02/04/09 05:37
今朔の尊書昨十三日下着具に拝見、多幸々々。
一、当国の儀其元に於て種々雑説申すに付、内府様御不審の由、
尤も余儀なき儀に候、併して京・伏見の間に於てさへ、色々の沙汰止む時なく候、
況んや遠国の景勝弱輩と云ひ、似合いたる雑説と存じ候、苦しからざる儀に候、
尊慮易かるべく候、定て連々聞召さるべく候事。
一、景勝上洛延引に付何かと申廻り候由不審に候、去々年国替程なく上洛、
去年九月下国、当年正月時分上洛申され候ては、何の間に仕置等申付らるべく候、
就中当国は雪国にて十月より三月迄は何事も罷成らず候間、当国の案内者に御尋ねあるべく候、
然らば何者が景勝逆心具に存じ候て申成し候と推量せしめ候事。