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部外者にも分かる伊勢近畿東海論争のまとめ
●伊勢は伊勢弁、標準語のアクセントが混ざるので関西弁ではない
○そもそも関西弁という方言はなく、京都弁、大阪弁などの関西諸方言の総称を指します。
伊勢弁もwikipediaで関西弁の項目を開くと分かるように関西弁の一種です。
また関西弁を含め北陸や四国などの地域に共通するアクセントを京阪アクセントと言い、伊勢弁もこのアクセントの一員に入っています。
京阪アクセントは大阪、姫路、滋賀などの関西弁と呼ばれる地域に共通するアクセントを指し、共通性のないアクセントは大阪弁、京都弁などそれぞれ諸方言の範疇になります。
なので伊勢弁に標準語のアクセントが混ざるから関西弁ではない、ということになると大阪弁や京都弁も標準語のアクセントが混ざるので関西弁ではない、という論理が成り立つことになります。
●名古屋と伊勢は雑煮に味噌を入れないし、共に味噌カツを食べるなど食文化に共通点がある
○雑煮に味噌を入れる文化は必ずしも地方区分と対応しておらず、例えば四国では香川や徳島では味噌を入れ、愛媛や高知では味噌を使いません。
なので雑煮に味噌を入れないことが三重県が東海地方であることの証左には成り得ません。
また味噌カツは津市のカトレアが発祥で、これは津市の公式HPにも書いてあります。これを名古屋が勝手に名古屋名物にしたので名古屋の影響を受けていることにはなりません。
なお津市のHPは捏造で名古屋の矢場トンが発祥という説もありますが、あくまで矢場トンの自称であり、証拠も他にないのでこれを以て津市が捏造しているというのには正当性に疑問があります。
●三重県は中日新聞でも中部地方に編入されているし、名古屋の地上波を見ているから東海だ
○これらは共に人工的な文化であり、三重県が主体的に選んだわけでも、長い年月をかけて自然に形成されたものでもありません。
特に名古屋の地上波についてはそれまで関西の地上波が受信できていた地域で一般家庭への名古屋波の浸透性が悪いことから強い電波を発信する塔を朝熊山に立て関西波の受信を妨害した経緯があります。
なので三重県民が東海志向であるという根拠にはならず、行政的な意味はあっても文化的な意味を持つ区分にはなり得ません。
●伊勢は畿内ではないし、鈴鹿の関より東側。近畿・関西という言葉と矛盾している
○近畿とは都の近くという意味であり、畿内とは必ずしも対応していません。畿内ではないなら近畿ではないという論理が成立するなら、和歌山県は近畿でないことになります。
また現在京阪神地方という意味合いで使われている関西という言葉はあくまで関東に対応して作られたものであり、鈴鹿の関とは関連性がありません。
無論現在の関西地方という言葉が不破・鈴鹿以西を指しているという説もありますが、関西という言葉が箱根の関より東側であるという意味の関東と対称に使用されている以上、あくまで一説にすぎません。