09/06/10 18:51:54 YunEY6UF0
日本は連合国がポツダム宣言という形で提示いたしました戦争終結の條件を 無 條 件 で受けて終戦いたしたのであります。
無條件降伏というのは、戰勝国が提示した條件に何ら條件をつけずして降伏したという意味であります。
その当時、政府、大本営連合会議においてポツダム宣言に対して種々の條件を付して
これを受諾したいという議があつたことは、佐竹委員よく御存じのことだと思います。
ただ連合国が戦争指導方針として、無條件降伏というものを強く主張しておりました情勢から考えまして、
日本全体といたしましては、何ら條件を付さないで、先方の提示した條件を受けたのであります。
それが無條件降伏をしたという意味でございます。
むろん先方が提示したポツダム宣言の中には條件がございます。
その條件の一として、日本の領土の範囲は連合国できめるという一項がございます。
その條項に従つて、連合国が日本の領土について最終的な決定を与えるまで、
日本といたしましては、あらゆる角度から日本の要請、国民感情その他が連合国によつて
考慮に入れられるよう努力いたすことは当然でございますし、
また政府といたしましては、十分その責務を盡したと存じております。
しかしその結果、平和條約におきまして、連合国が最終的決定をいたしました以上は、
條件をつけないでポツダム宣言を受諾した以上、日本としては 男 ら し く これを受けるものであるというのが、
総理の考え方だと存じます。
(昭和26年10月24日 平和条約及び日米安全保障条約特別委員会)