08/09/08 20:21:37 K824Ht8T0
力強く大地を踏みしめながら図書館へと向かった。
書籍は、鴻山俊雄『神戸大阪華僑ー在日華僑百年史』(昭和54年刊、華僑問題研究所)だ。
ーUSEN創業家の宇野家
の分析をするうえで、(念のため、閲覧しておこう)と思っていたのだ。
予想通り、USEN関連の記述はなかった。ただ、おもしろい記述を発見した。
阪神の食品工業界での華僑の活躍だ。我が輩は、インスタントラーメンの日清食品創業者に
ついては、ロッテとの比較で論文を書いていたので良く知っていたが、ライバル社の
サンヨー食品、エース・コックも、華僑が創業者であろうとは、気づかなかった。
つまり日本が世界に誇る発明品のインスタントラーメンは、在日華僑、とりわけ台湾系華僑が
創造した産業だということだ。それ以外にも、敗戦後の混乱期から独立前迄の森永や明治製菓、
新高製菓を支配しといわれている大信実業社(現社名は不明)、エーワン・ベーカリー、
北極(現社名は不明)、コトブキ製菓なども華僑が創業したという。
これは敗戦後、GHQ占領下の日本が、統制経済下にはいり、砂糖等が統制物資になったのと
不可分な関係にたつ。戦勝国民の中国人=華僑は、統制経済を遵守しなくとも免責される
治外法権が付与されたため、統制物資として日本人が手に入れにくかった砂糖等を
調達できたからであろう。
戦前は、華僑系の大規模な食品会社は皆無だったが、上記の理由で、食品工業の原料を調達し、
日本人の職人や技術者を雇用して成功したようである。
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