥羽院)

446:名無氏物語
09/04/23 21:50:21 iOJDw+/L
ぬれつつぞしひてやをらむ田子の浦の底さへにほふ春の藤波(順徳院)

447:名無氏物語
09/04/23 21:51:47 iOJDw+/L
いざけふはぬるともをらむ藤浪の下葉の松にかかる春雨(尭恵)

448:名無氏物語
09/04/23 21:53:03 iOJDw+/L
ぬれつつもなほ狩りゆかむ桜花春もいくかの夕ぐれの雨(太田道灌)

449:名無氏物語
09/04/23 21:53:55 iOJDw+/L
また見むと思はぬ花のかげならばしひて手折らむけふの夕べを(下冷泉政為)

450:名無氏物語
09/04/23 21:55:16 iOJDw+/L
冬はけふいくかもあらぬ雪のうちにしひて折りつる峰のゆづるは(下河辺長流)

451:名無氏物語
09/04/23 21:56:32 iOJDw+/L
今ひと日あらましかばと思ふにも春のかぎりの雨ぞかなしき(藤原為家)

452:名無氏物語
09/04/23 22:11:34 iOJDw+/L
しらざりき春の限の夕暮を尾上の鐘にしたふべしとは(正徹)

453:名無氏物語
09/04/23 22:12:38 iOJDw+/L
うたがひし心の秋の風たたば蛍とびかふ空につげこせ(藤原定家)

454:名無氏物語
09/04/23 22:13:41 iOJDw+/L
とぶ蛍かりにつげこせ夕まぐれ秋風ちかし芦の屋の里(藤原為家)

455:名無氏物語
09/04/23 22:15:12 iOJDw+/L
あやなしや恋すてふ名は立田河袖をぞくくる紅の波(藤原俊成)

456:名無氏物語
09/04/23 22:16:33 iOJDw+/L
神無月みむろの山の山颪にくれなゐくくる龍田川かな(式子内親王)

457:名無氏物語
09/04/23 22:18:00 iOJDw+/L
龍田姫てぞめの露の紅に神世もきかぬ峯の色かな(藤原定家)

458:名無氏物語
09/04/23 22:36:07 iOJDw+/L
立田河いはねのつつじかげ見えてなほ水くくる春のくれなゐ(藤原定家)

459:名無氏物語
09/04/23 22:37:21 iOJDw+/L
龍田川神代も聞かでふりにけり唐紅の瀬々のうき浪(藤原定家)

460:名無氏物語
09/04/23 22:38:23 iOJDw+/L
夕暮は山かげすずし竜田川みどりの影をくくる白浪(藤原定家)

461:名無氏物語
09/04/23 22:41:01 iOJDw+/L
立田山神代も秋の木のまより紅くくる月やいでけむ(藤原家隆)

462:名無氏物語
09/04/23 23:16:10 iOJDw+/L
春の池のみぎはの梅のさきしより紅くくるさざ波ぞたつ(藤原良経)

463:名無氏物語
09/04/23 23:18:23 iOJDw+/L
秋はけふくれなゐくくる龍田川神代もしらずすぐる月かは(後鳥羽院)

464:名無氏物語
09/04/23 23:19:15 iOJDw+/L
武蔵野やひとり思ひにむせぶかなきつつなれにしつまもこもらで(藤原有家)

465:名無氏物語
09/04/23 23:20:32 iOJDw+/L
から衣きつつなれにし跡ふりてけふぞみかはの沼の八橋(後鳥羽院)

466:名無氏物語
09/04/23 23:29:40 iOJDw+/L
宮古いでてはるばるきぬるかひがねや雲ゐの雪のさやの中山(肖柏)

467:名無氏物語
09/04/23 23:32:02 iOJDw+/L
きみもおもへ我もしのばむたび衣きつつなれにしことかたるまで(木下長嘯子)

468:名無氏物語
09/04/23 23:33:06 iOJDw+/L
うつの山うつつかなしき道たえて夢に都の人はわすれず(藤原良経)

469:名無氏物語
09/04/23 23:42:21 iOJDw+/L
日くるれば逢ふ人もなし宇津の山うつつもつらし夢もみえぬに(後鳥羽院)

470:名無氏物語
09/04/23 23:43:29 iOJDw+/L
かきくらす雪こそこえしうつの山うつつか夢か跡ものこらず(宗良親王)

471:名無氏物語
09/04/23 23:45:16 iOJDw+/L
おしなべてかのこまだらに見ゆるかな雪むらぎゆる猪名の笹原(上西門院兵衛)

472:名無氏物語
09/04/24 00:11:06 zvqz2JY2
時しらぬ里は玉川いつとてか夏のかきねをうづむしら雪(藤原定家)

473:名無氏物語
09/04/24 00:12:05 zvqz2JY2
花や雪かすみや煙時しらぬふのたかねにさゆる春風(藤原忠良)

474:名無氏物語
09/04/24 00:13:14 zvqz2JY2
時しらぬ山は雪げの雲ながら有明の月のうき島の原(順徳院)

475:名無氏物語
09/04/24 00:14:32 zvqz2JY2
時しらぬふじの裾野の卯の花をこぼれてきたる雪かとぞみる(安嘉門院四条)

476:名無氏物語
09/04/24 00:15:52 zvqz2JY2
いほざきや松原しづむ波まより山はふじのね雲もかからず(宗良親王)

477:名無氏物語
09/04/24 00:17:50 zvqz2JY2
ふじのねの煙やともしよるとなき鹿の子まだらの雪のしば山(正徹)

478:名無氏物語
09/04/24 00:21:09 zvqz2JY2
ふじのねのいつとてふれる雪もみじ木のまの月のかのこまだらに(木下長嘯子)

479:名無氏物語
09/04/24 00:31:08 zvqz2JY2
名にしおはばしらじなわだの都鳥心づくしのかたはどことも(源俊頼)

480:名無氏物語
09/04/24 00:32:13 zvqz2JY2
わぎもこがうへかたらはむ都鳥さこそ昔の人もとひけめ(藤原実定)

481:名無氏物語
09/04/24 00:33:13 zvqz2JY2
今こそあれすむべきよよの都鳥わが行末のことやとはまし(長慶天皇)

482:名無氏物語
09/04/24 01:01:59 zvqz2JY2
信濃なるあさまのたけのあさましや思ひくまなき君にもあるかな(源順)

483:名無氏物語
09/04/24 01:02:53 zvqz2JY2
信濃なるあさまの山のあやしきは雪とぞきゆる火やはもえやむ(源重之)

484:名無氏物語
09/04/24 01:05:17 zvqz2JY2
あさましやあさまのたけにたつ煙たえぬおもひをしる人もなし(藤原定家)

485:名無氏物語
09/04/24 01:07:37 zvqz2JY2
これやさはもゆる思ひを信濃なるわが身あさまの夕暮の空(藤原雅経)

486:名無氏物語
09/04/24 01:10:11 zvqz2JY2
昔みし雲井ははやく絶えにしをうらやましくもかへる雁がね(源師光)

487:名無氏物語
09/04/24 01:21:07 zvqz2JY2
日にそへてさてあらまうき世の中にうらやましくもかへる春かな(伏見院)

488:名無氏物語
09/04/24 01:22:20 zvqz2JY2
狩りくらしいまはとだちもかたのなるふみならしばの雪の下をれ(藤原雅経)

