08/10/08 19:38:12 6NQ8oalC
、、、 周期的な氷河融解による洪水 、、、、、
今から1万8000年前、最後の氷河期(始まったのは13万年前)の絶頂期には、海面は現
在より120メートルも低かった。それからゆっくりと氷が溶け始める。
1万4500年ほど前、一時的な亜氷期(オールダー・ドリアスと呼ばれる)の後、溶解は突然加速
した。当時、北極の氷冠はまだイギリス諸島あたりまで延びていた。そこへ突然、さらに急速
な溶解が始まったのだ。氷床が割れて氷山となり、大西洋を漂流し始めた。紀元前1万2
千年ごろ(すなわち今から1万4000年前)、北アメリカにあった広大なリヴィングストン湖が崩壊し、
莫大な氷を-―8万4000立方キロ-― 一気に海に注ぎ込んだ。その結果、世界の海面はた
だちに9インチ(約23センチ)上昇した。これが最初の大洪水だ。
次に、気まぐれにもほどがあるが、再び寒さが戻った。このような気候変動の理由はわか
っていないが、気象学者たちはこれを「ミランコヴィッチ周期」と言うもののせいにしている。紀
元前1万1000年ごろ、世界は再び寒冷化した(ヤンガー・ドリアスと呼ばれる亜氷期)。平均気
温はオールダー・ドリアスのときよりもさらに下がった。それから、紀元前9500年ごろ、またし
ても突然融解があり、50年もしないうちに世界は再び水に沈んだ。
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109:,
08/10/08 19:45:27 6NQ8oalC
URLリンク(ja.wikipedia.org) 氷河期
もうひとつの巨大湖、今度は北西カナダにあったものが氷を開放した。そしてこれこそ-―も
しもチャールズ・ハプグッドが正しいなら-―プラトンの言う「アトランティスの洪水」なのだ。その時代は
確かに正確に一致する―これについては、すぐ後でもう一度触れる。
だがさらに第3の洪水が来る。紀元前6400年ごろ、またもや寒冷化が起こり、これが400
年ほど続く。その後、再び温暖化に転じ、その結果、紀元前6000年ごろ、これまでで最大
規模の洪水がおこる。その主たる水源はハドソン湾で、そこにあった巨大な洪水が溶け、
何百万トンと言う氷水を海に放出したのだ。ほかのカナダの大洪水もこれに続いた。その結果、
水位は恐らく80フィート(約24メートル)という劇的な上昇を果たし、現在の高さ
となった。
黒海に―あるいは、紀元前5750年の時点でそこにあった淡水湖に―押し寄せた洪水は、
この海面上昇に起因する。地中海から流入した瀑布は、高さ350フィート(約105メート
ル)に及び、すでに述べたようにピットマンはそれをナイアガラ259個と見積もっている。
というわけで、どうやらノアの洪水と、(恐らく)ギルガメシュの洪水は紀元前6000年ごろ、つ
まり「ギルガメシュ叙事詩」の初期シュメール版が書かれるよりも2000から3000年前に起こったら
しい。
これは途方も無いことのように思える。ステファニー・ダリが述べたように、ギルガメシュの洪水はライ
アンとピットマンの言う洪水よりもはるかに最近のものだと考えたくもなるだろう。とはいうも
のの、局地的な洪水―ウーリーがウルで発見した10フィート(約3メートル)の堆積物もこれに
含まれる―を除けば、紀元前5500年以後、地球規模の大洪水は一度も起こっていない―
―小さな洪水は無数に起きたが、たぶん人間の記憶が、吟遊詩人の働きによって、3000年
前の洪水を生き生きと伝えたのだろう。
110:,
08/10/08 19:53:21 6NQ8oalC
「ギルガメシュ叙事詩」や「創世記」を見ると、明らかな点がひとつある。この洪水には「空
が落ちるとき」にかかれて居るような地震、火山の噴火、そして太陽の不規則ない動きな
どは伴っていなかったということだ。ウトナピシュティムは暗黒と嵐については語っているが、地
震については何も述べていない。となると、これはカナダからペルーに至る多くのインディオの伝
