07/11/23 19:45:56
>>361
真実系でよく書かれている話だね。
じゃ、私も倣って「真実」風に語ろう。
当山の想いは『皇国殖民会社』となって進められ、成功者も現れたことで一面成功したかに見えるが、
実際に成功したのは少数であり、大半は過酷な農作業に就くか、女性であれば女中として働くのが専らだった。
そもそも、現地語も分からないどころか日本語の手続き書類すら自分で書けないような人が多いのだから、成功する見込みなどほとんど無い。
移民業務自体も、実家の土地を売り払って出した預かり金を流用したりするなど、杜撰な面があったようだ。
こういった環境のせいか、帰国希望者が85%と大半だったらしい。(1938年のアンケートより)
そして、戦勝組も当初は8割程度と圧倒的だったようだ。
戦勝組に一般の人が多く、敗戦組に成功者が多かったようでもある。
ただ、こういった話しを聞くとき、殆どの人が2グループに分かれて闘争していたように感じてしまうが、
実のところ、大半の貧しい人々は日々の生活に追われて政治運動どころではなかった。
また、南米移民の中でも県系人は、ペルー・アルゼンチンで7割・ボリビア6割と、日系人に会えば県系人に当る状態。
ブラジルは比率的に1割程度と少なめな方で、それでも単県では最多の部類ではある。
沖縄人に妄念で動く人が多いのならば、ブラジル以外の移民地域ではもっと凄惨なテロの応酬があっておかしくないはずだよな…