06/09/12 23:14:03
>>310-313
エスペラントを擁護する人たちの文法というものの捉え方がそもそももう
古い。いわゆる規範文法がどの程度簡単かそうでないかという議論に終始
している。やれ語尾で品詞が区別できるだの、目的語が活用でわかるだの、
動詞の活用が規則的だの。そればっかりだろ。
会話言語として学習しやすい言語ということなら、活用などいっさいない
ほうがいい。いわば孤立語だ。だから、ここでトクピシンの例が出てくる。
あるいは、カリブのクレオールでもいい。
表現性という点では、できるだけさまざまな内容が単純で明快な構文で
しめせるほうがいい。実際に外国語学習で面倒なのはここだ。ある程度
複雑な内容で、形容詞がどこにかかって、どこまでがどういう節で、
どういう構造になっているか、というのが明確にわかる必要がある。
そういうときに、ヨーロッパ語の文法一般が果たしてうまくできている
かというと、そうではない。そもそも複雑な性変化や時制体系などが
あった上で存在した関係代名詞や関係副詞なんてものがあるわけだ。
だから、そういう変化がなくなっている英語においては、構文解析は
かなり面倒だ。英語はそのあたりをぎりぎりのところでたもっている
とも言えるだろう。
結論からすれば、会話などに適した言語としては、ピジンやクレオール
などを参考にした孤立語の体系を考えるべきだ。そして、文章語として
科学技術などを厳密に表現する論理的なものは、実際の自然言語とは
違うものであってもいい。人間が明確に読み書き可能で、さらに現代
ならばデジタル技術で処理可能で、そこから多数の言語に明確な形で
翻訳できるような中間言語が適しているだろう。