489:名無氏物語
09/04/24 01:23:07 zvqz2JY2
きのふ見ししのぶの乱れ誰ならむ心の程ぞかぎりしられぬ(藤原顕輔)

490:名無氏物語
09/04/24 01:24:01 zvqz2JY2
つむもうし若紫の菫草しのぶのみだれのこる朝露(正徹)

491:名無氏物語
09/04/24 01:25:35 zvqz2JY2
たなびきて帯をぞ継げる春日のの若紫の衣かりがね(心敬)

492:名無氏物語
09/04/24 02:18:22 zvqz2JY2
きえねただ忍ぶのみだれ限あらば露もいかなる涙とかみむ(後柏原天皇)

493:名無氏物語
09/04/24 02:19:14 zvqz2JY2
かすが野の若紫の初わらびたがゆかりよりもえいでにけむ(香川景樹)

494:名無氏物語
09/04/24 02:20:56 zvqz2JY2
見ずもあらず見もせぬ人のゆかりとや夕べの空ぞ形見がほなる(後鳥羽院)

495:名無氏物語
09/04/24 02:21:58 zvqz2JY2
白雲の色にまがへて見ずもあらず見もせぬ花にけふも暮らしつ(二条為明)

496:名無氏物語
09/04/24 02:23:05 zvqz2JY2
見ずもあらず見もせぬだにもあやなきをほの聞き初めて袖の濡るらむ(飛鳥井雅世)

497:名無氏物語
09/04/24 02:24:04 zvqz2JY2
見ずもあらず見もせぬ月の更くるまであやなく空のかすむ夜はかな(正徹)

498:名無氏物語
09/04/24 02:26:57 zvqz2JY2
うちわたす遠方人を見ずもあらず見もせず霞む春の野辺かな(賀茂季鷹)

499:名無氏物語
09/04/24 02:28:37 zvqz2JY2
中々に明けだにはてよ起きもせず寝もせぬ夜はの村雨の空(藤原家隆)

500:名無氏物語
09/04/24 02:40:08 zvqz2JY2
秋草の露わけ衣おきもせずねもせぬ袖はほすひまもなし(藤原定家)

501:名無氏物語
09/04/24 02:41:06 zvqz2JY2
花を思ふよもの白露おきもせずねもせぬころの床の山風(藤原雅経)

502:名無氏物語
09/04/24 03:00:17 zvqz2JY2
暁に夢をはかなみまどろめばいやはかななる松風ぞふく(後鳥羽院)

503:名無氏物語
09/04/24 03:01:18 zvqz2JY2
覚めにけり逢ひみてかたる時のまの夢をはかなみおもひやるかな(木下長嘯子)

504:名無氏物語
09/04/24 03:02:46 zvqz2JY2
かきくらす心の闇にまどひつつうしと見る世にふるぞわびしき(曾禰好忠)

505:名無氏物語
09/04/24 03:03:58 zvqz2JY2
月影に身をやかへましあはれてふ人の心にいりてみるべく(源計子)

506:名無氏物語
09/04/24 03:10:16 zvqz2JY2
ともしする人やしるらむしのぶ山しのびてかよふ奥の思ひを(藤原家隆)

507:名無氏物語
09/04/24 03:12:31 zvqz2JY2
涙川ぬれにし袖は頼まれず身さへながるといかでしらせむ(藤原隆祐)

508:名無氏物語
09/04/24 03:14:32 zvqz2JY2
つれづれと思へばかなし数ならぬ身をしる雨のをやみだにせよ(源俊頼)

509:名無氏物語
09/04/24 03:15:28 zvqz2JY2
春にあはぬ身をしる雨のふりこめて昔の門の跡やたえなむ(藤原俊成)

510:名無氏物語
09/04/24 03:17:17 zvqz2JY2
おほ空のながめをだにもせざりけり身をしる雨の雲にまよひて(慈円)

511:名無氏物語
09/04/24 07:25:58 zvqz2JY2
色かへぬ青葉の竹のうきふしに身をしる雨のあはれ世の中(藤原定家)

512:名無氏物語
09/04/24 07:30:06 zvqz2JY2
降りくるも身を知る雨はうきことのこれや限の秋の夕暮(後水尾院)

513:名無氏物語
09/04/24 07:31:26 zvqz2JY2
月ぞすむ霞のうちにながれてもつひによる瀬は有明のかげ(正徹)

514:名無氏物語
09/04/24 07:43:47 zvqz2JY2
かよひ行く夢路にすぶる関もりはうちもねぬよの我が身なりけり(慈円)

515:名無氏物語
09/04/24 07:47:27 zvqz2JY2
清見がた我が通路の関なれやうちぬる人もなみのよるよる(藤原家隆)

516:名無氏物語
09/04/24 07:55:09 zvqz2JY2
うつつこそぬる宵々もかたからめそをだにゆるせ夢の関もり(後鳥羽院)

517:名無氏物語
09/04/24 07:56:09 zvqz2JY2
梅が香も身にしむころは昔にて人こそあらね春の夜の月(藤原俊成)

518:名無氏物語
09/04/24 07:58:23 zvqz2JY2
梅が香になれぬる袖をかたしけば夢も昔の春の夜の夢(藤原俊成)

519:名無氏物語
09/04/24 08:00:30 zvqz2JY2
袖の香に梅はかはらずかをりけり春は昔の春ならねども(藤原俊成)

520:名無氏物語
09/04/24 08:01:32 zvqz2JY2
月すみし宿も昔の宿ならで我が身もあらぬ我が身なりけり(西行)

521:名無氏物語
09/04/24 08:03:40 zvqz2JY2
昔みし心の色はかはれども月はひとつの光なりけり(藤原家隆)

522:名無氏物語
09/04/24 08:15:02 zvqz2JY2
春やあらぬ宿をかことにたちいづれどいづこも同じかすむ夜の月(藤原定家)

523:名無氏物語
09/04/24 08:16:08 zvqz2JY2
今宵しも月やはあらぬおほかたの秋はならひぞ人ぞつれなき月(藤原定家)

524:名無氏物語
09/04/24 08:17:43 zvqz2JY2
いかならむ世にかはまたは松風の今は昔の秋とふきぬる(藤原雅経)

525:名無氏物語
09/04/24 08:19:00 zvqz2JY2
旅衣きつつなれゆく月やあらぬ春は都とかすむ夜の空(後鳥羽院)

526:名無氏物語
09/04/24 08:20:09 zvqz2JY2
月やあらぬむかしや誰と匂ふらむ花橘ももとの身にして(藤原基家)

527:名無氏物語
09/04/24 09:11:19 zvqz2JY2
梅の花たが袖ふれしにほひぞと春やむかしの月にとはばや(源通具)

528:名無氏物語
09/04/24 09:12:07 zvqz2JY2
面影のかすめる月ぞやどりける春や昔の袖の涙に(俊成卿女)

529:名無氏物語
09/04/24 09:12:54 zvqz2JY2
さても身の春や昔にかはるらむありしにもあらず霞む月かな(洞院公泰)

530:名無氏物語
09/04/24 09:14:43 zvqz2JY2
月やあらぬ昔の人の面影とすめる宿とふ軒の松かぜ(正徹)

531:名無氏物語
09/04/24 09:15:48 zvqz2JY2
身やはあらぬ露もくもれば恨みこし月にあはれぶ春の夜の空(宗祇)

