07/01/19 02:24:57
あの吉田松陰(?)の掛け軸はアヤシイ。
まず翻字から間違ってる。
「不踏死比不能成善士」→「不踏死地不能成善士」
「比」と「地」のくずしの違いは基礎中の基礎。
字の右側(つくり)にテン(、)があるので、これは「地」。「比」だと意味不明。
訓読すれば「死地を踏まずんば、善士と成ることあたはず」くらいか。
直訳すれば「危険な場所(死地)に足を踏み入れなければ、
立派な人間(善士)になることはできない。」
かなり意訳的ではあるが、細木の訳は間違いではない。
この言葉の出典は分からない。だが漢詩ではないようだ。
問題は、この掛け軸に「吉田松陰」の名はおろか、落款すら無いことだ。
それに字もなんだか違うような感じがする。たとえ字がそっくりでも、
落款や箱書き等が無ければ、それをホンモノと証明することはできないと思う。
松陰であればニセモノも多く存在するわけだし。
あれは堂々と見せびらかせるものではないと思う。
皆さんはどう思われますか?(長文失礼しました。)