07/07/21 22:17:47 0
漢字の元々の音と、日本語の古い発音を考えれば理解できる。
日本語ではハ行は元々江戸時代まではファ行の発音で、さらに奈良時代以前まで遡るとパ行だった。
促音の後には、この古いパ行の音が残っている。
一方、漢数字の一から十までの発音は、元々は「it」「ni」「sam」「shi」「go」
「rok」「shit」「pat」「ku/kiu」「jip」という感じの発音だった。子音終わりなのに注意。
「四」の「よん」というのは、和語の「よ」を、前の「三」の音読みの「サン」に合わせて変えたもの。
「七」は「なな」と読むことが多い。「しち」だと「いち」と聞き間違えやすいから「なな」が使われる。
「一本」は、「it-pon」「itpon」「ippon」という変化。
「ni-pon」「nipon」「nifon」「nihon」、「sam-pon」「sampon」「sambon」という感じで、「いっぽん」「にほん」「さんぼん」は説明できる。
「よん」は後世の音だから、既にpがfに変わっており、「yon-fon」「yon-hon」と変化した。
ただし他の「ん」で終わる漢字の例に引き摺られて「よんぼん」ということもある。
「go-pon」「go-fon」「go-hon」、「rok-pon」「rokpon」「roppon」、「pat-pon」「patpon」「pappon」「fappon」「happon」、
「kiu-pon」「kiu-fon」「kyuu-hon」、「jip-pon」「jippon」みたいな変化をした。(厳密に言えば正しくないかも知れないが勘弁してくれ)
要するに、「-k」「-t」「-p」で終わる漢字は、「kp」「tp」「pp」が「pp」に変化して「っぽ」という発音になった。
「-m」「-n」で終わる漢字は、「mp」「np」が「mb」に変化した。「k」「t」「p」は無声音(清音)だが、
「m」「n」は有声音(濁音…というと微妙に違うが)なので、後ろの「p」が「b」に変わった。
あんまり厳密なことをいうと難しいが、こういう歴史的な経緯がある。
ハ行の音は色々複雑な変化をしたのでだいぶややこしくなってるんだよな。