532:名無氏物語
09/04/24 09:16:37 zvqz2JY2
里ふりぬなに中々の梅が香は春やむかしも忘れぬる世に(木戸孝範)

533:名無氏物語
09/04/24 09:22:06 zvqz2JY2
暮れてゆく秋も山路の見えぬまで散りかひくもれ峰のもみぢ葉(藤原定家)

534:名無氏物語
09/04/24 09:26:04 zvqz2JY2
いかにせむ春には逢はで老いらくの来むといふなる年の暮れ方(藤原雅経)

535:名無氏物語
09/04/24 09:26:55 zvqz2JY2
桜花ちりかひかくす高嶺より嵐をこえていづる月かげ(正徹)

536:名無氏物語
09/04/24 09:27:51 zvqz2JY2
夕ひばり床もわすれて桜花ちりかひかすむ空に鳴くなり(肖柏)

537:名無氏物語
09/04/24 10:07:40 zvqz2JY2
夕日影山とほからじ桜花ちりかひくもる鐘のこゑかな(三条西公条)

538:名無氏物語
09/04/24 10:10:20 zvqz2JY2
暮れはつる空ぞかなしき老いらくの来むといふなる春もしられず(一色直朝)

539:名無氏物語
09/04/24 10:11:52 zvqz2JY2
おほかたにつもれば人のとばかりにながめし月も袖やぬれけむ(藤原定家)

540:名無氏物語
09/04/25 00:29:57 mlnhtEkL
いたづらにつもれば人のながき夜も月みてあかす秋ぞすくなき(藤原定家)

541:名無氏物語
09/04/25 00:30:58 mlnhtEkL
世をすてていとふとならばひさかたの月をもめでし秋の山里(藤原秀能)

542:名無氏物語
09/04/25 00:31:45 mlnhtEkL
つもりては月だに老いとなるものをつらくも年の暮れてゆくらむ(頓阿)

543:名無氏物語
09/04/25 00:32:41 mlnhtEkL
さてもよに誰かは老とならざらむ愛でずはつらし夜な夜なの月(心敬)

544:名無氏物語
09/04/25 00:54:07 mlnhtEkL
うれしきに憂きに心のくだかれて恋こそ人の老いとなりけれ(千種有功)

545:名無氏物語
09/04/25 00:55:11 mlnhtEkL
是やこのさらぬ別れにますらをのかへり見しけむ桜井の里(加納諸平)

546:名無氏物語
09/04/25 00:56:26 mlnhtEkL
ぬきみだる玉かとぞみる岸ちかみ草葉にまがふ夜はの蛍は(大弐三位)

547:名無氏物語
09/04/25 00:57:09 mlnhtEkL
ぬきみだるしら玉かとぞ思ひける木の葉の上にふれる霰は(河内)

548:名無氏物語
09/04/25 00:58:27 mlnhtEkL
ぬきみだるちるやしら玉白妙の衣手涼し布引の滝(藤原家隆)

549:名無氏物語
09/04/25 00:59:16 mlnhtEkL
布引の滝より外にぬきみだるまなく玉ちる床の上かな(藤原定家)

550:名無氏物語
09/04/25 01:04:04 mlnhtEkL
ぬきみだる滝の白糸くりはへてよるとも見せぬ月の影かな(後鳥羽院)

551:名無氏物語
09/04/25 01:05:57 mlnhtEkL
はるる夜の星のやどりもひとつにて光あまたにとぶ蛍かな(覚助法親王)

552:名無氏物語
09/04/25 01:29:41 mlnhtEkL
よる鹿の星かともしの光かも嶺たつ雲に明くる短か夜(正徹)

553:名無氏物語
09/04/25 01:30:47 mlnhtEkL
はるる夜の天の川べの蛍かとつまむかひ火の影ぞまがへる(太田資早)

554:名無氏物語
09/04/25 01:31:30 mlnhtEkL
はるる夜の星かとみれば松の葉にすがるほたるの光なりけり(後水尾院)

555:名無氏物語
09/04/25 01:32:12 mlnhtEkL
朝霞ふかくや峰をへだつらむ山のはにげてみえぬ春かな(宗尊親王)

556:名無氏物語
09/04/25 01:33:10 mlnhtEkL
つくづくとふりもすさめぬ春の雨に山のはにげてかすむ夕暮(木下長嘯子)

557:名無氏物語
09/04/25 01:34:11 mlnhtEkL
ふるさとの秋をばかれず人もとへ苦しきものとまつむしのこゑ(藤原雅経)

558:名無氏物語
09/04/25 01:35:32 mlnhtEkL
待つ人の里をばかれずとふ月や苦しきものはいつならひけむ(木下長嘯子)

559:名無氏物語
09/04/25 01:36:59 mlnhtEkL
忘れては雲かとぞ思ふ雪わけてけぶりたなびく小野の炭がま(藤原雅経)

560:名無氏物語
09/04/25 02:45:42 mlnhtEkL
忘れては冬かとぞ思ふ卯の花の雪ふみわくる小野の通ひ路(源家長)

561:名無氏物語
09/04/25 02:46:47 mlnhtEkL
あとまでも夢うつつともなかりけり尋ねし小野の雪のふるみち(藤原為家)

562:名無氏物語
09/04/25 02:48:47 mlnhtEkL
おのづから雪ふみわけて問ひこしも都にちかき山路なりけり(宗良親王)

563:名無氏物語
09/04/25 02:50:35 mlnhtEkL
忘れては雪かとぞ思ふ卯の花のさきてあとなき小野の細道(花山院長親)

564:名無氏物語
09/04/25 02:52:15 mlnhtEkL
夢かとも雪よりさきにとひてみよ小野の千種の霜枯れの色(貞常親王)

565:名無氏物語
09/04/25 02:53:44 mlnhtEkL
人めさへいとど深草かれぬとや冬まつ霜にうづらなくらむ(藤原定家)

566:名無氏物語
09/04/25 02:55:11 mlnhtEkL
あれはてていとど深草秋の野に人やはかへるくずのうらかぜ(藤原信実)

567:名無氏物語
09/04/25 02:56:22 mlnhtEkL
里の犬のあとのみ見えてふる雪もいとど深草冬ぞさびしき(元政)

568:名無氏物語
09/04/25 07:15:57 mlnhtEkL
すみわびて妻木こるべきやどならばさびしさのみはなげかざらまし(後鳥羽院)

569:名無氏物語
09/04/25 07:17:27 mlnhtEkL
春の色はけふこそ三津のうらわかみあしのうら葉をあらふ白波(藤原定家)

570:名無氏物語
09/04/25 07:18:23 mlnhtEkL
いづこかもつひの泊りと契るらむわれ世の中とうみわたる舟(宗尊親王)

571:名無氏物語
09/04/25 07:19:25 mlnhtEkL
秋草の露とこたふる風もなしただしら玉をみがく月かげ(正徹)

572:名無氏物語
09/04/25 07:20:47 mlnhtEkL
白玉かなにぞととへば荻のうへの影はこたへずふるさとの月(正徹)

573:名無氏物語
09/04/25 07:21:35 mlnhtEkL
とはばその露とこたへて別れ行く袖にやきえむ秋の面かげ(後柏原天皇)

574:名無氏物語
09/04/25 07:28:15 mlnhtEkL
白玉かとばかりまがふ草のうへに露とこたへてとぶほたるかな(中院通勝)

