07/07/01 23:55:14 QYmYp9Xt
>>106
ちょうどその頃、道長様は、ちとばかし不遇な時代でなぁ。
甥っ子の伊周様に官職を追い越されたり。
(道長・権大納言、伊周・内大臣)
で、野心家の道長様のことだから、気が収まらなくてなぁ。
公の場でこそ分を守って、伊周様を立てた振る舞いをなさっていたが
プライベートでは、何らご遠慮なさることなく、張り合っておられたのじゃ。
この弓競べのときもそう。特に道長様は、弓には自信がおありだったわけで、
まぁ、いわば他流試合とでも申そうか、
「招かれざる客として殴り込み、道隆・伊周めの鼻をあかしてくれようぞ」
ぐらいの意気込みでおられたに違いあるまい。たいした度胸であるよ。
こういうことにまるで気後れなさらないのが、道長様の道長様たるゆえんであろうのう。
で、首尾良く鼻を明かして見せたばかりか、願掛けまで成就なさるあたりが
さすが道長様、いみじきことよなぁ。