承が語る、太陽が起動を外れたときの洪水とは別物のようだ。
この伝承ゆえに、メキシコとペルーのインディオたちは日蝕を恐れ、それを回避するために犠牲を捧
げる。グラハム・ハンコックもまた「神々の指紋」の多くのページを費やして、太陽が起動をはずれ、
空が落ちたと言う伝承を紹介している。
そもそも太陽が軌道を外れるなどということはありえない。だがハプグッドが述べたように、
もしも地球の地殻が滑動すれば、太陽は軌道を外れたように見える。
地球の地殻が実際に滑動したいという証拠はあるのか?一つの興味深い証拠は、BBCの
「地球物語」(1999)という本にある。そこには、今から1万8000年前の地球を示す
図が掲載されている。
(最初の氷河期におけるアメリカ氷床(白地)。5大湖のみなみにまで広がっているが、北極点
から見ると氷床は南側に偏っているようだ。)
これを見ると一目瞭然だが、最後の氷河期の最盛期には、アメリカの氷床は5大湖の南にまで
広がっていた―もうひとつの地図では、それはニューヨークの南まで広がっている。一方、イ
ギリス諸島では、氷床はコーンウォールにすら達していない。その緯度はだいたいニューファンドランドと
同じで、ニューヨークより700マイル(約1120キロ)も北にあるのだ。
111:,
08/10/08 20:00:12 6NQ8oalC
URLリンク(ja.wikipedia.org) 地殻
URLリンク(ja.wikipedia.org) 地殻変動
もしもこの古代の氷床が現在の北極点を中心にして広がっていたなら、スペイン中部辺りまで
達していたはずだ。実際、40年以上も前にハプグッドが述べたように、この氷床の偏りか
ら見て、北極点はハドソン湾のあたりになくてはならない。1万8000年前以後のどこ
かの時点で、北極点はかなり北に移動したに違いない。つまり地球のその部分が南に動い
たのだ。
1990年代の地球科学の発見によれば、最後の氷河期以後、3度の大洪水が起こった。
最初は紀元前1万2000年ごろ、次に紀元前9500年ごろ、第3が紀元前6000年
ごろだ。この年代から見る限り、第二の大洪水こそチャールズ・ハプグッドが興味を持ったもの
―つまり「アトランティス」の大洪水だ。
すでに見たように、アトランティスの大洪水と黒海(ギルガメシュ)大洪水の大きな違いは、アトランティス
の破局には地震と火山の噴火が伴っていたということだ。プラトンのアトランティスの時代に何が起
こったにせよ、それは突然かつ激烈だった。だが、それは何だったのか?
112:、
08/10/08 21:05:28 6NQ8oalC
、、、 巨大彗星や小惑星による大破局 、、、
1993年、ウィーン大学地質学研究所の地質学者アレクサンドル・トールマン教授と妻のエーディトは、
この問題に答える研究所を発表した。彼等の解答は氷で出来た巨大彗星の衝突である―
彼らはその日付けまで算出して見せた―紀元前7545年9月23日である。この彗星
は巨大な津波を引き起こし、地球の大気に散りを充満させた。その結果、マンモスやサーベルタイガ
ーなどが滅んだ。
トールマン夫妻によれば、これはプラトンの言う大洪水であるのみならず、聖書のノアの洪水でもあ
る―彼らは、黒海大洪水こそが「創世記」の洪水だ、というライアンとピットマンの説に与しな
い。だが後に見るように、トールマン夫妻は両方の点で誤って居るという有力な証拠がある。
この説は、全世界の紀元前7600年の堆積物の中に、集中的にテクタイトが存在していると言
う発見に基づいている。彼等によれば、これは彗星もしくは巨大隕石を示すものだ。さら
にまた、この彗星は7つに分裂したと言う。外典「エノク書」には、燃える山のような7つの
星が地上に落ちたと書かれているからだ―これと似た分裂は1994年7月にも起こっ
ている。シューメイカー=レヴィ弟彗星が時速13マイル(約21万キロ)で木星に落下したときだ。
その力は地球上の核兵器の総量50倍と見積もられている。