09/07/03 12:56:39 mUxxQPVX0
>>246
無条件降伏というと普通は無条件に降伏することと受取るでしょう。
辞書を見ると僅か大辞林の次項として触れている程度。
広辞苑
兵具・武器その他一切を、無条件に的に委ねて降伏すること。
大辞泉
一切の条件をつけずに降伏すること。
大辞林
1、交戦中の軍隊・艦隊または国が、兵員・兵器などの一切を無条件で敵にゆだねて降伏すること。
2、交戦国の一方が一定の降伏条件を無条件に受諾して降伏すること。
無条件降伏だとして説明に出てくる米国大統領トルーマンの
「連合国最高司令官の権限に関するマックアーサー元帥への通達」
「天皇及び日本政府の国家統治の権限は、連合国最高司令官としての貴官に従属する。
貴官は、貴官の使命を実行するため貴官が適当と認めるところに従って貴官の権限を行使する。
われわれと日本との関係は、契約的基礎の上に立つているのではなく、無条件降伏を基礎とする
ものである。貴官の権限は最高であるから、貴官は、その範囲に関しては日本側からのいかなる
異論をも受け付けない。」
は無条件降伏派に位置すると言っていい。
また、昭和25年3月9日外務委員会で横田喜三郎は
「若しそれが合意に基き契約的性質を持つていればそういうわけのものであります。
併しそうではないということをはつきり言つておりまして、そうして連合国のポリシーに過ぎない。」
とも言っている。
いうなれば、無条件降伏派と無条件受諾派を区別せず「無条件降伏」と呼ぶことは
無条件受諾派の意味を知らない人へ、無条件降伏派のいう無条件降伏であったという
すり替えや印象を与える為の一種の情報操作であるとも云える。
無条件受諾派について、ポツダム宣言という条件を受諾して降伏したことを、
説明しないと区別できない他の意味合いがある「無条件降伏」をわざわざ使っているのだから。