07/09/06 04:18:21 NNzxQNsW
>>163
えっと、3行目の「踏むべも」は「踏むべくも」または「踏むべうも」の間違いね。
四条大納言(藤原公任)がこんなふうに何でも上手で、ご立派でいらっしゃるので、
大入道殿(藤原兼家)が、
「どうしてこんなふうにパーフェクトなんだろうね。うらやましいことだよ。
うちの息子たちは四条大納言の影ですら踏めそうもない
(まして横に並ぼうなんてとてもとても)っていうのが残念だなぁ」とおっしゃったので
(兼家の息子たちである)中の関白殿(道隆)・粟田殿(道兼)などは、
「親父は本当に(その言葉通りに)考えていらっしゃるのだろう」と、
気後れしちゃった様子で何もおっしゃいませんのに、
(同じ兼家の息子なのに道隆や道兼の弟である)この入道殿(道長)は、
(その当時は)とても若く青二才でいらっしゃったというのに、
「影なんかを踏まないけれど、そのかわり顔を踏んでやろう
(踏まずにおくものか)」とおっしゃったんですよ。