白川静「字統」「字訓」より凄いのってあるの?at KOBUN
白川静「字統」「字訓」より凄いのってあるの? - 暇つぶし2ch98:文字研研究員
02/08/21 11:05
>>96
それはある。書家に信者が多いのも心配。「詩経」にしてもそうだけれど、
民俗学なんてものは所詮「机上の学問」という批判があってもしようがない
わけで、だからこそ柳田や折口らが「ポスト近代民俗学」みたようなものに
コテンパンにやっつけられたりする。これはフレイザーが「呪術」を理解し
ていない、という批判と同義。そのぶん、フィールドワークというのは僅か
なフォークロアを補う「生産的行為」であるとも言えるから、「東北学」が
ここを出発点としたのも頷ける。けれども「同型神話」の解析なんてフォー
クロアよりほかに頼るべきものもないし、白川氏もそれを弁えているので、
その点は評価されてしかるべきだと思う。

>>94
白川氏は「辞書」と「字書」を「字源」でもって弁別しているので、べつに
無理のない解釈だと思われ。藤堂氏はあくまで中古音=声系を重視していた
ので、字形学があとからついてきたような感がある。だからハルペン・ジャ
ックのような人が「漢字元素」てなことを言い出した。つまり「字源」を「語
源」と言い換えるだけの根拠がある。だから「花」=「桜」、「漢字語源」=
「藤堂明保」、「字書」=「白川三部作」は全て同じ地平で語られるべき事象
だと思う。ちなみに「物語」=「源氏物語」なんてものは、代表作をそのまま
等記号で結びつけ、そこに「同義」なる摩り替えが潜在しているんで(つまり、
後者が新たな意味を生成したわけではない。歴史的意義が不在だということ。
つまり特定のものを指さないという点で記号となっていない。コンテクストに
よるほかないということ)、これは「次元」というよりも「集合」としてまっ
たく別のものではないか。つまり、比較すべき母体の基準の立て方からして誤
っている。まあ、「<甲骨文>文字学」だと白川氏のほかに加藤常賢とか水谷
静夫とかの学説を代弁する「記号」になりうる、と言えるだろうけど。


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