575:名無氏物語
09/04/25 07:29:40 mlnhtEkL
草の上に今朝ぞ消えゆく白玉か露かとまがふ夜の蛍は(後水尾院)

576:名無氏物語
09/04/25 07:31:05 mlnhtEkL
しら玉の数珠屋町とはいづかたぞ中京こえて人に問はまし(山川登美子)

577:名無氏物語
09/04/25 07:32:05 mlnhtEkL
さきだちておつる涙やつひに行くむなしき野べの道柴の露(慈円)

578:名無氏物語
09/04/25 08:02:22 mlnhtEkL
つひにゆく道をばたれもしりながらこぞの桜に風をまちつつ(藤原定家)

579:名無氏物語
09/04/25 08:03:04 mlnhtEkL
つひにゆく道よりも猶かなしきは命のうちのわかれなりけり(雅成親王)

580:名無氏物語
09/04/25 08:41:03 mlnhtEkL
夢にても夢としりせば寝ざめしてあかぬなごりをなげかざらまし(安法法師)

581:名無氏物語
09/04/25 08:42:31 mlnhtEkL
さめてこそみるべかりけれうつつにもあとはかもなき夢としりせば(和泉式部)

582:名無氏物語
09/04/25 08:43:18 mlnhtEkL
思ひつつぬるよかたらふ時鳥さめざらましの夢か現か(俊成卿女)

583:名無氏物語
09/04/25 08:44:21 mlnhtEkL
おのづからさめざらましの夢もうしぬればや人をたのむ枕に(藤原信実)

584:名無氏物語
09/04/25 08:45:06 mlnhtEkL
人はいさ思ひも出でじ歎きつつぬればや逢ふと夢にみゆらむ(宗尊親王)

585:名無氏物語
09/04/25 08:45:52 mlnhtEkL
思ひつつぬればや人のとばかりに夜な夜なたのむ夢もはかなし(宗尊親王)

586:名無氏物語
09/04/25 08:46:44 mlnhtEkL
思ひつつぬれども見えぬことぞある夢や心の道たがふらむ(正徹)

587:名無氏物語
09/04/25 08:48:04 mlnhtEkL
月みつつぬればや袖の露の間もみえぬ夢野の秋のたまくら(貞常親王)

588:名無氏物語
09/04/25 09:26:14 mlnhtEkL
思ひつつぬればやみえし俤にけささく花の春のよの夢(松永貞徳)

589:名無氏物語
09/04/25 09:27:00 mlnhtEkL
明けぬまに散りもやせむと思ひつつぬればや花の夢に見ゆらむ(読人不知)

590:名無氏物語
09/04/25 09:28:33 mlnhtEkL
思ひつつぬればあやしなそれとだにしらぬ人をも夢にみてげり(賀茂真淵)

591:名無氏物語
09/04/25 09:29:22 mlnhtEkL
さめてのちことかよはさむ道をだにとはましものを夢としりせば(小沢蘆庵)

592:名無氏物語
09/04/25 09:31:42 mlnhtEkL
たのまれぬ夢てふ物のうき世には恋しき人のえやはみえける(藤原定家)

593:名無氏物語
09/04/25 09:32:49 mlnhtEkL
思ひ寝の夢てふものに誘はれてたのまぬ中にゆく月日かな(藤原基家)

594:名無氏物語
09/04/25 09:42:23 mlnhtEkL
いとどまた夢てふ物をたのめとや思ひねになくほととぎすかな(宗尊親王)

595:名無氏物語
09/04/25 23:36:11 mlnhtEkL
思ひつつぬればや人のとばかりに夜な夜なたのむ夢もはかなし(宗尊親王)

596:名無氏物語
09/04/25 23:37:01 mlnhtEkL
思ひつつぬれば見し世にかへるなり夢路やいつも昔なるらむ(長慶天皇)

597:名無氏物語
09/04/25 23:45:54 mlnhtEkL
思ひつつぬれども見えぬことぞある夢や心の道たがふらむ(正徹)

598:名無氏物語
09/04/25 23:48:30 mlnhtEkL
月みつつぬればや袖の露の間もみえぬ夢野の秋のたまくら(貞常親王)

599:名無氏物語
09/04/25 23:51:39 mlnhtEkL
思ひつつぬればやみえし俤にけささく花の春のよの夢(松永貞徳)

600:名無氏物語
09/04/25 23:52:50 mlnhtEkL
明けぬまに散りもやせむと思ひつつぬればや花の夢に見ゆらむ(読人不知)

601:名無氏物語
09/04/25 23:54:58 mlnhtEkL
思ひつつぬればあやしなそれとだにしらぬ人をも夢にみてげり(賀茂真淵)

602:名無氏物語
09/04/25 23:56:07 mlnhtEkL
さめてのちことかよはさむ道をだにとはましものを夢としりせば(小沢蘆庵)

603:名無氏物語
09/04/26 00:05:44 Ea/lwJdh
たのまれぬ夢てふ物のうき世には恋しき人のえやはみえける(藤原定家)

604:名無氏物語
09/04/26 00:07:25 Ea/lwJdh
思ひ寝の夢てふものに誘はれてたのまぬ中にゆく月日かな(藤原基家)

605:名無氏物語
09/04/26 00:10:20 Ea/lwJdh
いとどまた夢てふ物をたのめとや思ひねになくほととぎすかな(宗尊親王)

606:名無氏物語
09/04/26 00:20:02 Ea/lwJdh
恋しとも思ふ心のなければや夜の衣をかへさざるらむ(藤原定頼)

607:名無氏物語
09/04/26 00:25:42 Ea/lwJdh
夢にだにあひ見むことをいのるかな夜の衣をかへすがへすも(慈円)

608:名無氏物語
09/04/26 00:27:22 Ea/lwJdh
いとせめて恋しきころとふるさとにかすみの衣かへる雁がね(兼好)

609:名無氏物語
09/04/26 00:31:29 Ea/lwJdh
夢にだにせめてや逢ふとさ夜衣まちよわ夢にだにせめてや逢ふとさ夜衣まちよわる床にかへしてぞぬる(後崇光院)る床にかへしてぞぬる(後崇光院)

610:名無氏物語
09/04/26 00:34:07 Ea/lwJdh
わ!

611:名無氏物語
09/04/26 00:43:33 Ea/lwJdh
夢にだにせめてや逢ふとさ夜衣まちよわる床にかへしてぞぬる(後崇光院)

612:名無氏物語
09/04/26 00:46:38 Ea/lwJdh
草まくらあひ見る夢もむすぶやとかへしてぞぬる旅の衣手(冷泉為村)

613:名無氏物語
09/04/26 01:12:21 Ea/lwJdh
よるもなほ夢路にだにと見しけふの花染衣かへしてぞぬる(本居宣長)

614:名無氏物語
09/04/26 01:16:54 Ea/lwJdh
夏の境を鳥渡るかなあさき夢にみゆれば逢ひぬみねば忘れぬ(山中智恵子)

615:名無氏物語
09/04/26 01:17:54 Ea/lwJdh
うつつにはさもこそあらめほととぎす夢ぢにさへも一声はなけ(飛鳥井雅有)

616:名無氏物語
09/04/26 01:18:59 Ea/lwJdh
逢見むといひてしものをうつそみの人めをもると月ぞへにける(本居宣長)

