06/05/31 19:40:45
>>128 >>129 >>131 ご指導ありがとう御座います。
それから >>126 先輩、同じような方がいらっしゃるのを心強く思います。
安岡正篤氏は最近になって「人生と陽明学」という講演録を斜め読みしました。
これは始祖王陽明を初め、我が国の陽明学者の紹介や陽明学者たる安岡氏の
時事解説(ただし 1970 前後の)などが採録されたもので、帝京大学の阿部学長
のような口調の講話が10回分ほど入っていたでしょうか。
いろいろなエピソードがちりばめられて興味深く読めますが、瞬間を燃焼するとか
自己の例を俯瞰するとか、一般的に言われる陽明学がどのような考え方に基づいて
いるかについてはピンときませんでした(恐らく、そのあたりをクリアにするには
格物致知も避けて通れないと思います)。
陽明学は実用の学と言われますが、私は他の目的の手段としてこの学問に触れたい
のではありません。結果的にこれからの生き方に影響するかもしれませんが、
しいて言えば陽明学がどんなものなのか知りたいという興味があるからです。
心の持ち方や判断力を養うために古人が寄る辺とした教えが知りたいのですが、
私自身が宗教として盲信する対象を求めているのではありません。
近江の高島にある藤樹記念館が発行した「中江藤樹入門」なる小冊子も藤樹や
蕃山の人となり、人生を紹介したもので、彼らが心奪われた陽明学について
詳しく触れたものではありませんでしたので、納得するには伝習録にふれておかねば
なるまいと思いました。
陽明学は博覧強記を誇る学ではなく他の目的のための道具として使うのが正しい
接し方のような気もしますが、とりあえず興味本位で近づいてみます。