05/08/11 19:06:32
>>92
元々、獄中で書いた物の写しを、大鳥が釈放直後の洋行中に荷物に入れていた。
それを同行者(おそらく安藤太郎)が見て、丸毛利恒の手に渡り、
丸毛が書き写したのが、残されていた。原本は行方不明。
20年以上眠っていた写本が、明治30年4月の「旧幕府」創刊に際し、
第1号に、「南柯紀行」として掲載され、以降連載が続けられた。
獄中日記のパートは、明治31年4月以降の「同方会誌」にも掲載されている。
で、中田蕭村が明治44年に、上記をまとめて、今井や小杉の記録と合わせて
「幕末実戦史」として1冊の本として出版した。
今井の記録と南柯紀行は、全く別物。
読めば分かると思うが、視点や考え方や文章の組み方が、全然異なっている。
維新史料に収録されたのは、その後大正に入ってから。