09/09/22 11:09:14
>>388
色んなことが書いてあるけど、今一番関連があるところは、次の所。
「実際少なくともわたしの著書というものは、それらの事柄に関しては、
存在しないし、またいつになってもけっして生じることはないでしょう」
(341c:訳は岩波版全集のもの)
とプラトンは哲学の重要な主題について自分が書物を書くことを否定
している。これ以降に更に重要な発言があるが省略。
研究者のなかには『第七書簡』も偽作と主張する人がいるので、扱いには
注意が必要だけど、プラトンについて真面目に考えてみようと思う人は
読んでおいた方が良いだろう。全集探すのが面倒だという人は、岩波文庫の
ブラック『プラトン入門』にも訳が入っているからそれを見ればいい。