06/09/23 23:13:41
深層文法ってのをどういうふうに考えるか、っていうのは、いろいろあると思う
けど、さしあたり、名詞類と述語類があるだろう。述語類は、名詞類の状態と変化
を表すことになる。状態というのは、別の名詞類との関係を表す場合と、そうで
なくて、単独の意味としての状態の場合がある。変化を表す述語類も、単独の変化
の場合と、他の名詞類との関係の変化を表すことがあるね。
関係を少数に分類すると、そこで格の概念が生まれるが、これは言語により大きく
異なるのが普通なので、格は考えない。述語類それぞれに固有に名詞類との関係の
もちかたがあるということだろう。
名詞類は、ある程度科学的論理的基準で分類する必要があり、その分類結果が
名詞になる。名詞そのものは、その名詞が指し示す「分類範疇」を表すときと、
その範疇に含まれる特定の物(こと)が表されることが両方ある。
範疇を、class と書くと、class dog は、犬という分類を表し、dog は、その
class dog の中の一要素を表すという具合だね。
それから、名詞類の中の要素は、述語によって条件付けされて限定をうけること
がある。なにをいっているかというと、形容詞的な話なんだが、英語で、
a black dog というときは、これを、a dog which is black と表現してもよい
だろう。which is black で限定している。こうすると、英語における関係代名詞
の限定用法が、形容詞と同じ扱いにできるから、形容詞という概念をもつ必要が
ない。形容詞は単に、状態を表す述語類なわけだ。副詞の扱いはちょっと面倒
だな。述語類そのものを形容するわけだから、ここで限定によって表すのが
難しいか。
まだまだ、考えないといけないことがたくさんありそうだ。