08/03/24 17:46:08
>>628,630
もし [mowa] みたいな表記にしたら、[mo-wa] の二音節ということになってしまう。
もちろん、実際には単音節なのだから都合が悪い。
「オワ」っぽく聞こえるのはわかる。
朝倉さんも似たようなことを言ってる。
『(...)この時の作者名は「モロワ」となっている.
[rwa]を「ルア」でも「ルワ」でもなく,[w]の前に「オ」を加えて「ロワ」としたのは,
このほうが原音に近いからで,フランス人が発音する「渡辺」は「ォワタナベ」と聞こえる.』
(『フランス文法集成』p.553)
実際に、そういう発音になりがちなのは、
あまり、フランス人が半母音/w/に、慣れていないからでは、と思う。
もちろん oui[wi] に代表されるように、決して少ないわけじゃないけど、
そもそも、ou[u]+V の母音連続を避けるためという感じもする。
歴史的にも、ゲルマン語から借用した語の[w]は、[g]に変わってしまっているし。
werra > gwerra > guerre 「戦争(英:war)」 とか。
もしかしたら、もっと単純に、oi という綴りに o が入っているから、
なんとなく[o]っぽい発音を入れたくなるのかも。
ただし、最近は英語やらを話せる人も多いだろうし、
[w]の音にもあまり抵抗がなくて、>>632みたいな例も出てきているのかも。
まぁ、もちろん個人差の問題でもあるけれど。
日本でも、「ウィ」と言えず、「ウイ」となる人が、
お年寄り中心にいたりするのと、同じようなもんかと。
長いな。