09/12/28 21:41:48 CcwFm2M+0
リットンの一つの結論は第九章に書かれている。彼は、満州事変の原因を多角的に
検討し、その問題の複雑性について記している。(ダイヤモンド社、306ページ)
「即ち問題は極度に複雑だから、一切の事実とその歴史的背景について十分な知識
を持ったものだけがこの問題に関して決定的な表明する資格があると言うべきだ」
「この紛争は、一国が国際連盟規約の提供する調停の機会をあらかじめ十分に利用
し尽くさずに、他の一国に宣戦を布告したといった性質の事件ではない」
「また、一国の国境が隣接国の武装軍隊によって侵略されたというような簡単な事件
でもない。なぜなら、満州においては、世界の他の地域に類例を見ないような多くの
特殊事情があるからだ」