09/07/21 22:38:37
>>421
その検非違使-職能民て構図はおもしろいな。
江戸泰平期は現在以上に日本史ブームだった。
鎌倉時代の文献から講釈や知的娯楽を生み出す傾向も強く、
当時の長吏を揶揄する際に、
歴史的経緯考察も既に入っていたと思われる。
最初の『穢多』という呼称は鎌倉時代の絵巻物
「天狗草紙」に表れる、とはよく言われる話。
それをもって1000年間言われ続けたとされるわけだが、
実際はその間の時代に『穢多』という呼称があったとの記録は見ない。
江戸期に社会批判から下級官吏揶揄に至る過程で、
スラングである『エタ』に鎌倉草紙から当て字されたのではないだろうか。
当時漢字を日常で使うものはごく一部だし、
公的呼称で「穢多」←こんな字称を使うなんて常識で考えられない。
やはり正しくは"衛太"ではないだろうか。(etc.番士→番太、衛士→?)