02/01/09 22:40
カタカナに限って言えば、間接的には古代朝鮮半島で
考案された「吏読/吏吐」(イドゥ/りとう、りと)のアイデアを
平安時代初期に借用したのが起源とも推測されています。
「ロ」「タ」等、カタカナとほぼ同音価の字も数文字見られます。
ただ、CV開音節が原則のカナが約50字弱で足りたのに比べ、
吏読はCVC音節一つ一つに1文字ずつあてたため総字数は千数百字に
上ってしまい、日本のカナのような広い普及を見ないまま廃れてしまいました。
パッチム単位で音節を分解できるハングルの制定までさらに数百年を待たなければ
ならなかったのですが、一方では他の文字体系(悉曇、ひらがな、カタカナ、
パスパ文字、女真文字等)も参考にしていたようです。
草書由来のひらがなのほうは全くの日本起源と言えそうです。
女性が考案したひらがな(日本)、女文字(中国広西)や、
女性が継承してきたハングルと、東アジアには世界でもまれに見る、生い立ちに
女性が関わった文字が多いのは不思議ですね。偶然でしょうか?