617:名無氏物語
09/04/26 01:20:03 Ea/lwJdh
かぎりありてあしもやすめず春や行く夢までをしきけふの別れぢ(小倉公雄)

618:名無氏物語
09/04/26 01:21:04 Ea/lwJdh
恋ひ死ねとするわざならば夢よりも現にひと目みゆべきものを(宗良親王家京極)

619:名無氏物語
09/04/26 01:37:04 Ea/lwJdh
旅衣うちぬるままの古里にかよふ夢路は足もやすめず(後水尾院)

620:名無氏物語
09/04/26 01:38:18 Ea/lwJdh
よひよひの夢のたましひ足たかくありかで待たむとぶらひにこよ(小大君)

621:名無氏物語
09/04/26 01:42:44 Ea/lwJdh
君が代に逢ふたのみこそ嬉しけれ庵もる雨の時もたがはず(俊成卿女)

622:名無氏物語
09/04/26 01:44:08 Ea/lwJdh
折節もうつればかへつ世の中の人の心の花染の袖(俊成卿女)

623:名無氏物語
09/04/26 02:01:27 Ea/lwJdh
おろかなるうき寝やわぶる鴛鴨のわれはせきあへず氷る池水(三条西実隆)

624:名無氏物語
09/04/26 02:03:08 Ea/lwJdh
あだにゆく水の心に誘はれてなほ浮草と人に語らむ(源俊頼)

625:名無氏物語
09/04/26 02:04:06 Ea/lwJdh
風をいたみただよふ池のうきくさもさそふ水なくつららゐにけり(藤原良経)

626:名無氏物語
09/04/26 02:05:44 Ea/lwJdh
よのうさのねをやたえなむ山川にうれしく水のさそふ浮草(藤原良経)

627:名無氏物語
09/04/26 02:09:30 Ea/lwJdh
春の夜の夢のうき草根ぞたゆる浮世をさそふ水の涙に(藤原家隆)

628:名無氏物語
09/04/26 02:12:07 Ea/lwJdh
さそはれぬ身を浮草のかなしきはゆくかたもなき宿の池水(藤原雅経)

629:名無氏物語
09/04/26 02:20:51 Ea/lwJdh
いまはたださそふ水あらばと思へども袖のみぞうく五月雨の空(藤原雅経)

630:名無氏物語
09/04/26 02:28:55 Ea/lwJdh
恨みずや浮世を花の厭ひつつ誘ふ風あらばと思ひけるをば(俊成卿女)

631:名無氏物語
09/04/26 02:30:37 Ea/lwJdh
荻の葉をさそふ風あれば夜もすがらむすびたえたる夢のうき草(貞常親王)

632:名無氏物語
09/04/26 02:36:10 Ea/lwJdh
さそふ水あるにはあらで浮草のながれてわたる身こそやすけれ(蓮月)

633:名無氏物語
09/04/26 13:52:17 Ea/lwJdh
たづね見る花のところもかはりけり身はいたづらのながめせしまに(藤原定家)

634:名無氏物語
09/04/26 13:52:58 Ea/lwJdh
春よただ露のたまゆらながめしてなぐさむ花の色はうつりぬ(藤原定家)

635:名無氏物語
09/04/26 13:53:44 Ea/lwJdh
さくら花うつりにけりなとばかりを歎きもあへずつもる春かな(藤原定家)

636:名無氏物語
09/04/26 13:54:39 Ea/lwJdh
さくら色の袖もひとへにかはるまでうつりにけりな過ぐる月日は(藤原定家)

637:名無氏物語
09/04/26 13:55:36 Ea/lwJdh
あしひきの山路にはあらずつれづれと我が身世にふるながめする里(藤原定家)

638:名無氏物語
09/04/26 13:56:31 Ea/lwJdh
わが身よにふるともなしのながめしていく春風に花のちるらむ(藤原定家)

639:名無氏物語
09/04/26 13:57:21 Ea/lwJdh
暮れはつる空さへ悲し心からいとひし春のながめせしまに(俊成卿女)

640:名無氏物語
09/04/26 13:58:07 Ea/lwJdh
いたづらに春暮れにける花の色のうつるも惜しむなげきせしまに(後鳥羽院)

641:名無氏物語
09/04/26 14:24:52 Ea/lwJdh
あはれうき我が身世にふるならひかなうつろふ花の時のまもみず(藤原為家)

642:名無氏物語
09/04/26 14:31:03 Ea/lwJdh
沢水に蛙もなけば咲きぬらむゐでのわたりの山ぶきの花(相模)

643:名無氏物語
09/04/26 14:32:09 Ea/lwJdh
うゑおきしたがなさけより山ぶきの井でのわたりの花となりけむ(伏見院)

644:名無氏物語
09/04/26 14:33:24 Ea/lwJdh
春深きゐでのわたりの夕ま暮霞む汀にかはづ鳴くなり(小沢蘆庵)

645:名無氏物語
09/04/26 14:34:54 Ea/lwJdh
ふきすさむ風は昔の秋ながらありしにもにぬ宿の夕暮(藤原秀能)

646:名無氏物語
09/04/26 14:36:52 Ea/lwJdh
忘ればや風は昔の秋の露ありしにも似ぬ人の心に(順徳院)

647:名無氏物語
09/04/26 14:38:42 Ea/lwJdh
松に吹く風は昔の秋ながら半ばの月や面がはりせし(長慶天皇)

648:名無氏物語
09/04/26 14:43:10 Ea/lwJdh
みなれぬる月はいつもの秋ながらわが面影やあらずなりなむ(伏見院)

649:名無氏物語
09/04/26 14:52:47 Ea/lwJdh
あぢきなく春は命のをしきかな花ぞこの世のほだしなりける(和泉式部)

650:名無氏物語
09/04/26 14:54:13 Ea/lwJdh
しかはあれど思ひたたれぬ心こそつみふかき身のほだしなりけれ(源俊頼)

651:名無氏物語
09/04/26 15:00:56 Ea/lwJdh
もろともに思はばいかに世の中を思ひはなれぬほだしならまし(藤原俊成)

652:名無氏物語
09/04/26 15:03:55 Ea/lwJdh
しらざりし我が身のはては見えにけり空行く雲にながめせしまに(藤原家隆)

653:名無氏物語
09/04/26 15:04:52 Ea/lwJdh
折しもあれながめのすゑのうす煙わが身のはてを思ふ夕に(徽安門院)

654:名無氏物語
09/04/26 15:06:05 Ea/lwJdh
こよひねてあふみへゆくとみし夢のかなしと袖にふるは涙か(源信明)

655:名無氏物語
09/04/26 15:07:11 Ea/lwJdh
あかなくにかへる雲井に春雨のふるは涙か雁ぞなくなる(俊成卿女)

656:名無氏物語
09/04/26 15:22:28 Ea/lwJdh
曇る夜の月ををしまぬ人はなしふるは涙か秋のむら雨(木下長嘯子)

657:名無氏物語
09/04/26 15:23:35 Ea/lwJdh
おもひいでてなきこそわたれ秋風にちぎりし空の初雁の声(俊成卿女)

658:名無氏物語
09/04/26 15:25:01 Ea/lwJdh
おほしまやをちの塩あひを行く舟のかぢとりあへぬ恋もするかな(恵慶)

659:名無氏物語
09/04/26 16:02:57 Ea/lwJdh
桜花おもひつく身のはてはまたなほあぢきなき春の山風(宗尊親王)

