08/09/20 00:13:00
近年の歴史学研究において、かつて太子の実績とされていたことの多くが虚構で
あったことが明らかになっており、厩戸皇子の存在は認めるものの、『日本書紀』等の
伝える聖徳太子像そのものが架空のものであったとする説もある。
[編集] 聖徳太子虚構説
聖徳太子が実在したこと自体を否定する説がある。
大山誠一は「厩戸王の事蹟と言われるもののうち冠位十二階と遣隋使の2つ以外は全くの
虚構である」と主張している。さらにこれら2つにしても、『隋書』に記載されてはいるが、
その『隋書』には推古天皇も厩戸王も登場しない、そうすると推古天皇の皇太子・厩戸王
(聖徳太子)は文献批判上では何も残らなくなり、痕跡は斑鳩宮と斑鳩寺の遺構のみということになる[18]。
大山は、飛鳥時代にたぶん斑鳩宮に住み斑鳩寺も建てたであろう有力王族、厩戸王の存在の
可能性は否定しない。しかし、推古天皇の皇太子かつ摂政として、知られる数々の業績を上げた
聖徳太子は、『日本書紀』編纂当時の実力者であった、藤原不比等らの創作であり、架空の存在で
あるとする[19]。