10/02/05 00:46:44 gpOK2x3m0
>>722
今でもアメリカとの圧倒的な力の差を考えずに、アメリカにテロを行う人間が
後を絶たないように、当時の中国では「列強に取られた権益を取り返す」という
「国権回復運動」が過激化していて、日本に限らず外国の権益はもちろん通常
の投資活動にすらテロが行われて、かなり問題になっていたのさ。
満州事変でも最初のうちは列強が日本に融和的だったのは、どこの国もこの件では
手を焼いていたというのも理由の一つ。
日本は満州事変前の時点で15億円(これは大正期の国家予算とほぼ同じ)の投資
を満蒙に行っていたから「過激なテロとそれをちゃんと取り締まらない中国当局」
に対する世論の不満が高まっていたんだ。
結局のところその「世論の支持」が関東軍の暴走を政府・軍中央が追認する最大
の原因になるわけだが、皮肉にも普通選挙による民主化の進展が世論におもねり
大局を忘れた政治家を量産してしまったのさ。