10/06/29 17:22:09
>>288 (内容が面白そうだったのと、依頼したあんたの性格がそれ以上に
面白そうだったので長いけど無理した。見直しナシですまん)
この実験による方法は、実験室以外でも採用することができる。
例えば、肥満に関する研究で、異なる様々な体重管理法の効果を、別個の
しかし、類似した肥満者グループでこれらの方法を試すことによって、
調査することができる。
この実験的方法は、論理の問題であり、場所には関係ない。
とはいえ、大半の実験は、実験室で行われている。実験室の環境の方が
動作のより正確な測定と、変数のより完全な制御が可能になるというの
がその主な理由である。
ここでもまた、論争の対象は、しばしば無作為割り当てである。つまり、
二つの肥満クリニックが異なる方法を採用し、異なる結果を出した場合、
異なる方法がその結果に影響しているとの結論を確信をもって下せない
のである。それらのクリニックが異なるタイプの者を自分の実験計画に
引き付ける可能性があるし、あるいはまたクリニックのスタッフの文化
や期待に差があるかも知れないからである。
これまで説明してきた実験は、独立変数が従属変数に及ぼす影響を吟味
するものである。
しかし、一つの独立変数だけに調査対象を制限すると、いくつかの問題
であまりにも限定的になりすぎる。
多変数実験(同時に、数個の独立変数を操作する実験)は、心理学の研究
では一般的である。
参加者(被験者)が数学の問題を解いたら、異なる金銭報酬を提示するとい
う仮説的研究で、実験者は、問題の難易度にも差をつけるるかも知れない。
その場合、異なる3つの金額のそれぞれと 二つの難易度(簡単なものと難しいもの)
を組み合わせた6通りのつの参加者グループができあがることになる。