06/09/24 10:54:10
>>459
エスペラントとは全く違うさ。こういう言語は会話には使われない。
それに、この深層言語を書く人はいても読む人は少ない。深層言語は翻訳
において便利で、この言語で原文をかけば、たちどころに多くの言語に
翻訳されるわけだからな。さらに語彙の定義がきわめて明確になるので、
論理的な思考が奨励されるようになるだろう。
一方この言語は、文化的なものに依存する審美的なものなどを表すことが
難しいだろう。人間の情動に関するものは、基本的なものもあるが、多く
の集団がそれぞれの言語でそれぞれもつ文化的なコードに依存するものが
多い。日本の「わびさび」をどう「科学的論理的」に定義するか、などという
のは永遠の問題になるだろう。だから、文学的な活動や政治的イデオロギー
的な活動には、あまり適さない。
つまり、エスペラントとは対照的なものになる。エスペラントは本来、全て
の人間集団(地域集団、文化集団)にたいして「国際語」あるいは「世界語」
を提供するはずだったが、結局は、これを文化活動や政治活動、宗教活動に
利用するようなことになって、新しい「民族、宗教、文化」を作り出すような
結果になった。しかも、永遠のマイノリティといってよい。なぜかといえば、
エスペラントが主眼においたのは、文学の創造であり、エスペラントによる
文化であり、エスペラントによる宗教だったからだ。