06/08/14 14:56:48 XHArqA6G
171 :名無氏物語 :2006/08/11(金) 15:12:09 ID:zYkoTjqv
始めて見たけど、このスレもそろそろ寿命かな。
また一字一字比較するのならともかく、
漢字の由来一般に関する単なる意見・感想は出尽くしたしね。
結局、現状では決着をつけるには資料が足りないよ。
いきなり甲骨文みたいに高度に単純化された記号を突きつけられて、
さあ何の絵だなんて訊かれたら、そりゃ混乱もするよ。
自分は専門家じゃないから印象だけで言うけど、第一期武丁の甲骨文は、
メソポタミアならアッカド帝国期の楔形文字程度の抽象度に達している。
メソポタミアにはそれ以前に長い成立段階の時期があり、
その頃はまだ「あはは、そのまんまやん」みたいな絵文字が多いから、
文字の原義はまだわかりやすい。
ヒエログリフなんかもっとわかりやすいよね。絵そのままだし。
ところが中国の場合、言語を表現するように絵文字を並べて用いた段階については、
全く何の資料も見つかっていない。
ここ数年、かなり考古学的発見が続いているのにもかかわらず、だ。
特に、偃師や鄭州の遺跡でもそのあたりの発見がないのはどうしたことだ
(鄭州には数個の発見例があるらしいが)。
しかし、一方で、武丁の時代にあんなに完成された文字体系が
突如として「発明」された、とはどうしても考えられないのだ。
だから、考古学的発見を待っている。
白川氏や藤堂氏のファンタジーがどこまで正しかったかを示すような発見を。