06/12/06 01:23:44 2GuGpETH
憲法の人権論,とりわけ人権制約根拠(違憲審査基準)を学ぶ上で,
アメリカの二重の基準論が日本の判例においてどのように
受容・変容されたのか,という論点を避けて通ることはできません。
渡邊重範先生の憲法講義録(非売品)を読めば,
その内容を理解することができます。
精神的自由権を経済的自由権より厚く保障する,という渡邊先生の理解は,
判例には取り入れられているとは言えません。
むしろ,経済的自由を制限することは,精神的自由の制約より緩やかに
許される,というのが判例の傾向だと先生は批判します。
私は憲法についてまだ学びが浅いのですが、
渡邊先生は本当に偉大な方なのだということがわかりました。