09/09/28 22:18:34 0x4EyV3t
>>8の内容について、一部うるさい人がいるので、ヒッソリ反論しておこう。
まず、「悪」という語の意味は多義的であるから、議論する前にその意味内容
は明らかにしておかなければならない。俺としては、この言葉を「正義の観点
からなされる否定的な法的価値判断」と言う意味で用いている。つまり違法の
意味。そもそも、「殺人はそれが死刑執行としてなされる場合でも悪(ないし
不正)と評価されるか」が構成要件の違法推定機能と絡めて議論になっていた
わけだが、この文脈で語られる「悪」とは、上記の意味と考えて良いだろう。
違うというなら、いかなる意味において「悪」という語を用いていたのか、ま
たそれは違法推定といかなる関連を有するか述べていただきたい。
そして、死刑執行としてなされる殺人に、上記意味の「悪さ」は認められない。
山口も刑罰に対し正義の観点から法的に否定的評価をしているはずはない(こ
の意味で否定的評価をするならそもそも刑罰は法的に許されないものとなる)。
で、件の人物は、山口の刑法の謙抑主義に関する叙述に、「刑罰=害悪」との
表現を見つけ、刑罰を「悪」と言う学者はいると言う。しかし、それは上記の
意味の「悪」とはニュアンスの違うものだ。「受刑者に苦痛を与え負担を課す
という刑罰の性質」を「害悪」と表現しているだけだろう。だから、これをもっ
て刑罰=悪の学説上のソースとするのは筋違いというべき。
13:法の下の名無し
09/09/28 23:56:45 Pvgoy3lc
>>12=スレリンク(philo板:441-442番)
>>8 441 「手段の性質は悪だが許容される場合もある」ってのがあんたの主張だが、
そうすると「 【死刑】 は 【手段】 としては 【悪】 だが目的が善だから許容される」と?
そういうことを言う法学者はまずいない」
442 「正当防衛の要件を満たす殺人は、「 ★ どう見ても <悪> ではない ★ 」
つー点は一致していると思う。」 ↑
>>12 =「正義の観点からなされる
否定的な法的価値判断」
…つまり < 違法 > の意味。
↓
>>8 445=山口厚「刑法総論」
「 【刑罰の付科】 という保護 【手段】 は、…重大な 【害悪】 を意図して科するものである…
★ それ自体としては決して望ましいものではない ★ 。」
↑
【手段】
山口 厚(やまぐち あつし、1953年11月 - )は日本の法学者。専門は刑法。
東京大学大学院法学政治学研究科教授。新司法試験考査委員(2006年~)。日本刑法学会理事長(2009年~)。
URLリンク(ja.wikipedia.org)
14:法の下の名無し
09/09/29 00:02:54 Pvgoy3lc
442 どう見ても <悪> ではない → ○
442 どう見ても 【悪】 ではない → ×
442 どう見ても悪ではない → ×
↑
<悪>/【悪】
15:法の下の名無し
09/09/29 04:12:06 8aBX2GCQ
>>13
それが何?
「害悪」「望ましいものではない」が直ちに「正義の観点からなされる否定的
価値判断」を意味しているとでも?
16:法の下の名無し
10/01/27 10:10:05 RFqjaPcI
藤村富美男