08/12/13 00:49:55
>>919
人権を外来思想とする儒教王国の九州と人間主義を唱える浄土真宗王国の
広島人のわしと温度差があるのう。日本社会の残酷さについて、
『日本残酷物語』を中心に、宮本常一氏と飯塚浩二氏の対談から、
飯塚「他人の不仕合せを踏み台にしないまでも、見殺しにするのが日本文化
の特色であっては困るという空気を作りあげていくのに役立ってくれたら、
一番有難いと思います。」
宮本「日本にたくさん来たキリシタンの神父たちの書いたものを見ると、
日本の社会のよさをいたるところで誉めてくれているが、誉めておる中に、
そういう社会が成立する為に不用なものは切り捨てたり何かした話が
沢山あるのですね。あるワクを作って、そのワクの中におるだけを
認めていこうとしている。それによって封建社会というのは成立して、
それ以外のものはみみんな切り捨てられて、それでその社会がよかったと
いうことになってきているのでしょう。」
飯塚「戦前の講談社的な線でうまくいった人達が、成功したとたん
お説教する方に回ってしまう。文部省がやらなくてたって、成功した人は
みんなやってる。これもまた残酷だな。みんながそういう条件を持って
いるか、持っていないかぬきにして、俺に見習え、俺はやれたということを
いってね、人間が他人に対してどんなに不人情になれるか見本みたいな
ところがある。それで下の方をまるごと見殺しにしている。」
日本の成功者が権威を持つと威張る内面は卑屈さ同居しとるんじゃろうが、
日本の成功者を含め上層部は不人情じゃ。ほいで内政干渉してくれる
近隣諸国が共産主義国じゃあ、民主主義の後進国じゃけぇ、どうしても
日本の上層部の暴走に因縁つける要素に乏しい。近隣諸国よ、
「しゃんとせえ!」云いとうなるよのう。