660:名無氏物語
09/04/26 16:03:49 Ea/lwJdh
あだなるは花もうらめし契りあれや思ひつくみの思ひはなれぬ(三条西公条)

661:名無氏物語
09/04/26 16:05:05 Ea/lwJdh
花にのみ厭ひなれこし風の名を身にいたづきの春は来にけり(藤原惺窩)

662:名無氏物語
09/04/26 16:05:47 Ea/lwJdh
君がため出づる野原のかたみにやしひても春の若菜つむらむ(順徳院)

663:名無氏物語
09/04/26 16:06:48 Ea/lwJdh
すみれ草つみつつかへる春の野にたがためとなく袖ぬらしけり(貞常親王)

664:名無氏物語
09/04/26 16:07:55 Ea/lwJdh
人心うつりもゆくか朝顔の花のうへなる露をみしまに(藤原秀能)

665:名無氏物語
09/04/26 16:09:16 Ea/lwJdh
つもる雪のすこしたかきや人のいほ道こそなけれけぶりだにたて(慈円)

666:名無氏物語
09/04/26 16:24:13 Ea/lwJdh
まれにきてかへらむ人をほととぎすとめむとめじは声のまにまに(藤原教長)

667:名無氏物語
09/04/26 16:25:13 Ea/lwJdh
はる風におほふかすみの袖もがなちらさば花のうきにやはあらぬ(細川幽斎)

668:名無氏物語
09/04/26 16:26:24 Ea/lwJdh
雪とくるけさからことに音そふや春をしらぶる山の滝つせ(後水尾院)

669:名無氏物語
09/04/26 17:01:51 Ea/lwJdh
よそにだにみぬめの浦にすむあまは袖にたまらぬ玉やひろはん(藤原家隆)

670:名無氏物語
09/04/26 17:03:25 Ea/lwJdh
あだしののわか葉の草におく露の袖にたまらぬ物をこそおもへ(藤原定家)

671:名無氏物語
09/04/26 17:05:03 Ea/lwJdh
見ても猶あかぬ匂ひはつつめども袖にたまらぬ梅のした風(兼好)

672:名無氏物語
09/04/26 17:07:07 Ea/lwJdh
夕立のくもの衣はつつめども袖にたまらぬかぜのしら玉(木下長嘯子)

673:名無氏物語
09/04/26 17:10:18 Ea/lwJdh
春といへば今はの心つくからに峯をはるかに帰る雁がね(藤原隆信)

674:名無氏物語
09/04/26 17:11:11 Ea/lwJdh
忘れずよ今はの心つくばねの峯の嵐に有明の月(藤原家隆)

675:名無氏物語
09/04/26 17:13:15 Ea/lwJdh
しののめも思ひならひぬ暮れぬとていまはの心花につくより(契沖)

676:名無氏物語
09/04/26 17:23:53 Ea/lwJdh
たづねても故郷人の見ぬ桜をしまぬ花に春風ぞ吹く(藤原家隆)

677:名無氏物語
09/04/26 17:24:57 Ea/lwJdh
待つ人はこじまのさきの春風にちらばちらなむ山吹の花(藤原為家)

678:名無氏物語
09/04/27 13:53:40 NnT/YG70
桜花ちらばちらなん遠つ神わがおほきみの衣笠の上に(加納諸平)

679:名無氏物語
09/04/27 13:54:58 NnT/YG70
月影もすめばすみけりしら雲の絶えずたなびく峰の木がらし(藤原家隆)

680:名無氏物語
09/04/27 13:56:06 NnT/YG70
白雲のたえずたなびく嶺にだにすめばすまるる世にぞ有りける(紀貫之)

681:名無氏物語
09/04/27 13:58:07 NnT/YG70
白雲のたえずたなびく峯にだにすめばすみぬる世にこそありけれ(惟喬親王)

682:名無氏物語
09/04/27 13:58:59 NnT/YG70
夢かとも里の名のみやのこるらん雪も跡なき小野のあさぢふ(藤原定家)

683:名無氏物語
09/04/27 13:59:45 NnT/YG70
世をうしと思はざりけむ昔こそ此頃よりもはかなかりけれ(雅成親王)

684:名無氏物語
09/04/27 14:23:18 NnT/YG70
月もいかにあはれとや思ふわれ昔桂をりてし一もとゆゑに(藤原範光)

685:名無氏物語
09/04/27 14:24:18 NnT/YG70
世にしげき言の葉ぐさを吹きわけて家の風をも伝へてしがな(荷田春満)

686:名無氏物語
09/04/27 14:25:17 NnT/YG70
ながめつるけふは昔になりぬとも軒端の梅はわれを忘るな(式子内親王)

687:名無氏物語
09/04/27 14:26:45 NnT/YG70
出でていなば主なき宿となりぬとも軒端の梅よ春を忘るな(源実朝)

688:名無氏物語
09/04/27 14:28:17 NnT/YG70
うす氷けふとけそめつ東風ふかば池のこころも春をしれとや(飛鳥井雅親)

689:名無氏物語
09/04/27 14:29:25 NnT/YG70
沖つ風吹上の浜にたつ千鳥いさしら浪の花かあらぬか(藤原家隆)

690:名無氏物語
09/04/27 14:32:53 NnT/YG70
ゆゑもなし心にぞとふ春きての我が物おもひよ花かあらぬか(木下長嘯子)

691:名無氏物語
09/04/27 14:54:41 NnT/YG70
一こゑは手向の山のほととぎす幣もとりあへずあくる夜はかな(藤原家隆)

692:名無氏物語
09/04/27 14:55:33 NnT/YG70
手向してかひこそなけれ神な月もみぢはぬさと散りまがへども(藤原定家)

693:名無氏物語
09/04/27 14:57:10 NnT/YG70
秋萩のゆくての錦これもまたぬさもとりあへぬ手向にぞをる(藤原定家)

694:名無氏物語
09/04/27 15:06:03 NnT/YG70
たつ嵐いづれの神に手向山花の錦のかたもさだめず(藤原定家)

695:名無氏物語
09/04/27 15:07:19 NnT/YG70
風吹けばさくらの宮の神垣にぬさも取りあへず花や散るらむ(頓阿)

696:名無氏物語
09/04/27 15:08:10 NnT/YG70
神しうけばぬさもとりあへず手向けおく此ことのはも色や見えまし(正徹)

697:名無氏物語
09/04/27 15:16:28 NnT/YG70
とりあへず紅葉をぬさと手向山神のこころを神やうけけむ(契沖)

698:名無氏物語
09/04/27 15:17:16 NnT/YG70
しかりとてなみだの袖やきりたたむむすぶの神にぬさもとりあへず(加納諸平)

699:名無氏物語
09/04/27 15:18:10 NnT/YG70
君が代をたえせずてらせ五十鈴河われはみくづとしづみはつとも(宗良親王)

700:名無氏物語
09/04/27 15:21:30 NnT/YG70
旅の空うきていでにし野山にて道もやどりも月ぞともなふ(藤原為家)

701:名無氏物語
09/04/27 15:22:54 NnT/YG70
天つ空みちもやどりもしら雲の明くるもしらで月を見るかな(順徳院)

702:名無氏物語
09/04/27 15:24:28 NnT/YG70
旅の空うきたつ雲やわれならん道もやどりも嵐ふく比(宗良親王)

