06/10/21 23:45:15
>>330
実際に、吏読がある程度さかのぼるなら、7世紀ごろに朝鮮半島においても
つかわれていたとして、その中に漢字を省略したものがあって、そのうちの
いくつかは日本語のカタカナと共通だというのもある。部分的には、7世紀
から8世紀にかけての、日本列島と朝鮮半島における共通の文字のようなもの
というのがあった可能性は高い。
ただ、半島においては、逆に音節構造が日本語とは違うことで、そうとう苦労
があって、結局カタカナのような音節文字はできなかった。
たとえば、「ア」と「イ」や「リ」については吏読の中に登場する簡略漢字
と共通で、しかも発音も同じものだったりする。
もっとも、吏読自身が確実なものは9世紀の高麗時代までしかさかのぼらない
ので、詳しいことはわからない。そのころには日本ではカタカナは成立している
からな。