09/06/29 17:49:12 f3ozTOHg0
帰途小磯大将と共に阿南陸相を官邸に問ひ、重臣懇談会の御召の情況に就き説明す、陸相より経緯の真相に就き述べたる要点左のごとし。
〈一〉九日「ソ」〈ソ連〉の態度明かになり午後最高戦争指導会議(出御なし)に於て論議あり其の際
依然戦を継続するも機会を捕へて速かに戦争終結の方途を講ずべく之がため敵側提示の無条件降服は左の件を保留し
これに応諾するの用意ありとの決定を見たり。
1 国体護持
2 全面武装解除は自主的に所要に応じ実行
3 敵側監視部隊等の駐屯は拒否
4 戦犯責任者は国内法に依り処断す
然るに閣議の席上に於ける総理の命に依る外相の説明に於いては戦争継続の点には触れず、無条件降服の応諾の件、殊に国体護持の点のみを説明す。
(東条英機日記より)
当時の日本の首脳部も、受諾前から無条件降伏としてみていた。要求は対抗条件ではなく、留保を求めていた程度と認識。