703:名無氏物語
09/04/27 15:26:20 NnT/YG70
みちのべの野原の柳したもえぬあはれ歎の煙くらべに(藤原定家)

704:名無氏物語
09/04/27 16:14:46 NnT/YG70
猶さゆる雪につつめるこゑながら梅がえわきてうぐひすぞ鳴く(後鳥羽院)

705:名無氏物語
09/04/27 16:16:58 NnT/YG70
道の辺の野原の柳したもえぬあはれ歎きの煙くらべに(藤原定家)

706:名無氏物語
09/04/27 16:19:39 NnT/YG70
われのみやさてもふりなむ道のべの朽ち木のやなぎ春めきにけり(藤原秀能)

707:名無氏物語
09/04/27 16:22:29 NnT/YG70
昔おもふ朽ち木の柳なにゆゑにみどりの髪をけづるなるらむ(土御門院)

708:名無氏物語
09/04/27 16:25:43 NnT/YG70
故郷の朽ち木の柳冬くればしぐるる色もしのばれぞする(順徳院)

709:名無氏物語
09/04/27 16:33:11 NnT/YG70
をかべなる朽ち木の柳さすが猶春とばかりの色は見えけり(伏見院)

710:名無氏物語
09/04/27 16:35:12 NnT/YG70
ふきそめぬ柳にしるき時つ風なびくを春の初しほにして(後西院)

711:名無氏物語
09/04/27 16:54:11 NnT/YG70
草も木も西吹く風にくる秋のみにしむいろを初しほにして(姉小路基綱)

712:名無氏物語
09/04/27 16:55:20 NnT/YG70
わが為はつむもひろふもしるしなき恋わすれ草恋わすれ貝(下河辺長流)

713:名無氏物語
09/04/27 17:07:35 NnT/YG70
春来ぬとけさ告げ渡る鶯は涙の氷まづやとけぬる(俊恵)

714:名無氏物語
09/04/27 17:08:50 NnT/YG70
鶯のこほれる涙とけぬれば花の上にや露とおくらむ(二条院讃岐)

715:名無氏物語
09/04/27 17:11:38 NnT/YG70
鶯の涙の氷いつとけて今朝は雪まの梅のはつ花(藤原家隆)

716:名無氏物語
09/04/27 17:12:46 NnT/YG70
鶯の氷れる涙とけぬれどなほ我が袖はむすぼほれつつ(藤原良経)

717:名無氏物語
09/04/27 17:15:01 NnT/YG70
春きぬと涙ばかりやとけぬらむ谷の雪まをいづる鶯(藤原為家)

718:名無氏物語
09/04/27 17:17:04 NnT/YG70
鶯のなみだの雨も紅に落ちそふ梅の花のした露(正徹)

719:名無氏物語
09/04/27 17:18:15 NnT/YG70
ときやらで涙の滝もつららゐぬ身を鶯の春の山かぜ(正徹)

720:名無氏物語
09/04/27 17:36:34 NnT/YG70
恋ひ恋ひてまた一とせも暮れにけり涙の氷あすやとけなむ(祇園梶子)

721:名無氏物語
09/04/27 17:39:04 NnT/YG70
河上の浅篠原の葉ごもりに鶯なくや氷とくらむ(香川景樹)

722:名無氏物語
09/04/27 17:51:12 NnT/YG70
果てはただあまの刈る藻を宿りにて枕さだむる宵々ぞなき(藤原定家)

723:名無氏物語
09/04/27 18:02:42 NnT/YG70
あまのすむ里のしるべの幾年にわれから絶えて見るめなりけり(藤原定家)

724:名無氏物語
09/04/27 18:06:24 NnT/YG70
のがれては山里ならぬ宿もなしただ我からの憂き世なりけり(元政)

725:名無氏物語
09/04/27 18:07:59 NnT/YG70
我のみや燃えてかへらむ世と共に思ひもならぬ富士の嶺のごと(平貞文)

726:名無氏物語
09/04/27 18:08:56 NnT/YG70
恋ひ死なんむなし煙をせめてただならぬ思ひの果てとだに見よ(頓阿)

727:名無氏物語
09/04/27 18:09:39 NnT/YG70
つれなくはそれゆゑになど果てざらむさらで消えむも空しけぶりを(宗祇)

728:名無氏物語
09/04/27 18:40:44 oLGysfJp
会ひ見ての後の心にくらぶれば昔はものを思はざりけり

729:名無氏物語
09/04/27 22:45:42 NnT/YG70
花ちらむのちもみるべく桜色にそめし衣をぬぎやかふべき(恵慶)

730:名無氏物語
09/04/27 22:47:42 NnT/YG70
桜色に染めし袂をぬぎかへて山ほととぎす今日よりぞ待つ(和泉式部)

731:名無氏物語
09/04/27 22:48:38 NnT/YG70
桜色の衣にもまた別るるに春をのこせる宿の藤浪(式子内親王)

732:名無氏物語
09/04/27 22:49:38 NnT/YG70
桜色のかたみのころもぬぎかへてふたたび春に別れぬるかな(雅成親王)

733:名無氏物語
09/04/27 23:12:37 NnT/YG70
桜色のころもはうすし心こそ春のかたみよふかくそめてき(大内政弘)

734:名無氏物語
09/04/27 23:14:03 NnT/YG70
み吉野の山わけ衣桜色にこころのおくもふかくそめてき(木下長嘯子)

735:名無氏物語
09/04/27 23:15:36 NnT/YG70
あはれをもあまたにやらぬ花の香の山もほのかに残る三日月(藤原定家)

736:名無氏物語
09/04/27 23:17:16 NnT/YG70
花は春ちりにし峰にあはれてふことをあまたにやらぬしら雲(藤原雅経)

737:名無氏物語
09/04/27 23:18:20 NnT/YG70
あはれてふことのちぐさは霜がれてあまたにやらぬ白菊の花(契沖)

738:名無氏物語
09/04/27 23:19:47 NnT/YG70
けふ別れあすはと人を思ふだにみぬまは袖のかわくものかは(宗良親王)

739:名無氏物語
09/04/27 23:20:53 NnT/YG70
さだめなき世にやをしまむけふ別れあすはあふみの別れなりとも(花山院師兼)

740:名無氏物語
09/04/27 23:21:55 NnT/YG70
世にふれど君におくれてをる花はにほひて見えず墨染にして(和泉式部)

741:名無氏物語
09/04/27 23:43:56 NnT/YG70
墨染に咲かぬ桜もこの春は心あればや露けかるらむ(惟宗光吉)

742:名無氏物語
09/04/27 23:45:09 NnT/YG70
飽かなくにまだきも月の隠るるか山の端逃げて入れずもあらなん(在原業平)

743:名無氏物語
09/04/28 00:13:52 jqRV47Dc
我が心めにこそ見えねくもる日の影と君にはそへてしものを(俊恵)

744:名無氏物語
09/04/28 00:15:07 jqRV47Dc
たまさかに逢瀬はなくてみなの川涙の淵に沈む恋かな(肥後)

745:名無氏物語
09/04/28 00:16:24 jqRV47Dc
袖のうへも恋ぞつもりてふちとなる人をば見ねのよそのたぎつせ(藤原定家)

746:名無氏物語
09/04/28 00:17:38 jqRV47Dc
みなの河みねよりおつる桜花にほひのふちのえやはせかるる(藤原定家)

