06/10/16 18:27:01 Ot3FOxSF0
調査は〈資料〉と〈証言〉に基づいてなされたが、〈資料〉には、軍や官憲が「強制」連行を
行ったことを示す記述は一切なかった、ということがこの答弁で明らかになった。そこで
片山議員は、〈資料〉すべての公開を求めたところ、政府はこれを了承した。
それでは、「総合的に判断した結果」とはいかなることを意味するのか。〈証言〉が「強制」
を裏付けたということなのか。
▼「証言の裏付けはとっていない」
この点を鋭く追及し、画期的な答弁を引き出したのが、公開された政府資料のすべてを
調査するなど万全の準備を整えて質問に臨んだ小山孝雄議員であった。
結論から言えば、政府は「河野官房長官談話の根拠となったものは、客観的裏付けの
ない元慰安婦の証言だけであった」と認めたのである。その質問と答弁の重要部分をここに
紹介したい。
小山議員 参考とした国内外の文書は全部公開でしょうか。
平林外政審議室長 原則として、今おっしゃったとおりでございますが、韓国の太平洋戦争
犠牲者遺族会というのがございますが、ここの資料だけは内部資料だということで渡されて
おりますので、これは例外的に非公開ということになっております。
小山議員 そうしますと、我が日本国の各行政機関、それから国立国会図書館、
国立公文書館、そして米国国立公文書館から出たものは全部公開されている。そこには
強制連行を直接示す資料はなかったということが確認された。
そうすると、残りは関係者からの聞き取り調査です。すなわち、元従軍慰安婦を中心とした
関係者からの聞き取り調査、これは明らかにされていない。それから、参考文献の中に
太平洋戦争犠牲者遺族会等韓国の遺族会が出した、まとめた元慰安婦の証言集、これが
非公開ということですね。
平林外政審議室長 そのとおりでございます。
(つづく)