07/11/10 14:51:21
>>385
そうなんですか!?
私の話のネタ元は、指揮者の故・岩城宏之著『フィルハーモニーの風景』(岩波新書、
絶版)のP11~12です。
曰く、「カラヤンはザルツブルク生まれで、国籍は正真正銘のオーストリアである。しか
し、祖父がギリシャの寒村から息子を連れてザルツブルクに移住し、その孫がカラヤン
なのだから、ギリシャ人である。少なくとも血を半分は持っているわけだ。十年ほど前、ベ
ルリン・フィルとギリシャに演奏旅行したときの記者会見で、彼は初めて公式に『故郷に
帰った』と発言した。」「彼が世界のスーパースターになったころ、有馬氏はその祖父の
故郷のギリシャの村へ、はるばる探検に行ったそうである。笑いながら、述懐していた。
『カラヤンが特別に魅力ある容貌をしているのかと思っていたが、なんのことはない、村
人はみんなあの顔だった』」とのこと。
「カラヤニス」は、トルコ語からの外来語「カラ(黒い)」+ギリシア語「ヤニス(聖ヨハネ)」
ですから、カラヤンは、先祖に色黒のヤニスという人がいたギリシア人の子孫とばかり思
っていました。
カラヤンのあの端正な彫りの深い顔も、大きな鼻も、マリア・カラスのような典型的な現
代ギリシア人の顔でしたし・・・
ただ、マエストロ岩城という人は、「見てきたような嘘をつく」悪い癖がある(例えば、指揮
者のロジェストヴェンスキーは日露戦争のバルチック艦隊の司令官ロジェストヴェンスキ
ー提督の孫だ、と書いていますが、実際にはこの二人のロジェストヴェンスキーは、綴り
が違います。親族ではありえません。)ので、ここは一つ身を入れて図書館に籠って調査
しないと、カラヤンの先祖問題は調べが付きませんね。