747:名無氏物語
09/04/28 00:22:19 jqRV47Dc
このままに程なき世をやつくばねのみねよりおつるふちぞかなしき(藤原為家)

748:名無氏物語
09/04/28 00:23:34 jqRV47Dc
みなの河ふちにはよらじつくばねの峰より落つる雁の一つら(正徹)

749:名無氏物語
09/04/28 00:25:22 jqRV47Dc
筑波嶺やしげればいとどみなの川峯よりおつる音ばかりして(正徹)

750:名無氏物語
09/04/28 00:27:10 jqRV47Dc
河音はかすみもはてずつくばねのみねより落つる月にすみつつ(三条西実隆)

751:名無氏物語
09/04/28 00:36:49 jqRV47Dc
つくばねの峰よりおつる時鳥待ちし恨みのふちもせになけ(木下長嘯子)

752:名無氏物語
09/04/28 00:38:26 jqRV47Dc
唐も夢みぬ程や遠からんこはよるかたの道とこそきけ(藤原公任)

753:名無氏物語
09/04/28 01:05:39 jqRV47Dc
近してふ夢にはあらでもろこしの梅咲く山を壁に見るかな(木下長嘯子)

754:名無氏物語
09/04/28 01:06:52 jqRV47Dc
憂き目のみ見てこそ過ぐれ一盛りありなば桜散るは何ぞは(大隈言道)

755:名無氏物語
09/04/28 01:08:00 jqRV47Dc
紅葉葉の山分衣きよたきの白糸ならぬ色にそめつつ(三条西実隆)

756:名無氏物語
09/04/28 01:09:59 jqRV47Dc
春霞おもひたちにしあしたよりまたるるものは鴬のこゑ(藤原敦忠)

757:名無氏物語
09/04/28 01:12:32 jqRV47Dc
ほととぎすなくべき枝とみゆれどもまたるるものは鶯の声(藤原道綱)

758:名無氏物語
09/04/28 01:14:20 jqRV47Dc
鶯のこゑ聞きそむるあしたより待たるる物は桜なりけり(本居宣長)

759:名無氏物語
09/04/28 01:15:39 jqRV47Dc
鶯の声を聞きつるあしたより春の心になりにけるかも(良寛)

760:名無氏物語
09/04/28 01:39:30 jqRV47Dc
鶯の鳴きてつげつるあしたより春の心はさだまりにけり(高橋残夢)

761:名無氏物語
09/04/28 01:41:08 jqRV47Dc
春ならば花とやみらむ冬ごもりみやまをわけてふれる白雪(藤原長能)

762:名無氏物語
09/04/28 17:43:52 jqRV47Dc
千年ふる山路のきくも露の間の花とやみらむ秋のよの月(松永貞徳)

763:名無氏物語
09/04/28 17:44:47 jqRV47Dc
梅の花あかぬ色香もむかしにて同じ形見の春の夜の月(俊成卿女)

764:名無氏物語
09/04/28 17:45:52 jqRV47Dc
花蓮あかぬ色香は折りてとも思ひぞかけぬ池のもなかに(契沖)

765:名無氏物語
09/04/28 17:46:45 jqRV47Dc
我が袖ににほひかうつせ梅の花咲きちる岡の春の夕風(飛鳥井雅有)

766:名無氏物語
09/04/28 17:47:55 jqRV47Dc
梅の花恋しきことの色ぞそふうたてにほひのきえぬ衣に(式子内親王)

767:名無氏物語
09/04/28 17:50:10 jqRV47Dc
散ると見てあるべき春もなきものをうたて桜を風の吹くらむ(藤原家隆)

768:名無氏物語
09/04/28 17:51:43 jqRV47Dc
玉桙のゆくてばかりを梅の花うたてにほひの人したふらむ(藤原定家)

769:名無氏物語
09/04/28 17:53:18 S+4r9JF6
あらたまの年たちかへるあしたより待たるるものは鶯のこゑ(拾遺5)

770:名無氏物語
09/04/28 17:54:12 S+4r9JF6
春たてば花とや見らむ白雪のかかれる枝にうぐひすぞなく(古今6)

771:名無氏物語
09/04/28 17:55:45 S+4r9JF6
よそにのみあはれとぞ見し梅の花あかぬ色香は折りてなりけり(古今37)

772:名無氏物語
09/04/28 18:03:28 jqRV47Dc
人待たで寝なましものを梅の花うたて匂ひのよはの春風(宗尊親王)

773:名無氏物語
09/04/28 18:04:48 jqRV47Dc
惜しむなよ誰もうき世の花ざかり散ると見てこそあるべきものを(宗良親王)

774:名無氏物語
09/04/28 18:07:06 jqRV47Dc
みてのみやけふもすぎなむ白雲の夕ゐる嶺の花の下陰(西園寺公相)

775:名無氏物語
09/04/28 18:08:39 jqRV47Dc
見てのみや山路に千世を送るべきいざ折りとらむ白菊の花(飛鳥井雅親)

776:名無氏物語
09/04/28 18:09:50 jqRV47Dc
卯の花を手ごとにをりてかへらまし山郭公聞きししるしに(賀茂真淵)

777:名無氏物語
09/04/28 18:12:40 jqRV47Dc
山もりもをらばやいはむ高砂のをのへの桜宿しばしかせ(藤原家隆)

778:名無氏物語
09/04/28 18:16:30 jqRV47Dc
庭の面は柳桜をこきまぜむ春のにしきの数ならずとも(藤原定家)

779:名無氏物語
09/04/28 18:19:51 jqRV47Dc
みわたせば松に紅葉をこきまぜて山こそ秋の錦なりけれ(藤原良経)

780:名無氏物語
09/04/28 18:32:59 jqRV47Dc
たつた姫松にもみぢをこきまぜて都の外の錦とぞみる(宗良親王)

781:名無氏物語
09/04/28 18:34:16 jqRV47Dc
こきまぜし柳さくらの春の夢見わたせばまた雪の初花(正徹)

782:名無氏物語
09/04/28 19:07:08 jqRV47Dc
こきまぜし柳桜を宮城野の秋の錦ぞ春にまされる(正広)

783:名無氏物語
09/04/28 19:08:21 jqRV47Dc
秋も又千種の花をこきまぜて都の野べぞ錦なりける(松永貞徳)

784:名無氏物語
09/04/28 19:21:28 jqRV47Dc
我もまた心そらなり都人やなぎさくらをもてはやすとき(木下長嘯子)

785:名無氏物語
09/04/28 19:22:11 jqRV47Dc
これも又錦なりけりこきまぜて萩も薄もなびく秋風(後水尾院)

786:名無氏物語
09/04/28 19:24:38 jqRV47Dc
春ならぬ錦を木々にこきまぜて都の山も紅葉する比(武者小路実陰)

787:名無氏物語
09/04/28 19:25:23 jqRV47Dc
都人柳さくらにこきまぜて袖のにしきもかをる春かな(香川景樹)

788:名無氏物語
09/04/28 19:27:07 jqRV47Dc
吉野山こずゑの空に花さそふ風のやどりは峰のしら雲(藤原範宗)

789:名無氏物語
09/04/28 19:29:17 jqRV47Dc
秋と吹く風のやどりはうき人のこころなりけり行きてうらみむ(宗良親王)

790:名無氏物語
09/04/28 19:31:36 jqRV47Dc
しらざりし風のやどりは荻の葉にありとも秋はなにに恨みむ(後崇光院)


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