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■新羅王家・『朴氏』は存在しなかった。
高麗時代に編纂された朝鮮の歴史書・『三国史記=新羅本紀』の中に、新羅を建国した王家として『朴氏』という王家が登場する。
だが、『朴氏』などという王家は存在しなかったのである。
この『朴氏』という王家は、『三国史記』の編纂者・金富軾(きん・ふしょく)が、任那日本府に伝えられていた古文書を読んで、
その記録の内容を誤読したために創作された王家であり、実在しない。
おそらく金富軾は、任那日本府の古文書・『シラキ史』の記録に出てくるシラキ王の称号・『日子』(ボコ)を、
ボコに『朴』の字を当てたのであろう。
古代日本の皇族男子の名前の頭には、『日子』(ボコ)が付くことが多い。『日子』はアマテラス大神の子孫である皇族男子を
意味する称号である。
(例:日子ホノニニギ、日子ウガヤフキアヘズ、日子ホホデミ、日子ヤイノミコト、日子イマス王など)
しかし、朝鮮人(ワイ族)である金富軾が、そのような事実を知るわけがないので、彼は『日子』を氏だと勘違いしたのだ。
おそらく、任那日本府に残されていた歴史文書には、「日子と書いて菩古(ぼこ)と読む」というような解説文が書かれていたであろう。
それを読んで、金富軾は首をかしげたはずだ。日古を「ボコ」と読むのは日本式の訓読みであって、中国式の音読みや朝鮮式の音読みでは、
そのような読み方はしないからだ。