06/02/15 19:55:25
>>307の続き。「分断国家日本」考える。その２
1950年代後半-1960年代前半
東西冷戦はより一層エスカレート。旧福島県地域は軍事施設が乱立、国境地帯の山岳地帯にはおびただしい地雷原が出現。北日本における過酷なマルクス・レーニン主義化政策によって、
熟練労働者や知識人層における反発が高まり、その多くが北東京を経由して、南日本へと逃亡した。マルクス・レーニン主義建設の中核となるべき頭脳階層の流出に危機感を募らせた野坂参三は
問題の解決をフルシチョフに訴えるとともに、西側との交渉が挫折した際には、人口流出を物理的に阻止することを選択肢として提起した。フルシチョフの要求に対し、西側陣営は拒否の姿勢を貫いたため、北東京を囲む形で鉄条網、
後に壁が築かれ、隅田川には大量の機雷が敷設されて船舶は航行不能になる。後にこれは「東洋の壁」と言われることになる。
南日本は北日本からの侵攻に備えるために「このままでは東アジアが赤化する」という米国からの圧力により憲法を改正して「国防軍」を設立することになり、ＮＡＴＯ加盟によってより北日本との対立姿勢を強めることになる。
日本は北日本と南日本に分割され、分断国家となり、東京は北日本地域と南日本地域の間に「壁」が築かれ分断都市となり、国境地帯の尾瀬は文字通り「はるかな尾瀬」となる。
1970年代後半-1980年代前半
過度の軍備予算への投入によって計画経済の破綻が見え始め、消費財の不足などで国民の生活は窮乏。
特に資源が限られている北日本は北朝鮮・アルバニアクラスの最貧国へと転落した。
その一方で日本共産党政権による腐敗や汚職による国民の不満の拡大、長期の経済の低迷によって国民の不満は増大していた。
だが、日本共産党のリーダーであった野坂参三は、ハンガリーやポーランドなどで社会変革の動きが強まってからも、
軍隊や秘密警察などを動員、強制収容所を増設などをして国民の統制を強めていた。